「志水くん? …また、こんなとこで眠っちゃって……志水くん! 風邪ひくよ!」
「うう…ん…あれ? 香穂先輩? ……そっか……夢かぁ。じゃあ別に…いいか…な?」
目覚めた直後の志水の股間には羊の皮をかぶった狼が潜んでいた。
そんなことに気づかぬ香穂子は(志水くんってほんと天使みたい)などと思っていた。
「…香穂先輩、先輩の音に…惹かれるのは……」
志水の手が香穂子に近づく。
「し、志水くん? ね、寝ぼけてるの? きゃっ」
圧し掛かるようにして香穂子を下に組み敷いた志水は虚ろな眼を開けている。
「ちょ、志水くん…? 完璧寝ぼけてるよっ! 起きて!」
「先輩はいつも夢の中で…とってもいいメロディを聴かせてくれます……」
「ゆ、ゆ、夢? とゆうか起きてっ!」
「そう、こうやって……」
「きゃっ! 志水くん! 何!?」
志水が香穂子の胸を制服の上から揉みしだく。
「さぁ、先輩。いつもみたいにいい声を聴かせてよ……」