桃尻姫 〜出会編〜  
 
「ようし、鬼ヶ島へ鬼退治にいくぞー! おーっ」  
 冒険の旅に出た桃子はすっかり明るくなって、山道をずんずん進んでゆきました。  
「えっと、ところで、鬼ヶ島ってどこ? ねえ犬さん」  
「いいえ姫さま、今すぐ島へ行っても、とても鬼は倒せません」  
 姫さまと呼ばれることに、桃子はすこしばかり抵抗がありました。桃子は忠実な家来よりも、  
笑いあえる友達が欲しかったのです。  
「姫さまには、これから向かう仙人のもとで、力をつけるための修行をしてもらいます」  
「修行かあー」事務的な口調の犬に、桃子はぼんやり答えました。  
 しばらく行くと、前の茂みからガサガサ音をたてて、一匹のけものが飛び出してきました。  
「わ、お猿さんだあ。こんにちはー」  
 桃子が笑顔で声をかけると、その猿はニヤリと笑っていきなり桃子の胸をつかみました。  
「ひゃ! お、おっぱいさわっちゃだめよっ」桃子はさとすように言いましたが、猿の手は  
無邪気な動物のスキンシップの範疇を超えていました。服の上からとはいえ、絶妙な力加減で  
弾力ある乳房をもてあそび、敏感な乳首を的確にさすってくるのです。  
「やあ悪い悪い、あんまりうまそうな実がなってるものだから」  
 そう言う猿にあまり悪びれたようすはありません。グニグニいじる手を止めようともしません。  
「やっ、やだ……ちょっ……おさる、さんっ……」  
 桃子の吐息に甘い色がおびて、見かねた犬がワンと一声、大きく吠えました。  
「おい猿! 姫さまになんてことするんだ!」  
「これが姫さまだって?」猿はなおも手を止めず、舐めるように桃子の全身を見回しました。  
糸をひくほどねっとりした視線に、桃子は思わず身をよじりました。  
「やはっ、やあ……あんっ」  
「なんだ、いやらしい体で誘ってるから、てっきり俺の性欲処理用のメスかと思ったよ」  
「さ、誘ってなんかないもん……」  
 猿はようやく桃子から手を離して、ウキキと笑いました。  
「よろしくな姫、俺もあんたの家来だ」  
 
「それで、仙人さまとはちゃんと話をつけてくれたんだろうな」  
「楽勝よ、ばっちり修行の予約しといたっつの。でお前の加勢に行こうとしてたんだ」  
「お前の助けなんて必要なかったけどな」  
「なに言ってやがる、負け犬のくせに」  
「わたしは負けてない、なんにも負けてない」  
「犬なんてバター塗った女の股ぐら舐めるぐらいしか能がないくせに」  
「なんだとっ!」  
「ちょちょ、ちょっと、待ってよふたりともっ」あっという間にけんかを始めた犬と猿に、  
あわてて桃子が口を挟みました。どうやら二匹はそうとう仲が悪いようです。  
「そうだ、きびだんご食べる? おばあさんが持たせてくれたの」  
 腰にさげた袋からきびだんごを取りだすと、二匹の瞳が輝きました。しかし次の瞬間、  
主人の命令を待つ犬と、本能のままに生きる猿との差が出てしまいました。猿がひょいと  
手をのばして、犬のぶんまでだんごをひったくってしまったのです。  
「ああっ!」犬が悲痛な叫びをあげた時、だんごは猿の口の中に消えていました。  
「うめえ! うめえ!」猿は手をたたいて喜びました。犬の毛がみるみる逆立ちました。  
「だめじゃないのお猿さん、めっだよ、めっ」  
 桃子がしかたなく、もうひとつだんごを出そうとした時、空の上から声がしました。  
(おーい、おーい)  
 上を見ると、澄みわたった青空の中に、一匹の鳥が旋回していました。鳥は犬や猿の姿を  
確認すると、翼をはためかせて桃子たちの前に降りてきました。  
 
「やあ犬くん猿くんひさしぶり、そして……あひょっとして、あなたが姫さま?」  
「桃子です、こんにちは、鳥さん」  
「キジです、僕もあなたの家来です」  
「よろしくね、鳥さん」  
「あの、キジです。鳥は鳥なんだけどキジです、雉」  
「はあ、ごめんなさい、キジさん」細かいことにこだわる鳥さんね、と桃子は思いました。  
「オイお前は監視役だろ、ほかの鬼が来てないかちゃんと空から見てろよ」  
 猿が雉を責めるように言いました。  
「ちゃんと見ているよ、しばらくは大丈夫た。僕も姫さまにごあいさつがしたかったんでね。  
それに……」  
 雉は目を鋭く光らせて、桃子の手の中のものを見ました。  
「それに姫さま、今チラリと見えたそれはひょっとして、きびだんごではないですか」  
「うん、みんなで食べてたの。キジさんもよかったら」  
「いただきます」雉はクチバシでだんごを器用にはさんで、ひょいと口の中に入れました。  
「ほんのり甘くて、もちもちっとして、大変おいしゅうございます」  
「ようし、これであなたも友達ね! みんな仲よくしましょっ」  
 桃子がそう言ってみんなを見回しました。犬がよだれを大量に垂らしながら、涙目で桃子を  
見つめていました。  
「あっ! ご、ごめん、犬さんの……」無言の訴えに気づいて、桃子はあわてて袋に手を  
入れました。それからもう一度、ごめんなさいとつぶやきました。  
「ごめんなさい、今のが最後だった……」  
 山じゅうに、犬の悲しい声が響きわたりました。  
 
こうして家来のそろった桃子一行は、よどんだ空気の中で、仙人のもとへ歩きました。  
「ほんとにごめんね、うち貧乏だから3個しかおだんご作れなくって……」  
「いえ、姫さまのせいでは……」犬は声を絞りだすようにして答えました。それから猿の  
ほうに、怨念に燃える目を向けました。  
「悪いのはこいつです、こいつが、こいつがっ」  
「あん? エサもらえんのボーッと待ってるほうが悪いんじゃね?」  
「なんだとっ!」  
「けんかはやめてったらぁ〜」  
 桃子は困りはててしまって、隣の雉に目で助けを求めました。すると、  
「そうだ、犬さんにはだんごのかわりに、おまんじゅうを味わってもらいましょう」  
 突拍子もないことを雉が言ったので、桃子は目を丸くしました。おまんじゅうなんて  
ものを持っているならまっ先に出しています。  
「いえいえ、姫さまのスカートの中にあるおまんじゅうですよ。犬さんはさっきから、  
歩きながらチラチラ中を気にしていましたからね、よほどいいにおいがしてたんでしょう」  
「おまん……」桃子は思わずスカートの裾を押さえました。気がつきませんでしたが、  
たしかに桃子の短いスカートでは犬目線だと丸見えです。桃子の顔がみるみる赤くなって  
ゆきました。  
「……見てたの?」  
 疑惑の目を向けられて、犬はあわてて首を振りました。  
「見てません」  
「姫さまの黒いパンツを見たでしょ?」雉がすかさず言いました。  
「見てないっ! 黒じゃなくて白だった!」  
 そう言って犬は、あっと声に詰まりました。雉がニヤニヤ笑って犬に迫ります。  
「黒じゃなくて白ねえ。姫さま、たしかですか」  
「……純白です」  
「ふふふ。自白、とはこのことですねえ。どうですか犬さん」  
 犬はついに泣き崩れてしまいました。  
「見てましたぁー! 申しわけありません姫さま……いけない、いけないとは思いつつ……  
とても、とてもいいにおいがしたんです、姫さまのおまんじゅういいにおいがしたんです!」  
「おまんじゅう言わないでっ!」  
 恥ずかしがる桃子の横で、猿が大笑いしています。  
「もう姫さまよお、ちょっとでいいから味見させてやれよ。犬のやつがあんまり哀れだよ」  
「う〜……」  
 
 桃子はうつむいたまましばらく考えていましたが、やがて犬にやさしく笑いかけました。  
「ちょっと……ちょっとだけだからね?」  
 それから三匹の見守るなか、スカートをすこしだけめくり上げました。  
「おいで」  
「姫さま……姫さまっ!」  
「あ!」ずっとおあずけをくらったあとヨシと言われた瞬間の動きで、犬はその長い鼻先先を  
桃子のスカートの中に入れました。ぬめった熱い舌が、純白の薄い布の上から力強く、また強く  
中の敏感な部分に押しつけられます。  
「や、ちょ……がっつかないでっ」主人であるはずの桃子の声めきかずに、犬畜生の本能を  
解きはなって刺激をつづけます。すぐに布はよだれと鼻汁とでベトベトになり、やがてそれに、  
桃子の中のほうからベトベトが出て混じりあいました。そのにおいがさらに犬を狂わせます。  
「ハッハッ、ハフッ、ひめ、姫さまあっ」  
「ひい、あふっ、や……たっ、立ってられないぃ」  
 桃子の膝とふとももがブルブル震えだしました。雉がすかさず立派な羽を広げると、崩れて  
しまいそうな桃子の両腕をうしろからつかんで抱えあげました。  
「さあ、重力なんて気にせず、思う存分やりたまえっ」  
 それを聞いた犬がさらに猛然と、濡れに濡れた鼻で桃子の感じるところをこすり上げます。  
「うあ、浮いてるっ、私、とんでるの?」  
 ほんのすこしの浮遊感とあいまって、空へと落ちてゆくかのような深い快感が桃子を包みました。  
「すご……これ、すごいよぉおっ」  
「オイ雉よお、お前ってやつはなかなかやるじゃねえか」  
 猿もたまらず、腕が上がって無防備になっている桃子の胸に手を這わせました。もう大きく  
かたくなった乳首を服の上からコリコリいじると、桃子は湿った声を出しながら 体をよじって、  
その反動で乳房が自分から服を飛びだしてきます。  
「ああ姫さま、あんたはやっぱりいやらしい体だ」  
「だっ、だめ、おっぱい……今おっぱいさわっちゃ、だめえっ」  
 猿は愉快そうに笑いながら、その先端を両方とも強くつまんで引っぱりました。  
「ひあぁ! あ! おおぉおああああっ」強烈な刺激が全身を駆けめぐります。メス犬が発情しきったようなその声は、長く長く山に響きました。  
 犬の頭が蜜液だらけになったころ、桃子はぐったりとうなだれ、深く息をついていました。  
それでも時おり、絶え間ない愛撫にびくりと小さく体を反応させました。  
「……おい、犬くん、もういいんじゃないか?」  
 雉が声をかけても、犬はなかなか舐めるのをやめようとはしませんでした。  
 
「このたびは本当にありがとうございました」  
 再出発に備えて桃子たちが休んでいる時、犬が深々と頭を下げました。頭はまだべっとりと  
濡れていて、桃子は頬を赤らめました。  
「姫さまのおまんじゅうの味、一生忘れません」  
「うん、こちらこそありがとう」それは正直な気持ちでした。あんなに気持ちのいい行為は  
桃子にとって初めてだったのです。  
「いえいえこちらこそ」猿がちょっと照れくさそうに言いました。  
 この子たちとならきっと楽しい旅ができる、桃子はそう思いました。  
「これからもよろしくな、ももたん」  
「ももたん?」  
「なんか姫さまってのは呼びにくいからさ。なんかよくね? もーもたーんって」  
「ももたん……」  
「ももたんか。うん、悪くない」雉が言うと、だろ、と猿が笑いました。  
「こら、失礼だろ姫さまにむかって! ももたんとはなんだっ」  
 犬が猿を文句を言いましたが、桃子は、にっこり笑ってうなずきました。  
「ようし、じゃああらためて。桃から生まれたももたん! 仙人さまのところへ行くぞー!」  
「おーっ!」みんなが声を合わせて、こぶしを突きあげました。  
 歩きはじめてしばらくたって、犬がまた、いけないと思いつつも桃子のスカートの中を  
チラリとのぞきました。するとひどくあわてて、すぐ前を向きなおしました。  
「……見た?」桃子が犬が見おろして、いたずらっぽく笑いました。  
「み、見てません!」  
 桃子はひどく濡れたパンツを、もう脱いでしまっていたのでした。  
 
(つづく)  
 

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