「み、観月先生……も、もう……やめてください」
放課後の保健室。誰も居ない校舎の中に、さくらの哀願する声が響く。
「あらあら駄目よ、木之本さん。口答えなんて」
「ひぐぅっ!」
ベッドで四つん這いのさくらに、手の鞭を振り下ろす観月。さくらの両腕は拘束され、抵抗は許されなかった。
「木之本さんのお尻、もう真っ赤よ?」
「あっ……ひぁっ、あぅっ!」
二回三回と鞭を鞭を振り続け、さくらの肌を真っ赤に染めていく。その度に観月の体にゾクゾクと快感が走り、恍惚の表情に変わっていく。
「あらあら」
だが何かに気がつき、鞭を振るう手を止める。
「ひっ……っく」
「悪い子ね、おもらしだなんて」
「ひゃぅっ!」
シーツに出来た水溜りが広がっていくのを見て、もう一度鞭を振り下ろす。
「悪い子には……お仕置きが必要ね」
そう不敵に微笑むと、足元に置いてあった自分の鞄をベッドにひっくり返す。それを見て、さくらの顔が恐怖で引きつる。そこにあったのは様々な道具。どれも使い方は分からないが、禍々しさは伝わってくる。
「これでたっぷり遊んであげるわね」
「むぅっ……ん!」
その中の丸い口枷を取り上げ、無理矢理さくらの口に押し込む。
「大丈夫、痛いのは最初だけだから」
そう言って今度は、長い棒のようなものを取り出す。丸が連続したその形を見て、さらにさくらの顔が恐怖する。
「少し大きいけど大丈夫、たっぷりローション塗ってあげるから」
「んっ……むぅっ!」
必死に抵抗するが、拘束された両手は解けるはずもない。
「あら、まだ抵抗するのね……悪い子」
手にしていたディルドをベッドに置くと、もう一度教鞭を持ち直す。そして、それをもう一度振り上げた時だった。
「やめろっ!」
「!」
その手を、小さな手が掴む。それに振り向く間もなく、もう一つの手が観月の腹部にめり込んだ。
「かっ……」
そのまま意識を持っていかれ、観月はベッドに埋もれた。
「大丈夫かっ、さくらっ!」
「……小狼君っ!」
小狼により拘束具を外され、そのまま彼の胸に飛び込むさくら。
「だから言っただろ、気をつけろって」
泣きじゃくる彼女の頭を撫でてやり、落ち着かせる。そして視線は倒れている女性へ。
「……一度、思い知らせないと駄目みたいだな」
「う……ん」
次に観月が目覚めた時、状況は一変していた。四つん這いの格好で両手は拘束され、口には口枷。さらに服は脱がされ、下着を晒していた。
「やっと目覚めたか」
「!」
声の方向に何とか首をやると、そこには小狼とさくらの姿。
「さ、思いっきり仕返ししろよ」
「……うん」
さくらの手には、先ほどの教鞭。それを見て、体が恐怖で硬直する。
「んんぅっ!」
思い切り振り下ろされた鞭に、観月の体が反応する。熱くなるような感覚に、体が悶える。
「むぅっ……んっ、んんっぁぅっ!」
次々と振り下ろされる鞭に、口枷の奥から悲鳴が上がる。だが声にならずに、ただ涎となって口から滴り落ちる。
「はぁ、はぁ……」
「もうそろそろいいだろ」
鞭を振るうさくらの息もあがったころに、小狼がようやく止めに入る。いくら少女の力とはいえ、大量に鞭打たれた肌は赤く染まっている。
「次はほら、これだ」
「!」
次に取り出した道具を見て、さらに顔が青冷める。それは先ほどさくらに使おうとしたアナル用のバイブ。
「小狼君やってよ。私、よく分かんないから」
「そうか? 分かった」
鞭を振り回したので疲れたらしく、続きを小狼に譲る。それを聞き、さらに観月が激しく抵抗する。
「無理だよ、それすっごく固かったもん」
それに気がつき、さくらが観月の顔を覗き込む。年端もいかない子供に弄ばれている……その状況は観月にとって屈辱でしかなかった。いつも弄ぶ立場は、自分であったはずなのに。
「んんぅっ!!」
次の瞬間、観月の表情が苦痛で歪む。小狼の指が、肛門を弛緩し始めたからだ。
「ほら先生、力抜かないと駄目だよ?」
さくらが馬鹿にするような笑顔で観月の髪を掴み、乱暴に顔を上げさせる。いつしかさくらの中にも、観月と同じ感情が芽生え始めていた。
「痛いのは、最初だけなんでしょ?」
「お、お願い……許し、て」
さくらが悪戯に口枷を外すと、哀願の声が漏れた。それを見て、さらにさくらの体に快感が走る。
「駄ー目っ」
「ひぅっ!」
小狼の指が二本、三本と肛門へ侵入していき、悲鳴がまた口からもれる。
「観月先生って変態なんだね、小狼君にお尻弄られて気持ちいいんでしょ?」
「そ、んな……事……んぁぅっ!」
小狼が一気に指を引き抜く。
「もう、いいか」
するとベルトを外し始める小狼。
「あれ、さっきの棒を入れるんじゃないの?」
「いいんだ、どっちも一緒だから」
「ひぅっ!?」
そのまま小狼の男性器が、観月を貫いた。あまりの突然の状況に、困惑する観月。今、自分は……子供に犯されている。教え子に、こんな少年に。その事実が、快楽と苦痛と同時に襲ってくる。
「んっ……大分、きつい、な……」
「ひぅっ……あ、ぅっ!」
「なんか慣れてるね、小狼君」
「ああ、従妹でよく……っな」
小狼が腰を突くたびに、観月の体がビクンッと反応する。それを楽しみながら、もう一度観月の顔を乱暴に上げるさくら。
「ねっ、先生。今日から私達の玩具になってよ」
「な……にっ、を。んぅっ!」
「だって、気持ちいいんでしょ? ベッドに縛られて、涎にまみれてさ……」
バックから犯され続け、会話もままならない観月。そんな彼女を言葉で責め、ゆっくりと、堕としていく。
「んっ、出る……ぞっ!」
次第に小狼の腰をつく動きが早くなっていく。
「なっ、中はっ……だっ……やぁぁあんんぅっ!!」
次の瞬間、体の中に熱いものが流れていくのを確かに感じた。
「ねぇ、いいよね? 先生……」
「……」
涙と涎で汚れ、放心した観月の顔をさくらが覗き込んだ。もう観月には、何も考えることが出来なかった。
「は……い」
そのまま彼女の意識は、途切れていった。
(終)
「あ、先生おもらししてる」
「失禁したか、お仕置きしないとな」
「うんっ、先生の道具一杯あるもんね。あっ、でも使い方分かんないや」
「大丈夫だ、一通りは分かる」
「……本当に詳しいね」
「従妹で、な」