眠るのには最適な、穏やかな風が吹く青空が広がっていた。  
 その空の下に、倉庫の連なった区域がある。  
 固そうな髪質の少年が、とある倉庫の外壁にもたれかかっていて目を閉じていた。  
 が、小さい足音が聞こえてきて、不良少年は危うく眠りそうだった目を覚ます。  
 ――来たか。  
 ほくそ笑みながら外壁にもたれて座っていた体を、足音を探すために少し動かした。  
 あの少女と会うのは、もう何回目になるかわからない。  
 確か、迷子になっていたところを彼が助けてやったのがきっかけだったような気がする。  
 それがまさかこんな、性的な関係になろうとは不良少年自身も思っていなかった。  
 「ふりょぉ…くんっ……が、学校…いってきたよ……」  
 不良少年が見ていた方向の逆から、舌ったらずな少女の声が響く。  
 顔は赤らみ、涙目で、声には熱がこもっていた。  
 「ふふ…キャロン、その様子を見ると外さなかったようだな?」  
 すると突然、キャロンと呼ばれた少女は赤いワンピースの裾を上げたではないか。  
 下着は着用しておらず、何かをはめ込まれた幼い性器がいきなり丸出しになる。  
 液体に塗れた股間は、日光に照らされて光っていた。溢れた光が腿へ伝っている。  
 割れ目に埋め込まれたピンク色のバイブは、小刻みに振動していた。  
 「はっはっはっは! 可愛い奴だ!」  
 不良少年は懐から取り出した、リモコンのようなものを操作しながら笑う。  
 と、キャロンの穴を支配するピンクが、より一層強く揺れ始めた。  
 昨日会って、いつものように繋がりあった後、不良少年は戯れにキャロンへバイブをはめ込んだ。  
 それで一日過ごさないと、俺はもうお前に会ってやらないぞ――こう言い付けたのである。  
 「や、ぁ、ひゃぁんっ! …く、苦しぃ………あ、あんっ、や、は!」  
 とろとろに溶けた膣からまた愛液が溢れ、バイブを伝って地面に滴り落ちる。  
 その様子を楽しそうに眺めながら、不良少年はまた、リモコンでバイブレーターの振動を強めた。  
 「あぁぁぁぁんっ! はぁんっ! やぁ……あっ、ああっ…!」  
 「ふっふ、どうだ、なかなかスリルがあっただろう。学校どころじゃなかったはずだ」  
 「うっ、うん……ハァ…ハァッ…あたし、えらい…?」  
 「ああ、偉いじゃないか。お前がみんなの前であんあん言うとこ、聞きたかったぜ」  
 「あ、あ、は、んっ…そんなぁ…」  
 
 「ふっふっふ……おいキャロン、こっちへ来い」  
 強く振動するバイブを挿入させたまま、キャロンを無理矢理自分の近くへ歩かせる。  
 快感でよたつく足取りで、またさらに膣が揺らされて、ひどく卑猥な声が漏れていた。  
 ぽたぽたと、愛液が落ちてゆく。  
 キャロンはちょうど自らの恥部を、座る不良少年の目の前で見せ付けるように立った。  
 汗と分泌される液に塗れ、快楽にほてらされた柔らかそうな部位は、たまらない魅力を放っている。  
 がくがくと震える少女の尻を掴み、こちらへ引き寄せて、不良少年はキャロンの割れ目に舌を這わせた。  
 「ひ、あ、あぁぁーんッ!!」  
 先端を尖らせた舌でバイブごと舐めあげたが、キャロンはそれだけで絶頂を迎えてしまった。  
 「ちっ、面白くもねぇ…」  
 「ひゃんっ!」  
 そう言いながら、キャロンのバイブを抜き取る。  
 じゅぷんっ、と勢いのある水音が響いた。  
 「ふ、不良君、あのね…触っ…」  
 「まずはお前が自分自身でいじくり回すのを見させてもらおうか?」  
 「え…?」  
 「嫌ならいい。とっとと帰れ」  
 冷たく突き放して、倉庫に寄り掛かってあぐらをかく。  
 それから冷ややかな視線をキャロンに送って、黙ってしまった。  
 早く触ってもらいたくて仕方のないキャロンは、恥ずかしがりながらも両手を自分の体に這わせる。  
 そして立ったまま、自慰を始めた。  
 「あっ…やだあっ、待ってぇ……不良君っ…」  
 左手で勃起したクリトリスを刺激し、右手で直接乳首をまさぐる。  
 幼い少女とは思えない顔つきで、不良少年の愛撫を懇願しつつ、自らを慰めるのだ。  
 先に絶頂を迎えたばかりとはいえ、その手の動きは激しいものであった。  
 一日中、中途半端な快楽を与えられ続けようものなら、乱暴なまでに強い刺激が欲しくもなろう。  
 「あんっ、あ……んぅっ……! 不良君っ、もう…いぃ…?」  
 自らを嬲るキャロンの姿を、不良少年はねっとりとした視線で見つめていた。  
 「まだだ」  
 「でもぉ…ハァッ……ハァッ……おかしくなっちゃう! あたし…不良君と……」  
 「後で一緒にイってやるよ」  
 「んんーっ……」  
 キャロンはこくこく頷きながら、手の動きを速めた。  
 めくりあげたワンピースの隙間から僅かに覗く、回される乳首がなんともそそる。  
 
 くちゅくちゅと液体の音が聞こえる度に、キャロンは苦しそうに喘いで、少年を求めた。  
 「あぁ…っ、はっ、やぁ…あっ、あぁっ……はぁんっ!」  
 唇から唾液を零して、がくんと地面に膝をつく。  
 どうやら、またイったようだ。  
 「エロい声出しやがる……わかった、いいぞ。来い」  
 そう言われると、キャロンは甘えた子猫のように不良少年の体に抱き着いた。  
 胸元に頬を擦り寄せ、手の指を絡ませ、体温の触れ合いを楽しむ。  
 「ハァ…ハァッ……えへ…不良君!」  
 キャロンは幸せそうににっこり笑って、不良少年を見遣った。  
 「ちっ…そ、そんな顔してこっちを見るんじゃねえよ」  
 「あれ? 不良君、顔が真っ赤よ。大丈夫?」  
 「へ、平気だ」  
 少しぶしつけなキスをキャロンの頬にして、彼女のワンピースを脱がせつつ不良少年は唇を尖らせた。  
 何となく、だが、彼は恥ずかしいと唇を尖らせる癖があるようにキャロンは感じている。  
 自分と同じで恥ずかしいのだな、と思うと、少女の胸は嬉しさでいっぱいになった。  
 「んっ……」  
 不良少年の両の手がキャロンの尻を掴み、回す。  
 ぐにぐに、と形の良い尻が崩されると、再び割れ目が熱く蕩け出した。  
 「あぅっ、あん、あは……不良君っ」  
 「一日中バイブを付けておいたご褒美だ」  
 「あ、あぁんっ!」  
 手袋を外した不良少年の指が、直接キャロンの膣へ挿入されてゆく。  
 二本の指をたやすく飲み込んだキャロンは、腰をくねくねと動かした。  
 「淫乱め…」  
 「んぅっ、不良君……あ、きゃっ!」  
 膣の中を、二本の指で掻き回される。  
 その都度、指の圧迫感に衝き動かされ、キャロンは甘い声を放つのだった。  
 「あ、あ、ふりょぉくんっ、もっとぉ…」  
 「素直で可愛いじゃねえか。ふふふ…もっと良い声で鳴けよ?」  
 不良少年はそう言うとキャロンから指を引き抜いて、愛液で濡れたその指でキャロンの胸を撫でた。  
 愛液がローションのようになって、桃色の乳首や膨らみのない乳房が、ぬらぬらと光る。  
 ローションが足りなくなると膣を掻き混ぜ、また胸へ馴染ませた。  
 完全に愛液を塗り込まれた小さな胸が出来上がると、不良少年は自らの竿を取り出す。  
 「あ、ひ、あんっ…!」  
 それから、勃起しきった己をキャロンの乳首へ押し当てた。  
 あらかじめ馴染ませておいた愛液のおかげで、にゅるにゅると潤滑に擦れ合う。  
 
 乳首の固さが陰茎全体に心地良い。  
 気付けば不良少年は無我夢中で、自らを使ってキャロンの乳首を攻めていた。  
 「ハァッ……ハァハァハァ……キャロン、顔に…出すぞ」  
 「あ、あっ、んっ…不良君…いっぱい出してぇ…!」  
 「ふん、…目は閉じてろよ、痛ぇからな」  
 キャロンの髪をくしゃりと撫でてから、目を閉じた可愛い顔の前でペニスを扱く。  
 どぴゅっ、と勢い良く、白い液体が飛び出た。  
 どろどろとした濃い精液が、キャロンの顔を汚してゆく。  
 それを頬で、額で、唇で受け止め、ゆっくりと目を開く。ねちゃ、と精液が瞼で糸を引いた。  
 「あんっ……うふふっ、いっぱい出たね…」  
 舌なめずりをして、精液を少しずつ口に含んでいく。  
 嬉しそうに笑って、キャロンは顔の精液を指ですくった。  
 ちゅっ、ちゅっ、と音を立ててその指をなめる。  
 「不良君、気持ち良かった?」  
 「ん、まあな…一緒にイくか、キャロン?」  
 「うんっ!」  
 噛み付くようなキスをしてキャロンの唇を塞ぎ、少女の幼い体を抱き上げ、膝に跨がらせる。  
 と、同時に勃起した陰茎が、キャロンの割れ目に挿入された。  
 「あ、あはあっ! んっ、ふりょ、ぉ、くっ…!」  
 「んっ、あ…ハァ、ハァ……締め付けてきやがる…」  
 不良少年の首に腕を回して、下から突き上げてくる快感にキャロンはよがる。  
 収縮している膣の中で、少年は脈打つペニスを夢中で打ち付けた。  
 カリを膣口に引っ掛けるようにして、出し入れを繰り返す。  
 「ひ、あぁぁーっ!」  
 膣の最奥までくっとねじ込むと、キャロンは嬌声をあげて喜んだ。  
 不良少年は大きく張ったキャロンの桃色の乳首を舌で転がし、唾液で思いきり汚す。  
 「やぁっ! あんっ、あ、気持ち良いよぉ!」  
 がくがくと快感に震える体を自分へ寄り掛からせて、尻を掴んで揉み回した。  
 さらにずんずんと突き上げれば、少女の体から大量の愛液が溢れ出る。  
 「ハッ、ハァッ…良いぞ、…ハッ……俺も気持ち良いぜ…」  
 ぐぽっ、じゅぽっ、と音を立てて、深く繋がる。  
 貫かれたままのキャロンは、耳まで真っ赤にして、腰をぐねぐねとくねらせた。  
 「ふ、不良君、ハァ……ハァ…」  
 不良少年の首に回されていた手が、つっと首筋をなぞって、それから彼の服をめくりあげる。  
 するとキャロンは  
 「気持ち良い? 不良君…」  
 
 と、綺麗に切り揃えられた爪を立てたり、引っ掛けたりして、不良少年の乳首を愛撫し始めたのだ。  
 「うぁあっ!? や、やめっ…」  
 「嫌よぉ、うふふ! 不良君、女の子みたいな声!」  
 指の腹で不良少年の乳首を押し込むと、少年は鋭い目をぎゅうっと閉じる。  
 「や、やめろっ、やめろ…うわあっ!」  
 「きゃ、あぁッ!」  
 胸への愛撫がよっぽどだったのか、不良少年は程なくびゅるっと射精してしまった。  
 「はぁーッ……はぁーッ……熱いよぉ…」  
 「ち、ちっ、くそ……お前まだイってねえだろうが……」  
 先に絶頂を迎えたのが相当恥ずかしかったらしく、やや涙目で少年は吐き捨てる。  
 キャロンが頷くより先に、不良少年は腰を激しく揺らして、同時に指で陰核をまさぐった。  
 「や、あ、あ、あんっ、激しッ、こ、わ、れちゃぅ!」  
 「良いからおとなしくイきやがれ!」  
 「あ、やぁんっ、あ、あ、あぁぁぁぁーっ!」  
 陰核で絶頂を迎え、同時に膣も達する。一瞬で中の肉棒を締めると、不良少年はまた精を吐き出した。  
 キャロンの子宮口近くで、だくだくと熱い液体が注ぎ込まれてゆく。  
 「あ、ぁ………不良君……」  
 「ハァ………ハァッ、一緒にイけたな…」  
 「う、うんっ! でも不良君、ごめんね、嫌だったのよね…」  
 結合部をくちゅくちゅと鳴らしながらもそのままで、キャロンは不良少年を抱きしめる。  
 「おっぱい触られるの、気持ち悪かったよね」  
 「ち、違う…気持ち悪かったんじゃねえよ」  
 「えっ?」  
 「いっ………言わせるな。気持ち良くて、びっくりしたんだ」  
 「うふふ、なーんだ!」  
 不良少年の瞼や額にキスを落として、「不良君は照れ屋さんねぇ」とお姉さんぶる。  
 「………うるせぇ」  
 そう言いながら、キャロンの中から自身を抜き取った不良少年は、耳まで真っ赤だった。  
 キャロンに包まれて、愛液と精液塗れになった自分へ視線を落としながら、少年は思う。  
 ――もう乳首を弄ってもらいながらでないと、イけないような気がする――。  
 その原因たる少女は、不良少年の肩に頭を乗せて、幸せそうに呼吸をしているのだった。  
 
 
 
 終  
 

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