「香水の匂いがする・・・」
杏は一糸まとわぬ姿で縋りついて来る。
「俺のだよ。大人のエチケットだ」
職場に来ない日は、服の匂いを嗅ぎたがる癖がついてしまった。
他のアイドルを担当している時に、割り込んで来るよりましだが。
「今度は杏の香りにしようよ」
「あんずフレーバーの香水なんてあるのか?」
「あるよ。ここでつければ」
小さな手がベルトにかかる。
「杏、先に着替えさせろ」
「んぐう、ふう、んはあ。プロデューサー、
気持ちいい?気持ちいい?」
「ああ」
杏は、今や飴ではなく俺のブツを舐めている。
いや、喉に打ち付けていると言うべきか。
決死の表情でフェラする様子も悪いもんじゃない。
そもそも、喉奥に咥えこめる女のほうが少ないのだ。
「そろそろ出すぞ」
杏は少し上目遣いして、さらにストロークを激しくした。
たまらず、こちらもぶちまける。咽頭の柔らかい
感覚に包まれながら、解放感に酔う。同時に、
文字に表しがたいくぐもった声が聞こえ始める。
俺は飲まなくていいとは言わない。吐き出させた所で
這いつくばって舐めとるだけだからだ。
「ほいひい」
杏は口を開けて自分の成果を誇示する。
最近は喉奥で受けた精液をうがいの要領で、
口内に運んで味わうという技を覚えたようだ。
「杏は頑張り屋さんだな」
俺が褒めると、一気にプリン体の塊を呑み干してみせた。
「でも、杏の香りはまだついてないよ?」
杏は脚をM字に開き、無毛の秘部を明らかにする。
房中については研究を惜しまないのだ。そういえば、
親御さんの話では、自分の好きなことは熱心にするとか。
しかし、今日は危険日だったような。
「今日は、お前をもっと嬲りたい気分なんだよ。
だから、ちょっとケツを自分で広げて見せろ」
杏はごろんと背中をつけてケツマンコを広げる。
薄い桜色が俺の欲望を滾らせる。
アナルセックスはSMプレイに属するのだが、
杏は生理中でも可能なセックスとみなしている。
俺はコンドームをつけて遠慮なく突き入れた。
「んぎいいっ!?」
杏 の体は小さい。故に締め付けも強い。
裏を返せば、杏自身の異物感はそれだけ強いということだ。
だが、それを苦にする様子は無い。
「はあ、かはあ、もっと強く・・・!」
俺は固く杏を抱きしめ、互いの汗にまみれながら、
直腸を突き続ける。後は言葉にならない喘ぎが流れるだけだ。
そして、俺は二発目を打った。
まぐわいの終わりに、コンドーム越しとはいえ、
先程まで自分の排泄口に入っていたブツを、
杏は舐める。
「ねえ、プロデューサー」
「なんだ?」
「本当は他の女の子とあってほしくないんだ」
「物理的に無理だろう」
「杏のために働かないといけないもんね」
物分かりの良い理由が、地肌の怠惰というのもなあ。
まあ、俺の下で杏も前より頑張ってるんだけどね。
「捨てないでね。プロデューサーに捨てられたら」
先は言いようがない。既に一度見捨てられているのだから。
杏は甘やかされてきたかもしれないが、
一方で、無視され、放置され、蔑まれてきたのも事実なのだ。
そして最後には、親から家を追い出された。
うちの事務所には、傷を負った子供もいる、
ということを忘れてはならない。
俺たちの仕事は、傷を繕いつつ、何かよいものを
取り出すことだ。少なくとも、杏が俺の家に来てから、
作詞作曲の能力は上がっているのだ。
俺の尿道にはもう何も残っていない。
杏のお掃除フェラは、部屋の掃除と違って徹底的だ。
俺は、成し遂げた顔でまどろむ杏を、
お姫様抱っこしてベッドに運ぶ。
さあ、晩御飯を作らないと!