GWの半ば、俺はランニング姿で母校を訪れた。  
昨今不届きな輩が多いために学校側は部外者に厳しい。  
しかしここの用務員さんとは既に顔見知りになっていたため、顔パスで校庭を利用できるのだ。  
時折俺は、サイクリングの途中にここで運動し、汗をかいた帰り道に缶ジュースを一杯呷るのが楽しみだった。  
「あっ、センパ……じゃなくて、プロデューサーさん!」  
校庭に現れた俺に対して、うれしそうに手を振って近づいてくる一人の少女がいた。  
彼女は校庭の端からここまで一直線に走ってくる。  
「おう、真尋」  
全力疾走し荒息を吐いて到着した彼女――北川真尋――に、俺は言葉をかけた。  
「はぁはぁ……きょ、今日……休みって聞いてましたけど……」  
「ああ、休みで合っているよ。今日は運動をしに来ただけだ。安心しろ」  
「そ、そうなんだぁ……」  
彼女は少しずつ息の調子を整えて、軽く伸びをした。  
「そう言えば、眼鏡なしによく俺だと分かったな」  
「走る時はコンタクトにしているんです」  
そんな事を話しながら俺たちは、誰もいない校庭を静かに横切っていく。  
 
   #  #  #  
 
この高校の陸上部OBである俺は時折暇を見つけてコーチに来ていた。  
事務所拡大に伴い、社長は俺を含めたプロデューサー陣を呼んで  
次世代を担える新人アイドルをスカウトするように言った。  
とは言っても、俺たちの動きに合わせてライバル事務所もスカウトに精を出しているから  
事は簡単ではない。同期の人間は「とりあえず注目が浴びればいいだろ」と判断し  
身長180センチ台の娘や、日中酒を飲んでいるお姉さん、中には  
働く気がほとんどない従妹のニートを連れてきてアイドルに据えた奴もいた。  
特に後者はこれからの苦労が簡単に想像できる。  
その時は俺も悩んでいて、陸上部の部長にいい娘はいないかと聞いたりもした。  
「うちの副部長とかどうですか?」  
真尋の名前が出たのは、その時だった。  
「副部長って、北川の事か」  
俺はベンチに腰掛けて女子の練習風景を見ていた。  
「そうです。可愛いし明るいので、男女問わず人気なんですよ。  
 噂では何かファンクラブまであるらしいですよ、本人は知りませんが」  
「ふーん……」  
サボりがちな女子の面子の中で、彼女はただ一人で黙々と追加練習をしていた。  
俺は練習の終わった彼女に声を掛けてみた。  
「あっ、センパイ! いつもコーチ、ありがとうございますっ!」  
「ああ、それより北川……」  
「真尋って呼んで下さい! そっちの方が、呼ばれ慣れているので」  
「うん、それじゃあ真尋。アイドルになってみないか」  
「はいっ! アイドルですか! アイド、ル……って、ええっ!? 何ですかそれは」  
俺は胸元から事務所の名刺を差し出して彼女に渡した。  
「俺実は、アイドル事務所で働いているんだよ。  
 それでアイドルに相応しい女の子を探しているんだが」  
「でも、私なんかがアイドルに……?」  
彼女は渡された名刺をまじまじ見ながら呟いた。  
「ああ。俺もサポートするから頑張ってみないか」  
戸惑っていたものの、最終的に本人の了承を得た俺は彼女を連れ立って  
彼女の両親や校長に相談し、765事務所にて正式にアイドルとなった。  
 
   #  #  #  
 
「ねぇ、プロデューサーって全国大会行ったって言いましたよね。本当ですか?」  
「ああ、真尋くらいの歳にな」  
俺はグラウンド周りを軽くアップし、体をほぐした。  
「すごいなぁ! ねぇ、一緒に走ろうよ!」  
彼女は俺の手を握ってトレーニングに誘う。  
勿論、俺に断る理由はない。  
「いいよ。じゃあ、400mを8本くらい走ろうか」  
「ええっ、キツいよそれっ!」  
「短距離走、得意種目なんだろ?」  
「私、短距離派だけど……スタミナはないんだよぉーっ。  
 100mにしよう。それなら得意だから!」  
100m用のスタートラインを指差して彼女が言った。  
別に400m走に執着がある訳ではないので、俺は彼女の意見に従った。  
「100mなら20本くらいするか。ハンデは付けるか?」  
「勿論! プロデューサーは200m地点からスタートで!」  
「いやいや、普通に負けるだろ」  
彼女がにっとイタズラっぽく笑って見せる。  
「じゃあ、130m地点でゴールと反対向きにうつ伏せてスタートでどうですか?」  
俺はその条件を呑んで彼女と競走を楽しんだ。  
 
   #  #  #  
 
さすがに若さには勝てないようで、俺は残りの7本をほぼ根性だけで走った。  
最初こそ勝っていたが、最後あたりは真尋に勝ち逃げされるゴールも増えた。  
結果は一本差で俺が勝った。しかし真尋は疲れてこそいるものの、まだまだ走る事が出来そうだ。  
「ふーっ、運動で汗を流すのって気持ちイイよね! プロデューサーさん!」  
「ああ。いい気持ち……」  
俺は一瞬真尋の姿に釘付けになった。  
それというのも、彼女のTシャツが汗でうっすらと肢体に吸い付き  
内肌が透けている事に気がついたからだ。  
しかも、俺の目が正しければ彼女はブラジャーを全くつけていない。  
「プロデューサー?」  
もっと良く見ようと思ったが、  
「いや、久し振りの心地良い疲労感だなと思ってな」  
「そうですよね! 走るのって気持ち良い! んっ! うーん……」  
彼女が伸びをすると柔らかそうな腋部から魅惑的な芳香が広がり、俺の下部を刺激する。  
「プロデューサーが来たばかりで悪いですけど……  
 充分体動かしたし、そろそろダウンしてきてもいいですか?」  
俺も一汗かいたので、ストレッチをして終わろうと思っていた所だ。  
ついでに部室を借りて替えのシャツを着ようとダウンをしながら考えていた。  
 
   #  #  #  
 
「プロデューサー、どうしたんですか?」  
男子用の部室で悩んでいるとダウンを終えた真尋が帰ってきた。  
俺は男子更衣室の鍵がない旨を彼女に伝えた。  
大抵鍵を職員室へと返す義務は、練習終了した後で一番着替えの遅い人間に押し付けられるものだ。  
そいつが鍵を返すのを忘れてそのまま家に帰ったなんて話はよく聞く。  
現役時代なら人数の多かった野球部員に見習って外で着替えるのだが  
流石に大人になると室外で着替えをするのに抵抗が出てくる。  
俺は仕方ないから着替えずにそのまま帰ろうとした。  
すると真尋は、こっちで着替えたらいいと指をクラブハウスの二階側に向けた。  
「こっちって……」  
クラブハウスの二階は女子部の更衣室が集まっている。  
何かおこぼれが拝めないかと目を張って仰ぎ見る男子部員もいた事を思い出した。  
とはいえ、基本的にそこは異性進入禁止区域である。  
「今日部活をしている女の子は私だけだし、バレませんよ! ほらほら!」  
断ろうとした俺は真尋に押される形で乙女の園に踏み込んだ。  
初めて足を踏み入れたこの場所は、頭に描いていたような楽園とは少し外れた光景が広がっていた。  
流石に男子の部室よりましだが、至る所に物が散乱している。  
違いといえばエロ本がティーンズ系雑誌に、漫画がコロンに変わったぐらいだろうか。  
「んー、頑張っちゃった! 見てプロデューサーさん、私汗かいちゃったよー」  
真尋は汗にまみれた自分の姿を俺の眼前にちらつかせる。  
所々、肌にピタと張り付いているシャツは彼女の肢体を艶めかしく演出していた。  
女子特有の催欲的な匂いも、脳髄を刺激して痺れさせていく。  
「プロデューサー、どう?」  
「どうって……」  
「さっきからずーっと、私をエッチな目で見てるから」  
「! いや、そんな事は……」  
「本当かなぁ……?」  
対面で長椅子に座っている彼女は、ショートパンツの股布をくいっと左手に引っ掛ける。  
「なっ……!」  
俺は思わず上がった声を抑えた。ショートパンツの隙間から見えた肌色のあれは間違いなく地肌だ。  
彼女は俺を挑発してクスクスと喜んでいる。  
もう一度横目で見てみた。間違いない、その隙間には地肌を遮る布の存在が全くなかった。  
「真尋……あまり大人をからかうものじゃ……」  
「そんな事言って、本当はもっとよく見たいんじゃない?  
 ……プロデューサーさん」  
俺は目を逸らそうとしたが、理性が煩悩に打ち勝つ事はなかった。  
服の下で愚息が脈を打って隆起していくのが感じられる。  
俺は慌てて背を向けて勃起物を隠した。  
しかし彼女の放つ雌の匂いが邪魔して、興奮しきった逸物は一向に収まらない。  
「プロデューサーさん……」  
真尋は俺の腰に腕を絡ませてきた。  
「ここで……しちゃおう?」  
「た、他人の目が……」  
理性を絞るように俺は言った。  
「誰も来ないって。それに、正直に言うと…お腹がすいたなーって」  
「後でプリン買うから……」  
「そうじゃなくてー……プロデューサーさんが欲しいの。  
 プロデューサーさんの匂いを嗅いじゃって、我慢出来なくなっちゃった」  
「真尋……」  
俺たちは靴下以外の衣服を全て脱ぎ捨て、抱き合った。  
 
   #  #  #  
 
俺と真尋が男女の関係になったのは、つい最近の事だ。  
控え室で寝ていた真尋に魔が差して手を伸ばしたのがそもそもの始まりだった。  
目を覚ました彼女にセクハラの現場を押さえられた時の俺は、正直解雇を決意した。  
しかし、真尋は俺を社長や警察に訴えたりはしなかった。  
「バラされたくなかったら、私の言う事聞いて」  
そう言って彼女はキスを催促した。  
話によると、副部長になる前から俺の事を男として気になっていたらしい。  
スカウトの件も、俺と一緒にいられるから引き受けたというのだ。  
「プロデューサーさん、私と気持ち良くなりたくない?」  
彼女は俺の逸物を巧みに口淫して、上目遣いで言った。  
据え膳食わぬは男の恥と、俺は血潮滾った下半身を曝け出して彼女の体を組み敷いた。  
「んっ……く……!」  
肉孔を一気に奥まで貫いた時、彼女が痛々しそうに眉を顰めるのを見て違和感を覚えた。  
慣れた誘い方から、てっきり経験済みと俺は思っていたのだ。  
腰を引いて下方に目をやると、真紅の血筋が結合部から少量垂れていた。  
彼女は処女だったのだ。  
「すまん、これは……」  
「いいよ。それより、私の初めて……もっと味わって……」  
女子高生の処女を味わった悦びとアイドルと寝る背徳感が螺旋のように絡み合い、俺の理性を絞め殺した。  
俺はただ腹下にいる美少女の体を蹂躙し続ける。  
誰もいない部屋で蜜汁が肉槌でかき混ぜられる音が耳を撫でていく。  
苦悶に満ちた喘ぎ声は、徐々に悦びに満ちた嬌声へと変わっていった。  
「真尋……っ!」  
俺は彼女の体を抱きしめ、渾身の射精を彼女の膣内にぶつけた。  
 
   #  #  #  
 
「んっ……んう……」  
まるで引力に導かれるかのように口唇同士が重なり、互いを求め合う。  
真尋は目を閉じて唇と舌の感触に集中する。  
差し出した舌を舐めて弄んでやると、彼女はほのかに頬を赤く染める。  
 
(可愛い奴だ……)  
 
俺は真尋の撫で肩を強く抱き、自分の身へと寄せた。  
汗ばんだランニングシャツの中に手を入れ、ブラのホックを外す。  
今まで何度もやったから要領良く外す事が出来た。  
シャツの裾を鎖骨まで捲り上げると、小振りで可愛らしい乳房が目に入る。  
「んっ……、んはぁっ……!」  
美しい桜色の肉凸に吸い付くと、甘い感触と共に塩辛い汗の味が唇に染み込んでいく。  
彼女の放つ芳香と相俟って、非常に癖になる感覚だ。  
乳児のように乳に吸い付いた後、俺の舌はスライドして腕の下に潜り込む。  
「ふふっ、プロデューサーさんってば……私の腋、そんなにいいの?」  
「ああっ……」  
汗ばんだ真尋の腋を俺は夢中で嗅ぎ、舐めた。  
この露出部は、陰部並みのフェロモンを垂れ流して俺の雄を絶えず刺激するから堪らない。  
舌を何度も這わせて、乙女の汗と腋肉の味双方をゆっくりと楽しんだ。  
「じゃあさ……いつものように、ここで抜いていいよ」  
真尋の言葉に甘えて、俺はその柔らかな腋肉に剛根を挟み込んだ。  
腰を強く前後に動かして、長い肉幹全体で彼女の柔肉の妙味を堪能する。  
最後は腋を開かせて肉頭を中央部に擦り付ける。  
彼女はくすぐったいと笑うが、俺はやめられない。彼女の腋はもはや性器だ。  
腋汗と我慢汁が混ざり合って、腋を光らせていく。  
「ううんっ……!」  
最後に低く唸って俺は数回に分けて性液を発射した。  
丁寧に処理された腋肌に白く濃い汁が淫臭を漂わせて垂れていた。  
 
   #  #  #  
 
「あっ……!」  
興奮覚めやらぬ俺は彼女を抱きしめ、そのショートパンツを脇にずらした。  
その隠門に勃起肉を擦り付けて、前後に動かして愛撫する。  
肉幹の背は、彼女の流す愛液で動かす度にすべらかになっていく。  
開いた手で彼女の陰部を左右に開くと、しっとりと湿った肉弁が雄根に引っ張られる。  
「やあぁ……プロデューサー……!」  
抱きしめていた手で真尋の乳首を弄ぶと、面白いように反応が返ってくる。  
乳首は既に勃起していて、抓むと微かに震えていた。  
扱くように按摩してやると、風邪を引いたように陰部が蜜液を垂らしてくる。  
こうして俺は彼女の上半身と下半身を同時に攻め立てた。  
「あはぁっっ……!」  
しばらくそれで遊んでいたら真尋の身体に軽い痙攣が走るのを感じた。  
どうやら軽く先に達したらしい。  
腕の中で荒い息を吐く彼女を優しく愛撫しながら、彼女の耳にそっと囁いた。  
「じゃあ、本番に行くぞ……真尋」  
「うん……いいよ」  
ショートパンツを床に脱ぎ捨て、真尋は俺の前に尻肌を晒した。  
女子高生の身体は水が跳ねているようにピチピチとしていて、本当に眩しい。  
「はい」  
彼女は四つん這いになってその美尻をこちらに向けた。  
尻肌に触ると病み付きになりそうなほどの柔らかな感触と弾力に満ちていた。  
その双球の挟間には、適度に恥毛の生い茂った妖しげな膨らみが隠れている。  
それは乳首とほぼ同じ桜色を呈した肉溝を備えていた。  
俺は肉色の花弁を左右に押し分け、中指を女穴へと差し入れた。  
「んっ……!」  
指腹で中を擦ると既に充分湿っていて、内壁が面白いくらい指に吸い付いてきた。  
まるで赤ん坊が小さな口でしゃぶっているかのようだ。  
「んうっ……! ぁはあぁ……!」  
俺は親指を彼女の肛穴にも埋没させ、二本の指で秘所を責め立てた。  
双穴の間にある肉を挟み込むように弄うと、同時に肉穴がきゅうと締め付ける。  
「はっ……早く、挿入れてよぉ」  
中指の根元を淫汁がたっぷりと濡らし尽くした頃、真尋は猫なで声で俺に催促した。  
「プロデューサーだって、挿入れたいでしょう?」  
「んー……」  
俺はわざと返事を先延ばしにして、そのまま親指と中指をバイブのように細かく振動させる。  
肛穴は何度も締まり、恥穴から散る愛汁の飛沫は掌や床を濡らしていく。  
「ああっ! あっ……んんっ……!」  
「お願いしたら、入れてあげるよ」  
「もうっ……イジワルしないでよぉ……」  
真尋は上気した頬のまま振り返り、眉を顰めて俺を見た。  
そして首を戻し、上半身を床に沈めてその尻を一層高く掲げた。  
「プロデューサーのカッコイイおちんちんで  
 早く私のココ……いっぱい気持ち良くしてぇ……」  
手で尻肉を開き、若干開いた秘肛も濡れそぼった恥穴も  
全て曝け出して彼女はねだった。  
俺は満足して指の代わりにお預けを食っていた愚息を恥穴にそっとあてがった。  
そして女子高生の美尻を押さえながら、ゆっくりと料理を噛み締めるように挿入した。  
「あああ……っ!」  
彼女は両手の指を内側にまげて、長い喘ぎ声を漏らす。  
根元まで入った事を確認すると、俺はそのまま真尋の肉体に覆い被さって犯した。  
「ああっ……! んああ……っ! いいっ、いいのぉっっ……!」  
初夏の昼間、誰もいない高校の部室で俺たちはしばし秘密の情交を楽しんだ。  
互いに汗まみれになりながら夢中で腰を振り、貪欲に肉悦を求めた。  
 
   #  #  #  
 
その時だった。まとまった足音が扉の向こう側から聞こえた。  
俺たちは口を閉じて動きを止める。  
「あーあ、GW中にも練習かよ」  
真尋が小声で言うに、どうやらここの男子サッカー部の連中のようだ。  
いつもはもう少し後から練習に来るという。  
サッカー部の部室は今俺たちのいる部屋の真下にある。  
静かにしていると慌しい着替えの様子が上にいる俺たちにも聞こえてきた。  
「プロデューサーさん……」  
真尋が切なそうな声で俺に囁きかける。依然として逸物は彼女の孔内に挿したままだ。  
俺は足音の具合から部員たちが外へ出て行ったと判断し、性交を続けた。  
「ああっ……! いいっ、もっとぉ……」  
腹の下で愛らしく喘ぐ彼女に、俺は血潮を滾らせて激しく腰を打ち付ける。  
 
その時だった。  
「なぁ……さっきから女の喘ぎ声が聞こえなかったか?」  
誰もいないと思っていた下の部室から声がした。真尋も口を押さえて押し黙る。  
「嘘だろ? お前溜まり過ぎなんだよ」  
「いや、俺も聞こえたかも」  
どうやら声を聞くに三人ほど下にいるらしい。大方練習をサボっているのだろう。  
「何ぃ、どこの奴だよ! 昼間から女とやっているのは!」  
「何処から聞こえた?」  
「二階の、女子の部室だ」  
「男を連れ込んでいるって訳か……」  
気配を悟られまいと黙っている真尋を見て、俺は急にイタズラ心を起こし、再び抜挿を開始した。  
まさかこのような状況で再開するとは思っていなかったのだろう。  
真尋は秘穴を窄ませて体を強張らせた。  
声を必死に喉に押し込めている彼女の様子が可愛くて、俺は更に彼女の奥をかき回した。  
万が一見つかったら当然真尋だけでなく俺も無事ですまない。  
理屈では危険だと分かっていながらも、眼前の彼女を犯す事をやめられなかった。  
興奮は更なる興奮を呼び、普段よりも強く癖になる肉悦を感じさせた。  
スリルに満ちたこの状況を、俺は震えつつも楽しんでいる。  
「いるとしたら一体誰なんだろうな、上でヤってる奴って」  
下にいる男子の声が俺の耳に届いた。  
「テニス部の新谷かな。アイツモテるし、ヤリマンって噂だぜ?」  
「女バスの大塚もチチデカいし、彼氏いるって言うぞ」  
そんな推測を交わしている中で、気になる発言をした人間がいた。  
「陸上の北川っているじゃん。アイツだったらいいな」  
その男子の言葉に真尋が小さく反応する。  
「北川って、陸上の副部長か?」  
「そうそう。ショートヘアでメガネかけた女の子だよ。練習中は外しているけどな」  
「最近アイドルやり始めた奴だろ? 言われて見れば可愛いよな北川」  
俺は嬉しくなって、先程よりも強く真尋を攻め立てた。  
彼女は口に手を当てて、必死に声を押し殺している。  
「北川が彼女だったら、俺毎日やりまくっちゃうな〜」  
「なんつーかさ、それほど色気ないじゃん北川って。  
 でも逆にそれがいいんだよな……自分好みの色に染めていく楽しさがあってさ」  
「よく言うよ、童貞が」  
彼らの笑い声を聞きながら、俺は話題の真尋をいつまでも抱いていた。  
彼らの願望を聞けば聞くほど、俺は一種の強い優越感を抱く。  
逸物はますます硬く膨張し、恍惚を伴う悦びが全身を包み込む。  
彼らの届かない場所で、俺は真尋という宝物を存分に愛でた。  
 
   #  #  #  
 
「……確かに、何か聞こえるなぁ」  
「だろう! やっぱり上でセックスしてるんだぜ!」  
下の人間がこちらに神経を向けたようだ。その中の一人がこのように呟いた。  
「……なあ、一つ確かめてみないか?」  
真尋は酷く驚いた様子で微動だにしない。  
「女子の奴に見つかったらヤバいぞ?」  
「じゃあお前は見たくないのかよ?」  
「そりゃ見てみたいさ」  
彼らは笑い合うと猥談を止めて、扉を開いた。  
そして一歩一歩階段を登ってくる音が聞こえ始めた。  
(プロデューサーさん……! 鍵、閉まってますか!?)  
真尋が小声で俺に聞いた。  
最後に入った俺に閉めた記憶がないから恐らく鍵などかかってはいないだろう。  
開けられたら隠れる場所もないし、どうしようもない。  
「っん……んぁ……!」  
こんな状況にもかかわらず、俺は興奮してピストンにラストスパートをかけた。  
既に限界まで逸物は膨張しきっている。いつ暴発してもおかしくはない。  
溜まった愛液が膣孔からやらしい音を鳴らして漏れ出している。  
 
彼らの足が扉の前で止まった――……。  
 
   #  #  #  
 
「ちょっと男子! 何しているの!」  
遠くの方から気の強そうな野太い女子の声が聞こえた。  
「やばいっ、マネージャーだ!」  
「女子の部室に何をしようとしているの!?」  
「ち……違うんだって! これは……!」  
彼らの足が急速にこの場所から遠ざかっていく。  
 
「くっ……!」  
激しい抜挿を続けていた俺は、気を緩めたその瞬間に  
真尋の膣内へと精汁を忙射した。体液が全て排出されるのかと思うほど沢山出て行く。  
「んああっっ……!」  
俺の射精と同時に、真尋も絶頂に達したようだ。  
大きな律動を繰り返して膣内が歪み、中央を貫いていた肉根が絶えず膣壁で捏ねられている。  
肉根は嵐のようなその中にいてなお、びゅうびゅうと奥へと種汁を噴きまくった。  
「はぁ……はぁ……」  
俺たちは安堵感に包まれながら、荒い呼吸を整えている。  
今更ながら心臓がバクバクと高鳴り、胸が苦しかった。  
真尋も背にべっとりと汗をかいていた。  
 
「……真尋……!」  
「あんっ……!」  
俺は真尋を仰向けにひっくり返し、その上に被さった。体を密着させて、唇を吸い始める。  
まだ射幸感の余韻がある中で、俺は彼女を再び抱いた。  
「んんっ……あっ、あっ、……プロデューサーさぁんっ!」  
外では初夏の日差しと共に、部活に励む者たちの掛け声が聞こえてくる。  
その熱気の籠もった声の中で、俺たちは一つになっていた。  
繋ぎ目の存在など全く感じられない。コーヒーに落としたミルクのように互いの色に染まっていく。  
俺はただ本能の命じるままに、彼女に愛を囁きかけ、その若い牝体を犯すだけだった。  
「真尋ぉっっ!」  
「あはぁあっっ……!」  
俺は二度目の射精を彼女の中で迎えた。  
真尋は俺の背に腕を、腰に脚を巻きつけて体の奥で俺の贈り物を受け取った。  
全身汗だくになって行なった真昼の性交はここでやっと終焉を迎えた。  
真尋への仕事の連絡を思い出すのは、嚢内の性汁をすっかり放出して、しばらく経ってからだった。  
 

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