「いや……いや……いやあああああああああああああ」  
 さやかの絶叫が広大な採石場いっぱいに響き渡った。  
「グフォ、正気に戻ったとたん、これか……。コラ、暴れるな」  
 マーゾは、右手を裂けたスーツの胸元に忍び込ませてさやかのやわらかな右乳房を揉みしだき、左手では純白のショーツに包まれた恥部をもてあそんでいた。  
 さやかは、グロテスクなモンスターにからだの敏感な部分をいじられていることに、恐怖と嫌悪を抱いた。触手の拘束から解かれ、自由になった両腕で蠢く不気味なマーゾの左腕をメチャメチャに殴った。  
「はなして!はなしなさいよぉ……。あたしの体はあなたのおもちゃなんかじゃないんだから!!」  
 激しい抵抗を始めたさやかを持て余したマーゾは、仲間の宇宙獣士に助けを促す。  
「おいバンバ、見てないで手伝え。この女を取り押さえるんだ」  
「ブル」  
 マーゾの要請に応えたバンバは直ちに体の上部に絡み付いている触手を一本伸ばした。  
 シュルシュルシュル  
「ヒッ」  
 毒々しいピンクの触手群に、敏感な右乳首をもてあそばれたことを思い出したさやかの両腕の動きが一瞬止まる。  
 シュル シュルシュルシュルシュル ギュッ  
「ああっ!?」  
 さやかの一瞬の隙を突き、バンバの触手は器用にさやかの両手首をまとめて拘束した。  
「うまいぞバンバ。そのまま押さえておけ。……お前が悪いんだぞ渚さやか。抵抗なんかするから……」  
 勝手なことを言いながら、マーゾは痴漢行為を再開した。  
「いやよぉ……はなしてぇ……」  
 抵抗を抑えられてしまったさやかの声は弱々しくなる。  
 
「グフォフォフォ、お前のからだは実にいいな。このなめらかな肌触り、やわらかさ……最高だぞ!」  
 ひとしきり撫で回し、揉みしだき、いじくりまわしてさやかの肉体を堪能したマーゾは感激したように言った。  
「そんなこと……」  
 自分の体をほめられ、さやかは羞恥心で頬を赤らめた。と、同時にマーゾに対する嫌悪感も、少し和らぐ。  
「このからだが男を知らないとは実にもったいない。お前の処女をオレがもらってやる。いいだろ?」  
「………」  
 未だ男性経験がないことが、さやかの密かなコンプレックスでもあった。さやかは頬を赤く染め、恥ずかしそうにうつむく。  
「その、恥じらいの表情、実にいいな。……男心をくすぐるぞ」  
 うつむいたさやかの顔をうしろから覗き込み、嬉しそうにマーゾは言った。  
「もう……変なことばっかり言わないで!!」  
 グロテスクなモンスターにからだを蹂躙されているというのに、ほめられると満更でもない気分になるから不思議だ。さやかはもうさっきほどの激しい嫌悪感をマーゾに抱いていなかった。  
「お、感じ始めたな、グフォフォフォフォフォ」  
 さやかの恥部のスリットを、純白のパンティーの上から右手の中指でなぞるようにいじっていたマーゾは、さやかのからだの微妙な変化に敏感に気付き、指摘した。  
「そんなこと……そんなこと……ない……もん……」  
 否定するさやかだったが、上気した頬とうるんだ瞳、そして微妙に荒くなった吐息がその言葉を裏切っていた。  
「相変わらず素直じゃないな……。そんなところもかわいいのだがな」  
「いやん……」  
 マーゾにほめられる度、さやかのからだは熱くなる。健康な二十歳の肉体は、徐々に迫る初めての男性経験を求め始めていた。  
 
「ほら、濡れてきたぞ。そろそろ男が欲しくなってきたか?」  
 ショーツの股布の部分が湿ってきたのをマーゾの中指は感じ取る。  
「うそ……うそよ……。そんなこと……」  
 さやかは、首を振って否定する。  
「グフォフォ、うそではないぞ、見せてやろうか?」  
 そういうと、マーゾはさやかのからだから離れた。  
「あ……」  
 突然、快感を奪われたさやかの若い肉体は、物足りない気分を味わう。もっとしてほしい……。それがさやかの偽らざる気持ちだった。  
 バンバの元へ行き、マーゾはなにやら耳打ちした。バンバはうなずくように上体を振った。  
「……?」  
 なにをするつもりかわからず、さやかは首を傾げた。  
 グイッ  
「きゃあっ!?」  
 さやかの拘束された両腕が上方へ引っ張られた。バンバが触手をコントロールしたのだ。  
「ちょっと、何するの!?」  
 ひざ立ちの状態だったさやかの両腕は触手の動きに合わせて高く差し上げられた。ひざ立ちのままでいられなくなり、さやかは立ち上がる。しかし触手の上方への動きはまだ止まらない。  
「ちょっと、待って、やだぁ、きゃあああ」  
 ついにさやかの白いブーツのつま先が、採石場の大地から離れた。さやかの肉体はバンバの触手によって、宙吊りになったのだ。  
「何よ、何のつもりなの!下ろしなさいよぉ!!」  
 自由な両脚を振ってさやかは抗議した。その長い美脚を蹴上げるたびパンチラし、マーゾとバンバを喜ばせていることには気付かない。  
「グフォフォ、こうするつもりだ!」  
 シュルシュルシュルシュル  
 マーゾは叫ぶと、両腕から二本のツタのような触手をさやかめがけて放った。  
 
「いやん、なに!?」  
 二本の触手は宙を滑るように伸びると、地上から五十センチほどの高さに浮かんでいたさやかの両足首にそれぞれ一本ずつ巻きつく。  
「なに、なに、なにぃっ!?」  
 四肢を全て触手に拘束されて自由を奪われ、これから何をされるのかわからないさやかは、かわいらしいアニメ声で恐怖の叫びを放った。  
「グフォフォフォ、お前の声はかわいいなぁ」  
 さやかの脅える声を耳にしながら、マーゾは触手をコントロールした。  
「いやん、なによ、なんなのぉっ!!」  
 さやかの両脚は前方へと引っ張られていく。直立状態だったさやかの体勢は、徐々に真横へと変わっていった。  
「空中遊泳の気分はどうだ?」  
 地面に対して平行な状態で、からだを宙に浮かべられたさやかにマーゾは問う。  
「……青空がきれい……」  
(こんな青空の下であたし……なにやってるんだろう……?)  
 晴れ渡った雲ひとつない青い空を見上げる格好となったさやかは、非現実感に捕らわれた。今まで起こったことは全て悪い夢だったのではないか、と……。しかしマーゾの声が、さやかの心を現実へと引き戻す。  
「空がきれい、か。つくづくお前はかわいいなぁ。グフォフォフォフォフォ」  
 ジャリッ ジャリッ  
 人間の腰の位置くらいの高さで、横になった状態で浮かぶさやかの元に、マーゾは近づいてきた。  
「………?」  
 マーゾの意図がわからず、さやかは無言で不審そうにマーゾを眺めた。  
「今、見せてやる。お前が感じていた証拠をな」  
 マーゾはさやか左横に立つと、腰の下に左腕を差し入れ、支えた。  
「え、え、え?」  
 マーゾは触手を操ると、さらにさやかの両脚を高く持ち上げた。腰を中心に、徐々に脚が折りたたまれていく。  
 
「どうだ、見えるだろ」  
 空中で、いわゆる“まんぐり返し”の体勢にされたさやかにマーゾは囁く。  
「見えるって……何が……?」  
 さっぱりわからない、という風情でさやかは聞き返した。  
「グフォ、ここが、だ」  
 マーゾはさやかの股間へとさっと右手を伸ばす。  
「きゃっ」  
 かわいい悲鳴をあげるさやか。  
「ホラ、見てみろ」  
 白いミニスカートがめくられ、パンティーが丸見えになる。  
「いやん」  
 さやかは羞恥に頬を染めてソッポを向いてしまう。  
「ホラ、ここだ。……いやらしいシミが出来てるぞ」  
 純白のパンティーの股布の部分に、スリットに沿ってシミが出来ているのをマーゾは指摘する。  
「いやん、いや!」  
 現実を認めたくないようにさやかは首を振った。出来ることなら耳をふさぎたかっただろう。両腕を拘束されていては、それも叶わないが。  
「ほーら」  
 さやかの後頭部に右腕を差し入れ、持ち上げるようにして、さやかに股間のシミを見るよう促す。  
「見てみろ。お前の下着が濡れてるのはなぜだ?」  
「………」  
 頬を真っ赤に染めたさやかは、羞恥心の塊になったように見える。そんなさやかの様子がマーゾの嗜虐の心に火をつけた。  
「オレにここをいじられて、感じてたんだろ?」  
「きゃっ」  
 再びマーゾはさやかの股間に右手を突っ込んだ。立てた中指でスリット部への愛撫を再開する。  
 
 くにゅくにゅくにゅ  
「いやん、やだ、やめてよぉ」  
 敏感なスリットを下着の上からなぞられ、いじられ、さやかはいやいやと首を振る。  
「ブルルルルル」  
 そのとき、ひとり取り残されていたバンバが唸り声を上げた。  
「ム?バンバ……お前のことをすっかり忘れていた。悪いな……お前もするか?」  
「ブル!」  
 当然、といった風情で上体を振り、バンバは触手をからだの上部から伸ばし始めた。しかも今度は二本である。  
 シュルシュルッ シュルッ  
「いやあん」  
 バンバのヒクヒクと蠢く黒いパイプ状の二本の触手は、一本がさやかの首に、もう一本は胴体に巻きついた。  
「やだ、やだぁ」  
 そして触手の先端は、スーツが裂けてむき出しになった乳房の、かわいらしいふたつのピンクの突起へと向かう。  
 ムニュムニュムニュムニュ  
「きゃあああああああ!!」  
 おなじみになった、毒々しいピンクのイソギンチャクが、さやかの敏感な二つの突起に吸い付き、責め始めた!!思わず絶叫するさやか。  
「お、始まったな。こっちも負けていられないな、グフォフォフォフォフォ」  
 くにゅ、くにゅくにゅくにゅ  
 マーゾも股間のスリット責めを再開した。  
「ひ、いいいいいい」  
 敏感なニプルとスリットを、三箇所同時に責められたさやかは、嫌悪と快感が入り混じった微妙な悲鳴をあげた。  
「あうっ、いっ、ひ、あああああっ」  
「そらそら、また下着が濡れてきたぞっ!」  
 自分たちの責めのテクニックで、処女の肉体を感じさせている……。その事実に、マーゾは興奮を隠せないようだ。  
 
「あ……ん……ううん……い、いやああん」  
 さやかの口から漏れるのも、悲鳴というより快感の吐息に近くなっている。  
「もう、ぐっしょりだな。こういうのを地球ではなんて言うんだ?渚さやか」  
「は、ああ、……こういうの……?」  
 マーゾの問いかけにさやかは答えられない。  
「“淫乱”というんじゃないのか?」  
「!!」  
 侮辱されたように感じたさやかは否定しようとする。  
「そんな……あたし……いん…らん……なんかじゃ……ない…もん……」  
 快感をこらえながら、切れ切れに否定するさやか。しかしマーゾは畳み掛ける。  
「敵であるオレたちにいじくられてオマンコを濡らすお前は立派な淫乱だ!!」  
「!!……いや、言わないで……」  
 “オマンコ”という言葉にさやかは反応した。女性性器の名を、露骨に聞いたのは初めてであり、羞恥心がからだを駆け巡った。  
「言わないで……?お前が淫乱だということをか?」  
 さやかの様子が微妙に変わったのにマーゾは気がついた。  
「そう……じゃ…なくて……」  
 切れ切れに否定するさやかの言葉に、マーゾはピンときた。  
「わかったぞ。お前は処女だったな。“オマンコ”という言葉が恥ずかしいんだな」  
「いやん……だから……言わないで…てば……」  
 心底恥ずかしい、といった風情でさやかは訴えた。  
「グフォフォフォフォフォフォフォフォ」  
 さやかのウブな様子に、マーゾは歓喜した。  
 くにゅ くにゅくにゅくにゅ  
「あ、うう…ん、くっ……はぁ……」  
 ムニュムニュ ムニュムニュムニュ  
「ううん、い…あ……は……ああ〜〜ん」  
 恥部と乳首への同時責めは、さやかの頭脳に強烈な快感を送り込む。もはやさやかの理性は崩壊寸前だ。  
 
 そのときマーゾはピタッと秘所をいじる指の動きを止めた。そして乳首責めに熱中するバンバに向き直って言った。  
「おいバンバ、ストップだ。ちょっと面白いことを考えついた」  
「ブル?」  
 お楽しみに水を注され、不満そうだったがバンバはマーゾの言葉に従った。  
「………」  
 送り込まれ続けた刺激が急に失われ、快感を受け入れ始めていたさやかの若い肉体は不満を覚えた。  
「なぁ、さやか」  
 マーゾは初めてさやかに名前で呼びかけた。これまでは“渚さやか”とフルネームで呼んでいたのだ。マーゾの中で、何か心境の変化があったのだろうか……?  
「んう〜〜ん……なに……」  
 気だるい表情を浮かべながらさやかはマーゾに言葉を返す。  
「ちょっと聞きたいんだが、さっきまでバンバがいじってたここは、何だ?」  
 言いながらマーゾはさやかの左のニプルを右手の人差し指で弾いた。  
「きゃ……そこ?」  
「そうだ、このコリコリと立っているのは地球の言葉でなんと言う?ちょっと教えろよ」  
 右手の親指と人差し指で、敏感な突起をつまんでマーゾは尋ねる。  
「……乳首」  
 さやかは蚊の鳴くような声でポツリとつぶやく。  
「ン?なんだって?よく聞こえなかった、もう一度言ってくれ」  
 マーゾは意地の悪そうな声音でさやかを促す。  
「何でそんなこと訊くの?」  
「いいから、言えよ。言わないともういじってやらないぞ、いいのか?」  
 さやかの肉体は、更なる刺激を欲していた。理性の崩壊しかけているさやかは、肉体の求めに敗北した。  
「乳首、よ。これでいい?」  
 こんどはハッキリした発音で、さやかは答えた。  
 
「グフォフォフォフォフォフォフォ、そうだ、それでいいんだ。グフォフォフォフォフォフォ」  
 ほとばしるように、歓喜の哄笑をあげるマーゾ。さやかはそんなマーゾを不思議そうに見上げる。  
「もうひとつ質問だ。さっきまでオレがいじってたここは何だ?」  
「きゃっ、あ、ああん」  
 今度はさやかの股間に右手を伸ばし、マーゾは尋ねた。そのまま下着の上からスリットをなぞる。  
「ううん……そ、そこ?」  
「そうだ、ここだ」  
「………」  
 マーゾの中指が与える快感を噛み締めるさやかだったが、“そこ”の名称を答えるのにはやはり抵抗があった。なにしろさやかは正真正銘の“処女”である。理性が崩壊しかけている今も、羞恥心はかなりなものがあった。  
「どうした、答えられないのか?」  
「………」  
 赤面してソッポを向くさやか。  
「やはり処女だな、かわいいぞ。じゃあ教えてやる。ここはな、“オマンコ”というのだ」  
「いやん……」  
 羞恥に頬を染め、首を振るさやか。そんなさやかをマーゾは、限りなくかわいい、と思った。  
「オ・マ・ン・コ、だ。言ってみろ」  
「いやよ、言いたくない」  
「素直じゃないぞ。もういじってほしくないのか?」  
 言いながらマーゾは股間から右手を引いた。  
「あ……」  
 快感をもたらすマーゾの中指を失い、取り残されたさやかの肉体は刺激を求めて疼く。  
「ほら言ってみろ。言わないとこのまま放置するぞ。………“放置プレイ”か。それもいいかもしれないな」  
「!!」  
 本気で放置されそうな雰囲気に、さやかの肉体の疼きは高まる。触ってほしい、もっといじって悦ばせてほしい、という肉体の欲求に、さやかは抗えなかった。  
 
「オ……」  
「ン?聞こえないぞ、もっとはっきり」  
「オマ……」  
 羞恥心が邪魔をして、なかなかさやかは言えない。  
 じゅわっ  
 さやかの純白のショーツの股布の真ん中に、シミが広がり始めた。  
「ン?オレは触ってないのにまた濡れ始めたな。恥ずかしいと濡れるのか?やっぱり淫乱だな、さやかは」  
「そんな……」  
 マーゾはさやかの羞恥心を煽るように言葉を投げる。言葉で責める、いわゆる“言葉責め”のテクニックをマーゾは使っていた。  
「さ、言ってみろ。ちゃんと言うまでご褒美はお預けだ」  
「う……オマン……」  
 羞恥で火が出そうなほど赤く頬を染めて、さやかは三文字を口にした。しかし最後の四文字目がどうしても出てこない。  
「そら、もう一息だ。ご褒美はすぐそこだぞ」  
「………コ」  
「ン?続けてもっとはっきり」  
「オ…マ………ンコ」  
「いいぞ、もう一度だ」  
「オマンコ!!」  
 ついにさやかは女性性器を表す四文字をはっきり口にした。耐えられないほどの羞恥に震えながら……。  
「グフォフォフォフォフォフォフォフォフォ、よく言えたな。さあ、ご褒美だ。バンバ!」  
「ブル!」  
 シュルシュルッ シュルシュルシュルシュル  
 待ってましたとばかりに触手を伸ばすバンバ。先ほどと同じように上半身へと二本の触手を伸ばそうとする。  
「おっと待った。さっきと同じでは芸がない。攻守交替と行こう」  
「ブル?」  
「ほら、こっちだ」  
 マーゾはさやかの両足首に巻きついている二本の触手を操って、さやかの両脚を開いていく。  
 
「なに?なにをするの?」  
「グフォフォフォ、いいことだ」  
 不安そうな表情のさやかの両脚は、触手によって徐々に開かれ、やがて大股開きの格好になる。  
「いやん、恥ずかしい……」  
「さっきから散々恥ずかしいことをされたり言ったりしてるのに、まだ恥ずかしいのか?」  
「だって、恥ずかしいんだもん……」  
 さやかの言葉にはもう嫌悪の響きはない。女性性器の四文字を口にしてしまうことで、心の中の壁がひとつ崩れたようだ。  
 恥ずかしがりながらも、次の責めをどことなく期待している趣きが感じ取れる。そんなさやかの変化を、マーゾは敏感に感じ取っていた。  
「さあ、ここだ」  
 マーゾは、さやかの股間を覆うシミのついたショーツの股布をめくり、さやかの秘所を陽光の下にさらけ出した。  
「やん!やだ、やめて!!」  
「グフォフォフォ、あれだけいじりまくられて、いまさらやめてはないだろ」  
「でも……」  
「オマンコを直接見られるのはやっぱり恥ずかしいか?」  
「恥ずかしいわよ、もう……」  
「グフォフォフォフォフォ、さあバンバ、思う存分やれ!」  
「ブル!」  
 マーゾの号令でバンバは直ちに行動を開始した。大きく開かれたさやかの脚の中心――パンティーがずらされ、丸見えとなったさやかの秘所へと触手の一本を伸ばし始めたのである。  
「ああ……」  
 さやかは荒い吐息ついた。これから受けるであろう刺激による快感を期待し、さやかの秘所は、さらに潤いを増していた。  
 処女のむき出しになった濡れたスリットめがけて、のたうつグロい蛇のような触手がゆっくりと伸ばされていった。  
 シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュル………  
 
 シュルシュルシュルシュルシュルシュルシュル………  
 黒い蛇がのたうつように宙を滑る。  
 それはグロテスクなモンスター、宇宙獣士バンバの触手だ。  
「ああ……」  
 さやかは荒い吐息をつく。さやかの肉体は二体の宇宙獣士の触手によって、大股開きの格好で空中に浮かべられていた。  
 股間を覆うべき純白のショーツはマーゾの手によってずらされ、未だ男を知らない処女の局部はむき出しになっている。  
 シュルシュルシュルシュル  
 グロテスクなパイプ状の触手は、ゆっくりとさやかの股間を目指す。散々いじられ、もてあそばれたさやかのかわいいスリットは、再び与えられるであろう快感を呼ぶ刺激を期待し、しっとりと潤いを増していた。  
 シュルシュル ピタ  
「ああん」  
 触手の先端は秘所のわずか二センチ手前で停止した。焦らされたさやかは思わず不満気な声をもらした。  
「グフォフォ、焦るなよさやか。ご褒美はもうすぐだ」  
「ううん……焦ってなんかないもん」  
「本当か?じゃ、このまま放置するよう、バンバに言ってやろうか?」  
 意地の悪い声音でマーゾが問う。  
「もう……意地悪しないで……」  
 一度もてあそばれ、その快感の嵐に巻き込まれた二十歳の若い女体は、貪欲にさらなる刺激を求めていた。与えられるべき刺激を寸前で取り上げられそうになり、さやかは泣きそうな声で訴えた。  
「グフォフォフォフォ、そうだな。お前はちゃんと“オマンコ”と言えたからな。さあバンバ、さやかにご褒美をくれてやれ」  
「ブル」  
 ムニュムニュムニュ  
 黒い触手の先端から毒々しいピンクの小さな触手群が顔を出す。まるでイソギンチャクのように見えるそれは、うにゅうにゅと蠢きながら、あらわになったさやかのスリットに向かってゆく。  
 
 ムニュムニュ ムニュムニュムニュ  
「あうっ」  
 お待ちかねだった刺激を受けて、さやかは叫び、背をそり返す。  
「グフォフォ、叫ぶくらいに気持ちいいのか?」  
 問いかけるマーゾはなんとも楽しそうだ。  
「いい……」  
「ン?」  
「いいわ……」  
 悦楽の表情を浮かべてさやかは認めた。  
「気持ちいいの。とっても気持ちいいの……ううん…」  
「グフォフォフォフォ、それで、その気持ちいい、ここ、は、何て言うんだったかな?」  
 マーゾは再び質問した。  
「オマンコよ……オマンコがとっても気持ちいいの……」  
 さやかは、ためらいなく女性性器を表す四文字を口にした。羞恥心がなくなったわけではない。悦楽によって理性が一時的に麻痺しているのだ。  
「すっかり快感の虜だな、いいことだ。そろそろオレも混ぜてもらおう。バンバ!」  
「ブル?」  
「さやかを下ろすぞ」  
 現在さやかの肢体は、人の腰のあたりの高さで地面に水平に、浮いている。両手首はまとめて一本の触手に吊られ、腰はマーゾの左手で支えられている。  
そのため、マーゾは自由になるのが右腕ひとつだけだった。これではさやかを思う存分いたぶることができない。  
「そうだ、ゆっくり、ゆっくり下ろせ、いいぞ」  
「ブルルル」  
 マーゾとバンバは協力してさやかを採石場の大地へと下ろした。  
「よし、これで両腕が自由に使える。待たせたなさやか。ご褒美をやるぞ」  
「はああん……」  
 さやかはいわゆるM字開脚のポーズで、地面に腰を下ろしている。マーゾはその背後にまわって両腕を前に回し、さやかのかわいらしい両乳房を握った。  
 
 もみゅもみゅもみゅ  
「うう……ん」  
 ムニュムニュムニュ  
「あ、は〜〜〜ん」  
 マーゾとバンバが与える刺激の快感に、敏感に反応して悦楽の吐息を漏らすさやか。そこには地球を侵略者の魔の手から守る女戦士の姿はない。ただひたすら快感をむさぼる人間のメスがいるだけだった。  
 
 
 
「なあ、さやか……」  
 そうして二体の宇宙獣士が、さやかの胸と股間を蹂躙しはじめて十五分くらい経った頃だろうか?マーゾが囁くようにさやかの名前を呼んだ。  
「え……な…に?……う、うぅん……」  
 快感に喘ぎながらもマーゾに返事を返すさやか。  
「本当にオレの女にならないか?」  
「え?……それ…て……」  
 “それってどういう意味?”と言いたかったのだが、最後の方は言葉にならない。  
「早い話がチェンジマンをやめて、ゴズマに入らないかってことさ」  
「!!」  
 さやかはマーゾの提案に驚愕した。快感によってぼやけた頭脳が一気に覚醒する。  
「無理よ!あたしはこの地球を守るために選ばれたの。侵略者の仲間になんか、なれないわ!!」  
 さやかは強い口調でまくし立てた。その剣幕に恐れをなしたか、バンバは触手を引っ込める。  
「グフォフォ、しかし死んでしまえば地球を守るどころではないぞ」  
「でも……」  
 さやかの表情はこわばっている。  
「オレの女になれば、処刑を中止するようアハメス様にとりなしてやろう。どうだ?悪い話ではないぞ」  
「………」  
 どう答えてよいかわからずに、さやかは沈黙する。マーゾはさやかの双乳を揉むのをやめ、後ろからやさしく抱きしめた。  
 
「あ……」  
 グロテスクなモンスターに抱かれる嫌悪、をなぜかさやかは全く抱かなかった。  
「別に本気で地球を裏切れ、と言っているわけじゃない。今だけオレの女になったフリをすればいいんだ」  
「え?それどういう意味なの?」  
「言ったとおりさ。処刑をまぬがれたあと、脱走しようが反乱を起こそうがお前の自由だ、ということだ。とにかく今、お前は死ぬべきじゃない」  
「………一体何を企んでいるの?」  
 さやかの言葉には不信の響きがある。  
「何も企んじゃいないさ。お前は、オレが心からゴズマに忠誠を誓っている、とでも思っているのか?」  
「……違うの?」  
「違う!!」  
 マーゾは強い口調で否定する。その迫力にさやかは驚く。  
「ゴズマはオレのふるさとギラス星を破壊した、いわば仇なのだ。オレはゴズマのギラス星侵略に最後まで抵抗した、ギラス星の戦士だ」  
「なんですって!?」  
 衝撃の告白にさやかは驚きを隠せない。  
「今、ふるさとである地球を守ってゴズマと戦っているお前の姿は、かつてのオレと同じだ。だからオレはお前の気持ちがよくわかるのだ」  
「そ、そんなことって……」  
 憎むべきゴズマの侵略兵器である宇宙獣士が、かつては自分と同じゴズマと戦う戦士であったとは……。衝撃の事実の判明に、さやかの心は大きく混乱していた。  
  
 

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