私が先輩の家に着いたときから彼は様子がおかしかった。  
学校でのものとは違う本来の顔を見せている・・・・  
というのは二人きりではいつものことだからもう気にはならない。  
ただ、それとは別になんだか怒りのオーラがでているというか・・・。  
 
先輩の自室に通してもらった後も会話がつづかず気まずい。  
(・・・なんか私悪いことしたのかな)  
頭をひねったが特に思いあたることはない。  
 
「香穂子」  
「え、何っ!?」  
急に声をかけられびくっとする。  
「何をそんなに驚いてるんだ?・・・やましいことでもある?」  
(そんなまさか・・・)  
私は首をフルフルと横に振る。  
「本当に?ふーん・・・俺が知らないとでも思ってるの」  
「・・・何を?」  
「自覚もないのか。たいしたものだなあ?出かけたんだろ、この前、月森と」  
「あ・・・」  
そういえばそうだった。  
でも彼の気晴らしに付き合ってあげただけ。ただそれだけのこと。  
 
「いえ、それはただ成り行きでそうなっただけで、別に月森君とは・・・・」  
きちんと説明して彼とはなんでもないことを強調する。  
でも柚木先輩はどうも納得いかないみたいで。  
「ふぅん。でも二人で出かけたのは事実だよな?それも俺に黙って」  
彼はそういって学校で見せているような、笑顔を顔に浮かべた。  
「・・・」  
そんなこと無駄に話すよりは黙っていたほうがいいと思ったんだけど・・・。  
どうやら逆効果だったらしい。どうみても彼は怒っている。  
 
(とりあえず謝ろうか・・・・・)  
一瞬そう思った。でも、よく考えればそこまで悪いことをしたわけではないという気もする。  
そんなことを考えながら黙っていると先輩はその間に私に近づいてきた。  
 
「香穂子。俺に嫉妬なんかさせた罰だ。今日は自分で脱げ」  
(・・・“自分で脱げ”っていった今?そんなの・・・冗談じゃない!)  
思わず文句を言いそうになったけど、柚木先輩は相変わらずにっこり笑いながらこっちを見ている。  
顔は笑ってるけどその目は・・・  
(本気だよ・・・)  
 
それから彼は何もいわずにただこちらを眺め続ける。  
はじめはビビっていたが、なめるような視線に私はだんだん興奮してきた。  
 
(うっ・・・まあ先輩の前で裸になるのは初めてじゃないんだし、とりあえず機嫌直してくれるなら・・・・)  
私は覚悟を決めて服を脱ぎ始めた。  
(これって完全ストリップ・・・・よね)  
先輩の視線を気にしつつ一枚づつ脱いでいったが、さすがに最後の一枚になると恥ずかしくて腕を止める。  
さすがに・・これは辛い。  
 
「どうしたの?ちゃんと最後まで脱いでくれないと俺の機嫌は直らないよ」  
また満面の笑み。  
(もう嫌だ!)と叫んでしまいたかったが、これ以上彼を怒らせるのはごめんなので。  
私は真っ赤になりながら下着も取り払った。  
 
(えっ!?どうして・・・・・?)  
何にもしていないのに濡れ始めている自分に驚く。  
「もっと足開いてよ。俺によくみえるように・・・」  
その言葉に誘われるまま足をゆっくり開いていく・・。  
 
先輩は開かれた奥を見ると鼻で笑った。  
「もう溢れてやがる・・・淫乱な女だな」  
そういうと彼はそこに顔を近づけて息をふっと吹きかけた。  
「んんっ!!」  
そんな軽すぎる刺激にも体は震えてしまって。  
「もっとしたい?」  
さっきとは違う意地悪そうな笑みをたたえた先輩に尋ねられて私は素直にうなづいた。  
 
「ふ〜ん。じゃあ一人でやりなよ。俺見ててやるから」  
(そ、そんな・・・・・)  
またも非情な彼の言葉。でも身体は快楽を求め始めている。  
 
私は仕方なく指を自分の蜜花に差し入れはじめた。  
鈍い水音とともにゆっくりと、でも抵抗もなくそれは飲まれていって。  
「んぁ・・・んんっ」  
「すごくいい眺め・・・」  
「いやっ、そんなこと言わないで・・・」  
そうしている間にも蜜はどんどん溢れ出しすべりをよくしていた。  
私の吐息と蜜花から溢れる音だけが部屋に響く。  
その音が生み出す羞恥に耐えられなくだったが、それとは裏腹に手の動きはだんだんと速くなっていく・・・。  
 
そのうちに下だけでは足りず自ら胸に手を伸ばした。すると彼はその腕を抑えてしまう。  
「んんっ、どうして・・・?」  
(もうすこしでいけそうだったのに・・・)  
「一人だけで気持ちよくなってるのみたらなんかむかついた」  
彼はそれだけいうと自分のものを取り出した。  
そしてそれを私の頬ににこすりつけてくる。  
青臭い、それでいて官能的な香りが鼻について。  
 
「どうして欲しい?言えるだろ」  
「・・欲しい」「何が?」  
「先輩のが欲しいの!」  
耐え切れず涙目で怒鳴った。  
「ふふ、ずいぶん必死なんだな・・・」  
 
先輩は私をひっくり返し抱きかかえるようにするとはいってきた。  
ズブッという鈍い水音。体中を電気が走ったような快感がめぐる。  
「あぁぁ!!ああぁ!」  
彼ははじめから激しく腰を使った。  
私も自分のいいところに当るように負けじと腰を動かす。  
ズブッ・・ヌプッ・・ズブッ・・  
「あ、あ、うあぁ!!」自分の嬌声と水音が響く。  
 
「先輩、私・・もう」  
「イケよ・・・」  
「あ、もうだめっ!イクッ・・。あ、あ、あああぁっ!」  
先輩が一際激しく突き上げると、私は一気に高みへと上り詰めた。  
 
そしてきつく締め上げたのだがまだ・・・・柚木先輩は私の中で堅いままで。  
「えっ嘘!?先輩、イってな・・・あぁ!」  
彼ははまた律動を開始する。  
イッたばっかで感じやすい身体には大きすぎる快感。  
「も・・やめて・・激しすぎる・」  
私が頼むと彼は満足そうに笑いながらいった。  
「やめないよ。お前の腰しばらく使い物にならなくするんだから。他の男と出かけたりなんかしないようにね」  
私は血の気がひいた。  
「・・・っ」  
何とか彼を抜こうとするがしっかり腰をつかまれていて動けない。  
「いまさら止めようとしても無駄だよ。それに淫乱なんだからここでやめられても自分がつらいだけだろ?」  
そういうと今度は胸にも手をかけ始めた。  
「もう・・許して」  
涙ながらに訴えたが結局聞き入れてもらえず、夕方近くになり私は意識を失ってしまった。  
 
 
そして私は朝の日差しに目を覚ました。  
(・・・一晩たっちゃったんだ)  
立ち上がろうとしたけど腰に力が入らず動けない。  
あたりを見回すとそこは柚木先輩の部屋だということは分かった。  
彼の姿はなかったが、身体はすでにしっかり清められていて毛布がかけられていた。  
 
(・・・眠いや)  
まだ疲れがとれてないらしい。  
私は楽な体勢をとって再び横になると、昨日のことを思い返した。  
(・・・確かに二人きり出掛けたのは私が悪かったのかな。ただ先輩もひどいといえばひどいし・・・うん、でもやっぱり謝ることにしよう・・・)  
私はまた目を閉じると眠りにおちていった。  
     

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