アスファルトに出来た水溜まりを避けながら、歩いてゆく。  
 雨はまだ降り始めたばかりで、一向に止みそうな気配を見せない。  
 傘を差しながら家への帰路を歩く美少年は、すれ違う人々が傘を持たずに走っていくのを見ていた。  
 たまたま傘を持っていたから良かったものの、そうでなければ自分も今頃はずぶ濡れに違いない。  
 クラスメイトのとある少女が  
 「今日雨降るなんて、予報では言ってなかったのにぃ」  
 と愚痴っていたのを思い出した。  
 地球人に限った話ではないが、天気というものは、ジュラル星人にもわからない。  
 いかに五百年進んだ技術を持とうと、星々の力には抗えないということだろう。  
 「あ」  
 思わず声をあげたのは、よく知る少女がとある家の下で雨宿りをしていたからである。  
 それを見つけた星君は、すぐに少女の元へ駆け寄っていった。  
 「泉さん」  
 「あ、星君…」  
 麗しい金の髪は濡れて、しょげているように見える。  
 「ひどく濡れてるじゃないか」  
 「傘を忘れちゃったの」  
 どうして通学路には雨避けカプセルがないのかしら――。  
 そう言って、キャロンは憂鬱そうに地面へ視線を落とした。  
 人一倍おしゃれに気を遣っていた少女であったから、今の姿は気の毒でならない。  
 「…そうだ、僕の家においで。体を拭いてあったかくしなくちゃ。風邪を引いてしまうよ」  
 「えっ。いいの?」  
 「もちろん。さあ、僕の隣に入って」  
 星君はそう言って、キャロンを自分の隣へ招き寄せる。  
 「星君、どうもありがとう!」  
 キャロンは嬉しそうに笑って、星君の傍らにぴったり寄り添った。  
 その表情は赤く、柔らかい。心底星君を信頼しているからこそ、出来る顔つきだ。  
 他の地球人の少女に対しては一切ない「感情」の芽生えを、最近の星君は心地良く感じていた。  
 
 
 
 星君に親はいない。正しく言えば、「用意していない」。  
 家が閑散としているのは、そのせいだ。  
 一応、キャロンには仕事の都合でいない、という風に伝えておいた。  
 「さて…泉さん、体を拭かないとね」  
 玄関で傘をたたんで、ずぶ濡れの少女に投げ掛ける。  
 キャロンは「うん!」と大きく頷いて、肌にぺったり張り付いていた服を指で摘んだ。  
 ここで待ってるんだよ、と頼んで、一足先に家にあがる。  
 タンスからバスタオルを持ってきて、すぐに玄関へ戻った。  
 「お待たせ」  
 
 笑いかけてから、キャロンの髪や体を拭いてやる。  
 赤いワンピースはぴったり肌に張り付いて、体のラインがまる見えになっていた。  
 よく見ると、下着や乳首までもが透けて見えているではないか。  
 星君は、狂いそうな自分に気付いた。  
 それを抑えねばならぬことも、もちろんわかっているつもりだ。  
 が、それでも我慢出来なくなってしまったらしい。  
 「ね、泉さん…」  
 やわやわと胸にタオルごと掌を這わせて、きゅうっと乳首を指先で摘み上げた。  
 「や…星君、ダメよぉ!」  
 とは言うものの、キャロンは本気で抵抗することはない。  
 顔を赤くして、力なく首を横に振るのみだ。  
 「本当にダメかい…?」  
 乳首を弄りながら耳元でこう囁くと、キャロンは  
 「う、ううん…」  
 と否定して、幸せそうに口元を緩めた。  
 「星君になら、あたし…」  
 こう言われて、少し意地の悪いことをしたな、と星君は反省した。  
 この少女が「ダメ」というのも戯れで、本当は嬉しく思っていることくらい知っているのだ。  
 からかってみたくて、ああして囁いたのである。  
 だがそんな必要もないくらい、キャロンは星君に熱を上げているのだった。  
 「星君、ぎゅーしてくれる?」  
 「キスもしていいかな?」  
 「う、うん…」  
 水を含んだままの服を着たキャロンを抱きしめて、濡れた金髪を梳くように撫でる。  
 雨で体温を奪われたキャロンの体は、すっかり冷たくなっていた。  
 キャロンの方からキスをねだって、顔を寄せてくる。  
 冷えた唇を温めるように一舐めして、深く口づけると、甘い吐息が漏れ出した。  
 そのまま、犯すように唾液を送り込む。  
 少女の体はキスに悶えて、内部からゆっくりと熱を持ち始めた。  
 キャロンが星君の唾液を全て飲みきったところで、二人はどちらからともなく唇を離す。  
 「泉さん、このままじゃ風邪を引いてしまうから。シャワーを浴びて、あったまろうよ」  
 「うん! そうしましょ!」  
 どこで覚えたかは知らないが、星君はキャロンを“お姫様抱っこ”して、脱衣所へ連れていった。  
 濡れて張り付いた服は、それはもう非常に脱がせにくかった。  
 それでもキャロンを可愛がりたい一心で懸命に脱がせて、やっと露わになった桃色の乳首に直接口づける。  
 「ん、はぁ…」  
 星君はその喘ぎ声ですっかり興奮してしまい、膝をついて夢中でキャロンの胸の突起をしゃぶった。  
 
 「星君、ハァ、ハァ、ん、んっ…」  
 固くなった乳首を舌で転がしながら、ゆっくりと下着も脱がせてやる。  
 雨で多少湿っていたのはもちろんだが、キャロンの下着は愛液にも塗れてぐしょぐしょだった。  
 「ねーえ、星君も脱ぎ脱ぎして?」  
 「うん…」  
 しゅるりとキャロンのリボンをほどいて、頬へキスをする。  
 赤いワンピースと下着を洗濯機へ放り込んで、星君は青いカーディガンを床へ脱ぎ捨てた。  
 生まれたままの姿になったキャロンは、星君のシャツのボタンをぷちぷちと外す。  
 アメフトで鍛えた、意外にも逞しい裸体がキャロンの目の前に現れた。  
 「素敵…」  
 星君の胸板に頬を寄せて、キャロンはすりすりと愛でる。  
 立て続けに可愛い舌がちろちろと星君の胸を這って、星君の下半身を露わにさせた。  
 「い、泉さん、ダメだよ、恥ずかしいじゃないか…」  
 「うふふっ、星君がいっつもあたしのおっぱいぺろぺろする、お返しよ」  
 「ん…」  
 今度はキャロンが、素っ裸になった星君の乳首を口の中へ含む。  
 唇をすぼめてちゅっちゅっと吸うと、美少年の口から熱っぽい喘ぎが漏れた。  
 「あ、んっ、ね、泉さんっ…早く、シャワー浴びよう…」  
 ぴちゅっ、じゅるっと唾液を絡ませて乳首を愛撫していたキャロンだが、言われて唇を離す。  
 星君は掌で少し不満げなキャロンの髪を撫でると、再び彼女を抱き抱えて浴室へ入った。  
 少し広めの浴室は、暖色系の色をしたタイルで埋まっている。  
 キャロンをぺたんとタイルに座らせて、星君はシャワーから出る熱い湯を少女の体全体に当てた。  
 「あったかい!」  
 ザーッ、とシャワーが流れ出る音に乗せて、浴室にキャロンの声が反響する。  
 「あ、は、ふぁ…!」  
 それが喘ぎ声に変わったのは、星君がシャワーヘッドをキャロンの陰核へ押し付けたからだった。  
 壁に引っ掛けてあったシャワーを手にして、背後から抱きしめたのである。  
 冷え切っていた体を包むように、腕を回して少女を独り占めした。  
 「あっ、はぁぁあんッ!」  
 手を伸ばしてバルブを捻り、湯の流出量を最大にすると、キャロンはあっという間に達する。  
 脱衣所での前戯が、よっぽど良かったようだ。  
 「ハァ、ハァ、星君っ…」  
 「泉さん、可愛いよ、愛してる…」  
 ジュラル星人としての誇りはどこへやら、少女へ愛を囁いて、シャワーを止める。  
 
 それからシャワーを床に放って、直接キャロンの体でボディソープを泡立てた。  
 「や、ん、あ、あっ!」  
 体を密着させて、キャロンの胸を指でまさぐるように洗う。  
 半分以上勃起したペニスを可愛い尻にぐにゅぐにゅと押し付けながら、胸の泡を広げていった。  
 「あんっ、おっきい!」  
 「君が可愛すぎるから…」  
 「んっ、星君ったらぁ!」  
 星君の腕の中でキャロンはくるっと体をひねらせ、彼に向き合う形となる。  
 「洗ってあげるね…」  
 自分の胸の泡をすくって、星君の痛いほどに赤く勃起した陰茎にいっぱいかぶせた。  
 その全てが泡に包まれて見えなくなったと思うと、キャロンはペニスを掴んで上下に扱き始める。  
 「く、ぅっ…」  
 血液がさらに中心へ集められてゆくのが、星君だけでなく、キャロンにもわかった。  
 むくむくと大きくなる美少年の竿を嬉しそうに見つめながら、包皮と亀頭の間を入念に洗う。  
 キャロンが泡まみれの亀頭にキスをして、陰嚢をふにふにと揉みしだいた瞬間だった。  
 「あ、あぁッ!」  
 「きゃっ!」  
 ぴくぴくと脈を打って、どろりとした精が陰茎の先端から勢い良く射られる。  
 液体は、タイルに飛び散っていたボディソープの泡の中に混ざっていった。  
 「ハッ…ハァ…ふう……気持ち良かったよ、泉さん」  
 「よかったぁ!」  
 荒い息を吐きながら、キャロンの体を抱きしめて首筋を舌先で突く。  
 「あっ、あっ、星くぅん…」  
 幼く小さい胸に残る泡を使って、星君は自分の乳首をキャロンの乳首に擦り合わせた。  
 未性熟な乳首ではあるが、性的な快感に悦び、完全に勃起している。  
 「あ、あんっ、あっ、はあん!」  
 潤滑剤のような役割を果たし、二人の触れ合いを泡が気持ち良くしていた。  
 固くなった乳首が、ぬるぬると、時に引っ掛かるように互いを刺激する。  
 キャロンの喘ぎ声もこれまでにない程、大きく艶めかしい。  
 「ね、そろそろこっちも…」  
 星君は笑みを浮かべ、ボディソープを掌で泡立ててから、キャロンの恥丘を撫でた。  
 するとキャロンは、自ら大きく足を広げて、愛液で溢れた色の綺麗な性器を見せ付けたではないか。  
 「星君っ……ハァ…ハァ…おまた、…触ってぇ…」  
 ヌラヌラと光を放つそこは小さく、子供のものであったが、確実に男根を誘って収縮している。  
 呼吸を乱しながら、キャロンは愛する少年の愛撫を待った。  
 
 星君は体温を取り戻したキャロンの温かい唇を、浅く優しく啄む。  
 ゆっくりとキャロンを床のタイルへ押し倒すと、星君は彼女の膣の中へ指を挿入した。  
 つぷっ、と中指を根本まで突っ込んで、Gスポットを刺激してやる。  
 「んぁっ、ひゃん!」  
 関節を曲げるたびに、細い腰が淫らに揺れた。  
 膣口の上で勃起していたクリトリスも、快感を急かすかのようにさらに大きくなる。  
 くぷっくぷっ、と指の出し入れを繰り返せば、白い肌はたちまち上気して赤くなった。  
 「あ、あぁん! ほ、ほしくっ、ん、んっ!」  
 とろとろに溶けた膣を弄りながら、もう一方の手に備わった指で剥き出しになった陰核を摩る。  
 泡と愛液がじゅぷじゅぷ鳴って、キャロンを興奮させた。  
 「気持ち良いかい、泉さん?」  
 「あ、あ、あっ、気持ちぃ! おまた変になっちゃう!」  
 可愛い悲鳴をあげて、性感帯への愛撫に震える。  
 少し身を乗り出して、顔中にキスを落としてやった。  
 膣の中に入れっぱなしの指が、さらなる愛液の分泌を感じている。  
 肉壁を蠢く指が、温かく包まれていった。これが指ではなく自分自身であったら――。  
 そう考えるだけで、一度柔らかくなった陰茎は、再び精液を放たんと大きく固くなるのだった。  
 「あぁっ、泉さん、僕……中に入ってもいいかな…ネネ、いいだろう…?」  
 「ハァッ…うんっ、ハァ、来て、星君!」  
 タイルの上に投げ出されて、どこに力を込めれば良いかわからないでいるキャロンの両手を握る。  
 右手で左手を、左手で右手を――指を絡ませ合うだけで、全身に痺れが走るようだ。  
 「力抜いて……僕に委ねてくれるかい?」  
 星君はキャロンの膣口に亀頭を宛がい、ゆっくりと中へ侵入した。  
 「ん、んーっ…!」  
 キャロンがぐっと手に力を込める。やはり膣への圧迫感は慣れないらしい。  
 安心させるように優しく力強く握り返すと、すぐにキャロンの手の力は弱まった。  
 「あ、や、あ、あぁぁーッ!」  
 「う、あ、はぁっ…!」  
 快感の底へ落ちていくかのように、愛しい少女の中へ中へと沈んでゆく。  
 幼い肉がぴったりと密着してきて、締め付けながら星君を歓迎していた。  
 欲望のままに激しくピストン運動を繰り返すと、キャロンの膨らみのない乳房が切なげに揺れる。  
 「あ、あ、あ、星君、はぁん! あん、あん、あんっ!」  
 
 「ハァッ、ハァッ、ハァッ…泉さん…!」  
 二人の甘い声と、ぐじゅぐじゅという卑猥な水音が浴室に響いていた。  
 最奥まで貫いて、子宮口をも揺るがすように前後にスライドさせる。  
 造り物のように美しい青い瞳が、真っ直ぐ星君を見据えて、交わる喜びに濡れていた。  
 さらにピストン運動を速めて、ぱん、ぱん、ぱん、と互いの肉をぶつけ合う。  
 星君はキャロンの中を余さず蹂躙して、辿り着いた性感帯を集中的に攻め抜いてやった。  
 「う、ぅん、あん、あんっ、あ、やぁ、は、ハァッ!」  
 「あ、あ、はぁっ!」  
 徐々に徐々に、二人の声が上擦ってきていた。  
 指から伝うどちらのものとも知れぬ震えが、さらに神経を高ぶらせている。  
 びくん、とキャロンの体が跳ねた。  
 「や、ダメぇッ、おかしく、なっ、ちゃ、きゃ、あぁぁーっ!」  
 高い声をあげて、包んでいた肉棒を絶頂の勢いで締め付ける。  
 星君は声にならない声をあげて、びゅるっ、と膣に精液を吐き出した。  
 その全てに精を注ぎ込もうと、ペニスは幾度も脈を打って白濁色を撒き散らす。  
 ぬちゅり、とぶるぶる震えるキャロンの体から自身を抜き取った。  
 中で出し切れなかった液体が、ぴゅっ、ぴゅっ、とキャロンの腹や胸に広がってゆく。  
 「ハァ…ハァ、ハァ、ハァ…星君、すごい…いっぱい…」  
 「すごく気持ちが良かったから…ごめん」  
 「ハァ…ハァ…本当? あたし……星君が気持ち良くなってくれるのが一番嬉しい!」  
 にっこり笑ったキャロンを抱き起こして、ぎゅうっと抱きしめた。  
 こんなに健気な少女が、他にいるだろうか。いや、いるわけがない。  
 そう思えてしまうほどに愛おしい存在は、星君の腕の中で呼吸を整えていた。  
 自らの精液でぬるぬるに滑るキャロンの体を、決して離すまいと強く抱いてやる。  
 「泉さんは気持ち良かった?」  
 「うん!」  
 「ふふ、良かった。泉さんの体、流さなきゃ…」  
 「あ、待って!」  
 「ん?」  
 「もうちょっとだけ、星君のこと感じてたいの……」  
 そう言って、繋がっていた部位から精液が溢れていかないように足を閉じた。  
 「あのね、星君の、すっごくあったかくて安心するから…」  
 「…恥ずかしいな」  
 「えへっ…あたしも恥ずかしいから、みんなには内緒にしてね」  
 キャロンはそっと星君の鼻に自分の鼻をくっつけて、そのまま瞳を閉じた。  
 「ん、内緒だね」  
 「そうよ、星君とあたしの内緒!」  
 
 少女との間に交わされた初めての秘め事に、ジュラル星人は胸が熱くなるのを感じていた。  
 性交の充足感で満ちた互いの体を絡め合って、傍から見れば呆れるほどにキスをする。  
 唇から僅かに覗く舌を突き合ったり、時折前歯をこつんとぶつけ合ったり――。  
 実はこの侵略者、地球人のするキスや抱擁が気に入ってしまったのだ。  
 体を触れ合わせて何かをする習慣を元々持たなかった彼らが、一度それを覚えるとこうなるようである。  
 特にこの美少年の姿をした個体は、地球人の少女に対して「感情」を抱いてしまっていた。  
 それが激しく求める気持ちに、拍車をかけているのだ。  
 ようやく唇が離れたその瞬間、キャロンがふわーっとあくびをした。  
 雨で体温を奪われた直後、こんな激しいことをさせれば眠くもなるだろう。  
 「体を綺麗にしたら、ベッドに行こうか。泉さん、眠いだろう?」  
 こう提案して、星君は端正な唇を悪戯っぽく吊り上げた。  
 この案には、「眠る」という目的以外のものが含まれていたからだ。  
 今日は一晩中この少女と触れ合いたい――彼はそう思っているのである。  
 キャロンが頷いて、星君は獲物を捕らえたかのような気分になった。  
 顔に出ないように、とびっきりの“美少年”の微笑みで青い瞳を魅了する。  
 もしかすると、ジュラル星人より恐ろしいものは地球人の持つ「感情」なのかもしれない――。  
 
 
 
 終  
 

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