「チャーム、アップ!!」  
 高い体育館の天井に、むなしく声が響いた。  
 窓から差し込む光が、体育館の中心に一人たたずむ少女の肌をオレンジに照らす。  
 港での初めての戦いの後、古都は疲れを取る間もなく、再び体育館で変身の練習をしていた。  
 これから敵と戦う為には、変身の失敗は許されない。  
 自分の為に傷ついた二人の少女が、古都の脳裏に浮かんだ。  
「チャーム、アーップ!!」  
 ただ、その思いは明らかに空回りしていた。  
 これまでに、何回失敗を繰り返し続けているだろうか。  
 凛としたスカーレットの声が、激しく古都を叱咤する。  
「前にチャームアップした時のことを思い出しなさい」  
 古都は、港で変身した時のことをあまり覚えてはいなかった。  
 何もできない自分のこと、自分の為に傷ついた仲間のこと、  
敵と戦わなければいけないこと、複雑な感情の中必死だった。  
 初めての変身の疲れもあってか、敵を倒した後の記憶も無かった。  
「それとも、私がまたコーチしてあげますか」  
 体育館の隅で様子を見ていたスカーレットが中央まで歩み寄る。  
「いえ、大丈夫です……お姉様」  
「私はいつまでも付き合っているほど暇じゃないわ。  
 一回で成功しなかったら、私がコーチします」  
 チャンスは後一回、古都は神経を集中させる。  
 
「まぐれだったようですね」  
 ベーススーツのまま座り込む古都を、スカーレットは見下していた。  
「……何で、何でできないの」  
「必死さが足りないからです」  
 スカーレットは冷たく言い放つと、古都の目の前に小さなベルトを投げた。  
 その皮製のベルトにはチェーンが付いていて、スカーレットの手首につながっている。  
「早く、それを首に着けなさい」  
「でも、これって……これじゃ」  
 まるで犬みたいです。  
 そう言おうとして、古都は口をつぐんだ。  
「古都、前に私はあなたをゴミ以下と言いましたね。  
 ただ、まぐれでもチャームアップできたから訂正します。  
 古都、あなたは単なる犬です。 早く首輪を着けなさい」  
 言い返すこともできずに、古都は声を出さずに泣いた。  
 身体は疲れきり、心はもう折れてしまいそうだった。  
……パシッ  
 古都の頬を一瞬痛みが襲う。  
「早く着けなさい」  
 自分の為に置かれた首輪を巻くと、  
まるで自分が本当の犬に成ってしまったように古都には思えた。  
 
 首輪から繋がる鎖は、古都の心を少しずつ削っていくように  
無機質に金属音を鳴らす。  
「さぁ、早くチャームアップしなさい」  
 スカーレットは鎖を引き、古都を強引に立ち上がらせる。  
 古都は涙をぬぐうと、悔しい思いを抑えて一気に叫んだ。  
「チャーム、アーーップ!!」  
 瞬間、古都の身体に光が集まる。  
 赤い閃光がまばゆく輝くと、その中心に立っていた古都の身体は、  
白と朱の鮮やかなコスチュームに包まれていた。  
 古都は、安堵の表情を浮かべ、軽く息を吐いた。  
 これでやっと首輪を外せる、古都はそう思い首輪に手をかけたが、  
スカーレットは鎖を引いてそれを制止する。  
「まだ駄目です。 そんな不完全なチャームアップでは全く意味がありませんわ」  
 確かに古都の身体は、完全な変身が出来てはいなかった。  
 無言で俯くと、涙が床に落ちる。  
「感情の昂ぶりが足りないようですね」  
 スカーレットは無表情で鞄からバイブレーターを取り出す。  
 古都にとってそれは、本で見たことはあっても目の前で見るのは初めてのものだった。  
 幾分か細めだったものの、黒光りするボディは恐怖を刺激するには十分すぎる。  
「さぁ、早くチャームアップしなさい」  
 何でこんなことしているんだろう。  
 古都は自分の首に巻かれた首輪に触れ、恨めしそうにスカーレットを見上げる。  
「もう……やめてよぉ」  
 
 そんな懇願など聞いていないかのように、スカーレットは鎖を引き  
古都の身体をうつ伏せに這いつくばらせる。  
 スカーレットはそのまま背中に跨ると、  
朱色のスカートをたくし上げ、下着を一気に太ももまで下げた。  
「いやぁぁーっ!!」  
 小ぶりで柔らかそうな尻が冷えた外気に触れた。  
 スカーレットはその高い悲鳴を全く気にせずに、  
古都の柔らかい尻肉の谷間に細い指先を優しく這わせ始めた。  
 そしてその谷間に小さな窪みを見つけると、一気に中指の先端を挿し込む。  
「あっ、お姉様……汚いから、やめてぇ」  
「古都、そんなに力を入れると裂けてしまいますわよ」  
 一瞬抵抗しようとした古都も、その一言で動くのを諦めた。  
 丹念に、傷つけないように、指を動かしローションを塗っていく。  
 古都の体内は暖かく、スカーレットはこのまま指で弄り回したい衝動に駆られた。  
 スカーレットはその欲求をぐっと抑え、ローションを塗ることに専念することにした。  
 ある程度弄り回すと、古都のアナルはバイブレーターを受け入れられる程度に軟化した。  
 スカーレットはバイブレーターを手に取ると、ぬるぬると光るそれを古都のアナルにあてがい  
一気に力を入れる。  
「はぁっ……くぅっ」  
 バイブレーターの先端が、体内に突然挿し込まれる。  
 突然の激痛に、くぐもった声を上げてしまう。  
 くちびるを噛み、古都は必死に声を押し殺そうとした。  
 声を上げると内臓が飛び出してしまいそうに思えたからだ。  
 しかし、少しずつ身体の奥へと異物が挿入されるたびに、激しい痛みのあまり息が漏れてしまう。  
 
「んんぅ、お姉様……やめっ、はくぅ」  
 そんな古都の声を無視するかのように、  
スカーレットはしなやかな身体の奥深くへとバイブレーターをゆっくりと潜り込ませる。  
「くくぅ、痛っ……うぅっ」  
「全部入ったわ、古都」  
 古都は無言で震えていた。  
 貫かれた自分の身体が、まるで自分の物でないように感じられた。  
「古都……」  
「はあぁぁーーっ!!」  
 スカーレットがスイッチを入れると、小刻みなバイブレーションが古都の身体の中に刺激を与える。  
「おねぇ、さまっ。 はぅ、許して……くぅっ、くだ、さいっ」  
「チャームアップできれば止めましょう」  
 スカーレットは冷たく言い放つ。  
「あぁぅ、チャームアップ。 チャーム、あくぅ、アーーップ」  
 高い悲鳴が誰もいない学校にさびしく響き渡った。  
「はぁっ、はぅ、はぁっ」  
 スカーレットは、古都のアナルから突き出したバイブレーターを掴むと、いったん軽く引き抜いた。  
 そのまま下腹部へ向けて、ぎゅっと突き出す。  
 小刻みな振動は体内を伝わり、子宮へと届いた。  
「いきゅっ、あっぅ、おねぇさまぁ」  
 少女の身体は、痛みの中から僅かな快楽を探し出す。  
 それは、触れるだけの幼い自慰しかした事の無い古都にとって初めての感覚だった。  
「あぅっ、きゃん、あぁぅ、はあぁん」  
 
 古都は、自分の中で少しずつ大きくなる快感を振り切るように、目を瞑ってくちびるを噛み意識を保とうとする。  
 しかし、スカーレットに速いリズムで体内を甚振られるたびに、我慢できずに声があふれ、  
指先は床の向こうにある何かを求めるかのように、体育館の床を這いずり回る。  
 体中が快感で硬く震える中、菊門だけは自分から異物を受け入れるように柔らかく開き始めた。  
「おねぇさまあぁっ、気持ち、いぃ、でひゅ」  
 古都の心の中にあった羞恥心は、少しずつ快楽の中に溶けていく。  
 初めに感じていた苦痛も、恥辱も、すでに古都の頭の中から消えていた。  
 古都は、身体の奥の欲求のままに、不器用に腰を動かし始める。  
「古都……気持ち、良いですか?」  
 スカーレットもまた、嬌声と吐息の中で静かに快感を感じていた。  
 自分では冷静でいるように感じていても、   
古都の体内を甚振るバイブレーターの動きは、明らかに速さを増していく。  
 もうすでに二人とも、変身の練習であったことなど忘れて肉欲に溺れていった。  
「あっ、はぁっ、はぁっ、はぁ」  
 バイブレーターが身体を貫くたびに、古都のくちびるから小刻みに声が漏れる。  
「きもちぃっ、いぃよっ」  
「古都……っ、くぅっ」  
 スカーレットもまた、もう片方の指先で自分の秘所を弄り始める。  
 二人の高い嬌声が、綺麗に重なった。  
 
 古都は、熱いほとばしりが身体の中から湧き上がるのを感じていた。  
「おねっ、さまぁっ、ほしぃでふ」  
「古都っ、ああっ……はあぁっ」  
 快感のままに、スカーレットがバイブレーターを一際深くに突き刺した。  
「くぅ……ああぁぁーーっ、うぅん」  
プシャーーーッ  
 一瞬、古都の身体が軽く反ると、  
一際高い嬌声とともに、古都の股間から体液があふれ出した。  
 見る見るうちに太ももを濡らし、衣服を湿らせていく。  
 スカーレットは古都を貫いていたバイブレーターを無言で引き抜くとスイッチを切った。  
「あうっ、かはっ、はぁ……はぁ……」  
 速いリズムを刻んでいた古都の鼓動は、絶頂を迎えて徐々にゆっくりと落ち着いてくる。  
 硬く握り締めた小さな拳がゆっくりと開かれた。  
「はぁ……ふぅ……」  
 ついさっきまで激しい行為が行われていたとは思えないほどに、  
真っ暗な体育館は静寂に包まれ始める。  
 
 窓から落ちる月明かりだけが二人を照らしていた。  
「ごめんね……古都」  
 スカーレットは、床に倒れこんだ古都の身体を抱き寄せると  
その小さな薄いくちびるに優しくキスをする。  
 涙に濡れた古都のくちびるは、触れるだけのささやかな口づけでもそのしょっぱさが伝わってきた。  
「酷い人ですね、私は」  
 まだ古都の首に巻き付いていた首輪を外しながら、スカーレットは静かに呟いてみた。  
 もう一回、軽く躊躇しながらも二人の影が重なる。  
「んっ……」  
 正義のヒロインもいいけれど、こんなのだっていいかも知れない。  
 古都は朦朧とする意識の中で、柔らかいくちびるの感触を感じながらそう思った。  
 

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