「おっと」
蹌踉めいたユイシィが背中からランバルスに抱き止められた。
「大丈夫か?」
前に回ったランバルスの手がユイシィの胸に触れていた。その大きな手が掴むように動いた。
ビクリとしたユイシィだったがランバルスは気にせず手の動きも止めなかった。
「まだ小さいな」
手の動きは完全に揉み上げるそれになっている。振り解こうとしたユイシィの耳にランバルスの声が響いた。
「女の子の胸はな、揉むと大きくなるんだぞ?」
真っ赤になったユイシィにランバルスが手を離した。
「マッサージの仕方をちゃんと教えておくか。ロービィ達が寝たら部屋へ来るといい」
「なぜそんなことを!」
「ユイシィ」
怒りを向けようとしたユイシィだったがランバルスは真顔だった。
「胸が大きい方が絶対にモテるぞ」
「知りません!」
それでも夜半、ユイシィはランバルスの部屋を訪れていた。
寝間着姿のユイシィを同じく寝間着に着替えていたランバルスが笑顔で迎えた。
「そんなに難しいことじゃない。ユイシィなら一度で覚えるさ」
「は、はい」
「ほら、こっちへ」
招かれ、ベッドに座っているランバルスに背後から抱かれるようにその膝に座った。
「一度見本をやってみせるからな」
布越しにランバルスの手が乳房に触れた。ビクリとしたユイシィにかまうことなくその手はゆっくりと動き出した。
「周りからこう……」
「あ……ん!」
思わず声を洩らしかけ口を覆って押さえる。今まで知らなかった感覚にユイシィが混乱した。
手の動きを覚えようとするとよけいに感覚が刺激され身体が熱くなってきた。
触れていない乳首が立ち上がるのが寝間着越しにもわかる。
「へ、変な気持ちに……」
「へん?」
「身体の中が熱くて……な、なにかお腹が……」
両脚を擦り合わせるようにもぞもぞと動かすユイシィにランバルスが困惑したように低い笑いを零した。
「笑わ……ないでくださ……」
「ほら、手を」
口を押さえていた手を掴み、重ねるようにして乳房に戻すとユイシィは大きく震えた。
「や……やだ。こんな……あん!」
思わず自分で乳首を摘んでいた。
「こ、これ……師匠……」
「今日だけだぞ?」
声と共に寝間着の中にランバルスの手が入り込み、直に触れられユイシィは悲鳴に近い声を上げてしまった。
「大丈夫だ。怖くないから」
「は……い」
先刻のマッサージとは明らかに違う動きで揉みしだかれ、乳首を扱かれる。口を押さえ、声を漏らすまいとユイシィは必死に耐えた。
右手が胸を離れ、腹部へと下がってゆくのを知る。思わず目で追おうとして寝間着の前はとっくにはだけられているのに気付いた。
下履きの中へランバルスの手が入ってゆく。直後の触覚にユイシィは身体を仰け反らせた。
「ひ!」
「こんなに濡らして」
「ぬ、濡れてる……?」
もしかして気付かぬうちにお漏らしをしていたのかと耳まで真っ赤になったユイシィだった。
「せ、師匠……そ、そんなところ触らな……き、汚いです」
「やっぱりちゃんとしないとダメだな」
「あん!あ……ひ!や……ひぁ!」
くちゅり、と音を立ててランバルスの指に擦られ、ユイシィはあっさりとイッてしまった。
それなのにその感覚が何を意味しているのか理解できない。気持ちいいということだけはわかったがそれが何かもの凄く恥ずかしくもあるような気がした。
身体から力が抜け、ランバルスにぐったりともたれ掛かると優しく抱きしめられた。
「そうだな……ユイシィももう子供じゃないんだな……」