放課後の保健室。重い足取りで彼女はドアに手をかける。ほんとは入りたくない。  
「どうしたの、入っておいで。ドアに影がかかってるよ」  
ああ、先輩の声だ。ドアをゆっくりと開ける。白で纏まった明るい部屋の中、先輩が微笑んでいる。  
「模範的だね。時間ぴったりだ。日野。さあ、こっちに来るんだよ」  
先輩が指差したのはいつものベッドではなく、大きな姿見。日野の緊張が解ける。  
「ふうん。そんなに嬉しいんだ…」  
「いえ…あの…意外だったから」  
柚木がまた目を輝かせる。その都度、どきどきする。天使の顔に悪魔の心を隠している。今の笑みは…  
「今日はここでやろっか?こいよ」  
 
「ふあああ!」  
大きな鏡の前。後ろ手に縛られた少女と柚木が映る。  
「調べてみたかったんだよね…服を着てるのと着てないのとどっちがイクのはやいか…」  
「なんでそんなことっ…」  
「おもちゃが質問していいっていたかな?」  
少女が黙る。涙目になるが、目の前の風景は変わらない。  
「半分だけ晒してみようと思ってね。どれだけ早くなるか楽しみだなあ」  
 
前をはだけた制服。右だけ無理やり引き出されたふくらみがいつもより上を向いてる。ブラジャーは中途半端に引っかかってる。  
スカートはそのまま。  
「ひあああ!」  
男性にしては細くて綺麗な指が両胸を弄ぶ。強弱をつけた愛撫に全身が揺れる。右側は、掌でつかまれ、捻られて、形を変えられる。  
服の中に納まってるほうも、服の上越しに捕まれ、押され、布にすられて、感じやすくなる。  
少女が鏡から目をそらす。片方だけ晒され、揉みこまれる様が生々しくて恥ずかしい。  
「ちゃんと前を見るんだよ。調べられないだろ」  
ぐっと強く捕まれ、痛みに涙が流れた。胸がちぎれるかと思った。片方は掴まれて、五本の指にもぎ取られそう。  
「いたいっ…うっうっ」  
「ちゃんというとおりにしたら、気持ちよくしてやるんだよ。ったく」  
 
固まったからだが、愛撫で再び揺れだす。先ほどの痛みが嘘のように、胸から快楽が広がる。  
「これじゃ調べられないなあ。前回は記録を取ったのに」  
「きろく?」  
「授業に記録を採るのは当たり前だろ?」  
くいと先端を掴み、弾く。一回、二回。ゆれが大きくなった。長い髪が跳ねてうるさい。声はいいんだけど。  
「僕しか見ないようにパスワードかけてあるからね」  
その声を聞きながら少女は崩れ落ちた。鏡の中の淫らな姿と一緒に。  
 
「ふあ…ああ…ああ」  
「そうそう、もう少し動いて。僕が奥までいけないだろ?」  
「うああっ…だめえ…むね…」  
「気になる?じゃあ今度からこっちでしようか。面白いから」  
柚木が座ってる上に、日野は載せられていた。下着だけ脱がされて、ぐちゃぐちゃと下から突き上げられ、胸を揉まれ、嬌声が上がる。  
「全部脱ぐの見飽きたし、隠してみるのも反って感じるって言うから、試してみたけど、まんざらでもないなあ」  
柚木は嬉しそうに、体全体で日野がよがる様を楽しむ。半分だけはだけた胸は思った以上に燃えた。  
今自分がどんな風に手を加えてるのか、日野がどう反応するのか手に取るように分かる。全身一度に見れるのはいい。  
自分が乱れていく様に眉を寄せながら、喘ぐ姿も、きゅうきゅうと自身を締め付ける中も。  
「お前って最高のおもちゃだよ」  
 
左手を胸から放すと、日野の左足を上に持ち上げた。角度が変わり、嬌声が高くなる。スカートで繋がった部分はみえない。  
「へえ。結構見れる足。気がつかなかったな」  
「ひあああ!」  
奥まで抉られ、違う場所を刺激され、達しそうになった。柚木が声を上げる。  
「まだ、終わりって行ってないだろ?」  
手を放すと、足が落ちた。再び両胸を掴む。  
「お仕置きだよ。まだ授業は続いてるんだ。言うこと聞けよ」  
何度も突き上げて、かき回して。程よいところがいいんだ。出来る限り長く、味わいたいのに。  
 
何度か波をやり過ごして、柚木は鏡の中の日野をみた。そろそろ限界かな。あの顔は。  
「もうイっていいよ」  
楽しそうに日野の両胸を引いて、掌で押し付けると、強い悦が襲ってきた。何度も中で放つ。  
 
「多少汚れても代えがあればいいからね」  
後始末を終えて、にっこり笑うと、代わりの制服を日野に渡す。ジャストサイズの制服。誰もこれで気づかないだろう。  
柚木の家はお金持ち。制服を一枚二枚余分に注文しても不審に思われない。  
日野は黙って制服を着替えた。向こうに先ほど来ていた制服が落ちてる。二人の汗と体液で汚れた制服。  
「早くお帰り。最近は連れ去り犯が増えてるって。タクシーで送ってあげてもいいけど?」  
「いいです。いいです。単純な道筋だし、大通り選んで帰るし」  
それに、タクシーで送り迎えされたら、柚木様親衛隊(親衛隊)からまたトイレに連れ込まれるし。  
「…仕方ないね。最近はガソリンも高いし。じゃあ、またおいで」  
「…失礼します。柚木先輩」  
 
しおしおと帰っていく彼女と対照的に、柚木は嬉しそうに廊下を歩いていく。今日はまた、面白い遊び方を見つけたな。  
下手なビデオより面白かった。壊さない程度に、可愛がってあげよう。大切な僕のおもちゃ。  
 
 

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