午後11時-------
南国のホテルは外観から見ると明かりのついている窓もまばらで、眠りにつく者が少しずつ増えているのがわかる。
だがその一室・・・かなり高い階の客室とはいえ、カーテンは開け放たれ下からは窺えないものの室内の様子がまる見えとなっている。
そこで繰り広げられている光景は・・・
「んっふ…ふぁっ…!!」
「ははは…とんだ姿だなぁ?お前の今の姿を見て、お前を知るやつが見たらどう思う事やら…」
ひと組の男女が痴態を繰り広げていた。
窓際で女はスカートをまくりあげられ、ショーツのクロッチをずらされた状態で後ろから男に突かれていた。
乱暴に露わにされた双丘は激しく揺れ、淫裂から溢れだした淫水はカーペットで吸水し切れないほどになり、水たまりができていた。
窓に寄りかかり、一方的に侵されるように責め立てられているのは兵藤レナ。
元カジノディーラーという異色経歴を持ち、現在日本の芸能界を席巻するトップアイドルの中でも、特に選ばれし者のみが挑め勝ち残れる「アイドルサバイバル」の頂点に最も近いと言われる存在だ。
その兵藤レナを責め立てているのは彼女を発掘し、今日に至るまで彼女を「造り上げた」プロデューサー。
彼女を責め立てる表情は、加虐の悦楽に醜く歪んでいる。
「どうした…?今日はずいぶんと反抗的じゃないか、うん?」
「や…やめ…ぐふぅっ!!」
「はん!止めてほしかったら、叫んで助けでも呼べば良いだろう?」
制止を求める彼女の声を遮るように、男は彼女の乳首を強く捻りあげた。
そこから発せられる痛みと表裏一体の感覚に、レナは絶頂の一歩手前までに追い詰められ、言葉をうまく紡ぐことができない。
そのレナの反応に気を良くして、男は打ち込む動きをより一層強めた。
激しさを増した動きに呼応するように淫水は湧出量を高め、夥しい飛沫を起こす。
「んくぅ…!!っは…いやぁ…!!」
加速度的に高まる快感に、体を支えるために窓に押し当てていた腕から力が少しずつ抜け、今にも倒れこみそうになる。
そんなレナの様子を確認すると、男の表情がより一層ゆがんだ。
「おいおい、もう立ってられないってか?んだったら…こうしてやる、よ!!」
男はレナの膝裏に腕を回すと、一気に彼女の体ごと抱えあげた。
「ふぁっ…!!」
体を抱えあげられ、自身の身体を支える必要がなくなったことで、レナから苦悶の表情は消え去った。
が、そんなレナに非常な言葉が告げられる。
「なぁに安心し切った表情を浮かべてるんだ?窓を見てみろよ…」
「んぇ…っ?!」
窓に映し出されたのは男の隆起した肉棒を咥えこみ、だらしなく淫水を垂れ流す自身の淫裂だった。
そのあまりにも卑猥すぎる光景にレナは窓から顔を背け、自身の最も淫らな場所を両手で蔽い隠した。
「テメ…そんなに自分の姿が信じられないってか!?だったらお仕置きが必要だなぁ…?」
その強い怒気を含んだ男の声に、レナは信じられないと言った反応を示し恐怖に顔をゆがませた。
次の瞬間、下からの突き上げがそれまでで最も強い物に切り替わり、彼女にとどめを刺しにかかった。
「んひぃっ!!んぁ、っく、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
恐ろしいまでの快感の波状攻撃にレナの理性は焼き切れ口からは涎が垂れ流しとなり、美しい顔立ちは見るも無残に緩みきった。
彼女を一方的に突きあげる男も快楽にゆがみ始め、最後の瞬間を警告するかのように陰茎に圧迫感が訪れた。
それに呼応するかのように男の陰茎がひときわ大きく膨らみ、レナの意識を呼び戻した。
「いやいやいや、抜いて、許して…!!!」
「言っただろう…おしきだってな!!オラ、受け取んな!!!俺からのプレゼントだよ!!」
「いやあああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
レナの金切り声をきっかけとし、男の陰茎は爆ぜ白濁液が吐き出された。
「あ…あぁ…」
この日最大級の快楽波に呼び戻された意識も粉砕され、彼女の四肢からは力が完全に抜け切った。
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サーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー…
シャワールームから水が流れる音が聞こえる。
部屋のベッドでは一人頭を抱えている人影があり、何かをぶつぶつと呟き続けている。
ガチャ…
「あー、サッパリしたっ!!」
シャワールームから出てきた人物はバスローブもまとわず、身体を拭きながらベッドサイドに向いながら胸を大きく弾ませた。
そんな声に気がつかないらしく、ベッドに腰かけた人物はひたすら「俺は…俺はなんてコトを…」とつぶやき続けている。
聞こえるか聞こえないかの声量でつぶやき続ける声を耳にすると、シャワールームから出てきた人物…兵藤レナは大きくあきれ返った。
「ちょっとプロデューサー…?少しやり過ぎたとは思うけど、その態度はあんまりじゃない?」
「やかましい。俺にあんな趣味があったとわかっただけでもこちとら大ショックなんだぞ…」
レナの抗議の声でベッドに腰かけていた人物…レナのプロデューサーはつぶやきを止め、はっきりとした声量でレナに反論した。
実はこの二人、アイドルとプロデューサーの関係でありながら男と女として身体の関係も持っており、その関係はかなり親密なモノであった。
しかし親密すぎるが故に夜の行為に若干のマンネリ感を抱いてはいたが、どちらも踏ん切りがつかずに居たところ今回グラビアの撮影のために南の島…沖縄を訪れる事になった。
その初日、レナはプロデューサーと今後のスケジュールの打ち合わせの最中…
「ちょっと変わったことをしない?」
…と持ちかけた。その「変わったこと」と言うのが先ほどまで繰り広げられていた、レイプまがいの性交だ。
当初難色を示していたプロデューサーだったが、いざ事に臨むと自身が元・役者の卵だった事も手伝い、良心の呵責を忘れるぐらいに可虐嗜好を持つ男を演じていた。
だがもともと小心的で柔和な性格のプロデューサーが、事の後で自己嫌悪に陥るのはある意味必然で、レナの提案によって発覚した自分の意外な性癖に若干の絶望すら覚えてしまった。
「だいたいさ、しっかり受け取れと言っておきながら…あいた」
心底あきれ返った声色を出しながらゴミ箱から何かを拾い上げようとしたレナの手を、プロデューサーはその手をはたいて制止した。
そこにあるのは白く濁ったモノを溜め込んだ避妊具で、先ほどの性交で膣内射精をするような発言はあくまで演技で、実際には避妊具の中に射精していたのだ。
コレはレイプまがいの性交に難色を示したプロデューサーが出した交換条件で、レナ自身としては正真正銘の膣内射精を求めたがプロデューサーはこれを頑として受け入れず、避妊具の着用での行為を飲ませた。
「…ふぅ…。まぁ私を大切にしてくれるのは嬉しいけど、あんまり大切にされすぎるとこっちも不安になるものよ?」
レナはプロデューサーのそんな態度に素直に好意を示しつつ、寂しげな笑顔を浮かべた。
…がその手はプロデューサーの陰茎に伸びて、明らかに何かの意思を伝えるような動きをしている。
「…おい」
その声はレナの行為に対してか自身の反応に対してか。
しっかりと熱と硬度を蘇らせた自身の陰茎に、プロデューサーは激しくあきれ返った。
が、しばらくすると一つため息をして…
「わかったよ…だったら今度は俺のしたいようにさせてくれ…」
プロデューサーは腰に巻かれたタオルを外すとゆっくりとレナに口づけをし、そっとレナを横たわらせた。
レナは頬を朱くそめあげプロデューサーの首に腕を回し、そっと耳に口を寄せると…
「………」
プロデューサーにしか聞き取れない声量で囁いた。
「…あのな」
「私からの『交換条件』…じゃ、ダメかしら?」
艶っぽすぎるその声に観念したように大きく一つため息をし…
「わかったよ…」
ひときわ深く甘い口づけをレナに落とすと…
そのまま深く強く…腰をレナに打ち込んだ。