じっとしていても絶えず汗が滲み、流れ続ける盛夏の事だった。  
俺は担当アイドルである道明寺歌鈴に誘われる形で、奈良の田舎を訪れている。  
どうせ実家に帰省する予定はなかったし、家でゴロゴロしているくらいなら  
歌鈴のような可愛い娘と一緒に過ごした方が楽しいと判断したのだ。  
ここは彼女の故郷だが、都会では考えられないほどの僻地で結構戸惑う。  
コンビニは一軒だけで夜の十時には閉めてしまうし  
テレビ以外の娯楽は皆無、散歩していても会うのはお年を召した人ばかりというド田舎だ。  
それでも俺たちがここについてから三日の間は  
夏祭りが開催されていて、賑わいを見せていた。  
娯楽が少ない事もあり、俺と歌鈴は毎日縁日へと足を運んでいた。  
巫女系アイドルとして売り出しているので、歌鈴は実家だけでなく  
仕事でも常時巫女衣装を着用している。  
だからこの数日、纏っている浴衣姿は非常に新鮮に映った。  
屋台の売る綿菓子やフランクフルトなどの食べ物に舌鼓を打ちながら  
俺はチラチラと彼女の姿を見て、目の保養としていた。  
「プロデューサー……」  
「んっ?」  
縁日最終日の事だ。  
一通り催し物を堪能した後、歌鈴は俺の袖を引いて話しかけた。  
「明日は、夏祭りの締めくくりとして大切な神事があるので……  
 そのぅ……付き合ってくれませんか?」  
「神事?」  
「はい……」  
俺は容器の中で半分溶けかかっているカキ氷を掬いながら歌鈴のやや不安げな顔を見た。  
彼女の家にはここ数日お世話になっているし、境内の掃除以外に  
何かお返しをしなければと思っていた所だったので、俺は快諾した。  
「ところで神事について全く知らないんだけど……」  
「あっ、難しい事ではないのでっ! 明日の朝に私と祖父が説明するだけで  
 大丈夫……、と、思います」  
「そうか、分かった」  
「そ、それでは明日……よろしくお願いいたします」  
そう告げると彼女は安堵の表情を浮かべて、丁寧に一礼した。  
 
   #  #  #  
 
翌朝。俺は朝早く歌鈴に起こされ、寝ぼけた頭で洗顔を済ませた。  
そしてモソモソと和風の朝食を取った後に、宮司である歌鈴の祖父の部屋へ足を運んだ。  
立派な顎鬚と口髭を蓄えている彼の顔に刻み込まれた皺は、その厚い年期を無言で語っている。  
彼とは初日と食事中に何度か会っていたが、あまり会話をしていない。  
あっちからも特に話しかけてこないので、こっちも他の家族たちと仕事の話をするに留まっていた。  
「一応確認しておくぞ、歌鈴」  
彼は眼前に座っている孫娘の顔を見て、口を開いた。  
「この人が今回の神事の『依り代』という事で、いいのか?」  
「依り代……?」  
「は、はいっ!」  
彼の言った単語に疑問符を浮かべる俺の代わりに、歌鈴が返事をした。  
「ふむ、では説明をしようか。……まずはこの神社にまつわる伝承からな」  
正座をしている俺たちの前で彼は話し始めた。  
「この神社は大神神社ほど古くはないが飛鳥時代からある  
 由緒正しき神社で、主祭神として大国主尊を祀っている……」  
大国主尊といえば、大黒様として因幡の白兎が有名だったはず……と俺はぼんやり思考を巡らせた。  
 
「昔の事だ。この土地では数ヶ月も旱魃が続いた。  
 全く作物が実らないものだから村落の人間たちは飢え、次々と倒れて死んでいった。  
 一人また一人といなくなって行き、やがて美しいおなごとその子供二人だけになってしまった。  
 そのおなごは足が悪いためその村から出て行く事も出来ずにいた。  
 彼女は自分が食べるためにとっておいた最後の枯れかけた穀物を手にし  
 天へと掲げて献上し、子供への恵みを乞うた。  
 するとどうだろうか。辺りが金で出来たように光り出し、その光の中から見目麗しい男の神様が現れた。  
 大国主尊が御降臨なさったのだ。  
 神は若い母親の慈愛と信心に深く歓心し、五穀豊穣を約束した。  
 まずそれまで一滴も降らなかった雨が降り、土壌を潤した。  
 次に神が田畑に籾殻を撒くと、見る見るうちに種が苗となり、苗が茎となり、茎からは様々な穂が実った。  
 こうして食物を得て命の助かった母親は当地で男神と結ばれて新たに御子を授かり  
 その子供は神職に就いて再びこの村を繁栄させた……という話だ」  
 
助かった方の子供はどうなったのか、という疑問は残るが  
民俗学を専攻していた俺は興味深げに聞いていた。  
大国主尊を祀る神社は出雲大社や奈良の地だけではなく全国にあるし  
件の神は数々の女神と婚姻関係にあって女性関係の神話も多い。  
この神社のような話があったとしても不思議ではないだろう。  
 
「そこで、だ」  
宮司のお爺さんは、ずいと、座っている俺に歩み寄ってきた。  
「は、はい!」  
「長々と語ってしまったが、とどのつまり話はこうだ。  
 君には今日、男神・大国主尊の『依り代』として、舞殿で行う神事にて神を演じてもらう」  
彼は窓から見える建物を指差して言った。  
「演じるって……具体的にはどうすればよろしいのですか?」  
それを聞くと、隣にいる歌鈴は黙って顔を俯かせた。  
俺の質問には宮司が答えた。  
「何、簡単な事だ。歌鈴の踊りが終わってしばらくしてから私が新しい祝詞を読む。  
 それを合図に君が参上して舞殿の中央で歌鈴と口付けを交わす。  
 その後は村の者が雅楽を演奏するから、曲が終わるまで歌鈴を抱いてくれればいい」  
「なるほど……、って!」  
宮司の言葉を聞いた俺は目を丸くして耳を疑った。  
舞殿の中央でキスをする――これは別にする振りだけでも何とかなるが、その次の言葉はいただけない。  
「だ、抱くって……まさか……」  
「うむ。下世話な言い方になるが、男と女のするアレだ」  
開いた口が塞がらなかった。彼は一体何を考えているのだろうか。  
昼間……しかも衆人環視下で舞殿の中央で性交をしろなんて  
まともな考えを持っている人間に出来る訳がないじゃないか。  
冗談ではない、そんな馬鹿げたしきたりは止めるべきだという趣旨の言葉を伝えたが  
彼は伝統であるからという一点張りでこの神事を実行するという。  
「これは道明寺家が神職となってから、代々この村で行ってきた由緒ある神事だ。  
 当然、君が生まれるずっと以前から行ってきた。  
 若造の君にとやかく言われる筋合いは無い」  
頑固で融通の利かない性格をした宮司に対して、俺は何度も説得したが無駄だった。  
「歌鈴っ! お前も本当はこんな事したくないんだろう?  
 本当の事を言ってくれ!」  
俺は隣にいる歌鈴を見て尋ねた。彼女もこんな理不尽で破廉恥な事をするつもりなのだろうか。  
いや、彼女だって本当は嫌に違いないが祖父に逆らえないでいるのだ。  
そう俺は思っていたが、彼女が俺に向けた返事はこのようなものだった。  
「プロデューサーさん。私は道明寺家の巫女ですから……この神事だけはやらないといけません」  
「し、しかし君は……!」  
「はい、私はアイドルです。でもそれと神社での仕事は別です。  
 私は、伝統を守っていかなければなりません……」  
歌鈴の瞳には揺れない決意が見え隠れしていた。  
神事に対して個人を捨てて、巫女として伝統行事を守る信念に満ちていた。  
その澄んだ瞳に前では。俺の方が世俗にまみれた汚らしい人間に映ってしまう。  
しかし俺はプロデューサーだ、アイドルである彼女を様々な毒牙から守る立場にある。  
それなのに彼女の純潔を自らの手で散らしていいものだろうか。  
「どうした。出来んかね? ……出来ないのなら仕方がない。  
 神事を遂げるためにも、村の人間に頼み込んで歌鈴を抱いてもらうしかない」  
「……! それは……」  
「村の男たちは年寄りばかりだからな。  
 一人では骨が折れるゆえに、七人や八人で回す事になるだろう。  
 しかしそうなると神事とはいえ、可愛い孫がさすがに不憫だろうと思ってな  
 せめて相手だけは、自分で選ばせたんだよ。  
 すると東京で世話になっている君を連れて来たという訳だ。  
 君となら肌を合わせて良いと、孫は判断したんだよ」  
「歌鈴……」  
歌鈴は己の気持ちを祖父に説明されて、先程の凛とした態度から一転、恥ずかしそうに俯いた。  
俺は彼女の意志とその好意を無視して眼前の事から逃げるよりも  
彼女と共に神事に向かう事が彼女を守る事につながると判断した。  
「……分かりました。やります。俺で良ければ……」  
「そうかそうか。歌鈴も嬉しいだろう。さて、段取りはこちらがするから  
 二人共……本番を頼んだぞ」  
 
   #  #  #  
 
俺は別室で宮司の親戚たちに神事のための服装を着せられていた。  
飛鳥時代とは聞いていたが、実際の俺は髪をみづら結いにして  
筒袖とゆったりとした褌を身にまとっている。古墳時代を思わせる装束だ。  
ひょっとするとこの神社の歴史は聞かされているものよりも古いのかもしれない。  
首には勾玉のネックレスをかけ、足のふくらはぎには足結という紐を結ばれ、皮履を穿いた。  
最後に大刀を帯に差して出来上がりだ。  
「よし、立派な神さんになったよ!」  
歌鈴の伯母に当たる人がメイクの後で俺の背中をバンと叩いた。  
この人もあんな神事を体験した一人なのだろうかと思ったが、深く聞かないようにした。  
「神事は、もう始まっているんですか?」  
「そうだよ」  
「少し覗いて来ても良いですか?」  
「ああ、構わないさ」  
俺はやや離れた場所にある舞殿へと廊下伝いに足を運び、外から内部の様子をこっそりと眺めた。  
厳粛な雰囲気の中で神々しく響く囃子の音色と共に、巫女装束に着飾った歌鈴が中央で踊っている。  
彼女は真剣な面持ちで枯れた稲穂を天に掲げて訴えるように舞っていた。  
ここまではまともな祀儀である。とてもこれからセックスカルト教団のような催し事をするとは到底思えない。  
ひょっとしたら今朝の事は聞き間違いだったのではないかと疑ってしまうほどだ。  
「あっ、いたいた!」  
件の伯母さんが声をかけた。覗きを行っている手前  
何もやましい事は無いののだが、俺はビクッと肩をあげて背筋をしゃんと伸ばした。  
「ほら、そろそろあんたの出番だよ!」  
 
   #  #  #  
 
篳篥や鼓の奏でる厳かな空気の中を、男神である俺は白服を着て舞殿の中央まで歩く。  
村の人間――とは言っても初老以降の男性ばかりで女性は皆無だ――が  
俺と歌鈴の周りをぐるりと取り囲むようにして座っている。  
観客である彼らはこれから何が起こるのか十分承知しているようで  
俺たちの顔や体、特に歌鈴の体をにやつきながら凝視していた。  
 
(くそっ……こんな狒々爺たちの前で……)  
 
俺のつまらない裸ならまだいい。だが歌鈴は、駆け出しとはいえ立派なアイドルだ。  
グラビアに出ようものなら発売日に行列を作るファンまでいるんだ。  
それなのに何でこんなAVの野外モノみたいな事をしなければならないんだ。  
歌鈴とこの場から逃げ出す事も考えたが、軽はずみにそうすると  
歌鈴と親族の折り合いも悪くなるだろうし  
気を悪くした彼らがマスコミにこの愚行を話す行動にでないとも限らない。  
 
(歌鈴……)  
 
中央で向かい合い、軽く互いの肩を触って俺たちは抱き合った。  
宮司が古びた木笏を見て祝詞を挟みながら口付けをほのめかす。  
「歌鈴……許せよ……」  
「はい……」  
俺は彼女の後ろ首に手を添えてその可憐な口唇に己のものを軽く重ねた。  
小さく震えた彼女の紅唇は、彼女の性体験が皆無である事を雄弁に語っていた。  
「んぅ……、あっ……、ん……」  
役得という訳ではないが、俺は極力理性を保って彼女と唇肉を小さく吸い合った。  
少女の瑞々しい唇はどこまでも甘く、そして柔らかかった。  
ずっと吸って味わいたい思いが強くなっていったが  
この場面の曲は意外とあっさり終わってしまった。  
 
 
(ここか……)  
 
曲が一度途絶えた合図は、そろそろ本番に行くようにとの宮司側の指示である。  
来るべき時が来たと俺は固唾を呑み、意を決して歌鈴をそっと床板へと寝かせた。  
「あっ……!」  
俺はそのまま彼女の体をゆっくりと愛撫した。  
ある理由から、さっさと陰茎を挿入して性交を終わらせる事が出来ない。  
それに、性欲処理のオナホールみたいに扱っては歌鈴が可哀想だ。  
だからせめて、彼女には恋人同士のセックスと欺瞞できるくらい気分を盛り上げてもらいたいのだ。  
 
「プロデューサーさん……」  
 
彼女の肌を極力晒さない程度に愛撫を施した俺は  
寝ている彼女の膝を立てて広げた脚の間に陣取った。  
特殊な状況のためか、俺の逸物は主人の気も知らず  
酷く興奮して血潮を巡らして赤黒く膨張していた。  
「歌鈴……、優しくするからな……」  
「はい……」  
俺は彼女に被さってそう耳打ちした後、彼女の紅袴を捲り上げた。  
そそっかしいからいつものように忘れたのか、それともしきたりなのか、下着は全く付けていない。  
だから俺の前には女子校生の愛らしい恥部が露わになっている。  
 
「あぁ……!」  
 
歌鈴が羞恥に震えた声を漏らし、顔を両手で隠している。  
俺は柔らかい太ももの間に顔をうずめて、恥唇を舐め始めた。  
キスの具合から彼女に経験がないと悟った俺は、いきなり挿入しては  
痛いだろうと思い、せめて充分に陰部を濡らしてから事に及ぼうと考えたのだ。  
 
「ぁ……んっ……」  
 
出来るだけ唾液を舌にまとわりつかせながら、恥唇の内外共に舌を這わせていく。  
今まで匂った事のない酷く本能を揺さぶる牝香が鼻腔に満ち、深奥にある俺の理性を溶かしていく。  
万年童貞だった俺が、巫女さんの処女穴を舌で味わっているのだから、人生というものは分からない。  
花奥から蜜汁が垂れ落ちて来たのを判断すると、俺は頭を上げて歌鈴を見つめる。  
彼女も覚悟が出来ているらしく、そっと目を閉じた。  
俺は再び彼女に覆い被さり、その花唇の下方にある痴穴へと猛った逸物をゆっくりと挿入する。  
「いっ……!」  
雁首まで入った時、先に薄い湯葉のような膜が絡み、歌鈴はその細い美眉を小さく絞った。  
恐らくは処女の膜だろう。それからはそっと剥がすように牛歩で奥に進んでいく。  
全て入り終わった後は、慈しみながら抜挿を開始し、馴らしていった。  
「やけにモタモタしとるのぉ」  
「おい、兄ちゃん。日が暮れちまうぞぉ」  
俺たちの気持ちも全く知らないで観衆がヤジを飛ばす。  
宮司が通りかかると止むのだが、気に障る事に代わりはない。  
 
「あはぁ……っ! あんっ、はあぁぁ……!」  
 
それにしても、生まれて初めて味わう女の子の中というものはこんなにも気持ちのいいものなのか。  
動く度に隘路で膣襞が妖しく蠢動し、普段のオナニーとは比較にならないほど射精感が高まっていく。  
 
「あっ……! ああんっ……!」  
 
歌鈴の可愛い嬌声も肉槍に強く響いた。  
荒い吐息は二人の間で混じり合い、互いに互いを求め合った。  
「うううっ……っっ!」  
進退極まった俺は、彼女の締まりにたまらず、中途で精をドッと漏らしてしまった。  
コンドームの使用が禁止されていた為、曲が終わるまで射精はしないと決めていたというのに……  
何とも無様な形でその決意は瓦解してしまった。  
肉体だけは許し難い禁忌の肉悦に対して、至って正直に震えて悦んでいる。  
 
「おや、もう終わりかい?」  
 
観衆の男が言った。  
「良いじゃないか。曲の途中で神さんが疲れたら……俺たちの番よ」  
別の男がそう囁くのを聞いた俺は身を奮い立たせて、歌鈴を再び抱き締め  
そして一度出して余裕のある肉砲で、彼女の淫門を蹂躙した。  
魂を削るようにして一抜一挿、彼女と愛し合った。  
 
   #  #  #  
 
「プロデューサーさん……」  
 
儀式の着替えへと入る前に、歌鈴は俺を呼び止めた。  
「神様と……ま、交わる時に流れる曲が終わるまで、私を絶対離さないで下さい!」  
「それも儀礼なのか?」  
「い、いえ……その……」  
彼女が不安そうにしているので、俺は彼女の肩に手を乗せて尋ねた。  
「歌鈴、俺はこの神事を全く知らないんだ。  
 だから、教えてくれ。離してしまうと、何か悪い事があるのか?」  
「……。神様が曲の途中で力尽きてしまった場合……穴埋めとして……  
 観衆の人たちが代わりに巫女を抱く決まりになっているんです」  
 
   #  #  #  
 
この事を聞いていたので、俺は必死に歌鈴を抱いた。  
例え射精が続かなくても、曲の終わりまで彼女とは交わっていなければいけないのだ。  
休んでいると要らない判断をされかねないから、体力がなくてもピストンを続ける必要がある。  
幸いにして逸物はまだ硬い。彼女を親爺たちの慰み者にしてたまるものか……!  
 
「歌鈴……っ! 歌鈴……っ!」  
「ああっ! あはぁっ……!」  
 
俺は歌鈴を食らいつくように抱き締め、腰を絶えず振って  
その艶めかしい女体を何度も攻め立てた。  
先程吐出した精汁が潤滑剤になり、抜き差しには余裕が出来ている。  
彼女も最初ほど痛がっている様子はない。  
それどころか、頬を朱に染めて心地良さそうに抑揚をつけて喘ぎ始めていた。  
 
「ああっ……! いい、いいのぉ……!」  
 
彼女も俺の腰に両脚を絡めて、後首に手を回した。  
催促するように熱い恥肉がぬるぬると蠢動する。  
 
「ああ……っ! だ、だめぇ……っっ!」  
歌鈴の膣内が大きくうねり、時化のように激しく律動を繰り返す。  
女の快頂へと届いたのだ。  
「うぅ……っ、あぁ……っ!」  
抗い難い緩急の激しい快波の渦に引っ張られる形で  
俺の肉砲は女孔の奥へと熱い精汁を吐いた。  
曲は鳴り止まない。そして俺の理性もいい加減やせ細り始めた。  
「ああん……っ! んっ……! あぁっ……!」  
腹下で恥悦に悶えている美少女――歌鈴の全てが欲しくなった。  
俺は優しくするという当初の約束を忘れて、彼女を本能に任せて蹂躙した。  
舌で彼女の口内を舐り犯しながら何度も彼女の恥門を貫き  
最後には多量の雄汁を奥へと注ぎ込んだ。  
それは曲が止むまで何度も続いた。9回から先は数えていないから、実際は二桁までいっているだろう。  
流石に最後は歯を食いしばっても汁が出て来なかった。  
「あっ……」  
曲が切れると同時に俺は頭がふらついてその場で無様に転がった。  
後で聞かされた事だが、この雅楽の演奏は三時間強だという。  
その間ずっと腰を降り続けていたものだから、流石に限界が来たのだ。  
肉棒を晒して伸びるのは情けないが、疲れて身体が思うように動かない。  
 
「娘は神を慈しみ、俗世の塵を纏ったその神体を清めて天に帰し給う――」  
 
このような祝詞を宮司が読み上げる。まさかまた始まるのかと俺は戦慄した。  
すると歌鈴は逆に俺の身体に覆い被さって、その小さな舌で俺の体をちろちろと舐めていく。  
鎖骨、腕、手指、乳首、ヘソ、足指、ふくらはぎ、太もも……と全身をゆっくりと舌が這っていった。  
 
「んっ……」  
 
そして最後に、歌鈴は精液塗れのくたびれた肉槍を彼女は口に含んで吸った。  
 
「ちゅっ、あむっ、んん……ちゅぱっ……」  
 
経験不足でぎこちない、まるで赤ん坊の乳吸いに似た口淫だった。  
だが、その幼く慎ましやかな口淫は大変可愛らしくて、疲れた身体を癒やしてくれた。  
疲れが取れたためか知らないが、先程までへなへなとしていた愚息は  
いち早く元気を取り戻して、再びいきり立ち始めた。  
「おお、若いの……羨ましいの。巫女さんが可愛いお尻晒してあんたのをしゃぶっとるぞぉ」  
「はは、マンコから兄ちゃんの出したマラ汁が垂れとるよ。ホントにえらい出したもんだぁ」  
周りの男たちが口々に茶化して、俺の想像を徒に刺激した。  
 
「んぅ……っ、あふ……んちゅ、ちゅぷ……」  
 
俺にはもう理性など残ってはいない。  
快感が極限まで登り詰めたら、そこで爆ぜるだけだ。  
「……ああっ……!」  
歌鈴の口内に俺は睾丸に残留していた欲望を吐き出した。  
彼女は驚きの表情を浮かべたが、すぐに冷静さを取り戻して  
口内に放射された男液をコクコクと飲み干した。  
「なんと! あれだけやったのにまだ出るとはなぁ……!」  
「ははは、今年の神さんはえらく体力があるのぅ!」  
「わしらの出番がなかったのが少し残念だが……こりゃあ今年は良い年になりそうだな!」  
周りが一斉にほめそやす中で、腰がいかれた俺は歌鈴に抱かれる形でその場を去った。  
こうしてこの神社の神事は何とか無事に終わった。  
 
   #  #  #  
 
「済まない、歌鈴……」  
控えの間に通された俺は、傍にいる歌鈴に手をついて謝った。  
自制するべき俺自身が羽目を外して彼女を慰み者にしては話にならない。  
しかしそんな俺を、彼女は罵る事無く許してくれた。  
「プロデューサーさん、謝る事はありません。私こそ、直前まで内緒にしていて……ごめんなさい」  
歌鈴は少し乱れた自分の衣装を整えつつ、俺の傍に寄り添った。  
「実は怖かったんです……本当の事を言って、プロデューサーさんがここに来なくなるのが。  
 プロデューサーさんに断られてしまったら……  
 おじさんたちに玩具にされるしかなくて……」  
「歌鈴……」  
俺は彼女を横から抱いて、宥めた。  
「もう大丈夫だ……大丈夫だから、な」  
「はい……あっ、あの……!」  
歌鈴は俺の顔を見上げて言った。  
「初めてが……こんな形で迎える事になってしまいましたが……っ!  
 その、私、プろぢゅ……プロデューサーさんの事……好きです……」  
噛みながらそう告白した彼女の頬は、神事の時以上に上気していた。  
そんな彼女を俺はさらに力を入れて抱き寄せる。  
勿論彼女の気持ちを突っぱねる理由は無い。  
「俺も……歌鈴の事、好きだよ。肌を合わせて、もっと好きになってしまった。  
 ……だから、また違った形で責任を取らせて欲しいんだ」  
「責任?」  
「そう、コンドームを使わせてくれなかったから、避妊出来なかっただろう。  
 あれだけ出してしまったから……その、つまり……」  
「ふふ……、実はお母さんがあらかじめピルを渡してくれていたんです。  
 だから避妊は出来ていると思いますよ」  
それが悩みの種だったので、俺はホッと胸を撫で下ろした。  
「ほら、このコンタクトに入れて渡してくれたんですよ」  
歌鈴は可愛らしい薄桃色のコンタクトを俺に示して笑っていた。  
ふたを開けるとピルが一対並んで入っている。  
「……中に薬が入っているけれど、あの後補充したのか?」  
「? いえ……そんな事はしてないです」  
「じゃあ、何で薬が入っているんだ?」  
「えっ……?」  
「だって飲んだのなら、薬は入っていないはずだろ……?」  
「……。……ああっ!」  
 
   #  #  #  
 
薬の飲み忘れによって見事懐妊した歌鈴は、数ヶ月後元気な双子を無事出産した。  
 

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