「ああ、くたびれた」  
「ふふっ、おつかれさまっ」  
 
 次第に傾いていく日差しに、オレンジに染まったビーチ。  
 少しずつ涼しくなっていく海岸を、夕美と一緒に歩く。  
 
「和久井さんと舞はどうした?」  
「拓海ちゃんと里奈ちゃんが、ホテルに連れてったよ」  
「面倒見のいいことだな。まあ、和久井さんも舞もへとへとだったみたいだから、こっちとしては助かるけどな」  
「舞ちゃん、泳ぎの練習すごくがんばってたもんね」  
 
 ハワイでのライブツアーの間を縫って帰国した俺は、夕美達と共に、沖縄でライブを実行し、つかの間のバカンスを楽しんでいた。  
 
「それにしても、プロデューサーってすごいね」  
「あ? なにが?」  
「だって、ハワイでライブツアーしながら、沖縄でもライブを企画して……私なら、目が回っちゃいそう」  
 
 夕美はそう言うと、ぱっちりとした目を見開いてから、にこっと微笑む。  
 
「ま、いい加減慣れたよ」  
「身体にだけは気をつけてね?」  
「肝に銘じておく」  
「うん……ほんとなんだから」  
 
 小さくうなずき、夕美はなにか言いたげに下を向く。  
 
「うん? どうした? なにか言いたいことがあるのか?」  
「え、えっと……」  
「水着のことか? 似合ってて可愛いぞ?」  
「も、もう、そうじゃないってば……」  
 
 そんなことを言いながら、そわそわと周囲を見回す夕美に、俺は思わず吹き出しそうになる。  
 
「我慢できなくなってきたか?」  
「ず、ずるいよぉ……」  
「こっちだ」  
「え? あっ!?」  
 
 頬を染め、一瞬身体を強張らせる彼女の手を引き、俺は歩を進める。  
 
「ここ、は……?」  
「見ての通りの洞窟さ。昼間、飯の後に散歩してて見つけたんだ」  
 
 海蝕洞と言えばいいのだろうか。打ち寄せる波と、海からの風によって岩盤が浸食されてできた洞穴だ。  
 とは言っても、そんなに深いものでもない。数十メートルも進めば、奥はどん詰まり。  
 俺達のこれからの目的にはもってこいだ。  
 
「夕美」  
「あ……んぅ!? ん……ふぅん、ちゅっ、ちゅむ……んぁ、あ、ふぁっ」  
 
 所在なげに突っ立っている夕美を抱き寄せ、その唇を奪う。  
 ビクンとその肩が跳ねたが、彼女はすぐに力を抜いて身体を預けてくる。  
 
「んむっちゅう、ちゅ……はふっ、あ、ふ、不意打ちなんてずるいよ、もうっ」  
「期待してたんだろう?」  
「あっ! ん、んんっ!」  
 
 舌を絡ませつつ、ビキニの上から乳房に触れる。再び夕美の細い肩がビクッと跳ねた。  
 少し強引にカップをずらすと、夕美の乳蕾は既に硬く勃ち上がっていた。  
 
「なんだ、もう乳首をこんなに硬くして……夕美はいやらしい娘だな」  
「んぁ、らっれ……んぷっ、んはぁぁ、プロデューサー、そんな大胆な水着で……アピールしてくるんだもん」  
「別にアピールしてるわけじゃない。これしかなかったんだよ」  
 
 思わず、苦笑が漏れる。  
 俺が穿いているのは、いわゆる男性向けの水泳用ブーメランパンツ。  
 ライブのことばかりに気を取られていた俺は、現地に到着してから水着を忘れたことに気付いた。  
 仕方なく宿泊先のホテルで売られていたこいつを買って穿くしかなかったのだ。  
 
「んむ、ちゅっ、あ、あんっ! 最初、和久井さんなんて、びっくりしてたよ?」  
「知ってる。その後、野獣の眼光になってた」  
 
 ちなみに舞は『プロレスラーさんみたいでかっこいいです!』と喜んでいた。  
 拓海は『な、なんてかっこしてんだ、エロプロデューサー!』と言いつつ、股間から目が離せないようだった。  
 里奈は、ニヤニヤしながら『うっわ、エッロ』と言いつつ興味津々だった。  
 
「んああっ! あっ、つ、つまんじゃ……だめぇっ!」  
 
 夕美の唾液を味わいながら、乳首をつまみ上げると彼女はガクガクとその身体を震わせた。  
 愛しい人の淫らな姿に、俺の股間も熱を帯びてくる。  
 
「夕美、水着の上、脱いで」  
「ん……うん。誰も来ない……よね?」  
「大丈夫だって。この辺りは、ビーチから死角になってるからな」  
「う、うん」  
 
 パサッとかすかな音を立てて、夕美の水着のトップスが地面に落ちる。  
 俺はそれを近くにあった岩の上に置くと、彼女に頭の上で腕を組ませ、その腋に顔を埋めた。  
 
「ひゃああんっ!? あ、だ、だ、め、そこ……んふああっ、は、んっ!」  
「ふふふ、ダメじゃないだろう? 確かに前はすごく嫌がってたけど、最近はここを攻められると弱いよな?」  
「あ、う、そ、そんな、こと……っ! あ、はんっ! ふああっ、あ、ああっ!」  
 
 そう。最初に夕美の腋を攻めようとした時、彼女は非常に恥ずかしがった。  
 だが、俺が行為のたびにしつこくそこを攻めると、ついに根負けしたのだ。  
 今ではむしろ、腋を攻められることで激しく興奮するようになってきている。  
 
「れろれろ……ちゅっ、それにしても、胸、大きくなったんじゃないか?」  
「あっ、あっ、だ、だって……プロデューサーが、いつもいっぱい揉んでくれるから……あ、うんんっ! ふぅんっ!」  
「最初に水着姿を見たときは、ブラにパッドが入ってるのかと思ったよ」  
「そ、そういうのもあるよ。胸の……ひあんっ、形をよくするためのパッドが入った、ん、み、水着……んひっ!」  
 
 夕美の腋に舌を這わせながら、乳房を揉み回す。  
 彼女は、両手を頭の上で組んだ体勢のまま、淫らに腰をくねらせていた。  
 
「あっ、ふああっ、あ、ぷ、プロデューサー、わ、私ばっかり攻めないで……んっ、あっ、あぁ」  
「うん? それはあれか? チンポがしゃぶりたくてしかたないと?」  
「そ、そうじゃ……ない……んあああーっ!」  
 
 俺の言葉を否定しようとする夕美の乳首を軽くつねる。  
 しなやかな肢体ががくんがくんと跳ねた。どうやら、軽く気をやったらしい。  
 
「はっ、はっ、あ、あぁ……」  
「嘘はよくないな、夕美。本当はどうなんだ?」  
「あ、う……しゃ、しゃぶりたい、です。プロデューサーの、お、オチンチン……」  
「ふふっ、最初から素直にそう言えばいいのに……ちょっと待ってくれ」  
 
 俺は、ぐったりしている夕美の身体を離すと、その場に横になった。  
 そして、彼女にこちらの身体をまたぐように言う。  
 
「だ、大丈夫? 重くない?」  
「全然。むしろ軽いくらいさ」  
 
 俺がそんな軽口を叩く間に、夕美のしなやかな指が海パンをずらし、そこから怒張を引きずり出す。  
 
「あ、すごい。プロデューサーのオチンチン、もうこんなにカチカチになってる」  
「夕美がいやらしかったからな」  
「そ、そんな……ん、あぁ、でも、こんなに大きくなって、先っぽからぬるぬるしたのが出て、苦しそう」  
「じゃあ……ほら、しゃぶってくれよ」  
 
 俺達は、いわゆるシックスナインの状態になっていた。  
 ただし、俺と夕美では身長が違いすぎ、彼女は俺の肉棒をしゃぶることができるが、俺は彼女の秘処に口をつけることはできない。  
 無理にそこに顔を埋めようとすると、首が痛くなる。  
 
「それじゃ、オチンチン、おしゃぶりするね……はむ、ん……んむうっ!? ぷはっ!」  
「どうした? 喉に当てたか!?」  
「ち、違うの。すごく……しょっぱいよぉ」  
「あ……」  
 
 そう言えば、舞に泳ぎを教えるために海に入ってそのままだった。  
 それでなくてさえ塩辛い海水。それが乾いた後に口に入れたのだから、相当なしょっぱさだったのだろう。  
 
「じゃあやめとくか?」  
「へ、平気だよ。いっぱいなめなめして、全部きれいにしてあげるね……はむ、んむ、ちゅっ、ちゅっぷ、んむちゅぅ」  
「う……っ!」  
 
 ぬるりと熱い感触に包み込まれ、思わず腰が浮きそうになる。  
 だが、それをすると夕美の喉を痛めてしまうだろう。アイドルにとっては致命的だ。  
 もっとも、こんなところで青姦してるのも、ある意味致命的だが。  
 
「んぐむうう……ちゅっぷ、ずじゅるるるるるうんっ、ちゅぼっ、ぶじゅるぽっ、ぐぶっちゅっ、ちゅっぱ……ふあぁ、あはぁんっ!」  
「お、夕美のここも、もうトロトロじゃないか」  
「あっ、あっ、そ、そんなにいじられたら、おしゃぶり……んぅ、できないぃっ!」  
 
 夕美の水着の股間部分を触ると、そこはぐっしょりと濡れていた。  
 中に指を入れてみると、ぬらりと熱い蜜が指に絡みついてくる。  
 それを潤滑剤にして、彼女の秘孔に指を突き入れる。  
 
「あっ、あっ、熱い……指、熱いっ! は、んんっ、んぐううっ!」  
「どうした? 口がおろそかになってるぞ?」  
「ん、んんっ! くふう……はむ、んむじゅうるるっ、ちゅっぽ、ぶじゅるるっ、ぐぶっちゅっ、んむちゅうんっ!」  
「すごいな。しゃぶりながら、こんなにいやらしい汁を垂れ流しにしてるなんてな」  
「はふんっ! んぅ、んむっ、ちゅっ、ちゅっぱっ、ちゅぶるるるううっ、んぐむっちゅうっ、ちゅぼっ、ぶじゅるるるっ!」  
 
 この状態ではその顔は見えないものの、恐らく彼女は恥辱の表情を浮かべていることだろう。  
 しゃぶらせながらその表情を楽しみたかったが、こんな場所では仕方ない。  
 ま、いいさ。ホテルに戻ってからもたっぷりと可愛がってやる。  
 
「んむはああっ! あっ、あっ、だ、だめ、プロデューサー、そ、そんなにされたら、ま、またイッちゃう……イッちゃうよぉ!」  
「もうか? 仕方ないな……」  
 
 そんなことを考えていると、夕美が不意に音を上げる。こちらはまだまだ楽しみたいというのに……。  
 よほど待ちきれなかったのか。  
 
「じゃあ、ほら、こっちを向いて。自分でマンコにチンポをハメるんだ」  
「ん……っ!」  
 
 俺が命じると、夕美はのろのろと身体を起こした。そして、一度立ち上がって水着のボトムスを脱ぎ捨てる。  
 そして、へその方へ反り返った肉棒を支えると、自らその上に腰を下ろす。  
 
「んふあああっ! あっ、ああーっ!」  
「う、くっ!」  
 
 亀頭が陰門を割ると同時に、ぬるりと熱い感触がまとわりついてきた。  
 散々に焦らされた女穴は、突き入れられた肉槍を物欲しげに食い絞めてくる。  
 
「ん、んんっ、はっ、はっ、あっ、あっ、ふ、深いっ、お、オチンチン! お、奥まで、来る、よっ! ひああっ!」  
「ああ、夕美のマンコ、浅ましく俺のチンポに吸い付いてるな」  
「だ、だって……んんっ、我慢、できなくて……はっ、はふっ、あっ、あっ! あ、ああっ、い、いいっ! いいのっ! 気持ちいいのぉっ!」  
 
 夕美は、喜悦の表情を浮かべて俺の上で腰を振る。ここのところ忙しくて抱いてやれなかったからな。  
 たっぷり楽しんでいいぞ。そんなことを考えながら、彼女の律動にあわせてこちらも腰を突き上げる。  
 
「あっ、んんぅ、くうううーっ! あ、し、下から、しちゃ……ああっ、だめ、だめだよぉ、ふ、深いっ! 深くて、怖いのっ!」  
「わかるか? ほら、子宮口に届いてるだろ?」  
「あ、あああっ! そ、そこ、あ、当たる……当たるっ! ひあああっ、あ、す、すごい、すごいの……オチンチン! 熱くて、硬くて、奥に、来てるっ!」  
「チンポが……どこにハマってるんだ? んん?」  
「う、あ……」  
 
 俺がそう訊ねると、夕美はひくっと身体を震わせた。俺が、淫らな言葉を言わせようとしていることを察知したのだ。  
 
「ほら、チンポでどこが気持ちいいんだ? 言ってみろ」  
「あ、う……あ、アソコ……」  
「アソコじゃわからんな。どこを気持ちよくして欲しいんだ? 子供じゃないんだから、きちんと言える……だろっ!」  
「んひああああーっ!」  
 
 ぐいっ、と腰を突き上げ、亀頭を子宮口にぶち当てる。  
 それだけでもうイキそうなのか、夕美はガクガクと震えた。  
 
「お、オマンコ! オマンコですっ!」  
「オマンコを、チンポでどうして欲しいんだ? んん?」  
「お……オマンコ、を、お、オチンポで……い、いっぱい……ああ、いっぱい、気持ちよくして、く、くださいっ!」  
「よく言えました」  
「はあああんっ! あっ、あっ! ふああああーっ! あ、すごっ、すごいっ! い、いっぱい! いっぱい入って来る! んぐううううーっ!」  
「くっ、そろそろ、出すぞ?」  
「う、うん! き、来て! 私も……イク! イッちゃう! いっぱいイッちゃうから!」  
「う、く……おおおーっ!」  
 
 ブピュッ、ドプッ、ビュルルルッ。  
 夕美の胎内に、欲望を解き放つ。ドクドクと熱汁が注ぎ込まれるたびに、彼女はぶるぶると総身を震わせた。  
 
「あっ、あっ、イク! イク……んぅぅっ、イクゥゥゥッ!」  
「くおおっ!」  
「ふあっ、あ、あああっ! はんんっ、あ、あはぁぁぁっっ!」  
 
 肉洞が痙攣しながら怒張を絞めつけてくる。尿道に残った残滓もすべて搾り取ろうとするかのような動きだ。  
 やがて夕美の身体が大きく突っ張り、ぐらりと傾いでいく。  
 
「おっと」  
「はっ、はっ、はぁぁ……あっ、あああ……ん、はぁ……!」  
 
 俺の胸に顔を預けるようにして倒れ込んでくる夕美を抱き留める。  
 その身体は熱く火照り、彼女の絶頂が激しかったことを物語っていた。  
 
「ん、はぁ……ああ、プロデューサー」  
「ふふ、夕美は可愛いな」  
 
 しっとりと汗に濡れた髪を撫でてやると、夕美はうっとりした表情を浮かべる。  
 その体温と息づかいを感じながら、俺は夕美の身体を強く抱きしめた。  
 

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