「アリッサ!!どこだぁぁぁー!?」  
 わずか数メートル先から、奇怪な声が聞こえる。アリッサは耳を塞ぎたい衝動に駆られる。  
 しかしアリッサは音を立てるのを恐れ、結局何もせず、ただ震えて立っていた。薄いカーテン越しに、大き  
な鈍器を持った男を見つめながら。  
 何故こうなったのだろう。アリッサの視覚が、一瞬現実から離れ、過去の映像を映し出す。そこには、血を  
流しながら、階段から転げ落ちてくる幼い少女がいた。  
 「アリッサァーー!メイハオレガコロシタ!!」  
 ご丁寧にも、声まで鮮明に蘇ってくる。くぐもった、気持ちの悪い声。そして、自分の名前を知っていると  
いう恐怖。アリッサは外へ逃げ出した。  
 逃げ回り、隠れまわり、そしていつのまにかこの家に戻ってきていた。メイと呼ばれた少女が暮らしていた  
家。そして、殺人鬼と出会った場所。  
 『ハンマー男は、必死に音を拾おうとしてる。だから私は、音を立てるわけにはいかない。きっと、見つか  
ったら殺される』  
 『・・殺される。』  
 その言葉を頭の中で反芻したのが、アリッサにとって運のツキだった。  
 ドンッ  
 「!!」  
 震えが一層大きくなったアリッサが、肘を壁にぶつけてしまった音だった。薄いカーテン越しに、ハンマー  
男がニヤリと笑ったように見えた。  
 
 「いやああああ!!」  
 見つかった以上、その場に留まる事は出来ない。しかし、そんな冷静な思考とは別に、パニックという感情 が、アリッサの行動を支配する。  
 アリッサは悲鳴を上げながら、そして無様によろけながら、バタバタと走り出した。しかしその足は遅く、 ハンマー男は余裕をもってアリッサに近づいて行く。  
 『逃げなきゃ!!逃げなきゃ!!』  
 空回りとは、まさにこの事だった。アリッサの焦る気持ちは、さらなる足のもつれを起こし、ついには勝手 に転んでしまう。  
   
 −ガシッ−  
   
 「っ!ひっっ!」  
 アリッサは、足が一気に重くなったような感覚を覚えた。  
 そして、ふくらはぎに伝わる生暖かい感触。一瞬、それが何か分らず、アリッサはつい振り返ってしまう。  
 「アリッサ・・見つけたぞ」  
 目の前には、殺人鬼がいた。  
 その恐怖を前に、アリッサの身体から、全ての力が抜けていってしまう。  
 アリッサはもはや、悲鳴を上げることすら、暴れて逃げ出す事すら忘れ、ただ、男を見開いた目で凝視した 。  
 
 「あ、あ・・・」  
 「アリッサァ」  
 ハンマー男は、抵抗しないアリッサを満足そうに見つめたかと思うと、突然アリッサの服に手をかけ、一気 に破り捨てた。  
 その衝撃に、力が抜けていたアリッサにも生気が戻ってくる。  
 「キャアア!」  
 慌てて立ち上がろうとするアリッサだったが、それは無駄だった。既にハンマー男は、アリッサの足の上に 座っていたからだ。結果として、アリッサは尻餅をつく格好になる。  
 「アリッサア!」  
 固い音を立てて、アリッサは床に倒された。その痛みで、再び全身が恐怖に支配される。  
 次の瞬間には、アリッサの耳にレロリッという音が聞こえた。  
 男が、アリッサの耳たぶを舐めていた。それこそ、犬が舐めるように激しく。アリッサは全身が寒くなるの を感じた。  
 
 気持ち・・悪い。  
 自分の耳が汚れていく・・。  
 
 そんな強い嫌悪感にも関わらず、アリッサはもはや悲鳴すら上げることは出来なかった。  
 不意に男は動きを止めた。そして、今度はアリッサの下腹部に目をやり、スカートの端をつかむ。  
 「!! 」  
 
 何を、何をするの!?  
 
 いや、分っていた。いよいよ目の前まで迫ってきた、恐ろしく近い未来を理解し、アリッサは最後の抵抗を 見せた。  
 
 「くたばれっ」  
 普段なら滅多に言わない台詞を、アリッサは力いっぱい吐き出した。そして、水の入った瓶をポケットから 取り出し、男にふりかける。  
 「ギャアアアッ!」  
 男は幸いにも苦しそうな声を上げ、怯んだ。その隙にアリッサは男の身体から逃げ出そうともがく。  
 しかし、苦しみながらも男はアリッサの身体から離れなかった。いや、それどころか先程よりさらにアリッ サに近い位置・・つまりアリッサにしがみついていた。  
 「・・離してよっ!離してっ!」  
 「アリッサアアアアア!」  
 しかし男は離れない。  
 「アリッサアア!ヨクモオオオオ!!!」  
 逆上した男は、右手にハンマーを強く握り直し、それを横薙ぎに振った。アリッサの頭の上を、ハンマーが かすめる。  
 それは、アリッサの動きを完全に止めた。アリッサの身体は、今度こそ完全な冷たい石になった。  
 「チイッ!」  
 男は再びハンマーを振ろうとする。しかし、力を無くしたアリッサを見て、思い直した。  
 「ウハッウハハハハ!」  
 男は再びアリッサを押し倒し、今度は何の手間もかけずにアリッサの隠していた部分を破り捨てる。  
 遂にアリッサは、全てを男の目の前に晒してしまった。  
 
 全裸にも関わらず、アリッサの顔に羞恥の色は見られない。その代わりに、アリッサの顔にあるのは、恐怖 だけだった。  
 「ハハッ!アリッサアア!」  
 まるで人語を解さないように、男は先程から同じ台詞ばかりを吐く。  
 だがその白い目は、確実にアリッサの身体の一点を見つめている。  
 「アリッサ!」  
 返り血を浴びたままのズボンを破き、男は股間を露出させる。  
 その醜悪で赤黒い物体は、思考力のなくなったアリッサの目にも、十分嫌悪感を抱かせる物体だった。  
 痛みは、突然だった。  
 「イッタ・・・ッッ!!」  
 男は何の前触れも無く、アリッサの中に入った。  
 結合した部分から、裂けていくような感覚。その強い痛みで、アリッサの目の前が赤に染まってゆく。  
 「ハハハッ!アリッサ!ドウだ?キモチイイカ?」  
 「痛い!痛いっ・・!」  
 血の気が引いていたアリッサの顔が、赤く染まってゆく。両目から、涙がとめどなく溢れて行く。  
 「ハハッ!アリッサア!アリッサアアアア!」  
 男はアリッサの痛がる様子など全く気にもせず・・いや、痛がるからこそ、歓喜しているように声を上げ、 腰を激しく動かす。  
 「ヒッ!・・ッッ! 」  
 アリッサの呻き声。  
 既に男の股間は、真っ赤になっていた。  
 
 アリッサにとって、いつ終わるともしれぬ地獄の時間が続いた。  
 男はただ猿のように腰を動かし、恍惚の表情を浮かべる。まるでアリッサの痛みと引き換えに、快楽を手に 入れているようだった。  
 だがその苦痛の時も、ついに一時の終わりを告げようとしていた。最悪の現実とともに。  
 「アリッサ!アリッサ!」  
 男の声が上ずった事に、アリッサは混乱した頭で気づいた。  
 そしてそれと同時に、男の動きが更に速くなって行くのにも気づいていた。  
 「アリッサ!アリッサ!」  
 「!」  
 アリッサは気づいた、気づいてしまった。  
 男のモノが、アリッサの中で膨張してゆく。  
 「いやあああああ!」  
 最後に残っていた力を振り絞り、アリッサは声を上げる。だがその行為は、男の興奮を更に高める為の、た だの演出になってしまっていた。  
 「アリッサ!アリッサア!!ダスゾオオ!!」  
 「やあっ!嫌アアッッ!!」  
 ドックンッ!  
 少女の中に、男の欲情が吐き出される。男は頭が真っ白になってゆく感覚を覚えながらも、最後の一滴まで 搾り出そうと腰を振っている。  
 「あ・・あああっ・・・!」  
 膣内に出されてしまった。それはこの時、アリッサにとって死刑宣告を受ける以上の絶望だった。それは、 股間に集まる苦痛など全く気にならないほどの絶望だ。  
 しかし次の瞬間には、アリッサには新しい絶望が用意されていた。  
 「ひあっっ!!」  
 男の腰が、再び激しく動き出したのだ。  
 驚いて、アリッサは男の顔を見る。  
 「アリッサアア!!ナンドデモ、ナンドデモダシテヤルゾ・・!!」  
 その台詞を聞いたとき、とうとうアリッサはその絶望感に耐え切れず、気を失った。  
   
 意識を失ったアリッサを、男は意に介さず、何度も何度も犯し続けた。  
 

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