夏のコンサートは大盛況に終わった  
打ち上げも兼ねての反省会、鈴帆の希望で  
キラキラ夜景とシャンデリアの輝くロイヤルホテルだ  
普段ならこんなところには近寄れないが  
コンサートの主役に言われちゃ断れないよな  
 
目の前で食事をしている鈴帆は普段のおちゃらけたアイドルではなく  
美しい女性となっていた  
空から照らす月がそう見せているのか、それともこの芳醇な酒のせいか  
 
意を決して鍵を差し出す  
「上に、部屋、とってあるから…良かったら、一緒に夜景でも」  
こちらのほうが年上だし場慣れしているはずなのに恥ずかしさで鈴帆の顔が見れない  
何か、言葉がおかしくなかったか!?などと考えつつ席を立ち二人分の会計を済ませた  
 
 
 
一人部屋に入ると真っ暗の部屋と対象的にキラキラと輝く街が見える  
そして、つい先程まで行われていたコンサートのことを思い出し  
彼女達はもっと輝いていた、贔屓ではなく間違いなくそうだ  
カツカツ、と外を足音が通りすぎるたび脳が沸騰するような緊張感が襲う  
こんなこと初めてでもないのに、何故こんなにも緊張するのか  
異様なまでな喉の渇きを感じ、冷蔵庫を開きビールを飲んだ  
緊張を解すと共に、己を鼓舞するためだ  
 
鈴帆は来る!絶対に来てくれる、そう言い聞かせて  
その時、カチャ、と渇いた音が響いたドアが開き人影が滑り込む  
「す、鈴帆か……」  
「P、Pしゃん…」  
声を聞いた瞬間に鈴帆だとわかった、何よりこの博多弁、誰が間違えるだろうか  
俺は何度も転びそうになりながら電気のスイッチをいれる  
電気をつけると、目の前にはアイドル上田鈴帆が頬を赤らめ立っていた  
俺は我慢の限界を感じた………  
 
ドゴォ!!!  
 
>アイドル1人につき1回だけ勧誘できます!勝利できなくてもマニーがあれば3回まで呼び戻すことができます!呼び戻してアイドルに勝利しましょう!  
 
「鈴帆、いい加減スカウトされくれよー」  
「ふふ、Pしゃん、なかなかいいパンチだったけどまだまだばい!」  
そういうと鈴帆は地上70階のホテルの窓を突き破り闇夜に消えていった  
 
俺のアイドルサバイバルはまだまだ続く  
 

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