「PチャンPチャン!」
バタバタと慌ただしく事務所に入ってきた美少女――みくが、プロデューサーの名を呼ぶ。
とはいえ始まったばかりの芸能事務所。
いるのはプロデューサーと、事務員の千川ちひろと、ライブ会場で捕まえたみくと、最初のアイドルな凛ぐらいなもので。
「どうしたみく。ネズミでも捕まえたのか?」
「違うのにゃ!Pチャンはみくの飼い主なのにゃ!だからPチャンはみくを可愛がらないといけないのにゃ!」
幸いにして、本日凛とちひろはお休み。
プロデューサーが一人で次の仕事の資料を読んでいただけだった。
そうと知って、みくはプロデューサーに抱きつく。
年齢には似つかわしくない豊満な胸が、力一杯に押し当てられる。
「みくは本当にエッチだなぁ」
「にゃ!みくはメスネコなのにゃ!Pチャンを見てるだけで胸がドキドキして発情しちゃう、エッチなネコチャンなの。だから………」
みくの唇が、プロデューサーの唇と触れ合う。
互いの唇が触れ合い、みくの舌がプロデューサーの口腔を犯す。
卑猥な水音を奏でながら、二人は舌同士で愛し合い、やがて距離があることに焦れて抱き締めあう。
ちゅぷ、と音を立てて、唇が別れを告げる。
しかし、別れを惜しむかのように唾液が橋を形作り。
その唾液の糸を手繰るかのように、再び唇同士が近付き、舌が絡み合う。
(Pチャンは……知ってるのかにゃあ……?)
深いキスをしながら、みくが自分の陰部を慰めていることに。
しっとりと濡れたソコは、処女ながら既に雌の器官であることに。
みくが、毎夜プロデューサーを想い、自慰に浸ることを。
(Pチャン……大好きにゃあ……♪)
ビクビクを身を震わせながら、みくは絶頂に至る。
プロデューサーの股間のモノがいきり立っていることに、気付いていないわけではない。
「あのね、Pチャン……」
今しがたまで自ら慰めていた雌穴を見せつけて、みくは願う。
「みくの初めてを、貰ってほしいのにゃ……♪」
きっと今の自分は、アイドルなどとは到底呼べぬ顔をしているのだろう。
しかし、盛りのついた雌猫の責任は、飼い主に取ってもらわなければならない。
「みくは、Pチャンだけのネコチャンなのにゃ。だから、エッチなにゃんこを躾けてほしいのにゃ♪」
プロデューサーのズボンのチャックをずらしながら、みくは淫貌で笑むのだった。