高橋礼子、川島瑞樹、兵藤レナの三人は来月に開催される野外ライブのため  
仕上げの集中レッスンに取り組んでいた。  
マスタートレーナーが直接指導しているこのレッスンは普段より遥かにハード特訓だが  
彼女たちは喜ぶファンのために、めげる事なく汗を流して励んだ。  
休憩時間に交わすおしゃべりで彼女たちは疲労を解消していた。  
 
「礼子さんは最近、プロデューサー君との時間取れているの?」  
汗をハンドタオルで拭き、川島瑞樹は隣にいる高橋礼子に聞いた。  
礼子は三十一歳の遅咲きながら女優アイドルとして大成している  
765プロを代表するアイドルたちの一人に名を連ねていた。  
「休みが月二日取れたらいい方かな」  
「意外と淡泊なのね。それで足りるの……?」  
瑞樹が意味ありげな笑いを礼子に向ける。  
三人が集まると話は自然と恋バナ、それも担当プロデューサーとの恋のアバンチュールに移行する。  
彼女たちの関心は専ら恋人との色恋話に注がれた。  
「その代わりね、休暇の日は一日中高級ホテルの一室を貸し切っちゃうの。  
 勿論やる事は一つに決まってるけど」  
礼子は三人の中でも恋愛面においてかなり積極的である。  
彼女は今や日本で追随を許さないセックスシンボルとなっていて  
かつて沢山の業界人をセックスフレンドとしてキープしていた。  
「朝に入って、翌朝までその日の恋人に抱かれるという訳。  
 朝食を食べながらしてもいいし、お風呂でしてもいい。  
 プールではほとんど泳がないわね、ずっと繋がっているわ」  
「一日中セックス漬けって訳かぁ……」  
レナは呆気に取られて二の句が継げない。  
彼女の世界とは明らかに異質な話がそこに在った。  
「まあ、今はもう彼一筋だけどね」  
礼子はスポーツドリンクを一口飲んで話し始めた。  
 
   #  #  #  
 
「礼子さん……結婚を前提に、付き合って下さい」  
一昔前のドラマでも全く聞かなくなった告白を、礼子は礼子Pから受け取った。  
彼は礼子と付き合うまで、異性との交際経験など皆無だった  
天然記念物のような生真面目青年である。  
彼が気の利いたキザな告白など万に一つも言えない事は  
礼子も重々承知していたため、特に気にはしていなかった。  
 
礼子と礼子Pの関係は単なるアイドルとプロデューサーという関係だけではない。  
有体に言えば、二人はセックスフレンドという関係だった。  
初めて異性を意識してプロデュースする新米プロデューサーの彼は  
初日から礼子に散々弄ばれて、日を跨ぐ前に童貞を奪われてしまった。  
童貞男に熟れた女体に対する免疫などある訳がなく  
彼もまた、すっかり礼子の美貌と肉体の虜になってしまった。  
当時の礼子はよく言えば開放的、悪く言えば性的放埓な生活を送っていて  
セックスフレンドを数人囲っている事で有名だった。  
彼女のとって男というものは、小腹が空いた時のスナックと同様  
本能のままに食べ、飽きたら目もくれなくなるものだ。  
芸能界でこのような暮らしぶりをしていては、当然のごとくスキャンダルの格好の的である。  
週刊誌に彼女の醜聞が載らない週はなく、事務所の社長も苦々しく思っていた。  
彼は社長の依頼で高橋礼子に、これ以上醜聞を増やさないようにと諭した。  
勿論今まで自由奔放に生きていた彼女が、いきなり品行方正になるのは難しい。  
彼女も最初は彼の頼みを鼻で笑っていた。  
「そうねぇ……、じゃあ……貴方が私の友達の分まで愛してくれる?」  
「えっ」  
「いいでしょう? 貴方が頑張ってくれるなら止めてもいいわ」  
礼子は冗談半分でこの案を提示した。礼子のセックスフレンドは十人はいる。  
十人分のセックスを一人でこなすとなると  
嬉しがる男もいるだろうが、真面目にやっていては精が枯れてしまう。  
だがこの言葉を礼子Pは本気に受け取り、以降彼女の求める時に応じて体を差し出す性活が始まった。  
 
彼女の性欲は成人女性よりも、中学生男子のものに匹敵する強さだった。  
事ある毎に発情する体は、常に相手を求めて火照っている。  
レッスンの間だろうが、ライブの休憩時間だろうが、営業の合間だろうが  
彼女は構わず彼を求めた。レッスンやライブ以外の時間は全て  
礼子Pと繋がっていたと言っても過言ではない。  
おまけに礼子は色事に関しては百戦錬磨の猛者である。  
彼女以外に女というものを知らない青二才のプロデューサーでは到底太刀打ち出来ない。  
彼女によっていいように翻弄されて玩具にされる日々は続いた。  
幸い彼女は、優れた容姿を持ち、初々しい反応を示す彼という性玩具を得て、存外長く遊んでいた。  
この割り切った付き合いによって、彼女の醜聞はそれ以降なりを潜めた。  
 
   #  #  #  
 
「今のままじゃ、イヤなのかしら?」  
礼子が礼子Pの目を捉えて尋ねた。  
彼はいつものように真剣な目つきのままうなづいた。  
「俺は……今まで礼子さんの玩具だったかもしれません」  
「玩具かもなんて……そんな事はないわ」  
「……そうでしょうか?」  
「ええ。だって玩具そのものだもの」  
礼子Pは肩を落として溜息をつきながら話を続けた。  
「……俺は、礼子さんと何度もセックスして思ったんです。  
 男として、礼子さんを本当に、心身共に満足させてあげたいと……」  
礼子は彼の目を見ながら今までのセックスフレンドの顔を思い出していた。  
彼女が今まで付き合ってきた男は、彼を除くと皆、女肉を欲して舌を垂らす狼ばかりだった。  
恵まれた自らの麗裸に喰らいつき獣欲のままに貪る  
そんな雄の姿を見て、男とはこういう生き物だと彼女は学んだ。  
少女の頃に思い描いていた恋愛の形は、実際やってみると  
小説のように美しくも華やかでもなかった。  
ただ醜く、原始的で、シンプルで、刺激的だった。  
男たちに付き合う時、彼女は自分が獣になる喜びを感じていた。  
世間から浅ましいと思われていた事が、楽しくてならなかった。  
 
「……。プロデューサー君、私は今まで色んな男に抱かれてきた女よ。  
 とっくの昔に綺麗なカラダじゃなくなったわ。それでもいいの?」  
この生真面目なプロデューサーと付き合っていくにつれ  
礼子の中で定義付けられていた恋愛観に一つまた一つと綻びが生じている。  
セックスは互いに肉欲を求める原始的なコミュニケーション。  
それ以上でもそれ以下のものでもない――そう思っていた。  
しかし彼の恋愛に関する真摯な想いを身に受けてみると  
今までとは異質な優しい心地良さを覚えるのは何でだろうか。  
 
「構いません」  
礼子を見つめる彼の目には少しの迷いもなかった。  
「俺はそんな過去を全て含めて、今の礼子さんが好きなんです」  
「本当に?」  
「はい、全身全霊をかけて……礼子さんを幸せにします」  
礼子の細い手を熱く握って、彼ははっきりと口にした。  
自分の言葉をしっかりと受け止めてくれる彼に、いつしか彼女は安心感を覚えていた。  
自由な恋愛も捨てがたいが、彼に身を任せる恋愛もいいのではないか。  
彼女はそう考え始めていた。  
 
「礼子さん……」  
プロデューサーは礼子の蜜尻を両手に抱えて、淫々とした女門を熱く舐め清めた。  
彼の淫舌は自らを肉楽の蛟と化して春穴を穿ち、潜り込んでくる。  
それが舐り動く度、彼女は体奥から濃霧に似た牝香を放散させる。  
彼女が思う限り、礼子Pより献身的に舌姦してくれる男はいなかった。  
大抵の男たちは所詮前戯は前戯と決め付け、義務感丸出しの前戯を  
短時間で切り上げた挙句、口淫だけは長く彼女に要求した。  
仕方なくやってやると、それからは一方的な肉欲のぶつけ合いが始まる。  
 
皆が皆、精を注ぎ込む欲望を満たすため盛んに淫交し  
疲れたら相手の事などお構いなしに道具をしまい惰眠を貪るのだ。  
 
「っ……ぁんっ……! あぁっ……! そこぉ……っ!」  
礼子はプロデューサーの頭を押さえつけて  
下腹から這い上がってくる快淫に長い髪を乱して悶えた。  
彼は本当に愚直であり、彼女が何も言わなければ途中で止める事無く  
延々と何時間も淫唇を舐め続ける。また、それを苦にしない性格だった。  
「いいわぁ……っ! もっと……もっと、エッチに舐めてぇ……っ!」  
耳朶まで朱に染めて礼子は悦んだ。彼女は彼の舌が好きだった。  
彼はいつだって彼女の言う事を聞き、彼女の一番求める方法で尽くし  
彼女の最も感じる舐め方をしてくれた。  
舌技に優れているのではなく、女に尽くすその一心不乱な態度が好ましかった。  
それは上質のワインのようにいつまでも味わっていたくなる。  
 
「はぁん……ん……も、もういいわ……」  
礼子は彼の舌で軽く二度快昇を遂げた後、彼を解放した。  
舌と恥唇を繋げている白く濁った痴唾の縄が、その濃密さを静かに物語っていた。  
「さぁ……来て。貴方と早く、繋がりたいの……」  
礼子はその出来上がった恥穴を彼の顔へと向けた。  
数々の男を受け入れた牝唇は淫靡にほぐれていて  
男なら誰でも味わってみたい衝動に駆られるものだった。  
無論礼子Pも例外でなく、自前の肉根を軽くしごいて春門に桃色の肉帽を挿し入れた。  
彼の有する肉物のサイズは、非常に平々凡々たるものだ。  
長くもなく短くもなく、雁も低くて真珠といった嬉しいオプションもない。  
中学生の落書きのような凡根である。  
男を味わい尽くしている礼子にとっては、今一つ物足りなさを感じざるを得ない。  
普通に考えて、彼には刺激的なセックスライフなど期待できそうになかった。  
 
「は……あんっ……! ねぇ……もっと激しくしてぇ……っ?  
 私のカラダ、奥までもっと味わってぇ……っ!」  
礼子は彼の肩に腕を絡ませて胸元へと寄せた。  
特徴らしい特徴もない凡根であるにもかかわらず、彼女は彼との肉交を楽しんでいる。  
それは繋がった部位から彼女の深奥へと、彼の濃愛が際限なく氾濫してくるからだ。  
射精もまだだというのに、体奥は早くも春日のように萌し  
穏やかな蜜感が染み入るように体中へと広がっていった。  
 
「ああっ……礼子さん……!」  
最初は精一杯己を滅して性奉仕を続けていた礼子Pだったが  
性の宴も終盤になると、淫情を堪えきれずに形振り構わず猛淫を繰り出してきた。  
余程我慢していたのだろうと、礼子は彼のそんな所を可愛く思っていた。  
 
(何だかんだ言って、私……夢中なのかも)  
 
礼子はプロデューサーを落ち着かせるため唇を差し出した。  
キスをすると、舌と舌を絡み合わせる事に意識が分散され、性衝動が鈍るのだ。  
自分の淫水も彼の蜜唾も些細な事とばかりに、彼女は彼と口内の液を交換する。  
柔らかい舌がもつれ合う度に体幹の芯が甘く優しく痺れていった。  
淫突猥抜をひたすら繰り返した結合部は、すっかり出来上がっている。  
先程から白く濁った熱い蜜飛沫をシーツに散らして液花を咲かせていた。  
 
「んっ……! くぅっ……! れ……礼子さぁん……っっ!」  
礼子Pは愛人の口唇を啄ばみながら切なげに訴える。  
礼子は彼の体に両腕両足を絡めてウィンクをした。  
「んっ……イキそうなの? ……いいわ、来てぇ……っ!  
 私も、……んんっ! 一緒に、イ、イクからぁ……っ!!」  
強かに七度、礼子Pは精力的に肉蜜へと痴挿した。  
刹那、彼の体はブルリと震えて睾玉が縮こまる。  
一瞬の緊張は肉砲の放った白精弾によって破られた。  
それは鈴口をバカにさせる勢いで次々と彼女の体内へと散射されていく。  
 
彼女の恥奥に抗い難い淫春が兆し始める。  
強かな刺激はないものの、じんわりと広がる心地良さは充分魅力的だ。  
「はぁっ……はぁっ……」  
欲望を出し切った彼は荒息を整えながら礼子を抱き続けていた。  
他の男たちとは違った魂の温もりが彼との情交には確かにある。  
礼子はそんな彼の頭を子供をあやすようにグリグリと撫でて慰労した。  
 
「じゃあ身を固めるの?」  
レナの問いに礼子は首を縦に振って答えた。  
「ええ。今まで好き放題に生きたし、彼に尽くしてあげる人生も悪くはないかなってね」  
そう言った礼子には爽やかな笑顔を浮かべていた。  
 
   #  #  #  
 
「あのねっ! 私、この前プロデューサー君とね……っ!」  
次は自分の番とばかりに、川島瑞樹は身を乗り出して話し始めた。  
落ち着いた他のアラサーアイドルたちに比べて少し方向はズレているものの  
何事にもポジティブな彼女の姿勢には、多くのファンが魅了されている。  
担当の瑞樹Pもまた、彼女の熱烈なファンを自称していた。  
彼の熱意はプロデューサーとアイドルというしがらみで  
抑えきれるものではなかったらしく、つい最近瑞樹に彼は熱い告白をした。  
瑞樹も瑞樹で彼を愛していたので躊躇する事なくOKを出し、晴れて二人は恋仲になった。  
付き合ってまだ半年も経っていないのだが、その熱愛振りは日に日に増しており  
彼女の語るノロケ話は日々聞き手の耳にタコを量産させている。  
 
「で、この前はどんな格好でセックスしたの?」  
本題に中々入ろうとしない瑞樹に対して、礼子は単刀直入に尋ねた。  
瑞樹Pは昔服飾メーカーに勤務しており、自他共に認めるコスチュームコレクターでもある。  
非常に裕福な家柄のため、実家には集めに集めた女性用衣服が四千着以上飾られていた。  
一室丸々クローゼットにして、特にお気に入りのものはマネキンに着せて飾っていた。  
ナース服、各時代学校別の体操着及び制服、レザー製のボンテージから  
漫画アニメゲームなどで一度しか登場していないレアな服装まで  
蒐集した服の種類は星の砂ほどあった。  
中にはあまりにマイナーな作品のために彼が自作したものも少なくない。  
彼は自分の愛するそれらの服を喜んで着てくれる女性を求めていた。  
最初に断っておくと、瑞樹は単に彼の財力目当てに結婚した訳ではない。  
可愛い衣装を着て可愛いと素直に賞賛してくれる彼に惚れたのである。  
「この前は確か、体操着だったわ」  
「えっ、珍しく普通の格好……」  
レナの言葉を半ばで遮り、瑞樹は続けた。  
「その代わりね、彼ったらホテルの一室を貸し切って丸々体育倉庫みたいにしてくれたの……」  
 
   #  #  #  
 
「どお、プロデューサー君! 可愛いかしら?」  
川島瑞樹は昔懐かしい体操着に身を包み、愛するプロデューサーの前で軽くポージングしてみせた。  
瑞樹Pは彼女の悩ましい美肢をまじまじと見つめて目の保養としている。  
彼の顔が綻ぶのも無理はない。  
惜しげもなく晒された瑞樹の肉体は、見事なプロポーションを維持していた。  
彼女の愛乳は程良い肉付きを帯びていて美しい形状を保っている。  
薄い上着にその乳は形をくっきりと浮かび上がらせ、白い布地を悩ましく歪ませている。  
キュッとくびれた柳腰の下には豊かな尻が控えている。  
ブルマの布地から少しはみ出ている尻肉は、見ているだけで口内を唾で潤わす魔力があった。  
白のハイソックスとスポーツ用シューズはその魅力を更に引き立たせている。  
「うん! 素晴らしい、素晴らしいよっ! 瑞樹さんは本当に何でも似合うな!」  
プロデューサーは惜しみない拍手を瑞樹に送ってひたすら賞賛する。  
彼女は頬に手を当てて照れながら、跡が付かないようにブルマの食い込みをそっと直した。  
「ふふ、ありがとう。それにしても体操着だなんて、学生の時以来だから久しぶりだわ。  
 あの頃は揚げパンが献立に出ていたけれど美味しかったわねぇ……。  
 きな粉のまぶしたあの甘いパンが献立に出る日を、私、ワクワクしていたわ」  
 
瑞樹がノリノリで遠い思い出を語っている場所は、郊外のラブホテルである。  
ここのオーナーは以前瑞樹Pの実家に世話になっていて、その関係から瑞樹Pの要望をよく聞いていた。  
そのためホテル内は異様にコスプレ衣装と小道具が充実していて  
コスプレ好きのカップルたちの間ではメッカと化していた。  
体育館倉庫を模した部屋に彼らは腰を下ろした。  
跳び箱や体操用マット、バスケットボールをはじめ各ボールの入った大箱、平均台などが  
最小限の空間を確保しつつ置かれていた。  
部屋は薄暗く、小さな四角い格子窓が隅に一つ存在している。  
そこから入ってくる光がカップルたちに懐かしい記憶を想起させるのだ。  
この部屋は瑞樹Pが監修しただけあって、中々のこだわりぶりである。  
 
「あっ……! プロデューサー君……!」  
瑞樹Pは何も告げずに瑞樹の熟れた体を胸元へと抱き寄せた。  
彼は彼女の瑞々しい愛唇をやや強引に奪い、吸いしゃぶった。  
口内に満ちた恋人の唾液を彼は美味しそうに貪り啜り  
淫らに肉舌を彼女の舌へと絡ませていく。  
瑞樹は目尻を下げて彼の荒々しいキスを受け入れていた。  
 
「川島……先生の事は先生と、きちんと呼ぼうな?」  
瑞樹Pは腕の中にいる恋人に向かって囁いた。  
瑞樹も瑞樹でプレイの始まりを察し、彼に合わせて言葉を返す。  
「んっ……ごめんなさい、先生……」  
瑞樹の差し出した舌を彼はまた吸い始めた。  
以前は用意された台本を読んだ上で性行為に及んでいたが  
数をこなした今では、全てアドリブでこなしている。  
彼女がライブやトークショーにおいて異常に強いのは  
単にアナウンサーの経験だけではなく、日頃から彼と  
「楽しいレッスン」をしているからに他ならない。  
 
「んっ……」  
プロデューサーに抱かれている瑞樹は、そのまま彼の熱い舌姦を受けて悦んでいる。  
自らの豊尻を揉む恋人のいやらしい手つきに、下腹が人知れず汗ばんだ。  
そんな春門へ彼の隆起した巨淫が布越しに何度もこすりつけられた。  
布を挟んでいても分かるその巨きさと強張りは、彼女をますます熱くさせる。  
 
「川島、お前は本当に発育が良すぎるぞ。  
 毎日毎日授業中に先生を誘って……恥ずかしくないのか?」  
「あっ、私、そんな事……」  
「ほお……じゃあこれは何だ?」  
瑞樹Pは恋人の上着端を掴んでぐいと捲り上げた。  
たゆんとした形の良い美乳が一対、その悩ましい姿を露わにする。  
恋人の視線を受け、彼女の乳雛は緊張で身を強張らせた。  
「ブラも着けずに、こんなに美味そうな生チチを揺らして……  
 お前を見ていた男子共がチンポをフル勃起させていたのが分からんのか?」  
瑞樹Pは両端からその淫乳を軽く手の甲で叩いた。  
乳肉の甘美な柔らかさが触れた部位を一瞬麻痺させる。  
彼は彼女の愛乳を掴み、その乳突を親指でいやらしくこね上げた。  
「あっ……! ご、ごめんなさぁい……!」  
「思春期男子の性欲を甘く見すぎだぞ。  
 お前のエロい身体を見た奴らは、どうなると思う?  
 皆トイレに駆け込んで、お前のオッパイを思い出しながら  
 カチカチになったチンポを何度もシコっているんだぞ」  
「んっ……ああっ……!」  
硬くなったその乳突を瑞樹Pはぎゅっとつねって苛めた。  
彼の指に攻められて、瑞樹は苦痛とも快感とも言えない嬌声を思わず漏らす。  
「乳首ビンビンに立たせやがって……どこまでいやらしいんだ川島は」  
「あ、痛い……」  
強く擦られて赤くなった瑞樹の乳突を、恋人の指先は小さく弾く。  
爪の上で、肉感の良い乳突は妖しくその身を跳ねた。  
「痛いか? ……なら楽にしてやろう」  
 
すると瑞樹Pは恋人の温乳を乳輪ごと口に含んで甘く吸い始める。  
ざらついた舌が優しく慰めると、乳首は悦びにとろけさせた。  
「ちゅぶっ! ちゅっ! ちゅ――……ぽっ!  
 んむっ……ちゅっ、ちゅっぽ! ちゅむっ……!」  
「あぁんっ、先生ぇ……っっ!」  
耳が爛れてしまいそうな卑猥な吸音をわざと鳴らして、瑞樹Pは恋人の乳味を堪能した。  
瑞樹はその痴音の調べを聴かされているうちに、ムラムラと体奥から強い淫情を湧き起こしていく。  
 
「あんっ……あっ……! そこはぁ……っ!」  
瑞樹の肉体にびくんと快撃が走った。  
プロデューサーの淫指がブルマ布をずらして内へと潜り、痴穴を穿ったのである。  
二人は重なり合ったまま、マットの上に倒れ込んだ。  
瑞樹を下に敷いた彼はその麗乳にむしゃぶりつきながら、クチュクチュと柔らかな女隠を弄くった。  
陰肉は痴汁を纏わせて豊かな繁みの中で妖しく光っている。  
恥指で小刻みに責め立てていると、それはすぐに飛沫を周囲に  
ほとばしらせ、指をねっとりと濡らしていった。  
「人が丁寧に指導をしているのに、こんなにも濡らしおって……  
 何を考えればこれだけ大量のオツユを出せるんだ? んっ? 言ってみろ川島」  
「そっ、それは……! あっ……ふぁぁ……っっ!」  
すっかりふやけてしまった乳先のように、瑞樹は顔をとろけさせている。  
彼の腕の中でぐったりとその身を仰向けにして預けている。  
先程から体奥が雄を求めて止まず、しきりに愛されたいと吼えていた。  
 
「川島……これを見ろ」  
瑞樹の前に肉色を帯びた太い欲望が曝された。  
その二十四センチ大の巨砲は淫身を硬く反らせて、瑞樹を真上から見下ろしている。  
それは女に圧倒的な快楽を約束する醜くも強力な宝具だった。  
その下で淫蜜を溜め込んでいる大袋が重々しく垂れ下がっている。  
「お前のせいで先生のコレもこんなに腫れ上がってしまった。  
 分かるな? 反省しているなら今、何をすればいいのか……」  
瑞樹は黙ってプロデューサーの脚にすがりつき、本能のままにその巨根を口内に含んだ。  
「んむっ……! ちゅっ、ちゅぶっ!  
 ちゅむっ、ちゅっ……むふぅ……! んうっ……!」  
浅ましい己の姿など気にする様子もなく、瑞樹は口をすぼめながら  
男の淫根に奉仕し、しゃぶりまくった。  
それの発する痴熱を唇肉に何度も感じ味わいながら  
彼女は唾液をたっぷりと肉幹に絡めて奉仕に徹した。  
「んん……っ! じゅ、じゅぶっ! ずずぅっ、ぢゅぶっっ!  
 んうぅっ! んううぅ……!」  
「おほおぅ……っ! 川島、一体どこでこんなエロいフェラチオを覚えてきたんだ!  
 先生の目を盗んで男子共のチンポをしゃぶりまくっているのか!  
 けしからんぞ……おおぅ……!」  
中腰になって口奉仕をする瑞樹は、一心不乱に口淫を続けた。  
頬を桜色に火照らせ、額にじわりと汗粒を滲ませながら、彼女は雄の塊を舐めて攻め立てる。  
「ふふ……どうだ川島、先生のチンポは?  
 デカいからしゃぶり甲斐があるだろう!」  
彼が頭を撫でている間も、瑞樹は休む事無くピチャピチャと  
唾液を跳ねさせながら雄を頬張っている。  
既に瞳は桃霧を帯びて曇り、興奮からか息苦しいのか、鼻息は荒い。  
彼女はさっきからしきりに切ない牝穴を自らの指でクチュクチュと慰めていた。  
「くっ……!」  
プロデューサーは低く呻いて瑞樹の頭をぐっと引き寄せた。  
彼女の口内で肉色の快感が一気に爆ぜた。  
「んぶぅ――っっ!?」  
瑞樹Pは恋人の狭い口腔へと容赦なく濃厚な白精を乱れ撃った。  
発射された精矢は口蓋咽頭関係なくぶつかって、あっという間に口中を白く淫らに染め上げる。  
彼女は暴れ狂う肉根を雁首ですぼめて抑え、射精が終わるまでじっと耐え凌いだ。  
口内に平和が戻ってくるのを見計らい、根元まで含んだ後で  
ずぞぞと後方へと顔を反らし、尿道内の残滓を一気に搾り取った。  
 
「んっ……んく……んっ……」  
高粘度の雄汁を瑞樹は美味しそうに喉を鳴らして飲み干した。  
愛する女に吐き出した精を味わってもらうこの時  
男たちは例外なく至上の多幸感に脳髄を満たされる。  
「ねぇ……先生ぇ……」  
雄液を全て飲みきった瑞樹は、跳び箱にその裸身をもたれさせ  
ブルマに包まれた桃尻を彼の前へと淫らに突き出した。  
その瞳は雄香によって発情した牝猫のそれだった。  
「瑞樹ぃ、先生のオチンチン沢山チュパっていたら  
 カラダが熱くなってきちゃったのぉ……。  
 お願ぁい、先生のでエッチになった瑞樹にお仕置きしてぇ……?」  
「ふふふ……そんな恥ずかしい事を口にして先生を誘惑する悪い娘は……」  
瑞樹Pは恋人のブルマを膝下までずらす。  
むっちりとした白い牝尻が目の中へ飛び込み、彼の獣欲を熱く吼え滾らせる。  
「荒っぽい指導が必要だなぁっ!」  
瑞樹の淫尻に雷撃のようなインパクトが襲い掛かった。  
彼のあの逞し過ぎる巨砲が一気に根元まで挿入されたのだ。  
モンスタークラスの肉槍は瞬く間に膣道はみちみちと圧迫して支配下に収めた。  
無論仕置きがこれだけで済むはずがない。  
彼は息をつかせぬ鬼の抜挿をその恥尻に喰らわせ続けた。  
膣孔は猛り狂った征服者によって荒々しくその肉襞を抉られる。  
一突き一突きが彼女の牝を叱咤し、大いに喜ばせた。  
 
「あはぁ……! んっ! んぅぅ……っ!  
 せ、先生ぇ……っっ! 激しいぃ……激しいのぉぉ……っっ!!」  
瑞樹は眼を快涙で深く滲ませ、背後から襲い掛かる猛淫を楽しんでいた。  
狭い倉庫部屋には、パンパンパンと肉のぶつかり合う小気味良い音が絶えず鳴り響いている。  
ぐぐっと彼が腰を引く度、瑞樹は膣壁ごと持っていかれそうになって淫穴に力を入れる。  
その力によって窄まった肉唇を、巨淫は強引に押し開いて再姦する。  
その単純な繰り返しが、二人に極上の悦びをもたらすのだ。  
「あんっ……! あぁんっ……!! 先生のオチンチンで……  
 瑞樹のナカっ! イッパイになってるぅぅ……っっ!」  
瑞樹はすっかり牝悦に溶かされた表情で快声を漏らす。  
彼女の柔らかい淫乳が跳び箱に押し付けられ、妖しく形を歪ませる。  
瑞樹Pは恋人の背にピタリと己の身体を密着させ、肉欲が燃え尽きるまで女淫を忙姦し続けた。  
彼女の淫股は止め処なく湧き出す恥汁によって、既にハイソックスの上部をしっとりと湿らせていた。  
巨淫に蛮犯される瑞樹は抑えきれない牝情を、口から卑声、連結部から猥音、恥門から淫汁  
という形で周囲に溢れさせている。もう跳び箱に掴まる事だけで精一杯だ。  
 
「んぅっっ……! あっ、あっっ、あはぁっ……! オチンチン、オチンチンっ、すごぉ……っっ!  
 イィィ! イクぅぅっっ! 瑞樹、先生のデカチンでイっちゃうよぉ――っっ!」  
牝声を漏らす瑞樹を攻め立てながら、プロデューサーは口端を吊り上げた。  
「おおっ、いくかぁ! いいぞぉ、俺のチンポで思いっきりメスイキしろ!  
 マンコの奥まで美味しいザーメンを流し込んでやるからなぁっっ!!」  
息をつかせぬ激しいゼロ距離ピストンを喰らいまくり  
瑞樹はもう頭の芯をぐにゃぐにゃに蕩けさせていた。  
もう彼の肉棒、彼の放つ精汁の事以外、何も考えられなかった。  
 
「ああ――っ! い、イクイクイクぅぅぅっっ! 私、先生のオチンチンのオンナになるぅぅ……!  
 デカチンミルクをオマンコにぬりぬりされて赤ちゃんもらっちゃうのぉぉ――っっ!!!」  
「んっ……くぉぉぉぉぉ……!」  
きゅうと口を搾る恥孔にさしもの瑞樹Pも低い声で悶え、限界を迎えた。  
唇の緊張を緩めた瞬間、ドバァッと量産されていた雄種汁が鈴口より豪射された。  
それはビュルビュルと風を切って弛緩した瑞樹の子宮口へ次々と飛び込み  
瞬く間に彼女の産宮を淫らに染め上げてしまった。  
ドクン、ドクン、と大きな脈動と共に彼女の膣内が熱い悦びで満たされていく。  
「はぁっ……ひぇんひぇぇ……」  
体の力が抜けた瑞樹は跳び箱から滑るように落ちて、マットの上にひざまずいた。  
ぬぽっと肉根を引き抜かれた痴穴は白い快淫を蜜花に添わせ  
むせかえる淫汁の濃臭を部屋に散らしている。  
 
「瑞樹さん、いつものように笑って」  
瑞樹Pは一仕事終えた雄根をだらしなく垂らしたまま、ハンディカメラを恋人に向けていた。  
コスチュームプレイで愛し合った後、彼はいつもその記録を写真に収め  
アルバムに蒐集するのが娯楽だった。  
跳び箱に身を預けながらも平静を取り戻した瑞樹は、にっこりと笑って  
受精したての牝華を惜しみなく見せびらかす。  
カシャカシャと忙しなく彼のカメラが鳴り響く中で  
彼女は男の淫心も誘うようにしなを作ってポーズをとる。  
様々なアングルから彼女の痴態を激写する彼は、仕事の時以上に活き活きとしていた。  
 
「ほらぁ、もっと撮ってぇ……先生♪」  
瑞樹はマットに尻餅をついて、脚を淫らに開いている。  
熱く膨らんだ自らの淫乳を挑発するように揉んで見せていた。  
「この垂れているの……全部先生のくれたエキスなんだからぁ……」  
カメラを近づけさせて淫穴の奥まで写真に収めようとする瑞樹に  
興奮を滾らせる男などいないはずがない。  
案の定、彼女の術中に嵌ってしまった彼は、高まった性衝動を抑えきれずに  
結局撮影を中断して再び教諭と女生徒として爛れた痴交に身を沈めた。  
現在瑞樹は妊娠二ヶ月目に差し掛かっている。  
今の仕事が落ち着いたら、二人は念願の結婚生活に入る所だ。  
 
   # # #  
 
瑞樹のハイテンションな惚気話が終わった後  
三人目のアイドルである兵藤レナは溜め息混じりに話し始めた。  
 
「プロデューサーさんは仕事も出来るし、優しいし、良い人なんだけど……」  
「分かるわ。レナさんのプロデューサー君、事務所ではかなり人気者だからね」  
瑞樹の言葉に礼子も深くうなづいた。レナPは765プロの中でも指折りの凄腕プロデューサーなのだ。  
彼のプロデューススタイルは非常に特徴的であり  
前例のない独創的なイベントを発案する事を得意にしている。  
常に新しい発想と驚きを生み出して業界に新風を巻き起こす彼は、芸能界の風雲児であり  
765プロダクションにおいては頼もしい切り込み隊長だ。  
そしてそ彼の開拓精神溢れるその姿勢は、勝負事に強いディーラーアイドル  
兵藤レナのギャンブル精神と非常にマッチしていた。  
このコンビはマンネリ化傾向にあるアイドル業界で今、八面六臂の活躍を見せている。  
 
「そんな彼に困った所なんてあるの?」  
礼子が首をかしげて尋ねると、レナは少し肩を竦ませて答えた。  
「彼ね……顔に射精(かけ)るのが大好きなの」  
そう。レナPは無類の顔射愛好家、ブッカケマニアだったのだ。  
パートナーであり恋人でもあるレナの美しい顔と艶やかな四肢を  
彼は自らの熱い蜜精でまぶし尽くす事を至高の喜びとしていた。  
 
「かけるって、アレをおっぱいに?」  
瑞樹がレナの宝乳を指先でイタズラにつつくと、レナは恥ずかしそうに胸を抱えて身体を捻った。  
彼女は十時愛梨や榊原里美にも引けを取らない豊乳インパクトを持つアイドルである。  
「うう……おっぱいにも良くかけるんだけど、特に顔にかけるのが大好きなのよ。  
 いっつもラストは私の顔の上に跨がってペニス構えてビュルビュルビュルって……するの。  
 風をシュッと切る勢いも凄いけど、たまらないのは臭いと量ね……」  
レナPはセックスする時必ず一回は恋人に顔射する。  
だが発射されるその精汁は、最早ヨーグルトか山芋かと見間違えるくらいに重く、濃い。  
肉棒が律動を終える頃には、レナの顔はクリームパイを受けたように白く染まる。  
当然臭いも凄まじく、セックス後は念入りに消臭と香水を駆使しないと肌に纏わり付いてしまうのだ。  
 
「その巨きなオッパイで挟んであげたら?  
 かけられる前に、こう、谷間で挟み込んで暴発させるの」  
礼子がレナにアドバイスする。  
温泉でも余裕で浮くレナの重量級バストなら、それも可能だと思ったのだ。  
しかしレナは首を振る。  
 
「……生憎、彼のは私の胸で挟んでも、握り拳の分顔を出してしまうから隠せないの。  
 それに加えて、噴水のように飛び散るから……」  
「ゴムさせたらどうかしら」  
瑞樹のアドバイスを受けて、レナは次の話を語り始めた。  
 
    #  #  #  
 
ある日レナはプロデューサーの悪癖をいい加減何とかしてもらおうと  
ゴム着用のままで射精して欲しいと要求した。  
顔射が三度の飯よりも好きな彼である。当然、最初は承諾しようという姿勢を見せなかった。  
それならば、と彼女はポーカー勝負を提案した。  
ルールは公式のものを採用し、レナが勝てばその日以降のセックスは  
全てゴム付きでしなければならないという条件である。  
レナPが勝てば、現状維持に加えて彼女から週二日のサービスが受けられるという。  
その二日間はいつでもどこでも彼女を呼び出してセックスできるという破格の譲歩だ。  
しかしこの条件でも彼は渋った。レナは長い時間彼と交渉した。  
 
煙草を挟んで熟考した上で、彼はこの勝負を受ける事にした。  
愛するレナの嘆願に折れてしまったと言ってもいい。  
彼は念のため次の条件を加えるように求めた。  
一つはイカサマを決してしない事、もう一つはレナが勝った場合  
最初の一日だけ気の済むまで彼女の爆乳による奉仕を受ける事だった。  
最後の条件はゴムを着用した上での行為であるとあらかじめレナに確認させた。  
「それで、いいの……?」  
「ええ、ヌキ収めってヤツです。……いけませんか?」  
パイズリは慣れているし、あの顔射がないならとレナはこの条件下での勝負を呑んだ。  
彼女としても、彼から一番の楽しみを奪う事には少なからず躊躇いがある。  
彼女からの申し出なのだから多少は彼にも旨味を持たせるべきだと考えていた。  
 
   #  #  #  
 
「……始めるわ」  
深夜。レナPの部屋でその戦いは行われた。  
リビング以外の電気を消して、二人は手中にあるカードに神経を集中させる。  
兵藤レナはディーラーの常として様々なカードギャンブルに精通していた。  
無論、ポーカーについてもその腕はプロ級である。  
そして、彼女に付き合ってカードゲームをし続けてきたレナPもまた、セミプロ相当の実力を有していた。  
最初はレナ相手に手も足も出なかった彼も、今では勝率五割弱をキープ出来るまでになった。  
カードが配られ、チップが積まれ、カードを開く。勝負は五本。  
たったそれだけのゲームがお互いの精神を限界まで削り、疲労させていく。  
二人の額には冷たい嫌な汗が噴き出ている。呼吸の一つ一つが重く、息苦しい。  
厚さ一ミリもないカードすら、厚さ五十センチの鉄板に感じられた。  
一度相手を疑うと疑心暗鬼の死靄は際限なく濃くなり  
次第に向こう側にいる相手すらも視認出来なくなる。  
イカサマで切り抜けられない条件が、なおこの戦いの雰囲気を緊張感のあるものにしていた。  
常に己の心前三寸に刃先が向けられている、そんなギリギリの攻防が早朝まで続いた。  
 
「……負けました……」  
レナPの口から低い声が漏れた。  
それを聞いた途端レナは、開いたカードの上に身を伏せて深く息を吸った。  
張り詰めていた緊張が一気に解けて、体全体が休息を求めて唸る。  
三対二――結果は最後の逆転で兵藤レナが勝利した。  
どちらが勝ってもおかしくないゲームだった。  
 
「あの、約束……」  
正々堂々と戦ったにもかかわらず、レナは軽い罪悪感を抱いていた。  
交換条件を提示しているとはいえ、彼から楽しみを奪うのだから無理もない。  
「……分かっています」  
意外にもレナPはあっさりと勝負結果を受け入れた。  
彼女のプレイスタイルに対してもイカサマとか一切の文句を付けなかった。  
 
肉根にゴムを装着している時の彼の背中は寂々としていて哀愁を感じさせた。  
レナはその背中を見て、いっそ先刻の勝負を白紙に戻してしまおうかと一瞬考えた。  
しかし彼のブッカケフェチには本当に辟易していたため、心を鬼にして目を反らす。  
 
彼は仁王立ちになりその逞しい雄根を彼女に向かって示した。  
驢馬のような巨淫は血管をギンギンと浮き上がらせて、身にコンドームを張り付かせている。  
日本製のサイズだと根元まで収まらないため  
レナは通販でLサイズのものを注文していたのだが、それでも窮屈そうだ。  
 
「あっ……!」  
彼はレナの爆乳を口先で啄みながら、淫指で恥穴を穿つ。  
太い指はその中で忙しなく動き、奥から絶えず蜜汁を掘り起こしていく。  
「あっ、あはぁ……っ!」  
乳突に響く甘い痺れにレナは頬を赤らめて悶えた。  
敏感な箇所を同時に責められ、艶声と共に蜜汁がトロトロと湧き流れていく。  
「あぁっ……! んん……っ! もぉ、いいわぁ……  
 早く……おちんちんちょうだい……!」  
浅ましく肉根をねだる恋人に応じて、レナPは彼女の美脚を大きく左右に広げた。  
狭間には、柔らかに茂った恥毛が肉門にそっと添えられていた。  
彼はレナの牝穴に太々とした雄杭を向け、雁首まで埋めた。  
しばらく彼はその穂先だけで浅く突き、女穴を丹念にほぐす。  
雁首が幾度となく彼女の膣襞を甘く抉り、膣奥が肉根恋しさに蠢いた。  
「ああん……っ、もっと深く入れてぇ……!  
 おちんちん、全部入れて欲しいのぉ……っ!」  
「全部ですか?」  
「うんっ……! 全部、全部欲しいっ!」  
催促されたレナPは一度得物を引き抜いた後  
軽く開いた恋人の女穴にその巨根を深々と突き入れた。  
「……んぅぅっ!?」  
レナの暖かな膣内に激しい圧迫感が襲いかかる。  
彼はレナの上半身をがっしりと抱き締め、激しくその牝膣を豪犯し始めた。  
「あっ、あはぁっ……! んあぁ……は、激しいぃ……っっ!」  
レナの両手を握った彼は、引き締まったその強腰を大きくグラインドさせて攻める。  
強烈な一抜一挿が、膣孔に大嵐を巻き起こす。  
彼女は快涙を瞳にじんと滲ませて、歯を食い縛った。  
気を抜くと膣肉全てを持っていかれそうになるのだ。  
雄々しい連続ピストンを受ける度、彼女のたわわな豊乳がぶるんぶるんと大きく乱れ動く。  
その様子は正に圧巻の一言だ。  
 
「あはぁ……っ、プロデューサーさんっ! もっとゆっくりしてぇ……!」  
受けきれない程の快感にレナは涙目になって懇願した。  
しかしレナPは依然として暴力的な腰遣いで彼女を攻め立て続ける。  
「いひぃっ……っっ!」  
何十回目かも分からない子宮口のノックを受け続けた末、レナは悦昇した。  
身体中に甘い痺れが瞬時に行き渡り、手足の感覚が著しく鈍化する。  
頭の中が眩い閃光によって白く、白く染まっていく。  
 
「あんっ……!? ま、待って……っ!」  
彼は休息を置かずに、レナの身体を横抱きにして側位に移行した。  
“A”の字になった一組のカップルは、再び淫交の沼に足を踏み入れる。  
「ああっ……! あはぁっ……、ああんっ……っ!」  
逝ったばかりで敏感になっている牝宮を、肉珠付きの槍穂が何度も姦襲する。  
肉根の放つ淫熱と肉色の摩擦で、恥肉はしっとりと熱く汗ばんでいく。  
「んっ……プロデューサーさん……!」  
彼はレナの蜜乳を両手を使って激しく揉み犯した。  
汗ばむ柔らかな乳肉は武骨な手によって形を妖しく歪ませる。  
乳房を玩具にされながら犯される自分に、レナは熱い吐息をしきりに漏らして感じ入る。  
彼の指は彼女の膨らんだ乳突を、搾るようにして攻め立てた。  
性感帯の一つである乳先は責められてその身を赤く火照らせる。  
 
「んっ……! おっぱいオモチャにしないでぇ……!」  
レナの声に応えたのか、彼は手を離して優しく乳肌を撫でた。  
しかし、彼女に休息は訪れない。猛々しい彼の恥根は  
乳責めの不足を補わんとばかりに春穴を豪姦し始めたのだ。  
「おほぉ……っ!? いい……っ、いいよぉ……っ!」  
浅ましい淫声を思わず漏らして、レナは牝悦に浸っている。  
指腹でキュッと春雛を擦ると、レナPの腕の中で彼女の肉体が跳ねた。  
 
「プロデューサーさん……っ! ちょっ、ちょっと止めて……!」  
レナは小を催した事をそっと彼に告げた。  
しかしレナPは彼女を腕の中に留めて一向に放そうとしなかった。  
それどころか彼は腰に激しいツイストを加え始め、いよいよ過激に蹂躙していく。  
「やぁんっ!? だ……ダメぇ……っっ!  
 オシッコ漏らしちゃうってっ! ねぇっっ!」  
レナPは彼女の恥唇を二指でぱっくりと開いた。  
絶え間ないツイストピストンが徒に彼女の膀胱を刺激し、ベッドへの放尿を促す。  
「そ、そんなぁ……っ!? あっ、ああん……っ! で……出ちゃううう〜〜……っっ!」  
尿意を堪えきれなくなったレナは、彼の腕に抱かれたまま  
シュパァァァと黄金の液橋を宙に築いた。  
激しい淫姦に導かれた膣肉の律動が、その尿勢を更に強める。  
耳朶まで真っ赤にした彼女は動けない身を呪いつつ  
ベッドのシーツをビチャビチャに黄金色に濡らしていった。  
 
淫快の終わらぬ間にレナを四つん這いにさせた彼は  
再び背後から彼女の蜜尻を痴犯し始める。  
ベッドシーツをグッと掴んで、彼女は彼の猛交に悶え喘ぐ。  
巨きな尻を後方に突き出し、肉根を根元まで受け入れている様は牝犬そのものである。  
背中に覆い被さったレナPは姦撃を緩めず、ひたすらその女孔へ太い肉杭を打ちまくった。  
彼女は蜜涎をだらしなく垂らして、圧倒的な牝悦に悶える他なかった。  
「んっ……くぅぅ!! イ、イクっ……! イックうううぅ〜〜――っっ!」  
背をグイと弓なりに反らし、レナは獣のように快哉を叫んだ。  
その麗身に再び強烈な淫瞬が訪れる。  
 
ショオオオオッッッ――……。  
 
白痴と化し緊張を切らした肢体は一切の制動を弛緩させ、また盛大に小水をベッドに漏らす。  
淫肉同士の甘美な擦り合いに、流石のレナももう言葉が出ない。  
散々恥潮をシーツに噴きまくって、彼女はいつ終わるとも知れない淫姦を受け続けた。  
 
   #  #  #  
 
恥臭に満ちたベッドの上で、レナは我に返った。  
絶える事のなかった痴交の果てに意識が飛んでしまったに違いない。  
今まで受けた事のない満足感で、体中が心地良く痺れている。  
彼女は浅ましく開いていた両脚を閉じ、煙草を吸っているレナPの背中を軽くつついた。  
「あっ……起きた、レナさん?」  
「ん……さっきは、ありがとう……」  
レナPは約束通り、彼女が満足するまで愛姦をし続けた。  
その証拠にレナの春洞には、未だに彼の肉根が強い異物感として残っていた。  
力を込めてもそれは中々閉じず、何とも落ち着かない。  
「約束、覚えていますか?」  
「ええ……」  
レナPはギンギンに膨隆させた己の宝根をしごいて示した。  
意識の飛んだ時に顔面に向けて射精する事も可能だったはずだが  
彼は律儀に彼女の目覚めを待っていた。  
「あれっ……?」  
レナは周囲を見回した。  
先程彼女は前後不覚になるまで淫交を受けていたのに  
精液入りのコンドームが周りに見当たらない。  
何と彼はあの猛姦の間、一滴も漏精しなかったのである。  
 
(あのセックスでイカなかったの……!?  
 やっぱり顔射を禁止していたからイケなかったのかしら……)  
 
レナは約束をしっかりと守ってくれた彼に対して訳もなく済まない気分になった。  
彼には先程の快感に負けない位、これから沢山サービスしてあげようと彼女は決意した。  
彼女は早速、その存在感に満ちた暴乳にローションをたっぷりと垂らし始めた。  
「ちょっと待っててね♪」  
レナはそう言って彼の眼前でローションをゆっくりと塗り広げていく。  
広い乳輪を外側から中央へとなぞり、乳全体をこねるようにして塗る様は  
自身のアピールポイントを知り、魅せ方を心得た者の動きだ。  
悩ましいその挑発を見せつけられたレナPは、案の定鼻息を荒げて顔を綻ばせている。  
喜んでいる様子を確認すると、レナは彼をベッド端に座らせて自分はその前にひざまづいた。  
 
「えいっ♪」  
レナは身体を捻って、その豊乳を彼の肉塔に左右から叩きつけた。  
弾力も重量も申し分ないその乳ビンタは、有無を言わさず乳交への期待を高まらせる。  
「ふふ……じゃあ、プロデューサーさんのおちんちん……いただきまぁす♪」  
レナはその淫乳で彼の巨淫を贅沢に挟み、包み込む。  
左右から来る柔肉の圧迫感が、至上の快感をもたらして魅了する。  
「あんっ、プロデューサーさんのおちんちん熱いぃ……!  
 私のおっぱい、ヤケドしちゃうかも?」  
レナはプロデューサーを仰ぎ見つつ、ムニュムニュと左右から乳圧をかけて烈根をしごき抜く。  
乳間から拳一つ分にゅっと突き出ている巨砲は、間近で見ると本当に迫力の塊だ。  
そのモンスターコックを相手に回して、彼女は怯まず乳責めを続ける。  
「んっ……プロデューサーさん、おちんちん気持ち良い?」  
根元から肉先まで上下に乱れしごく暴乳姦に、レナPは天を見上げて唇を突き出すばかりである。  
全国に数千万人は存在する兵藤レナの男性ファン――  
彼らは毎夜彼女の至高の蜜乳を夢に描いて徒に精を漏らしている。  
その宝乳による性奉仕は、正に選ばれし者にのみ味わえる楽園の林檎なのだ。  
 
「んっ……ちゅむっ、ちゅぱっ……」  
レナは暴乳で左右からがっちりと挟み込み、精を吸い出すように肉根をしゃぶり始めた。  
ただでさえ殺人級の肉悦が約束される爆乳責めに口淫まで加えられると  
流石のレナPも秒殺を覚悟しなければならない。  
左右から捻るように淫根攻めを受け、的確にツボを突く口淫を喰らい  
彼はシーツを固く握り締めてひたすら堪えようと努めた。  
「ううっ……!」  
「ちゅぶっ、んふぅ……んっ……  
 プロデューサーさん、我慢はおちんちんに悪いわよ?  
 ほらぁ……こんなにおっぱいの中でビクンビクンしてるじゃない?  
 どれだけ気持ち良いのか、私にピュッピュッして教えて欲しいな……」  
挑発を繰り返すレナは頬をすぼめて肉帽をやらしくすすりしゃぶる。  
同時に乳肉も上下左右と強かに擦らせて全力で搾精に取りかかった。  
これで射精しない男がいれば、それはインポテンツかパイプカッターしかいない。  
「おおう……っ! おっ、おお……おっぱぁいいいいっっ!」  
レナPが歓喜の叫びを上げる。一瞬縮んだ肉砲から我先にと濃精が噴き出してきた。  
どくどく豪射される牡汁は薄いゴムの中で暴れ狂った。  
「んぶっ……!?」  
力強い肉ポンプによって放たれた雄精は一瞬にして先端を膨張させ  
レナの口腔一杯に精液風船を形成した。  
そのあまりのスピードに驚いたレナは、さっと口から肉帽を抜き取った。  
肉根の先にあるゴムは既に鶏卵並みの大きさに膨れ上がっている。  
成人男性の射精量はスプーン三杯分だから、明らかに多い。  
だがレナPの射精量はこの量が標準なのだ。  
 
「ふぅぅ……私のおっぱい、気持ち良かった?」  
レナは小悪魔な笑みを浮かべてプロデューサーを仰ぎ見た。  
低い呻声を漏らして快感に浸っていた彼は、射精が済むと息を整えて彼女に笑みを投げかけた。  
 
「レナさん、もっと続けて」  
恋人のリクエストに応え、レナは再びその暴乳を奮って肉砲を攻め立てた。  
元より好きなだけパイズリ奉仕をする取り決めである。  
二、三回で終わろうとは思っていない。  
「じゃあ、今夜は干からびるまで搾ってあげるわね。覚悟はいい」  
「……。勿論さ、レナさん」  
レナはその後乳のみで恋人を何度も射精へと導いた。  
しかし流石に射精回数八回目を越えてからレナPの事が心配になった。  
眼下の精液風船は縁日のヨーヨーぐらいの大きさになっている。  
 
「ねぇ、プロデューサーさん……そろそろ終わりにしない?」  
「レナさん、約束しましたよね? 俺がいいと言うまで続けて下さい」  
一抹の不安を覚えたものの、やっとこぎつけた約束を反故にする訳にも行かず  
しかたなくレナは宝乳で奉仕を続ける。  
だがその不安は杞憂ではなかった。  
恥精を乳で搾り出すにつれ、眼下の風船は徐々にその精量を増していく。  
それに伴ってレナPの顔からみるみると血の気が引いていった。  
「……プロデューサーさん、顔色が悪いわよ? もう止めましょう?」  
しかしレナPは約束を理由に乳奉仕の続行を強制した。  
レナは眉をひそめ溜息をついて、やや痺れた乳肉に鞭打って続ける。  
 
……やがて彼の射精回数が十二回を超えた時、レナは風船内部の精液に違和感を覚えた。  
最初は疲れ目からかと錯覚していたが、十四回目の射精を目撃して彼女は背筋を凍らせた。  
――血だ。射精液に、間違いなく真っ赤な血が混じり始めていた。  
「プ、プロデューサーさん……! こ、これっ……!」  
レナは風船を指差して恋人に注意を促す。  
「何ですか、レナさん……」  
「何ですか、って……血っ! 血よ!  
 抜き過ぎておちんちんから血が出てきたの……っ!」  
しかしレナPはありえない言葉を彼女に投げた。  
「構いません。続けて下さい」  
「続けてって、ダメよ! 出血したんだから、早く病院に……!」  
離れようとするレナの手を彼は強く掴んだ。  
「約束です。俺が止めてと言うまで続けて下さい」  
レナはプロデューサーの目をじっと見た。  
精力を搾り取られて既に気息奄々としているが、彼の目は狂気の輝きに満ちている。  
「で、でも……プロデューサーさん……」  
「レナさん、手が止まっていますよ」  
レナは手を震わせて、ゆっくりと乳奉仕する。  
近いうちに彼の方から止めてくれと言うに違いないと思った。  
しかし彼は一向に止めさせようとはしなかった。  
「……ひぃ……っ!」  
乳間から湧き出てくる彼の淫液はみるみるうちに赤色の割合を増やしていく。  
見ているだけで気分が悪くなるほどの量である。  
彼の顔色はもう生気が消えかけていて、青白くなっていた。  
「ねぇ、もう止めましょう……!? ねぇってば……っ!」  
レナは何度も訴えたが、プロデューサーは決して首を縦に振らなかった。  
彼女は具合の悪くなっていくレナPを涙を溜めて見つめていた。  
「ほ、本当にもう止めましょうっ! これ以上射精したら死んじゃうわよ!」  
レナは大声で主張した。彼の巨根からはもう真っ赤な血しか出ていない。  
だが彼はただこう言い続けた。  
「レナさん、続けて下さい」  
「プロデューサーさんっ……! でも、これっ……!」  
レナは眼下の恐ろしい血汁のオーブを指差して訴えた。  
既にそれは直視に耐えないおぞましいものになっている。  
「……続けるんです」  
レナはすっかり怯えてしまっていた。  
奥歯は震えて噛み合わず、乳房にやった手は凍り付いている。  
そんな彼女の手に、レナPは上から手を被せて無理やり奉仕させた。  
 
彼女は恐怖の涙をポタポタと乳肌に落として目を背けている。  
自分の淫乳が彼の命そのものを削っているのだから、仕方ない。  
 
そして射精回数が二十回に達した時、彼はふっと力無く手を離した。  
恋人の異変に気づいたレナは、目を開く。  
乳間には見るのもおぞましい血の宝玉が出来ていた。  
レナPは蒼白の顔を苦悶に歪ませて細い息を繰り返していた。  
彼女は彼の身体を揺さぶって安否を問うたが、彼は額に脂汗を浮かべているだけだった。  
「プロデューサーさん……目を覚ましてっ! 私が悪かったわ!  
 貴方の楽しみを奪って……ごめんなさいっ!  
 もう、いくらでも……顔にかけていいからっ、止めましょう……」  
「やめる……」レナPの目がうっすらと開いた。「本当、ですか……」  
「ええ!」  
それを聞くとレナPは力なく微笑み、目を閉じた。  
動かなくなった彼を見かねたレナは、すぐに救急車を呼んだ。  
病院に担ぎ込まれた彼は、すぐに点滴を受けて入院する事になった。  
酷い失血と脱水症状があったものの、彼は何とか回復したという。  
彼を見舞いにきたレナは、リンゴを剥きながら尋ねる。  
「もし私があの時止めなかったら、一体いつまで続けさせるつもりだったの……?」  
「……。レナさんがあの約束を取り消すまで、です」  
笑いながら彼は答えたが、レナは理解できないといった体で首を振った。  
「馬鹿……あのまま続けていたら、冗談でなく貴方は死んでいたかもしれないのよ?」  
しかしレナPは至って爽やかな笑顔でこう答えた。  
「レナさんの綺麗な顔をありったけの射精で染め上げるのは、俺にとって最高の生き甲斐なんです。  
 それを奪われた人生なんて抜け殻も同然です。だから命を賭けました。  
 それに……レナさんの素敵なおっぱいの中でなら、たとえ死んでも本望ですよ」  
レナは激しい脱力感に襲われたものの、プロデューサーの情熱に対して完全に白旗を上げた。  
恋人のこの性癖だけは、死んでも治らないに違いない。  
結局、それ以降彼女は三度膣内射精をしてから抜いてもらうようにした。  
相変わらず二人は精臭にむせかえるようなセックスライフを送っている。  
 
「しかしそんな話を聞いちゃうと、……どうかしているとしか思えないわね」  
礼子と瑞樹は互いの顔を見合わせていた。  
「ところがね、最近そうでもないかなって考え直し始めたの」  
二人は訳を聞くと、レナはこう続ける。  
「プロデューサーである以前に、彼は正真正銘のギャンブラーよ。  
 彼は体を限界まで削ってレイズし続けただけ……  
 それに耐えきれず私は勝手にフォールド(降参)してしまったのよ」  
それ以降レナは恋人にコンドームを一度も使っていない。  
ゴムを見るとあの赤い精子の詰まった風船を思い出してしまうからだ。  
いつも顔や乳が精液まみれになって困るというが  
彼女としては彼が元気に喜んでくれるならもう構わないという。  
 
   #  #  #  
 
「川島しゃんたち、何ば話しとーと?」  
艶話に花を咲かせていた礼子たちの元へ、ショートヘアの小さな娘がやってきた。  
765プロダクションの後輩アイドル、上田鈴帆である。  
彼女は他のアイドルたちとはやや勝手が違っていて  
ひたすらバラエティー番組の仕事ばかりこなしている個性派アイドルだ。  
その笑いにかける情熱は他者の追随を許さず、ある底意地の悪い中堅お笑い芸人が  
彼女を引き立て役にしようと自分の番組に参加させたが  
逆に食われてしまったという逸話まである。  
今、お茶の間のテレビに鈴帆の映らない日は皆無と言っていい。  
彼女は今や765プロに不可欠なバラドルとなっていた。  
 
「何でもないわ、ねぇ?」  
「えっ、……ええ、今夜のおかずは何にしようかとか、そんな話をしていたの……」  
瑞樹とレナは慌てて先刻の話を畳んで取り繕った。  
礼子も二人に合わせ、鈴帆は疑う事なくそれを信じた。  
「料理の話たい!? うち、料理ば首藤しゃんに頼んで教えてもろうとるから  
 料理しきるんはうらやましかぁ!」  
鈴帆は曇りのない瞳をきらめかせながら女性三人を見つめている。  
猥談をしていたとはつゆほども思っていない顔だ。  
「す、鈴帆ちゃんは仕事の帰り?」  
「そうたいっ! 今日もドッカンドッカンとお客さんを笑わせたちゃ!」  
礼子の言葉に鈴帆は両手を左右一杯に広げて元気良く応える。  
するとそこへ、一人の若いプロデューサーが駆け寄ってきた。  
「鈴帆!」  
「プロデューサーしゃん!」  
彼は鈴帆を両脇から抱きかかえて肩より高く掲げた。  
「うちのステージ、見てくれとーと!?」  
「ああ、勿論だともっ! 観客席の笑いの熱気が、モニター越しからも伝わって来たよ!  
 流石鈴帆だ、良く頑張ったな!」  
他人の目などお構いなく、二人はぎゅっと抱き合って喜びを分かち合っていた。  
やがて周りの視線が気になり始めた彼らは、照れて急に身を正す。  
「ははは……すいませんっ! じゃあそろそろ行こうか、鈴帆。  
 今回頑張ったし、ちゃんとご褒美をやらないとな」  
「ご褒美!? 嬉しかぁ! ずっと楽しみに待っとーとよ!」  
騒がしい二人がその場を去ると、再び静かな空間が戻ってきた。  
「……いつもながら、嵐のようなコンビね」  
礼子は笑って同僚の顔を見比べる。  
「鈴帆Pも大分笑うようになったわね」  
「そうそう。以前は全く笑わない鉄仮面君だったのにね」  
「鈴帆ちゃんのような明るい娘と一緒にいたら、誰だって明るくなるわよ」  
瑞樹は何処か遠くを見ながら笑った。鈴帆の若さに当てられたのだろう。  
「あの年頃の娘は大抵早熟なんだけどね……ナターリアちゃんとか」  
「うんうん。でも鈴帆ちゃんは例外ね。あの娘が色気づくのは、大分先になりそう」  
本人たちのいない内に、三人のおしゃべりは続く。  
「ご褒美って何なのかしらね」  
「美味しいパンとか、ドーナツとかじゃないかしら」  
「もぉ、それはみちるちゃんと法子ちゃんでしょう」  
「キスとかだったりしないかしら?」  
「まさか! ……とは思うけど、ほっぺたにするとか想像してみると可愛いわね」  
 
   #  #  #  
 
「んっ……」  
その日の夜、鈴帆Pは郊外のホテルへと足を運んだ。担当アイドルである鈴帆も同じ部屋に閉じこもる。  
二人はシルクのベッドで深い抱擁と共に熱いキスを交わし合った。  
鈴帆はお笑い系のノリのせいか年齢以上に色気がないとファンたちから見られている。  
彼女の色恋沙汰など、ファンにとっては前川みくが魚料理に舌鼓を打つ位有り得ない事なのだ。  
だから高級ホテルに泊まったとしても、彼女と色事を結びつけられないマスコミも多い。  
 
「んぅ……あむ……んん……」  
鈴帆はプロデューサーから、長く熱い口付けを受け続ける。  
頬を染めて目尻をトロンと垂らしたその表情は  
あどけなさが残ってはいるものの、間違いなくオンナのものだった。  
「んうっ……ん……」  
鈴帆Pの肉舌が幼い少女の口腔を穿ち、歯列をなぞり、女舌に絡む。  
ピチャピチャと恥唾は双唇の中を楽しそうに跳ねている。  
「……っはぁ……」  
小一時間経ち、二人の唇がやっと離れた。  
唾橋は名残惜しそうに二人の間を繋いでいる。  
「良く頑張ったな、鈴帆……」  
鈴帆Pは少女の頭をぐりぐりと撫で、その小さな体を優しく抱き締めた。  
彼に抱かれ、鈴帆は満面の笑みを浮かべている。  
 
「……さあ、そろそろ見せてくれ」  
「んっ……ちょっと……」  
彼に催促された鈴帆はショートパンツを脱いで  
ベッド上に尻をつき、その脚を左右に開いた。  
発育の遅い彼女の春門には全く恥毛が茂っていなかった。  
漆器のようにすべらかな幼い恥丘の割れ目には  
銀色の輪のついたビーズのチェーンが顔を覗かせている。  
「鈴帆、引っ張ろうか?」  
「ウチが今ひりだすけん、大丈夫たい」  
鈴帆はそう言って目をつむり、丹田に力を入れる。  
すると彼女の恥穴から何やら半透明の丸塊が姿を現した。  
それは幼穴を直径七センチ程四方に広げ、膣奥をぽっかりと覗かせている。  
「んんん〜〜っ……!」  
鈴帆は顔を赤らめながら手を硬く握り締めて更に力む。  
少女の狭い産孔をミリ、ミリ、と長く太いディルドが広げながら出てきた。  
膣汁を身に纏わせたその巨具は、知らない人間が見たら  
第三の脚と誤認して仕舞いかねない程のサイズである。  
鈴帆はこうして全長約三十二センチもの極悪ディルドを自力で産み落とした。  
肉穴は大きく開き、奥の子部屋まで窺える程広がっていた。  
十五に満たない少女の膣孔とはここまで広がるものなのか、と目を擦りたくなる。  
「大分広がったな……」  
顔を恥穴に近づけていた鈴帆Pは、更にその女穴に己の拳をズブと突っ込んだ。  
限界まで開ききった淫穴は、その男腕を肘まで頬張った。  
「あはぁっ……プロデューサーしゃん……!」  
鈴帆はいきなりの腕姦を別段痛がる様子もなく受け入れた。  
膣肉を優しく弄う彼の拳を彼女は胸を高鳴らせながら感じ入っていた。  
「ふむ……。ちょっと狭いが、これなら俺のもすんなり入るな」  
鈴帆Pは恥汁にまみれた上腕をぬっと引き抜いて呟いた。  
「本当? うれしかぁ……」  
喜ぶ鈴帆の前で彼はいそいそとズボンを脱ぎ捨てた。  
その下から現れたのは、先程のモンスターディルドと遜色ないサイズの覇根だった。  
へそにひたと身を寄せてそそり立っているそれは  
馬そのものと言っていい程、常軌を逸した大きさだった。  
 
   #  #  #  
 
今の鈴帆Pは三代目である。駆け出しの頃の上田鈴帆はファン数も人気もなかった。  
当時担当プロデューサーは高森藍子や喜多見柚のように癒し系のアイドルたちの  
プロデュースに力を入れていて、彼女のプロデュースはなおざりにされていた。  
当初、彼女は戦力外の二軍アイドルとして当時新米だった鈴帆Pへと回された。  
だがこれが鈴帆の転換期となる。  
彼はそれまでの路線である歌手路線を捨ててバラエティ路線へと切り替えた。  
それで受けた最初のローカルバラエティ番組のオーディションで  
番組プロデューサーに気に入られた彼女はバラエティアイドルとしての一歩を踏み出した。  
鈴帆Pはその番組を拠点にし、使える人脈は最大限に利用した。  
やがてメジャー番組の出演を果たした鈴帆に、お茶の間の注目が集まった。  
 
一気に知名度を上げた彼女は、四十代以上のファンの心を掴んで着々と支持基盤を固め  
いつしかゴールデンの看板アイドルとして欠かせない存在にまでなった。  
ここまで良プロデュースを施してくれたプロデューサーに鈴帆は深く感謝していた。  
 
だが彼女には一つ気になる事があった――彼は全く笑わないのだ。  
事務所にいる人間は誰も、鈴帆Pの笑顔を見た事がない。  
有能ではあるがいつも無表情で機械のように仕事をこなす彼を  
アイドルや従業員たちは不気味がって誰もプライベートで関わろうとはしなかった。  
 
「プロデューサーしゃん! どう、ウチの格好! 面白か?」  
ただ一人鈴帆だけが彼と心を通わせようとしていた。  
彼女は新作衣装を作って着る度に彼を何とか笑わせようと努めるが、全く成功しなかった。  
どんなに客席が爆笑の渦に飲まれても、彼の悲しい能面はピクリともしなかった。  
それが彼女の心を寂しくさせて仕方なかった。  
 
ある日社内旅行が計画された際、鈴帆は消極的なプロデューサーを強引に誘った。  
団体行動になると、彼は決まって一人になろうとする。  
その時も彼は誰もいない岩場に身を逃がして、じっと海を見ていた。  
「プロデューサーしゃん……」  
同僚たちとの遊びを切り上げて、鈴帆は彼の様子を見に来た。  
「鈴帆か……ここには誰もいない、早く皆の所に行ってこい」  
鈴帆Pはそう言うが、彼女は何も言わずに彼の隣に座り込んだ。  
「プロデューサーしゃん……ウチ、プロデューサーしゃんと仲良うなりたか」  
「……。鈴帆には他に楽しい友達が沢山いるだろう。……俺でなくてもいい」  
「そげん訳にもいかんたい」  
鈴帆は彼の目を見て言った。  
「ウチは人を笑顔にするの、ばり好きたい。笑顔は元気ば与えてくれるけん。  
 プロデューサーしゃんはウチに力ば貸してくれたばい。  
 おかげでウチ、沢山の人の笑顔ば見れて夢が叶ったとよ。  
 ばってん……一番近くにおるプロデューサーしゃんば笑わせん事には  
 ウチの夢も何かむなしか……」  
鈴帆Pは黙って彼女の話を聞いていた。  
「ウチ、プロデューサーしゃんにどげん風に思われとーか分からんばい。  
 ばってん、プロデューサーしゃんの事……好いとーよ」  
「……」  
「笑われんでほっとするって変な話ばい。ばってん、この気持ちば笑われとうなか。  
 冗談でなかよ。ウチ、今まで会うた男の人ん中で……プロデューサーしゃんが一番好きたい。  
 こがん風に男の人好きになったん初めてじゃけん、何か照れくさか!」  
「……」  
「そうばい! プロデューサーしゃん、たまにはプロデューサーしゃんがウチば笑わせたって。  
 あっ、くすぐるのはナシばい!」  
鈴帆Pはスッと腰を上げて彼女の前に仁王立ちになった。  
期待する鈴帆の前で彼が取った行動は、彼女を驚愕させた。  
彼は夏の海水浴場にもかかわらず長ズボンを着込んでいたが、それを脱いでみせた。  
鈴帆の目が丸くなる。眼前にある彼の股間には、見た事のない長く醜い肉塊が垂れ下がっていた。  
三十センチ以上ある丸太のようなそれが男性器だと理解するのには、少し時間がかかった。  
保健体育の教科書に乗っている図とは全く別物の、悪魔の槍がそこにあった。  
 
「ぷ、プロデューサーしゃん!? どげんしたと!? 腫れ上がっとーとよ!」  
「腫れてない……元からこんな大きさだ」  
それから鈴帆Pは自らの生い立ちを静かに語り始めた。  
類い希なる巨根を持って生まれた彼の半生は辛酸に満ちていた。  
学校では嘲笑の対象としていじめられない日はなく、異性も気味悪がって彼に近寄らなかった。  
貧しかった彼の家庭は、暮らしを維持するために彼の身体を使って日銭を稼いでいた。  
嫌がる彼を引っ叩いて、母親は近所に住む豚に似た年増の主婦たちに抱かせた。  
非合法な場にも度々連れていき、場末の風俗嬢との絡みを撮影させ、売りさばいた。  
人権など、彼の環境ではせせら笑う対象にしかならない。  
劣悪な環境で育った彼は児童相談所によって保護されるまでその売春を強いらされた。  
 
彼の話を全て理解するには、幸か不幸か鈴帆は幼過ぎた。  
だが言葉の端から溢れる悲痛な嘆きは、彼女の眼奥を熱くさせ、優しい心を容赦なく貫いた。  
 
「俺は馬鹿だから、人を笑わせるのにはこんな事しか思い浮かばない。  
 すまんな、気持ち悪いもの見せて……」  
鈴帆はかける言葉も見つからず、ただその場に立っている事しか出来なかった。  
彼が背を向けた後、鈴帆は結局何も言えずにその場を去った。  
幼少期に散々嘲笑われて育った彼には、幸せになる笑いを常に追求して  
真摯に取り組む鈴帆の存在が酷く眩しく見えた。  
暗い笑いしか知らなかった鈴帆Pだからこそ、人を幸せにする彼女のプロデュース  
に対して真剣に取り組み、現在の結果を出す事が出来た。  
自分にない才を持つ者への羨望が原動力となっていた。  
 
   #  #  #  
 
後日。鈴帆Pは担当アイドルをレッスンに連れて行った。  
セクハラ行為をした手前、鈴帆に避けられるに違いないと思っていたが  
彼女は上司に告げ口したりせずいつも通りレッスンを行った。  
彼はほっと胸を撫で下ろしたが、自分の醜い部分を見せて  
彼女にショックを与えたのはやり過ぎたかと思っていた。  
でも鈴帆は純真な娘だから、ああでもしないと好意を取り下げては  
くれないだろうと、彼は思っていた。  
生まれつき並外れていた鈴帆Pの覇根は、早すぎた性体験と  
望まぬ過剰の性行為によってさらに尋常でない大きさにまで発達した。  
最早性交すら難しい三十五センチもの怪根など  
生えていても煩わしいだけで何のプラスにもならない。  
彼の巨具を受け入れるには、長期間の性器拡張を行って出来るかどうかである。  
己の性器を破壊してまで彼と男女の関係になろうという奇特な異性は存在しなかった。  
鈴帆は彼に恋心を抱いている。気持ちは嬉しいが、所詮畸形の体を持つ身の上だ。  
早々に諦めてもらうより他なかった。  
 
「……鈴帆。レッスンは中止だ」  
鈴帆Pは彼女に話しかけた。鈴帆の調子がどうもおかしいのだ。  
いつもは元気一杯に動き回るのだが、今回はやや内股になって動きにキレがない。  
顔を上気して眉をしかめている点も気になる所だ。  
彼はマスタートレーナーに断りを入れて  
よろめく鈴帆の手を取り、休憩所に運んでいった。  
 
「……鈴帆、この間は済まなかったな」  
人がいないのを幸いに鈴帆Pは彼女に言った。  
彼はこの不調の原因が自分にあるのではないかと疑ったのだ。  
ほぼ毎日顔を合わせる度にあの魔根が思い起こしてしまえば  
気分が悪くなっても仕方ないと考えた。  
「よかたい。そげん事より、プロデューサーしゃんにこげば見て欲しか……」  
そう言って鈴帆はショートパンツをおもむろに脱いでみせた。  
鈴帆Pは思わず目を見開いた。パンツの中には彼女は何も穿いていなかった。  
そして彼女のいたいけな肉穴には、スプレー缶が真ん中まで深く突き刺さっていたのだ。  
 
「馬鹿っ! 何でこんな……っ!」  
鈴帆Pは急いでそのスプレー缶を抜き取った。  
恐ろしい事に、それには破瓜の血がべっとりと纏わりついている。  
抜いた後の恥穴からは痛々しそうに幾筋もの血が垂れていた。  
「昨日きばったばってんくさ、こげなくらいしか入らんかったとよ……」  
やや涙目になりながらも、鈴帆はいつものように笑ってみせようとした。  
だがその気丈さがかえって彼の目に痛々しく映った。  
「鈴帆っ! こんなものを大事な所に挿して……何を考えているんだ!?」  
いつもより強かで厳しい口調で鈴帆Pは彼女に問い詰めた。  
しかし鈴帆はそんな彼の態度に萎縮して俯いたまま目を閉じた。  
逆効果と知ったプロデューサーは教え諭すように柔らかな口調で語りかける。  
 
「……いいか鈴帆、オマ……いや、そこは女の子が思う以上にデリケートな場所なんだ。  
 危ないものを挿して内側に怪我をしたら子供が出来なくなったり  
 歩けなくなる事だってあるんだぞ? そうなったら、嫌だろう?」  
鈴帆はこくんと小さくうなづいた。  
「分かってくれたらそれでいい。あと、言いたくなかったら言わなくていいが  
 一体何でスプレーを挿入れようと考えたんだ?」  
「……。プロデューサーしゃんのため、たい……」  
鈴帆は俯いたまま答える。彼は最初何の事だか分からなかった。  
「俺のためだって?」  
「そうたい……。ウチ、そげに頭良くないから  
 海でしてくれたプロデューサーしゃんの話、余り分からんかったばい。  
 ばってん、プロデューサーしゃん悲しんどう気持ちは、痛い程感じたと……。  
 あげな大きかチンチンば持っとったら  
 確かに女の子はプロデューサーしゃんば怖がるとね。  
 そげなら……ウチだけでも優しいプロデューサーしゃんば  
 馬鹿にしたり怖がったりせんと付き合いたか思うて……」  
「鈴帆……」  
「ウチ知っとーばい。女の子はここに男の子のチンチンば入れて赤ちゃん産むと」  
鈴帆は自分の恥門を恥ずかしげに指差した。  
「ばってん、ウチのココまだ小さいけん……  
 プロデューサーしゃんのチンチン……入らんと思うて」  
「だからって、こんな無茶なやり方で広げたらだめじゃないか。  
 大体……俺の事なんて、ほっておけばいいじゃないか。  
 こんな痛い目をしてまで……一緒になる価値なんて、俺には……」  
「プロデューサーしゃん……」  
鈴帆はプロデューサーの手を握った。  
小さな手は自然と安堵感が湧いてくる程に暖かい。  
「ウチ、どげんしてもプロデューサーしゃんば幸せにしたか。  
 プロデューサーしゃんに、心の底から笑顔でいて欲しか。それだけたい」  
「……それだけ……」  
「うん。ウチ、プロデューサーしゃんのお嫁しゃんなって幸せにしたか」  
今までにない魂の温かみがじんわりと心奥から広がっていく。  
嘲笑まみれの彼を、眼前の少女はあえて自分を傷つけてまで救い  
共に歩もうとしてくれていた。  
嗜虐の対象でもなく金稼ぎの道具でもなく奇異の目を注ぐ見世物でもなく  
ここまで彼を好きになり、好かれるように努めてくれた異性は過去にいなかった。  
 
「それとも、ウチのような色気ばゼロのちんちくりん……好きじゃなか?」  
「……鈴帆ぉ……っ!」  
鈴帆Pは肩を震わせて、たまらず少女を抱きしめた。  
純真な愛情を向ける鈴帆が、愛おしくてならなかった。  
 
   #  #  #  
 
鈴帆と付き合う事になったプロデューサーは彼女の回復を待ち  
すっかり傷が癒えた頃に肉穴の拡張へと取り組んだ。  
購入した大小様々なディルドを段階別に使用して  
彼女の膣穴を徐々に拡張させ、馴らしていく。  
途中、彼は自分のしている事に迷いを覚えた。  
挿入可能な程度まで膣孔を拡張してしまえば、もう元の状態には戻らない。  
彼と結ばれたら最後、平凡な逸物では決して満足できない体になるだろう。  
それは結果的に彼女を縛る事になってしまうのではないだろうか。  
「心配なか。ウチ、プロデューサーしゃん以外の人と結婚せんけん」  
悩みを打ち明けると、鈴帆は変わらない笑顔でプロデューサーにキスをした。  
そして数ヵ月後の今夜、ようやく彼女は彼を迎え入れる準備が整った。  
 
「入れるぞ、鈴帆……」  
覇根を用意の整った淫穴の前に構えて、鈴帆Pが言った。  
鈴帆も彼も、結ばれるこの瞬間をずっと夢見ていた。  
彼の声も心なしか感動に震えている。  
「うん……。来て、プロデューサーしゃん……」  
鈴帆Pの超根は少女の恥門に鬼頭をくぐらせてゆっくりと中に入っていく。  
膣肉は猛々しい来訪者を歓びと共に迎え入れた。  
「……痛いか、鈴帆?」  
根元近くまで挿入した後、鈴帆Pは眼下の恋人に向かって囁いた。  
鈴帆は微かに肩を震えさせながら首を振った。  
「痛くなか。ほんに嬉しか……やっとプロデューサーしゃんのお嫁しゃんにしてもらえたと……」  
鈴帆Pは注意しながら淫穴を貫犯した。  
時間をかけて拡張したとはいえ、十四歳の膣道には変わらない。  
むやみやたらに突きまくって臓器が傷ついては何にもならない。  
「んっ……あはぁっ……!」  
鈴帆はしかとシーツを逆手で掴んで巨淫の責めに耐えていた。  
何せ大きさが大きさである。  
気を抜くと体内のものが全てえぐり出される感覚が襲いかかる。  
彼が突く度に下腹はやや盛り上がった。  
今まで感じた事のない圧迫感を覚えるものの、想い人の優しい交動が  
恐怖以上に彼女の恥肉へ深い充足感を与えた。  
「プロデューサーしゃん。もっと好きに動いてよかよ……」  
「い、いいのか……?」  
鈴帆はうなづいた。  
今まで苦汁にまみれた人生を送ったプロデューサーに  
自分という存在を目一杯味わい、楽しんで欲しかった。  
鈴帆の心に熱い想いが満ち溢れる。  
「じゃあ、鈴帆……俺の上で一杯動いてくれないか」  
「ウチが上に?」  
「ああ……その方が俺も気持ち良いから……」  
大切な少女を煩悩任せに蹂躙しては危ない。そう思った鈴帆Pは彼女のペースに任せる事にした。  
「分かったばい。ウチ気張ってプロデューサーしゃん気持ちようさせたるけん」  
 
仰向けになったプロデューサーの下腹で、鈴帆の小さな身体がゆっくりと跳ねる。  
身体全体をオナホールにして彼女は恋人を悦ばせた。  
「あんっ、ああんっ……! プロデューサーしゃん……!  
 ウチの中、プロデューサーしゃんのでいっぱい……っ!」  
一生懸命喜ばそうと努める少女の姿を、鈴帆Pは瞳を潤ませて見つめていた。  
肉欲処理と金稼ぎの道具としか見なされなかったこの魔根を受け入れ、愛してくれる少女がいる。  
初めて知った愛は想像以上に甘く、暖かく、冷え切っていた彼を丸ごと包み込んだ。  
 
「ああんっ、プロデューサーしゃん……っ!」  
「どうした鈴帆!」  
「何かうちっ……おかしか!」  
鈴帆Pの額に冷や汗がじわりと滲み出る。  
やはりこの凶悪な肉具は臓器を傷つけてしまったのかと青くなった。  
しかし、彼女の話を聞くとどうやら違うようだ。  
「プロデューサーしゃんのおっきなチンチンを入れとーたら  
 ウチ……身体の奥がばり熱くなっとーよぉ……。  
 何か身体までフッと軽くなって、今にも飛んでしまいそうで……  
 ウチ、少し怖か……」  
それを聞いて鈴帆Pは確信した。間違いない、鈴帆は今生まれて初めて  
男とのセックスでオルガヌムを迎えようとしているのだ。  
「鈴帆、大丈夫だ。俺の手をしっかり握っていろ」  
鈴帆は言われた通りにプロデューサーの大きな手を強く掴んだ。  
安心を取り戻した彼女は再び体を上下に動かした。  
 
「鈴帆、一緒にイこう! 俺がついているぞ!」  
「うん、ウチ、イク……っ、……プロデューサーしゃん!」  
刹那、鈴帆の子宮内へ大量の粘精が強かに放たれた。  
巨大な肉ポンプはビクビクと膨張と収縮を繰り返して次々と熱い白汁を迸らせた。  
牝宮はすぐに白汁で満ち溢れ、入り切らなかったものは結合部から流れ出た。  
このような骨髄に至るまで淫福に満ち足りた射精など、彼は今まで経験した事がない。  
その時――鈴帆の背中に彼は純白の翼を見た。  
それは泥濘に捕らわれた彼を救い出す天使の聖翼である。  
 
「はぁっ……はぁっ……すご……あつかぁ……」  
愛姦の果てに鈴帆は女悦を感じ、それら全てをその小さな身に受けきった。  
頭頂から爪先に至るまで突き抜ける圧倒的な快感は一切の思考を麻痺させ  
人をただただ感覚のみを追求させる器官と化す。  
その中で彼女はひたすら彼の愛熱を感じていた。  
「鈴帆……」  
全身の快痺が抜けきるまで、鈴帆Pは彼女の手を繋いで待っていた。  
やがて快波は凪となり、二人の間に平和が訪れる。  
彼女は彼を見てにっこりと微笑んだ。それに釣られて彼も笑う。  
彼女といると彼は本当に笑顔が多くなるのだ。  
「愛してるよ、鈴帆……」  
「ウチもよ……」  
二人は繋がったまま軽く口付けを交わした。  
 

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