泣きじゃくる香穂子を抱きしめ続ける月森。冷静に考えてる自分に
月森は我ながら嫌気がさしてくる。
ここにいたくない…とそう言った香穂子にうなずくが、かといって
錯乱している香穂子を家に帰すわけにもいかないので月森は自宅へ
と連れて行った。
「家族は全員出かけている。今日はお手伝いさんもいないので
気を使わなくていい。」
「ごめんなさい…。」
何に対してあやまっているんだ…そんなことを考えながら香穂子を
部屋に招き入れる。香穂子をベットに腰掛けさせると、正面にしゃ
がみこんで向き合う月森。
「蓮くん、わ…わたし。」
「土浦に犯されたのか?」
香穂子の顔をのぞきこみながら残酷に問いかける月森の言葉にまた
涙が溢れ出す。
「いやだって言ったのに!ムリヤリ押さえつけて…。」
「土浦はどうやって君を抱いたんだ…?」
月森は香穂子の両腕をきつく掴むとベットへ押し倒す。信じたく
なかった香穂子の告白に、月森の頭は嫉妬でいっぱいになっていた。
「蓮くんっ。」
「脱げよ…。」
月森の言葉に耳を疑いみつめかえす香穂子。
「俺が触られたところ全部きれいにする…。だから脱げよ。」
月森への罪悪感から従う決意をすると、タイを外して制服を脱ぎはじめた。
下着姿になった香穂子は瞳を潤ませながら、月森の頬に手をかけた。
―全部俺のものだ―
月森は香穂子に覆いかぶさると、唇にキスをおとしていった。胸元にも
キスをふらし、赤みをおびていく体の反応を楽しむ。
ブラを押し上げて、胸の突起を指で転がすと甘い声で香穂子は啼いた。
「はぁ…あ…。」
「こんなこともされたんだな。」
月森は突起を口に含み、香穂子に水音を聞かせるように吸い上げ舐め
転がす。愛撫を受けるたびに足をすり合わせる香穂子。月森のしなやかな
手が香穂子の泉にかかる。上下に動かすと、溢れ出た蜜でショーツはすでに
ぐっしょりと濡れてしまっている。
ショーツを脱がし足の間に顔を埋めた月森は、蕾に唇をつけるとねっとりと
舐めあげた。その途端香穂子の体がピクンと跳ねる。
「あっ…あん。」
「こんなことも?」
月森は香穂子の蕾から蜜が溢れ出す泉へと唇を移動させると、そこに舌を
ねじ込んだ。蜜を吸いあげるようになかを味わう月森。
「やぁ…。」
「どんどん溢れでてくる…。」
両足を広げられて月森の瞳に晒された香穂子の泉は、舐めたことも手伝って
ぬらぬらと光に照らされていた。
「ここにあいつのを受け入れたんだな…。」
そういうと熱く火照ったたかまりを、香穂子の泉にあてがう。
「やさしくして…。」
香穂子が潤んだ瞳で、月森をみつめながら言った。女の顔をしている香穂子
に一気に貫いてしまいたい衝動を堪えると、月森はじわじわと泉のなかへと
腰を沈めていく。月森は香穂子の頭に手を置くと、ふたりが繋がっている
ところを香穂子に確認させた。蜜に絡まって光っている月森のたかまり…。
「ヤダッ…。」
香穂子は恥ずかしそうに顔をそらしてしまった。これであいつと同等だ…
月森はそう思うと、香穂子の敏感な場所を探すかのように腰を打ちつけ
始めた。香穂子も愛しい人とやっとひとつになれた喜びに震えていた。
月森の頬に手をかけると、唇をよせてキスを交わす香穂子。
ついばむようなキスはやがて深いものにかわり、互いの舌を絡めはじめる。
月森に突き上げられるたび、香穂子の体は甘い疼きに支配され続ける。
「あぁ…あっ、蓮くんっ。」
「全部…俺のもの…だっ、香穂子…香穂子。」
熱にうかされたように名を呼び続ける月森の背中に手を回すと、香穂子は
もっと深く味わいたくて自然に腰を揺らし始める。
「あ…はぁ…ん…んん…もうだめっ。」
「香穂っ。」
体の内側からわきあがる快感にふたりは同時に果ててしまった。
「これからは学校でひとりになるなよ…。」
「うん。」
気だるい体を月森のベットに横たえて、互いに身を寄せ合うふたり。
月森は香穂子の顔をみつめると、少し苦しそうな顔をして言った。
「…すまなかった。」
「えっ?」
「すまなかった…もう二度とあんな目にはあわせない…。
俺のそばから離さないから…。」
香穂子をぎゅっと抱きしめる月森。いつもなら何でもないといって、話を
そらすのに…。月森の自分への想いを再確認できたようで、香穂子の瞳から
涙が溢れ出す。
「約束…だよ。」