「大星団ゴズマは決して一枚岩の組織ではない」  
自らがかつてゴズマと戦った戦士であることを、さやかに告白したマーゾはそう続けた。  
「なぜなら、その構成員のほとんどがゴズマによって、征服されたり滅ぼされてしまった惑星の生き残りだからだ」  
「ひどい……」  
「そうだ。酷い話だ。侵略者によって苦しめられた者が、今度は侵略者となって、他の惑星の侵略をするのだ。この侵略のドミノ倒しを意図的に行っているのがゴズマの支配者、星王バズー様だ」  
 広大な採石場の大地に並んで腰掛け、さやかとマーゾは対話していた。  
「星王バズー……。バズーはなぜそんなことをするの?」  
「詳しいことはよくわからん。表向きは、宇宙の果てからやってきて銀河を滅ぼす恐るべき存在と戦うため、らしい」  
「銀河を滅ぼす………?」  
「そうだ。そいつはあまりにも強大なので、銀河系の全ての生命体が一致協力しなければとても対抗することは出来ないそうだ」  
「………」  
 さやかは無言でマーゾの言葉に聞き入っている。  
「もっとも、そう主張するバズー様の言葉の根拠などなにもない。侵略を正当化するためのデッチあげだと考えている者も多い」  
「その……銀河を滅ぼす存在って、名前はあるの?ゴズマでは何て呼ばれてるの?」  
 さやかの問いに、マーゾは一呼吸おいてから答えた。  
「“ゲンマ”だ」  
「げんま……」  
「そう、銀河の星々を幻のように消してしまう宇宙の悪魔、ゲンマだ」  
 マーゾの説明で、さやかはゲンマという聞きなれない言葉に“幻魔”という漢字を当ててみた。なんとなくその方がしっくりくる感じがした。  
「来るべき、銀河系を統一したゴズマ超帝国軍と、幻魔との大戦争を、我々は“幻魔大戦”  
と呼んでいる」  
「幻魔大戦……?」  
 さやかの脳裏に、銀河系全体を巻き込む巨大な戦争のイメージが浮かんだ。背筋がゾクッとした。  
 
「本当に幻魔がいるのか、デッチあげだかはわからん」  
 マーゾは続ける。  
「だが、幻魔を恐れ、言葉で呼ぶことすらタブーにする連中は、“聖戦”と呼んでいるな。聖戦に勝利するため、銀河の統一のためには侵略もやむなし、ということなんだろうよ」  
 さやかは、マーゾの語る宇宙規模の壮大な戦いの物語に目を瞠った。  
「まあ、こんなことはどうでもいい。オレが言いたいのは、だからゴズマが一枚岩の組織ではない、ということだ」  
「そうね、どんな大義名分があっても、ふるさとを侵略されるのはいやなことだわ。侵略を行った組織であるゴズマに、心から忠誠なんて誓えないかもしれない」  
 さやかはマーゾの言い分に同意する。  
「だから、そこが付け目さ。とりあえずオレの女になって処刑をまぬがれ、形だけゴズマに入団するのさ」  
 マーゾは、熱心にさやかを口説いた。  
「それから隙をみて逃げ出して仲間のところへ帰るもよし、ゴズマに留まって仲間を集め、反乱を起こすもよし、だ。オレも協力してやる。な、悪い話じゃないだろ?」  
 マーゾの熱心さにさやかの心も動いた。  
「そう……ね。わかったわ」  
「本当か?」  
「ええ。あなたの言うとおりかもしれない。あたしはこんなところで死ねないもの。なんとしてでも生き延びて、仲間のところへ帰るわ」  
 さやかの顔には強い決意の表情が現われていた。  
「オレの女になるんだな」  
「……ええ。形だけでいいのなら……」  
「十分だ。これで契約成立だな」  
 マーゾは右手をさやかの方へと差し出した。さやかも右手を伸ばし、マーゾの右手を握った。ガッチリと握手する二人の心を、暖かいものが満たした。  
 
「よし、さやかがオレの女になったのなら、まず最初にして欲しいことがある」  
「なあに?何でもするわよ」  
 晴れやかな表情でさやかは即答した。処刑される未来しかなかった自分に、生き延びる道を与えてくれたマーゾのためなら、なんでも出来る気がしていた。  
「フェラチオだ」  
「フェラ……チオ?」  
 耳慣れない言葉に、さやかは戸惑う。  
「知らないのか?フェラチオ」  
「ええ……」  
「よっぽどセックスと縁がなかったんだな。処女なんだからしょうがないが」  
 言いながらマーゾは腰をあげた。  
「これ、見えるか?」  
「!?」  
 立ち上がったマーゾはさやかの目の前に股間をさらした。マーゾの全身はツタやつる草が巻きついたようになっている。その股間を覆うツタをめくってさやかの眼前に突き出す。  
「………これって……」  
「チンポだよ」  
 マーゾは男性性器を露骨な名前で呼んだ。  
「いやん」  
 さやかは慌てて目をそらす。その頬は真っ赤に上気する。そのさやかの恥らう素振りにマーゾの分身は敏感に反応し、勃起を開始した。  
「お、お、いいねぇその恥らいっぷり。オレの息子も喜んで立ち上がったぞ。グフォフォフォフォフォ」  
「やだぁ、見たくない、しまってよぉ」  
 さやかは目をぎゅっとつぶってマーゾに懇願した。  
「ダメだ。今からこれをお前に舐めてもらうんだからな」  
「!?舐める?」  
 不浄な排尿器官を舐めると聞き、さやかは信じられない、という顔をした。  
 
「いやか?」  
「いや!だって……」  
「汚い、か?だがな、汚いからいいんだぞ」  
 マーゾは諭すように言った  
「え?……どうして?」  
「考えてもみろ。お前はゴズマの仇敵だったんだぞ。オレの女になったと口先だけで言ったって、誰が信用すると思う?」  
「それは……そうだけど」  
「そうだろ?だが、オレの汚いチンポを喜んでしゃぶる姿を見せれば、アハメス様だって納得するさ。お前が本当にオレの女になったということをな」  
「………」  
 マーゾの言うことは頭では理解できた。しかしグロテスクな男性性器を口にする勇気はなかなか出ない。  
「お前はオレの女だ。さっきお前を気持ちよくさせてやっただろ?お返しに今度はオレを気持ちよくさせてくれよ、な?」  
 さやかの脳裏にさきほどの快感の記憶が甦った。思い出しただけでじゅん、とスリットは濡れた。  
「そう、ね。お返ししなきゃ悪いわね」  
「そうだ。フェラチオのあとはまたご褒美をやるからさ、頼むよ」  
 官能に目覚め始めたさやかの肉体は、ご褒美、という言葉に反応した。もっともっと悦楽を与えてほしい肉体の欲求は、男性性器への嫌悪を上回った。  
「わかったわ、その、フェ、フェ……」  
「フェラチオ」  
「フェラ…チオ、やってみる」  
 決意に満ちた表情でさやかは言った。  
「よく言った、グフォフォ、偉いぞ」  
 マーゾは再び股間を覆うツタをめくった。そこには半勃起状態の男性性器があった。  
「さ、まずはこれを握ってみろ」  
「うん……」  
 マーゾに促され、さやかはおずおずと右手をマーゾの股間へと伸ばした。  
 
「さ、まずはこれを握ってみろ」  
 全身がツタで覆われたモンスター、宇宙獣士マーゾは股間のツタをめくってさやかに見せた。そこには半勃起状態の男性性器がある。  
「うん……」  
 ひざ立ちになっておずおずと右手をマーゾの股間へと伸ばすさやか。その指先が陰茎の胴の部分に軽く触れた。  
 ムク  
「きゃっ!?」  
 さやかの指が触れた途端、陰茎はその角度を変えた。  
「う、動いた!」  
「グフォ、さやかの指に触れられて、オレの息子が喜んでいるんだ」  
 半勃起状態だった陰茎はたちまち硬度を増しながら膨張し、天空に向けて屹立した。  
「………」  
 さやかは男性性器が勃起するのを見るのは初めてだった。頬を赤らめながらも目は放さない。  
「今度は目を逸らさなかったな。チンポがでかくなるのを見るのは初めてか?」  
「うん……」  
 マーゾの陰茎の色は樹木の幹を思わせるダークブラウン。大きさは勃起状態で約十七センチ。日本人男性の平均よりやや大きいくらい。  
 亀頭の形も地球人とさほど変わらない。唯一違っているのは茎の表面部分である。ところどころに小さなこぶが出来ており、デコボコしているのだ。  
「男の人のってみんなこんな形なの?」  
 さやかは処女。実生活で男性性器を見る機会は、幼い頃を除いてはなかったのだ。  
「地球人のはどうか知らんが、ギラス星人のはこんなものだ。もっともこの色は違うな。宇宙獣士に改造される前はもっと薄い色だった」  
「ふぅ〜ん」  
 興味が惹かれたのか、さやかは自分からマーゾの股間に右手を伸ばし、ダークブラウンの陰茎の幹のあたりに触れてみた。  
 
「あったか〜〜い」  
 初めて触れる男性性器の熱さに感嘆するさやか。  
「勃起したチンポには大量の血液が流れ込むんだ。だからチンポは熱いんだ」  
「へぇ〜。あ、ドクンドクンしてる。面白〜〜い」  
 性器に流れ込む血液の脈動を感じ、さらに興味が湧いたさやかは左手も伸ばし、両手でマーゾの息子をいじりはじめた。  
「お、積極的じゃないか。どうしたんだ?」  
「だって面白いんだもん、これ」  
 嬉々として陰茎をもてあそぶさやかにマーゾは苦笑する。  
「グフ、さっきまで恥ずかしいとか言ってたくせにこれだ……。女ってやつはわからん」  
「え〜〜?そんなことないもん。……こっちのはな〜に?」  
 さやかは、陰茎の下に垂れ下がる袋を見つけて手を伸ばす。  
「お、それを触るときは注意しろよ」  
「え?どうして?」  
「そこは男の急所なんだ。うっかり叩いたりしたら悲鳴ぐらいじゃすまん」  
「え〜〜、そうなの?」  
 と言いつつ叩く素振りをしてみせるさやか。ギョッとしてマーゾは腰を引く。  
「コラ、やるなというのに」  
「あは、ほんとだぁ。よっぽど痛いのね、そこ」  
「このいたずら好きのメスが……そろそろ始めるぞ、フェラチオ」  
「うん、わかったわ」  
 ひとしきりもてあそび、陰茎に対する嫌悪感も薄らいだのか、さやかはあっさりとマーゾの要求を了承した。  
「それで……どうすればいいの?」  
「お前は初めてだからなぁ。まずは舌を出してここんとこを舐めてみろ」  
 右手の人差し指でマーゾは裏筋のあたりを指し示した。  
「ここ?」  
 と言いながらさやかはマーゾの股間に顔を近づけた。  
 
「う……」  
 異臭が鼻を刺し、さやかは顔をしかめた。  
「ン、どうした?」  
「ちょっとくさ〜い。ちゃんとお風呂に入ってる?」  
「もちろんだ。戦士たる者、いつ命を落としてもかまわぬよう、常に身体は清めておくものだ」  
 マーゾは胸をはって言った。  
「でも……くさいもん」  
「さっきの戦いでだいぶ汗をかいたからなぁ……。我慢出来ないくらいくさいか?」  
「そんなこともないけど……」  
 と言いつつも、さやかはそれ以上顔を近づけては来ない。  
「なるほど臭いか……。じゃ、こうしよう」  
 マーゾは自分のわき腹のあたりに右手を伸ばす。  
 ペキッ  
 小枝を手折るような音が響いた。  
「こいつを使おう」  
 マーゾの手のひらの上にはちょっと小さめのりんごのような赤い果実があった。マーゾは植物型の宇宙獣士なのだ。  
「なぁに?それ」  
「マーゾルシアンの実、さ。宇宙の高級フルーツだ。ほら嗅いでみろ」  
 マーゾはさやかの鼻先に赤い果実を差し出した。  
「あ、いい香り」  
 マーゾルシアンの実からは、芳醇なフルーツの香りが漂ってくる。さやかは思わず微笑みをこぼした。  
「そうだろ。で、これをこうして……」  
 マーゾは果実を股間の上に持っていくと、ギュウっと握りつぶした。指の間からおびただしい果汁があふれ、勃起を濡らしていく。  
「これでどうだ?即席の香水だ。嗅いでみな」  
 言いながら腰をさやかの方へと突き出す。  
「うん……」  
 さやかの鼻腔にさわやかな果実の香りが跳びこんできた。  
 
「いいわ。全然くさくない」  
「だろ?そろそろ頼むぜ、フェ・ラ・チ・オ」  
「わかったわ」  
 フルーツの香り漂うマーゾの陰茎に、おずおずと顔を寄せるさやか。  
 ちろ  
「ウ!?」  
 さやかの舌先が裏筋に触れた瞬間、マーゾは呻いた。  
「どうしたの?」  
 肩より少し長めのきれいな黒髪をかきあげながらさやかは尋ねた。  
「い、いやなんでもない」  
 あわてて取り繕うマーゾ。  
(しまった……女にフェラチオしてもらうなんて、久し振り過ぎて敏感になってやがる。……こりゃあ、すぐにイっちまうかもしれんな)  
 そんなマーゾの内心の葛藤も知らず、さやかは舌による奉仕を再開していた。  
 ちろ ちろちろちろ  
 さやかの舌が動くたび、強烈な刺激がマーゾの脳髄を直撃する。  
「う、お前うまいな……」  
「えー?そんなことないでしょ、あたしこんなことするの初めてよ」  
「いや、うまいよ。気持ちいい……」  
「うふ」  
 ほめられて気分がよくなったのか、さやかは積極的に、しゃぶり始めた。  
「ブル!!」  
「きゃっ!?」  
「うわ!!」  
 フェラチオに耽りだした二人のすぐ横に、ひとり取り残されていたバンバが怒りの形相で立っていた。  
「お、バンバ!すまん、お前のことをすっかり忘れていた」  
「ブルルルル」  
 怒るバンバはその巨大な口から太くて長大な舌を伸ばし、さやかの下半身へと伸ばす。  
 
「きゃっ いやん」  
 ぴちゃぴちゃっ  
 大量の唾液をたらしながらバンバは、さやかの若さあふれる弾力に満ちたフトモモを舐め回し始めた。  
「あ……」  
 官能に目覚め始めたさやかの肉体は、グロテスクな赤黒い舌でのフトモモへの愛撫をすぐに受け入れた。  
「う……ん……」  
 さやかの悦楽にあえぐ表情を見ながらマーゾは言った。  
「バンバ、悪い、ちょっと待て」  
「ブル?」  
「さやか、ホラ、立て」  
「え〜〜?」  
 バンバの舌を引っ込めさせ、マーゾはさやかを立たせた。  
「どうするの?」  
「こうするのさ!!」  
「きゃあっ!?」  
 両手をさやかの白いミニスカートの前と後ろに同時に突っ込んだマーゾは、その純白のかわいいパンティーをひざまで一気に引き下ろした!!  
「いやああん」  
 下半身をむき出しにされたさやかは、羞恥で真っ赤に頬を染める。  
「グフォフォフォフォフォ、かわいいぞ、その表情」  
「なにするのよぉ」  
 いきなり下着を脱がされ、怒ったさやかは頬を膨らます。その表情もかわいいな、とマーゾは思った。  
 
「こうした方がやりやすいんだ」  
 言いながらマーゾは、大地に腰を下ろしてさやかを手招きする。さやかもマーゾにならってしゃがもうとする。  
「そうじゃなくって、四つんばいになってみな」  
「え?こう……」  
 さやかはマーゾに言われるまま、犬のかっこうになった。  
「そうだ。それでさっきの続き、フェラチオ頼む」  
「OK」  
 邪魔になる髪をかきあげながらさやかはマーゾの分身を口に含む。  
「待たせたな、バンバ。思う存分やっていいぞ」  
「ブルルルルル」  
 散々待たされ、焦れていたバンバは、触手を二本同時に伸ばす。  
 シュルシュルシュルシュル  
「ああん」  
 触手はさやかの胴体に巻きつき、さらに二つのかわいいピンクの突起に吸い付いた。  
 ムニュムニュムニュムニュ  
「うう〜〜ん」  
 ふたつのニプルを同時攻撃され、快感のあえぎを漏らすさやか。  
「ブルルルル」  
 それだけでは飽き足らないバンバは巨大な口をグワッと開き、さきほどと同じく、太く長大な舌を伸ばし、四つんばいで丸見えになったさやかの股間を狙った。  
 ぴちゃっ ぴちゃっ  
「い、うう〜〜ん」  
 巨大な舌は、さやかのフトモモ、尻、局部をまんべんなく舐めまわす。  
「あ、は、い、あん」  
 下半身の感じるポイントを全て舐められ、さやかの表情は悦んでいる。  
「気持ちいいか?」  
「う、うう〜〜ん……いいっ」  
 さやかはためらわず肯定した。快楽に溺れていく自分を隠す気は、もはやなかった。  
 
「そいつはよかったな。じゃ、オレも気持ちよくしてくれよ」  
 マーゾはさやかの頭を左手で股間に引き寄せた。さやかは抗わずにマーゾの勃起を口にする。  
 ちろ  
「うっ」  
 亀頭を舐められ快感がマーゾの脳天を突き抜ける。  
 ぴちゃぴちゃぴちゃ ぴちゃっ  
「ふぐっ」  
 バンバの舌の刺激にさやかがくぐもった声を出す。  
「噛まないように気をつけろよ」  
「ん、わはっはわ」  
 マーゾの分身を口に含んだくぐもった声でさやかは応じる。  
 ぴちっ ぴちゃぴちゃっ  
 濡れた水音がさやかの股間に響く。それはもはやバンバのよだれだけの音ではない。さやかの処女のスリットは、快感を与えるモンスターの赤黒い舌の蠢きに応じて大量の愛液を流していた。  
「う……」  
 さやかのぎこちないフェラチオの奉仕を受け、快感に呻きながら、マーゾは思った。  
(そろそろさやかの処女を、いただいてもいい頃合いだな)  
 ぴちゃっ ぴちゃぴちゃぴちゃっ  
 小石が転がる採石場に、淫らな水音だけが響いていた……。  
 
 
 ぴちゃっ ぴちゃぴちゃぴちゃっ  
 広大な採石場に淫らな水音が響く。  
 魅力的な一人の地球人の女性と、宇宙からやって来た醜悪な二体のモンスターとの、妖しく淫らな性の饗宴は続いている。  
 大地に腰を下ろした植物宇宙人、マーゾの両脚の間に四つんばいになって、股間に顔を埋めているのは地球を守る選ばれた戦士、チェンジマーメイドこと渚さやかである。  
 戦いに敗れ、捕虜となったさやかは、ついに敵兵であるモンスターの男性性器をしゃぶるまでに堕ちてしまっていた。  
 ぴちゃぴちゃっ ぴち ぴちゃっ ぴちゃっ  
 巨大な体の合成モンスター、バンバは、その巨大な口をガバッと開き、太くて長大な赤黒い舌を伸ばしてさやかのむき出しになった股間を、むさぼるように舐めている。  
 白いロングブーツを履いたさやかの両脚のひざのあたりには、引きおろされた白いパンティーがひっかかっており、エロチックさを増幅している。  
 バンバの体の上部からは、二本の黒いパイプ状の触手が伸び、さやかの胴体に巻きついている。触手の先端部からは、イソギンチャクを思わせる小さな毒々しいピンクの触手群が顔を出し、さやかの敏感な乳首を責めていた。  
(そろそろさやかの処女を、いただいてもいい頃合いだな)  
 性におくてであったさやかの若い肉体は、このわずかの間に性感を開発され、悦楽を求め始めている。ロストバージンには絶好の時期に差し掛かっていた。  
「よし、さやか、もういいぞ」  
 自分の息子を愛おしそうにしゃぶるさやかを、かわいく感じながらマーゾは言った。  
「え?」  
 さやかはダークブラウンの勃起から口を離し、マーゾの顔を見上げた。  
「そろそろお前の処女をもらうぞ。ぐずぐずしていたらアハメス様が戻ってきてしまう。……それともアハメス様や他のみんなの前でロストバージンするか?」  
「それはいやっ」  
 衆人環視の中での処女喪失は、恥ずかしすぎて耐えられない、と感じたさやかは即答した。  
「なら急ぐぞ。……これでお前も本当の女になれるな」  
 さやかのきれいな髪を撫でながら、マーゾは立ち上がった。  
 
「バンバ、ちょっと……」  
「ブル?」  
 マーゾに呼ばれ、バンバは舌と触手をさやかの肢体から引っ込めた。  
「ちょっと待ってろよ、さやか。バンバに話があるからな」  
「え……」  
 快感の残滓にとろんとした目で、さやかは立ち去るふたりの姿を眺めた。  
「あ、じんじんしてる……」  
 ひとり取り残されたさやかは、自分のからだの“疼き”に直面した。  
「どうしちゃったんだろ、あたしのからだ……」  
 バンバの舌と触手になぶられ続けた乳首と股間の割れ目が、熱を持ったように熱く疼いている。  
「もっと触ってほしい。いじってほしいのぉ」  
 疼きに耐えられなくなったさやかは、左手を自分の右胸に伸ばす。  
「こんなになっちゃって……」  
 さやかの、これまで誰にも触れさせたことのなかった右のニプルは、硬くしこっている。指でつまむと、刺激が脳髄に響く。  
「う……ん〜〜ん、気持ちいい……」  
 快感を求めるさやかの肉体は、ついに自分で自分を慰め始めた。右手はす、と下に伸び、バンバの唾液と、自分の愛液とにまみれた股間のスリットに到達した。  
「あ……」  
 疼くスリットを中指で触れる。かゆい所に手が届いたように、甘い痺れが脳天を刺す。  
「う……ん」  
 中指でスリットをなぞる。さらに強い刺激がもたらされる。  
 くちゅっ くちゅくちゅっ  
 あふれ出す愛液が中指をぬらし、卑猥な音を立てる。中指の動きは次第に速くなっていく。  
「あ……はぁ……んくっ、いっ」  
 中指での刺激に、さやかのスリットは悦び、喜悦の涙を流し続けた。  
 くちゅくちゅくちゅっ くちゅちゅっ  
 さやかの濡れた中指は、さらなる快感を得ようと陰唇の奥へと伸ばされていく。  
 
「はっ……はっ……」  
 オナニーにふけるさやかの息は次第に荒くなっていく。  
「あ……何か来る……」  
 からだの奥深くより“なにか”が込み上げて来るのをさやかは感じた。  
「なに?これ……はっ…はっ」  
 徐々に込み上げる巨大な快感の波に、いまにも呑みこまれてしまいそうだ。  
 じゅぷじゅぷじゅぷ  
 あふれ出す淫液の音がさらに高まる。  
「あ、は〜〜〜ん……い、ひいいいっ」  
 快感の波に絶頂に押し上げられそうになったその時、  
「お楽しみだな、さやか」  
 耳元でマーゾが太い声で囁いた。  
「きゃっ!?」  
 自慰に夢中になっていたさやかは、マーゾの接近に気付かなかったのだ。  
「お邪魔だったかな?」  
 クライマックス直前に声をかけられ、快感の波がすうっと引いていくのをさやかは物足りなく思う。  
「そんなこと……ない…けど……」  
 口では否定しているが、表情は不満たらたらだ。  
「イクまで待ってやってもよかったが、時間がないのでな。そろそろバージンブレイクといこうぜ」  
 言いながら、マーゾはさやかの淫水に汚れた右手を取り、やさしく引っ張って立つよう促した。  
「うわ、べちゃべちゃだ」  
 さやかのラブ・ジュースに汚れた自分の右手を眺めてマーゾは言った。たちまちさやかは赤面する。  
「もう、やめてよぉ……。バンバとなに話してたの?」  
 真っ赤な顔でさやかは疑問を口にした。  
 
「オレとお前がヤッてる間、席を外してもらうよう頼んどいた。……いくらなんでも二人同時にってわけにはいかんだろ?」  
「あ……うん」  
「それとも三人プレイがよかったか?」  
「ううん、二人でいい」  
 話しながらマーゾはさやかのパンティーを左脚から抜き、右足首に引っ掛けた。  
「これでやりやすくなった。……そこが平らだな、ちょっとそこに寝てみろ」  
 マーゾは比較的平らで、小石の少ないポイントを指し示す  
「うん」  
 さやかはそのポイントに座り、ゆっくりと背を倒して仰向けになった。マーゾもさやかの右横に座った。  
「いよいよだな」  
 言いながらマーゾは右手でさやかの白いミニスカートをめくる。さやかは恥ずかしそうに両手で顔を覆った。  
「なんだ、まだ恥ずかしいのか?」  
「恥ずかしい……」  
「かわいいやつ」  
 初々しさを失わないさやかをマーゾは愛おしく思った。  
「脚を開いてみな」  
 恥じらうさやかにマーゾは命じた。  
「……こう?」  
 さやかは自慢の長い美脚を三十度ほどに開いた。  
「そうだ。お前のかわいいオマンコが、よく見えるぞ」  
「いやあん」  
 恥じらいに身をよじるさやか。  
「ちょっとひざを立ててみろ」  
「えー?……こう?」  
 その脚の角度で両膝を立てると、ちょうどM字開脚になる。  
「そうだ。いいぞ。オマンコ丸見えだ」  
 言いながらマーゾは前にまわってかぶりつきで、さやかの股間に見入った。  
 
「や〜〜ん、そんなにじろじろ見ないでよぉ」  
「いいや、見る。お前の処女のマンコをこの目に焼き付けてやる」  
 マーゾは顔面の奇妙な位置にある三つの目を赤く輝かせる。  
「お前のここ、毛が薄いんだな」  
 マーゾはさやかの下腹部に、申し訳程度に生えている薄い陰毛を撫でた。  
「うん……あたし、あんまり生えなかったの。……変?」  
「変じゃないさ。かわいいぞ」  
 じっくりとさやかのあそこを観察するマーゾ。毛はさやかの股間の前の方にちょろっと生えている程度で、あとは無毛だ。会陰にもアナルにも一本も生えていない。  
「ン?ここにホクロがあるぞ」  
 左脚の付け根と、女陰の境目あたりにポツン、とちいさな黒点があった。  
「え?どこどこ……ほんとだぁ」  
「知らなかったのか?」  
「うん、こんなとこ普段あんまり見ないもん」  
 マーゾはホクロをつついてみた。  
「やん、くすぐったい」  
 マーゾの右手の人差し指は、ホクロから次第にスリットの方へとずれていく。  
「あ……ん」  
 再びスリットに刺激を受け、さやかは甘い声を漏らす。  
 くちゅくちゅ  
 スリットはたちまち潤い始め、淫らな水音を立て始める。  
「これは何だ?」  
 割れ目をかき回す右手に加え、マーゾは左手をさやかの股間に伸ばした。  
「あっ、そこ……」  
 マーゾの左手の親指と人差し指は、皮にくるまったかわいい粒をつまんだ。  
「ほら、このちっちゃな豆粒は何だ?言ってみろ」  
「やん、知らない」  
「よく見ろ、ここにあるだろ。これだよ」  
 と言いながら、マーゾは包皮を剥き始める。  
 
「あうっ」  
 敏感なボタンを剥き出しにされていじられ、さやかは背筋を反り返らせた。  
「わからないか?」  
「あっ、はっ、いっ」  
 いじられるたび荒い息を吐くさやか。  
「ここはな、クリトリスっていうんだ、言ってみろ」  
「……クリ…ト……はあうっ」  
 敏感すぎる芽をいじられ、息も絶え絶えになるさやか。  
「ホラ、もういっぺんだ。クリトリス」  
「クリッ……ト……リスッ……うはあっ」  
「よし、よく言えたな」  
 満足げにマーゾはクリから指をはなす。  
「はっ……はっ……」  
 激烈な刺激から解放され荒い息を吐くさやか。その股間はすっかり濡れそぼち、いつでも受け入れ態勢はオーケーだった。  
「よーし十分濡れたな。お前の処女、もらうぞ」  
 クリをいじられた快感にぼ〜っとなりながらも、さやかは上気した顔でうなずいた。  
「いくぞ」  
 シュルシュルシュルシュルシュル  
「え、あ、きゃっ!?」  
 いきなり触手を伸ばし始めるマーゾ!それも、両腕、両膝、胴体からと合計五本もの触手がさやかへと向かって放出されたのだ。  
 シュルル シュルルル シュルシュルシュル  
 仰向けになっていたさやかに絡みつく触手群。  
「なにするのぉ」  
「いいことだ」  
 言いながらマーゾは大地に寝転んだ。  
 
「あ、きゃああっ」  
 さやかのからだがゆっくりと浮き上がった。絡みついた触手の力で支えられているのだ。  
「なに、なに、なにぃっ!?」  
 何が起こっているのかわからずさやかは脅える。  
「怖がらなくてもいい。オレを信じろ」  
 M字開脚のポーズで一メートルほどの高さにさやかは浮かされている。その真下には仰向けになったマーゾがいた。  
「さあ、処女喪失だぞ」  
 五本の触手をコントロールしてマーゾは空中のさやかをゆっくりと自分の上へとおろしていく。  
「あん、怖いわ」  
「大丈夫だ。安心しろ」  
 触手を操り、空中のさやかの位置を微調整するマーゾ。その両手で勃起した己の男根を握り、亀頭が上を向くように押さえている。  
「ターゲット・ロック」  
 天空に向けて屹立するマーゾの亀頭とさやかの濡れたスリットの位置がピッタリと一致した。  
「さあ、合体だ」  
 マーゾは触手の力を少しずつ抜いていく。さやかのからだは自分の重みでゆっくりと沈んでいく。  
「きゃ、あああっ」  
 亀頭とスリットが接触した。自分のからだが貫かれる予感にさやかは悲鳴をあげる。  
「ン?少しずれたかな」  
 マーゾは右手の人差し指と中指をVの字にしてさやかのスリットを広げ、自らの亀頭に合わせる。  
「ああん、ああん」  
 さやかの口から漏れるのは、破瓜への恐怖か、それとも悦楽への期待なのか。  
 
 むりゅ  
「お、頭がはいったぞ。さすが処女だ、きついマンコだな」  
「うう〜〜ん ん……ん……」  
 破瓜の痛みがさやかを襲う。唇を噛んで痛みに耐えるさやか。  
「痛いか?」  
「ん……ちょっと……」  
「もうちょっとだ、我慢しろよ」  
「ん」  
 空中のさやかの両ひざに両手をかけマーゾはグイと下にに引っ張った。  
 ずぶ  
「あああああああっ」  
 マーゾの勃起がずぶずぶとさやかの膣内へと潜っていく。胎内を切り裂かれる痛みと恐怖にさやかは叫んだ。  
「入ったぞ、さやか!」  
 ついにマーゾの勃起は全てさやかの胎内に没した。  
「これでお前も大人の女の仲間入りだな」  
「………うん」  
 破瓜の痛みに耐え、涙を浮かべていたさやかは、一瞬ニコっと笑った。それは、未だ男性経験がないという密かなコンプレックスから、さやかが解放された瞬間だった。  
 その涙まじりの笑顔を、マーゾは限りなく愛おしいと思った……。  
 <つづく>  
 

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