「プロデューサーはん! うちのライブ、どうやった!?」  
アンコールの曲も無事歌いきった難波笑美は  
熱狂の余韻に満ちたライブ会場を後にし、いち早くステージ裏へと帰還した。  
額に浮かぶ玉汗の輝きが、会場の熱気を無言で物語っていた。  
「お疲れさん。笑美」  
スポーツドリンクの入ったタンブラーとタオルを手渡しながら  
俺は笑美に労いの言葉をかけた。  
彼女は「おおきに」と言ってタンブラーから出たストローに口を付け  
不断の歌唱で渇いた喉を潤していく。  
「ホンマ良うやってくれたなぁ。トークも歌も、最高やったで。  
 ファンの皆もきっと満足してくれたに違いないわ」  
「へへ……、いっつも一緒に頑張ってくれた  
 プロデューサーはんのおかげやて……」  
そう言って謙遜する笑美は、照れくさそうに右頬を人差し指でこすった。  
 
今日行われた野外ライブは、上半期の中で最大規模のものである。  
俺も彼女もライブ関係者も、前々から気合を入れて準備していたので  
成功の喜びもひとしおだ。盛り上がった観客たちの歓声は笑美だけでなく  
俺たちにも至福の時を与えてくれた。  
 
「……なぁ、もっと褒めてぇ」  
笑美は体を小さくもじもじとさせながら、やや上目遣いに俺の顔を見つめた。  
いつもやっているように、俺は彼女を自身の厚い胸へと手繰り寄せ  
その肌触りの良いソバージュヘアの頭を優しく撫でてやった。  
冗談で以前一度やったこれが、よほど気に入ったらしい。  
愛くるしい微笑を浮かべながら、彼女はその身を委ねていた。  
「なぁ、約束覚えてはる?」  
笑美は俺の胸に顔をうずめたまま尋ねた。  
約束とはライブ前に俺と彼女が交わしていたものである。  
ライブが終わった後、休暇をもらって一緒に遊園地へ行こうという計画だった。  
「忘れてへんて。スケジュール調整して、社長からも休みもろうてるから  
 笑美の好きなとこに連れてったるわ」  
「よっしゃあぁ!」  
笑美は強く肘を引いてガッツポーズをし、眩しい皓歯を見せて喜びを表した。  
何だかんだ言って彼女も女子高生、人並みに遊びたい日もあるだろう。  
休暇では存分に楽しんで、日々の疲れを癒してもらいたい。  
 
   #  #  #  
 
笑美の選んだ場所は、彼女の出身地に近年建設されたアミューズメントパークだった。  
そこは、映画をテーマにした数々のアトラクションと賑やかなパレードを売りにしている。  
小さい頃に一度行ったきりだったその場所に、彼女はずっと行きたがっていたのだ。  
当初はチケットを友達の人数分渡して、同年代の子と楽しんで来てもらおうとした。  
しかしそんな俺の提案を彼女はやんわりと断った。友達がいないという訳ではない。  
彼女は、  
 
「うちはプロデューサーはんと一緒に行きたいねん」  
 
と、希望したのだ。  
図らずデートという形になった休日に、俺は年甲斐もなく照れた。  
大学に入学するまで、近くの異性といえば母親しか見当たらないという  
女の子と無縁の生活を送っていた俺にとって、人なくっこくて可愛い笑美は天使に等しい。  
彼女と一緒に休日を過ごす事が本当はうれしくてならなかった。  
しかし三十路間近の俺と女子高生の笑美の間には、親子に見えかねない微妙な年齢差が存在する。  
一緒に歩いて援助交際と思われないか、少し不安でもあった。  
「うーん……うち、未だにサングラスすんの落ち着かへんわ」  
サングラスのリムに手をかけて、笑美は何度も位置を調節する。  
今回彼女はオレンジを基調とした薄手のワンピースを着ていた。  
「笑美はもう売れっ子なんやから、素のまま来たらすぐ人盛りが出来てまうやろ。  
 アトラクション楽しみたかったら、ちゃんと隠しておき」  
彼女は「OKや」と答えると俺の腕に抱きついてきた。  
彼女の柔らかい乳房の感触が服越しに伝わってきて、頬の緊張がさっと緩んだ。  
 
   #  #  #  
 
ウォータースライダーやジェットコースターなど幾つかのアトラクションを乗り継いで  
少し休憩しようと思っていた所、俺たちの後を追いかけてくる中年の男がいた。  
ゴシップ記者だとまずいが、パークスタッフの腕章をつけていたので従業員か何かだろう。  
ひょっとすると笑美のファンかもしれない。  
「あのぅ……ひょっとしてアイドルの難波笑美さんではないですか」  
男は俺たちに追いつくとこう話しかけてきた。  
「そやけど?」  
「おいっ」  
俺が人違いですと断る間もなく、笑美はその男に対して  
正直に自分の名前を暴露してしまった。  
男は口端をくいっと上げて歓喜の表情を取った。  
「やはりそうでしたか! 申し遅れました。  
 私、当アミューズメントパークのオーナーをしている  
 Kという者でございます」  
オーナーと告げた彼は、慣れた手つきで俺と笑美に自分の名刺をさっと手渡し、握手した。  
俺も社交辞令として忍ばせておいた名刺を差し出す。  
「私がこの度難波様へ、失礼ながらお声をかけさせていただきましたのは  
 ある頼み事があるからでして……いかがでしょう  
 よろしかったら三時間後に行われる当園のパレードに  
 サプライズゲストとして、御参加いただけないでしょうか」  
「いや、今日俺たちは休暇中でして……」  
「うち、参加するっ!」  
間髪入れずに笑美がそう言ったので、俺は非常に断りづらくなってしまった。  
「お、おい笑美っ! それやとせっかくの休みがのうなってまうで……」  
「ええやん。パレードに参加出来るんやし。見るより参加する方が絶対楽しそうやん」  
オーナーであるK氏はニコニコと彼女の言葉に相槌を打っていた。  
「せやけどや。こっちは何も準備しとらんし、社長にも断りなく仕事をするのもやな……」  
「それでしたら、当方も責任者の方に納得いただけるようお話をいたします。  
 それに、何分急な依頼事なのでお渡しする報酬にも  
 それなりのものをご用意させていただきます。  
 ステージ衣装は既存のものでよろしければ、更衣室に沢山ご用意いたしておりますので……」  
立て板に水、すらすらと言葉が出てくるのは流石経営者と言おうか。  
「ほな、見に行こ!」  
俺の手を強く引っ張って笑美はK氏の後をついて行く。  
やや強引に二人はパレード参加を決めてしまい、俺は参りながらもその後をついていった。  
 
   #  #  #  
 
結局その日はパレード参加とその準備に、ほぼ丸々時間を費やしてしまった。  
K氏はパレード終了後に、色をつけた出演料と一年有効のフリーパス二人分を俺たちに渡した。  
オーナーの言っていた通り、このサプライズは大成功を収めた。  
笑美が紹介されてパレードに出るやいなや、歓声とフラッシュの雨が彼女の全身に注がれた。  
パレードの間中はロープ状の柵が張られていたが、パレードの両脇は常に人で溢れ返っていた。  
ツィッターでも「今、難波笑美が○○○のパレードで踊っているぞ!」と囁かれまくった為に  
近隣にいた多くの住民すらも、彼女見たさに遊園地の入場券を買ってゲートをくぐった。  
客の入りはその月最大のものとなり、後から聞けば年間を通しても五指に入るほどだったという。  
オーナーもニヤケた表情が刻み込まれてしまったのではないかと思うほど笑い通しだった。  
笑美は笑美で、新曲を途中で披露したりパレードカーから地面に降りて  
観客たちと握手をするなど、厚いファンサービスをして上手く場を盛り上げていた。  
本番とアドリブに滅法強い――それが芸に、いや、アイドルである彼女の最大の長所だった。  
 
「ああ、面白かったわぁ……」  
「さよか」  
帰りの車内、笑美は助手席で長く伸びをしていた。  
「……プロデューサーはん、ごめんな。うちのわがままに付き合わせてしもうて……」  
「ええよ。何だかんだ言って社長も許してくれたし、お客さんにも喜んでもらえたしな」  
笑美を横目で盗み見ながら、俺は高速道路を走っていた。  
今はまだ問題なく車が流れているものの、三km先渋滞という  
電光掲示板の知らせをさっき目にして、少しうんざりする。  
やはり休日、しかも帰り際のピークにぶつかってしまったと  
俺は片手で頭をくしゃくしゃとかいた。  
停滞する車の群れの最後尾に張り付き、俺の車はだんだんその大きな一部となっていく。  
「……プロデューサーはん」  
「んっ?」  
「今日な、おかんに『友達の家泊まる』ゆうてるから  
 プロデューサーはんの家……泊めてもらってええかな?」  
「……嘘ついてええんか?」  
俺がそう言うと彼女は右の手のひらを軽く扇がせた。  
「口裏合わせてくれたら、絶対バレへんて。  
 うちもプロデューサーはんともっと一緒にいたいし……」  
時折彼女が挟む喜ばしい言葉に、俺の口元はどうしても緩んでしまう。  
「俺があかんゆうたら、どないするつもりやってん」  
「プロデューサーはんは、絶対断らへんよー!」  
見ると、彼女は小悪魔のように笑って見せていた。  
「うち、プロデューサーはんの事よう知っとうからな」  
「そりゃどうも」  
普通はいらいらしてくる渋滞だが、笑美と一緒にいる時とちっとも苦にならない。  
彼女と話しているとこっちも自然と笑みがあふれてくるのだ。  
「家には何もないから途中で何か食うて帰るで。何か食いたいもんがあったらゆい」  
「パーキングエリアの食堂でも、何でもええよ。  
 プロデューサーはんとだったら何でも美味しいし」  
「はぁ〜……ホンマに上手いなぁ、自分〜……!」  
俺は顔がニヤつくのを抑えられないまま、肘で軽く笑美の体を小突いてみせた。  
彼女は屈託のない微笑を浮かべて囁いた。  
 
「だって、本心やもん」  
 
   #  #  #  
 
自宅の玄関にたどり着いた時には既に夜中の二十三時を過ぎていた。  
もっと早く帰る予定だったのだが、渋滞に巻き込まれたのだから仕方ない。  
これでもまだ予想していた帰宅時間より早いくらいだ。  
 
「風呂借りるわー」  
「おー」  
 
笑美はまるで自分の家みたいな感覚で、さっさと浴室へと入っていった。  
彼女がここを訪れるのはこれで三度目だから、慣れたものだ。  
彼女が風呂から上がるまでに俺は着替えを用意する。  
これからの事を考えるとあまり必要ないかもしれないが、なければないで落ち着かないものだ。  
宿泊時はいつも彼女自参のパジャマか、俺の用意したLサイズの無地シャツを  
寝間着代わりにして寝てもらっている。  
後者の服を見るといつも、現765プロの稼ぎ頭かつ問題児の双葉杏と  
その担当プロデューサーの慢性的疲労に満ちた表情まで思い出してしまう。  
 
「あがったでー!」  
 
そうこうしているうちに笑美は、シャワーを済ませてリビングに歩いてきた。  
着替えを置くまで待てばいいのに、バスタオルでもじゃもじゃとしたあの髪を拭きながら  
その十代特有の美しく瑞々しい裸体を惜しげもなく俺の眼前に晒している。  
ハリのある瑞々しい若肌、程良く盛り上がった美乳  
そして柔らかそうな春毛を纏った恥部に、男である俺はどうしても注目が行ってしまう。  
本当に、男は下半身で考えてしまう生き物なのだ。  
 
「そないな格好しとると、食うで〜」  
 
俺は笑美に向かって両手を構えて襲いかかるポーズを取った。  
そんな俺の姿を見て、彼女はケラケラと笑っている。  
名は体を表すというが、本当によく笑う娘である。  
 
「ええよー、食うてっ!」  
 
笑美は俺の前にその可愛らしい女尻を突き出して逆に挑発した。  
見目良い美尻は傷一つない宝石のようで  
見ているだけで撫で回して愛でたくなる魔力を放っていた。  
本当に女子高生という生き物は、全世界、いや人類の宝物である。  
「プロデューサーはんなら、食われてええし」  
「ゆうたなぁ……!」  
俺はそのまま笑美に近づいて抱き締め、可憐な紅唇を奪うようにして吸った。  
美少女との口付けは熟した桃のように瑞々しく、何度体験しても決して飽きる事がない。  
彼女はそんな野獣の俺に対して全く抵抗しようともせず  
逆に俺の口内へ自ら淫舌を差し入れてくる。  
差し出された小さな舌を、俺はチロチロと舌先で舐め可愛がっていると  
さらに彼女は俺の下腹部に手を這わせ、ズボン生地の下で暴れている息子を慰めた。  
 
「手癖悪いで」  
「だって、うち、コレ欲しいし……」  
 
笑美はズボンから先端部を探し出して重点的にそこだけを弄った。  
探し出すのは難しくない。元々垂れ下がっているものであるのに加えて  
彼女の裸を見て既にそれは滾っていたからだ。  
恥茎と柔手の間にある衣服の存在が酷く煩わしく思え、すぐに脱ぎだしたい衝動に駆られる。  
しかし今日は暑く汗もかいたからシャワーを浴びなければいけないと  
俺は逸る気持ちを抑えて彼女を離した。  
「まだ早い。風呂入るからそこにあるゲームでもして待っといてくれ」  
テレビの傍に置いてあるゲームの山を俺は指差した。  
「はいはーい」  
彼女の返事を聞くと、俺は風呂場で一日の疲れを洗い流す。  
いや、本当に疲れるのはこれからかもしれないな。  
そう苦笑しながら歯磨きは念入りにこなした。  
陰部の汚れも洗い落として準備が整った所で浴室を出た。  
 
   #  #  #  
 
リビングを見ると笑美は大人しく新型の携帯型ゲーム機で何やらピコピコと操作していた。  
何をやっているのかなと後ろから覗いたら、男性向け恋愛シミュレーションゲームだった。  
それも俺が最近ダウンロード購入した一世代前の古臭い絵柄のものだ。  
「自分、よりによってそれかー」  
笑美は後ろにいる俺を一瞥してゲームをポーズした。  
「何でもやってええ、ゆうたやん」  
「まあ、ええけどな」  
「せやけどプロデューサーはん、このキャラ運動パラ以外全然上がってなかったで」  
俺のやっているデータをロードして、彼女が見せる。  
「こんな脳みそまで筋肉みたいな奴に惚れる娘なんておるん?」  
「今攻略しとるキャラはそれでええねん。  
 運動パラメーターマックスで毎日イタ電かけとけばオトせるキャラや」  
「えええっ!? どんな娘やねんなぁ、一体っ!」  
彼女は腹を抱えて大声で笑い出した。  
確かに冷静に考えるとおかしいわなと俺もつられて笑った。  
ひとしきり笑った後で、笑美はじっと俺の姿を見つめていた。  
 
「何や?」  
「……そないなカッコしとったら、食うで〜」  
 
何の事はない、彼女は先ほどの俺の真似をしているのだ。  
まさか彼女のようなリアクションを男の俺が取る訳にはいかないので少し困って見せた。  
「アホ。こんなオッサン食うたら、食あたり起こすわ」  
「ええー、起こさへんよー。……なんなら、試してみよか?」  
笑美はにやりとしながらススッと俺に近づき、腰に巻いてあるバスタオルをバッと剥ぎ取った。  
その下に隠れていた肉茎が室内灯の下に曝け出される。  
「ほらぁ。こんなに美味そうなキノコ、生やしとうやん……」  
笑美はそう言って血潮に満ちた清潔なそれを二・三度しごいた後、パクッと口に含んだ。  
 
「はふ……、んっ……、ちゅっ、んむっ……」  
 
息を少し荒げて、笑美は俺の逸物を舐めしゃぶり始めた。  
何度も俺のものを使って経験したため、初めての頃と比較してかなり上達している。  
特に顔を横にスライドする歯磨きフェラは絶品といえる腕前で、俺はすごく気に入っていた。  
彼女と付き合うようになってからは、月に一度は行っていた大好きな風俗もすっかり足遠くなっていた。  
「寝るから、尻貸し」  
俺は床に腰を下ろしながら笑美に言う。  
奉仕させてばかりいるのも気が引けるので、自分も彼女を悦ばそうと思ったのだ。  
彼女は口内の肉茎を放すのが惜しいのか、咥えたまま器用に体を反転させる。  
「ほひ」  
俺の顔上に笑美の小尻がくいっと向けられた。  
しかし喋る時くらい口から放しても良さそうなものだ。  
俺は彼女の秘唇を左右開いて、指で弄りながらその淫美な形状を観察する。  
僅かに湿った恥肉の花弁は、丹精に育てた薔薇や桜のように瞳を魅了した。  
小さくひくつく恥穴からは、じわりと淫香を放つ愛液を湧いている。  
 
「きれぇな色してんな……」  
 
ボソッとこう呟くと、笑美は肉茎から口を離して後方を振り向いた。  
「プロデューサーはん、そない眺めとらんと早よ舐めてぇな。  
 うち、恥ずかしいやん」  
笑美は伏し目がちに俺を見つめている。  
かなり打ち解け、風呂上りに全裸で歩く彼女の中にも、意外に恥じらいという感情は存在する。  
「ええやないか。美しいものを長く眺めたいんは、人の本能やで」  
「そないな事ゆうて……、ただのスケベちゃうのん?」  
返答に窮したので俺は笑美の尻間に顔をうずめ  
露出した恥部へ肉舌をレロレロと這わした。  
風呂上りでやや薄まっているとはいえ、至近距離で嗅ぐ牝香は  
ダイレクトに脳を蕩けさせる。  
「んぁ……、んふ……ああっ……!」  
俺は肉色の花弁を舌で舐りながら、若々しい恥穴から湧く蜜水を  
口周りを濡らしながら受け止め、口に、そして胃に流し込んだ。  
女子高生の恥部を双方合意の上で存分に味わえる幸福というのは、中々手に入るものではない。  
俺は毎回味が無くなるかと思うまでにむしゃぶり尽くしていた。  
 
「んむぅ、……っはぁ……! ……ふふ  
 プロデューサーはんのチンチン、もうこんなに大きゅうなったで」  
笑美は俺の愚息に頬擦りした後、その肉頭を口外に垂らした舌腹にペチペチと叩きつけた。  
裏筋を甘く食んで下方へとスライドし、左右にぶら下がっている宝珠を  
交互に咥え、口内の舌でたっぷり舐った。  
その間に片手はしっかりと逸物をしごいて決して退屈させようとしない。  
「大事にしとる可愛いアイドルが、エロい顔して自分のもんフェラしまくっとんや  
 インポでもない限り、勃つに決まっとるやろ」  
我慢汁がどんどん尿道を昇流し、鈴口からだダラダラと湧き出てくるのを感じていた。  
我慢汁どころか本気汁すら尿道内で押し合い圧し合いをしてスタンバっている。  
「んむ……、あふぅ……、ちゅぷっ……。  
 んー……ホンマ巨っきくて、かっこええチンチンやわぁ……」  
自分の分身を褒められて悪い気を起こす男はいない。  
この娘は本当に俺のツボを知り尽くしている  
「そ、そうかぁ? けど俺のチンポ、皮被っとるで」  
実際、俺の逸物は十代の頃のオナニー生活が祟って  
フル勃起した時も完全に包皮が脱げ切らないのだ。  
風俗嬢に相手する時もプライドから、先に皮を脱がせて事に及んでいた。  
しかし自身の持つ小さなコンプレックスも、笑美となら冗談交じりで気軽に言い合えた。  
「ううん、そこは愛嬌やん」  
人差し指で肉兜を軽く押して、笑美は言った。  
「女は度胸、男は愛嬌ってゆうやろ?」  
「それ、逆ちゃうん?」と思いながら俺たちは再び口淫を始めた。  
 
   #  #  #  
 
互い型になってお互いを慰め合ってから、約三十分――。  
唾液で濡れそぼった笑美の恥唇から、俺は顔を離した。  
「……。笑美、ちょっとタンマ」  
この言葉を耳にして笑美も首を捻ってこっちを振り向いた。  
「……なんや、イキそうなん?」  
「そうや。済まんがもっとゆっくり……」  
「クスッ……ええよ、飲ませて」  
笑美は微笑した後、再び口淫を再開した。  
そのスロートペースは先ほどよりも早くなっていた。  
唾液を口内で跳ねさせながら肉根を啜る音を大げさにして聞かせる。  
「ちょっ、笑美出るって!」  
「あむっ……、んふっ……。  
 プロデューサーはんの出すミルクなら、うちが全部飲んだる。  
 んぶ……ぢゅるる……ぢゅぶっ……!」  
その淫音は耳の中を掘り進んで、奥に潜んでいる脳髄を盛んに突いて挑発した。  
それに伴い、俺の分身は射精欲をその身中にブクブクと膨らませていく。  
彼女の淫らに動く口舌が俺の欲望を限界まで吸い上げていった。  
 
「……っ! ……あああっ……!」  
俺は眉をしかめ、口から低い呻き声を漏らした。  
声が出るのとほぼ同時に、肉幹に昇った欲望汁は  
淫らなリズムを強かに刻んで、笑美の喉奥へと忙射された。  
肉砲は遠慮知らずに彼女の口内を白く染め上げていった。  
「んっ……、んぶっ……!」  
彼女は頬を膨らましてその多量の遺伝子汁を受け止め  
喉、食道、そして胃へとゆっくり流し込んだ。  
 
「……ぷはぁっ、濃ゆいなぁ〜……」  
 
有限実行。彼女は宣言した通りに俺の吐き出した精子を全部飲み干した。  
口端に漏れている微量の精液が妖しく光っている。  
彼女は口の中でもごもごとさせつつ、歯に纏わりついた精液を舌で拭っていた。  
「……うちに飲ませるつもりで溜めとったん?」  
彼女が俺を見て言うので、俺はその口元をティッシュで拭きながら答える。  
「結果的には、な。ここんとこ忙しゅうて、自分でしこっとる暇がなかったんや」  
こういったプライベートな事を口先に出すのも、笑美に対してだから出来る事だ。  
どうも彼女に対しては隠し事が出来ない。  
 
「そうなん。ならうちがもっとガス抜きしたるさかい  
 早よう本番しょう」  
 
そう言って笑美はベッドに移って、その新鮮な果実に似た  
瑞々しい乙女の花門を俺に向けて開帳した。  
唾液と愛汁とが入り混じった恥唇は、何とも言えない淫靡な輝きを放っている。  
 
「その巨っきいチンチン、ウチのに早よう挿入れてぇ」  
 
二本の指で開かれた秘門に、俺は集光性の虫みたいに吸い寄せられていく。  
アイドルとしての彼女は、楽しい事やおしゃべりが大好きな、素直で元気な娘だ。  
しかし俺と二人になると、途端に彼女は淫婦性を身に帯びる。  
それは俺にだけ彼女が見せる、秘められた顔だった。  
「悪いやっちゃ。待たれへんのか」  
俺は中指でクチュクチュとその痴穴を弄びながら尋ねた。  
陰部を弄られた彼女は熱い吐息を切なげに漏らして、とろんとした眼で俺を見つめた。  
「今すぐ、欲しいねん……」  
催促する彼女の体を組み敷いた俺は、その痴態に再度いきり勃った牡槍をぐっと反らした。  
膨らんだ肉先を慎重に恥肉の淫穴へと狙い定めて  
噛み締めるように腰を入れながら沈めていく。  
 
「あはぁぁ……っ!」  
 
根元まで入るのを確認した後、俺はいつものように腰を奮って彼女を慰めた。  
処女穴が一番良いと男仲間は言うが、俺は肉茎に沿って膣襞を合わせてくる  
慣れた感じの女孔が一番良いと思っている。  
自分の形をしっかり覚えて膨縮する笑美の肉穴に、俺は強い愛着を持っていた。  
 
「やあぁ……! お、奥っ、ムッチャ突いてきよるぅ……!」  
 
捻りを入れながら女の部位を激しく攻め立てると  
笑美は口から唾液を垂らして、シーツを逆手にぎゅっと握る。  
しきりに頭を動かすので、柔らかな髪がまるで波のように乱れ揺れていた。  
 
「ああっ……! あかん、あかんてぇ……っ!  
 うち、アホになってまうっ! プロデューサーはんのチンチンしか  
 考えられんようになってまうよぉ……!」  
 
瞳に随喜の涙を浮かべて、笑美は胸乳を大きく上下させて喘いだ。  
そんな彼女が、俺にはたまらなく愛おしいのだ。  
 
「ええで、笑美っ! 好きなだけアホになりぃ。  
 俺はアホなった笑美もぎょうさん可愛がったるからなっ!」  
 
体位を変え、挿入ペースを変えながら俺は彼女を愛犯した。  
どんなに溜まった体の疲れも、彼女の魅力的な肉体の前には雲散霧消する。  
彼女を抱いていると体が火照って、温泉にでも浸かっているように緊張がほぐれるのだ。  
 
「どうする、外に出そか?」  
ニ百合に届くか届かないかといった所で、俺はまた強い射精感を覚えて笑美に聞いた。  
笑美は肉悦にすっかりとろけた様子でいながら、しっかりと頭を左右に振って答える。  
「膣内に、ちょうだぁい……! オマンコにピュッピュッされて、イキたいねん……」  
「ピュッピュッなんて可愛いもんやないで、ドプドプや」  
彼女の頬を舐めて俺は囁いた。  
「ええ……ええよぉ! ウチのオマンコで、沢山気持ちようなってぇ……!  
 うちが全部、受け止めたる……」  
「笑美ぃ……っ!」  
腰と腰とがぶつかり合う本気ピストンを繰り出した後、俺は笑美の膣内に渾身の一発を放った。  
淫砲は力強く脈打ち、濃縮した肉欲汁を深奥に荒々しく爆射した。  
膣肉の締まりがそれに連動し、快楽の伝達をさらに早めていく。  
心地良い悦矢が脳を突き抜け、返す勢いで全身を巡った。  
愛する娘の胎内に精を植え付ける充足感は、何物にも替え難い。  
 
「あぁっ! すごいっ、すごいわぁ……!  
 プロデューサーはんのチンチン、メッチャミルク出しとるぅっっ!」  
 
笑美も大きな快声を発して、俺の背中に小さな指爪を突き立てた。  
めり込むようなその痛さも、脳髄に充満する圧倒的快感によりすっと満足感へと変わっていった。  
 
   #  #  #  
 
俺は欲望を放出しきった後、ベッドの上でくたあっとなっている笑美の耳元にそっと囁いた。  
「笑美……、好きやで……」  
「えっ、プロデューサーはん……?」  
「お前のような素晴らしい娘と一緒に仕事出来て……俺はホンマに幸せや」  
すると笑美は、目蓋をパッチリと開けて俺を見つめた。  
ニヤニヤとした笑みがさっと顔全体に広まっていく。  
「何やのんなぁ、プロデューサーはんっ! 急に真面目な顔してからに……っ」  
「アホゥ。俺はいっつも真面目や」  
彼女は上体を持ち上げて、俺の後ろ首と肩に腕を回して寄り添った。  
「じゃあ、……もっかいゆうてくれはる?」  
俺は少し気恥ずかしかったが、もう一度彼女に告げた。  
「……好きやで、笑美。この世界の誰よりも一番、お前を愛しとる」  
笑美は向日葵のような満面の笑みで歓声を上げて  
俺の胸板に顔をすりつけながら喜びを表現した。  
「嬉しいわぁ! プロデューサーはん、中々こないな事ゆうてくれへんもん」  
「そりゃそやろ。こんな恥ずかしい台詞、毎度毎度ゆえるか」  
「……。プロデューサーはん」  
笑美はやや落ち着いた微笑を見せたまま俺の頬にキスをした。  
甘酸っぱい感触が頬に長く残った。  
 
「うちも好きやで! ……大好きっ!」  
 
   #  #  #  
 
「笑美……まだイケるか?」  
ベッドに張り付いている彼女の乳や尻を軽く弄いながら、俺は尋ねた。  
彼女は息を整えながらにこりと笑む。  
「何ゆうてるんな。夜はこれからやろ?」  
笑美は挑発せんとばかりに四つん這いになって、こっちに綺麗な尻を向けて揺らしてくる。  
出したばかりの粘ついた精汁が、プラプラとブランコのように股下で遊んでいた。  
その小悪魔に似た痴態は、一息ついた逸物を再勃させるのに充分な効果を発揮した。  
「ゆうたなぁ……よし、今夜は明日の事度外視して可愛がったるから覚悟せいよ!」  
「いやぁ〜、おっかないなぁ〜……!」  
そういう笑美は言葉とは逆に尻を高く掲げて催促した。  
俺は精液でぬめりとした膣穴へ、再び肉根を挿し入れた。  
本日二回目の挿入だから遠慮は要らない。  
彼女の尻肉に腰を打ちつけ、徹底的に彼女の肉体を責めまくった。  
 
「ここ、感じるか?」  
抜挿しながら空いた手で、笑美の乳凸を指先でこねあげる。  
指の間で硬くなっているそれを、児童が粘土を弄うようにして愛撫した。  
人差し指で軽く弾くと、その都度彼女は耳が溶けそうなくらい甘い声を漏らす。  
 
「うん、気持ちええよぉ……っ!」  
 
「なら、ここはどないや?」  
挿入したまま彼女の上体を引っ張り上げて  
前門の上に鎮座する小さな雛肉も、たっぷりと嬲った。  
包皮を脱いだ敏感な部分は強い悦感を彼女にもたらした。  
 
「んあぁ……あはぁ……っ! ええよぉ……もっとしてぇっっ!」  
 
「ホンマやらしい体になりよったなぁ、自分」  
舌をそっと差し出しながら言うと  
首を捻らせた笑美が何も言わずにそれを甘噛みする。  
俺たちはしばらくお互いの舌の味と感触を楽しんでいた。  
 
「もぉ、プロデューサーはんのせいやろぉ……。  
 うちの体の気持ちええとこ、全部知っとってからに……イジワルやわぁ。  
 恥ずかしいとことかも、すっかり見られてもうたし  
 もう他んとこ、嫁に行かれへんわぁ……」  
 
俺はそのままの姿勢で笑美をぎゅっと抱き締めた。  
耳に染み込むように俺は彼女へそっと耳打ちした。  
「……行かれんかったら、俺の所来たらええ。一生大事にしたるわ」  
「ホンマ!? だったら、うち行かへん!  
 プロデューサーはんのとこ、嫁さんに行くわっ!」  
膝を立てたまま、俺は笑美の体への愛撫を続け、密着したまま男根を突きまくった。  
彼女は背を反らせて乳肉を揺らしながら、男を惑わすあの嬌声で歌う。  
抜挿の度に盛んになっていく分身は、逝き所を求めて周囲の痴肉に身をこすりつけた。  
「あああっっ……! 笑美ぃ……っっ!」  
俺は彼女の体をがっしりつかんで膣奥へたまらず濃精を激射する。  
祭り太鼓のように激しい律動と共に、根元で燻っていた子種汁は竜のようだ。  
牝汁溢れる膣内の滝を螺旋を描くようにして昇り、天国への扉を叩いて潜り込む。  
 
「ああっ……お腹ん中熱い……っ!  
 プロデューサーはんの赤ちゃん精子、元気良過ぎやてぇ……!」  
 
笑美は結合部に手を添わせて、途中で肉根が抜けてしまわないようにして快韻を味わっている。  
目尻は垂れ、目蓋は半ば落ち、既に精神は恍惚の域に達しているようだ。  
その後も俺は、精力の続く限り腰を振り、笑美に放精した。  
 
   #  #  #  
 
「ああ……これで打ち止めや」  
俺は二時間以上の連戦を耐え抜いた勇者を彼女の中から抜き出して、ねぎらった。  
その肉栓を外した途端、綺麗に開いた笑美の肉穴からは  
トロトロと白い淫汁が重そうに垂れ出てくる。  
「キンタマ、空なったん?」  
「なった、なった」  
笑美は持ち前のバイタリティで、すくっと上半身を起こすと俺を見た。  
俺はというと胡座をドシっとかいて、息を整えている最中だ。  
腰を入れすぎたのか疲れが大きく、立ち上がるのすら非常に億劫でたまらない。  
すると、俺の動きが鈍いのを知ってか、彼女は胡座の上にちょこんと座った。  
ティッシュを貸すと「おおきに」と礼を言って  
彼女は垂れ続けている恥部を優しく拭き始めた。  
 
「もぉ、重たいわぁ……腰もよう動かれへんて」  
「大層やなぁ。何なら手伝おか?」  
「いや一人でするわ。プロデューサーはんに触ってもらうと  
 また気持ち良うなってまいよるからな」  
「はは、そりゃ残念やな」  
 
笑美の後始末が終わるまで、俺はティッシュを片手に見守っていた。  
淫液を拭ったティッシュ玉がコロコロとベッドを転がる度に  
俺は彼女へ新しいチリ紙を差し出す。  
しかしこの後始末は中々終わらなかった。  
拭き終わったかと思えば、後から後から新しい液汁が奥より垂れ落ちてくるのだ。  
「うわぁ……うち、こんだけぎょうさん拭いたのに、まだ垂れてきよるわ」  
笑美はゴミ箱へと追いやったティッシュ玉の山を指差した。  
まさに兵どもが夢の跡と言った風情だ。  
「ホンマにようけ出したんやな〜……」  
彼女は別に俺を責めている訳ではない。しかし要らない時間を使わせた負い目から  
「済まんな」と俺は謝った。  
彼女は拭き仕事をしていた手を止めて、ニッと笑う。  
 
「ええよ。こんだけプロデューサーはんが  
 うちで喜んでくれたっちゅう事やもん。うちも気持ち良かったし、嬉しいわ」  
 
それからしばらくの間は、互いに体を離して気だるい時間を受け入れた。  
性交後特有のこの時間に俺は煙草でもふかそうかと  
椅子に掛けているスーツのポケットを探した。  
残り三本のうち一本を手にとって口に咥えた時  
背後から彼女がそっと俺の肩に手をかけて呼びかけた。  
 
「プロデューサーはん……、うちと……」  
振り向くと彼女は少し頬を朱に染めて俯いていた。  
しかしやがて思い切ったように、顔を上げて告げる。  
 
「うちと、……ずうーっと、一緒にいたくならへん?」  
 
瞳を潤ませ、はにかみながらそう問いかける彼女に対して、俺は微笑して返す。  
 
「一緒に、いたいなぁ……」  
これを聞くと、途端に笑美の表情がパァっと明るくなった。  
「だっ……だったらっ、結婚しょう!」  
笑美は俺の前に這って来て手を掴み、じっと見つめたまま言った。  
手を持つその強い力から、彼女の真剣具合が読み取れた。  
 
「ウチなぁ、プロデューサーはんの事……めっちゃ好きやねんっ……!」  
 
乙女の放つ真摯な愛の告白は、男の持つ下らない悩みを全て吹き飛ばすくらい熱い威力を有している。  
俺もそれに即答したくてたまらなかった。  
しかし理性は無粋なもので、取るに足らない事前確認を彼女に聞きたがる。  
 
「……お前が高校卒業する頃、俺三十のおっさんやぞ? それでもええんか?」  
 
一休止入れてそんな事を言ったが、笑美の心は決して揺らがなかった。  
 
「かまへんよ。プロデューサーはん、ええ男やからおっさんでも爺さんでもOKやで!  
 おとんもおかんもな、プロデューサーはんの事メッチャ気に入っとんねん。  
 家帰っても『プロデューサーはんなら笑美を嫁に出してもええな』ってようゆうとる。  
 うちも頑張ってええ嫁さんになるし、大歓迎や!」  
 
俺は笑美の気持ちが嬉しく、そして愛おしくてたまらず  
口に咥えていた煙草を落として、無理やり彼女を抱き寄せた。  
「あっ……んん……っ」  
自然と強い引力で互いの口唇は重なり合って幸せを共有し合う。  
 
時刻は今三時になろうとしていた。  
 

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