『ヴヴ…ヴヴ…ヴヴ…』  
「はにゃ!」  
 小刻みな振動から恥丘全体を揉みしだくような脚の動きの変化に、昇天間際に追い詰められていた桜は、  
僅かとは言え意識を回復し、回想から戻ってくる。先程までの絶え間無い振動快楽とは異なるが、股間全体に  
加えられる脚の動きも、快感の度合では決して劣ってはいない。恥丘を一揉みされる毎に、全身へと快楽の  
パルスが走り、桜の体からは少しずつ力が削り取られていく。  
「あう〜…小狼くん…」  
 それが小狼でありえ無いことは桜も理解しているはずである。だが彼の姿を模した何者かに、股間を  
苛め抜かれるという倒錯した状況に…桜の中で『女の子としての本質』が目覚めてしまうのであった。  
「はう〜…今なら…千春ちゃんが…言ってたことも…わかるかも…」  
 千春の話を聞いた時には理解できなかった事。『好きな男の子にされちゃう電気あんま』がどうして  
『真の女の子殺し』なのか。  
「うう…女の子は…抵抗出来るはずがないよ〜…」  
 『好きな男の子に苛められたい』…女の子ならば、誰でも持っているマゾヒスティックな本質。雌としての  
本能とも言うべき自然の摂理を、電気あんまという悪戯は何よりも惹起するのである。女の子の部分を  
振るわされることによる快感だけならば…攻め手が男の子であろうが、女の子であろうと大差は無い。  
それ以上に…女の子としてのMな本能を刺激されるからこそ…『男の子にされる電気あんま』は特別なので  
ある。  
 電気あんまによって『苛められる性としての快感』を一度惹起されてしまえば…女の子が抵抗することは  
不可能であろう。本能を揺さぶる快楽から逃げ出すには、女という性を捨て去る以外にない。そして、  
そんな事は女の子として生まれた以上、無理なのである。  
 故に、電気あんまに捉えられてしまった女の子は…攻め手である男の子が満足するまで嬲られるしかない  
のであった。それがどのような結末を迎えるにせよ、生殺与奪の権利は男の子が握っているのである。  
女の子として生まれた幸福と不幸を存分に味合わされる…それが電気あんまという悪戯なのである。  
 
 そして、今の桜もまさに女の子に生まれた苦しみと喜びを享受している最中であった。桜にとっての  
『大好きな男の子』…小狼。彼に電気あんまをされる事で目覚めた桜の女の子としての本能は、彼女から  
抵抗する意思を奪い去ってしまっていた。結果、股間に押し当てられた小狼の脚を振り解くことも出来ず、  
桜は快楽振動に溺れてしまうしかできない。  
『ヴヴ…ヴヴ…ヴヴ…』  
「はう〜〜〜…」  
 短いスカートは完全に捲れ上がり、レオタードもストッキングもいまや完全に濡れそぼっていた。  
桜の素肌に直接接しているインナーショーツも凄い状態になっているであろう事は、妖しい淫水の響きから  
容易に想像できる。最初こそ三枚の布地が、振動を少なからず軽減し、桜の大切な部分を守っていたとも  
言えるが…本能を刺激された桜にとっては、三枚もの布地を隔てた振動は逆にもどかしく感じられるのだった。  
「…小狼くん…あああ!!!」  
 雌としての本能か、思わず太股をすぼめて小狼の震える脚を自分で強く挟みこんでしまう桜。そうする事で、  
股間への密着度を増した小狼の脚が、桜を更に悶えさせる。  
 しかし、延々と続いていた振動地獄は突然中断する時がやってきた。桜の恥骨に押し当てていた右脚を  
いきなり抜き去る小狼。  
「え?え?え?きゃあ!」  
 あまりに急な振動の停止に桜が戸惑ったのもほんの一瞬のこと。仰向けで倒されていた桜の体は、  
今度はうつ伏せに回転させられてしまうのだった。そして再び股間に押し当てられる脚の裏。  
『ヴヴヴヴヴヴヴヴ…』  
「あああああ!!!」  
 すかさず再開される振動に、再び絶叫を上げる桜。爪先や脚の裏全体で刺激される仰向け状態の時とは  
異なり、今度は踵を使って恥骨を振るわされる桜。先程までとはまた違った快感に、更に桜の体からは力が  
奪われていく。  
「ああ…うう…あ…やめて…小狼くん…」  
 飛びそうになる意識を懸命につなぎ、振動に耐える桜は、何とか顔を振り向かせ無慈悲な加害者を  
見つめる。しかし…そこにあったのは自分の想い人の姿ではなかった。  
 
「ゆ…雪兎さん?」  
 そう、今、桜を嬲っている者は李小狼ではなかった。そこにあったのは、月城雪兎の姿。クロウカードの  
守護者の一人であるユエが変化した存在…そして、桜の初恋の相手でもあった。  
「ど、どうして…雪兎さんが…はにゃ!」  
 小狼と同じく、俯き加減の雪兎の表情ははっきりとは伺えない。しかし、彼が桜を電気あんまで苛める  
理由などある筈もない。必然的に、今、桜を嬲っているのは月城雪兎の姿をした何者か…ということになる。  
『ヴヴヴヴヴヴヴヴ…』  
「はう〜!」  
 だが、今の桜の置かれている苦境は、攻め手が小狼だろうが雪兎であろうと大差が無い。硬い踵の感触が  
桜の恥骨と、それを覆う恥丘を激しく振るわせる。振動を送り込まれる度に桜の体は跳ね上がり、ますます  
全身から力が奪われていく。うつ伏せで攻められている状態では、雪兎の脚を両手で押さえて振動を弱める  
事も困難であった。  
『ヴヴヴヴヴヴヴヴ…』  
「ああ…う…許して…ください…雪兎…さん…」  
 股間から広がる快感に、桜は両手で地面をかきむしり耐えるしか出来ない。現在の想い人に引き続き、  
過去の想い人にも女の子の大事な部分を蹂躙される桜。小狼に対する想いに比べて、雪兎に対する桜の想いは  
幼さゆえの憧れが多くを占めていたのかもしれない。しかし、特別な想いを抱いた異性から受ける電気あんまの  
振動は、その物理的な破壊力だけでなく、精神的な破壊力も特別なものなのである。桜が女の子である以上、  
決して抜け出す事の出来ない振動地獄…その快楽波により徐々に全身から精気を奪われていく桜であったが、  
謎めいた加害者の攻めは容赦無く続く。そして小狼、雪兎の姿を模した何者かは、桜から精気の全てを奪い  
尽くすつもりのようであった。  
 
 先程と同じように突然止められる桜の股間を襲う振動。と同時に、再びうつ伏せから仰向けへと体を  
ひっくり返されてしまう桜であった。  
「はあ…はあ…はあ…お、お兄ちゃん?」  
 何とか意識だけは保っていたものの、荒い息づかいを収める事が出来ない桜が見た姿…それは小狼でも  
雪兎でも無かった。彼女の両脚を高々と持ち上げ拘束している男性…それは桜の実兄である木ノ本桃矢で  
あった。  
「どうして…お兄ちゃんまで…あう!」  
 三度姿を変えた加害者に桜は混乱するばかりであったが、次の瞬間には股関節を襲う激痛に叫び声を  
上げてしまう。桜の両脚首を掴んだ桃矢の姿をした何者か…それが彼女の両脚を強引に開かせたのだ。  
いわゆる股裂きという攻めである。股関節を襲う激痛に加え、大股開きを強要される恥辱…年頃の少女には  
電気あんまにも匹敵する辛い攻めの一つであろう。  
「ああ!い、痛い!!や、やめて!!!」  
 電気あんまの快楽攻めとは違い、純粋に股関節を襲う痛みにのたうつ桜。しかし、残虐な加害者は股裂き  
程度では許してくれるはずも無かった。捲れ返るスカートを何とか両手で押さえて、その中のレオタードを  
隠そうとする桜であったが、その必死の努力をあざ笑うかのように、桃矢は右脚の踵を彼女の恥骨に打ち  
落としたのであった。  
『ガン!!!』  
「!!!」  
 恥骨を襲う最大級の激痛に、桜は苦悶の声を上げる事すら出来ずに体を跳ね上げてしまう。先に小狼に  
よって二回蹴り上げられた時とは比べ物にならない痛みに、桜の意識は一瞬で飛んでしまいそうになる。  
しかし、そのまま意識を失わせてくれるほど、桃矢の攻めは甘くなかった。  
『ガン!!!ガン!!!ガン!!!』  
「!!!!!!!!!!!」  
 消え失せそうになる意識を再び呼び覚ますように股間に叩き込まれてくる激痛。その一撃一撃は重く、  
的確に桜の恥骨を狙ってくる。そして、その一撃毎に彼女の全身からは抗うための力が奪われていくので  
あった。自由な両手を使って何とか逃れようとしても…行動に移す前に恥骨を襲う激痛に頓挫してしまう。  
『ガン!!!ガン!!!ガン!!!』  
「………」  
 もはや呻き声すら上げる事も適わず、桜は股間から全身に広がる苦しみに耐え忍ぶしかない。普段から  
桜には意地悪な兄、桃矢ではあったが…決して暴力的な意地悪をすることなど無かった。その普段との  
格差が、ますます桜を困惑させ苦しめるのであった。  
 
 数十発もの踵蹴りを桜の恥骨に炸裂させ、漸く満足したのであろうか、残虐な加害者はその攻めを突然  
中止する。しかし、桜の両脚を放さないことを考えると、まだまだ彼女を苛め抜くつもりなのは容易に  
推測できた。  
「うう…うう…」  
 それでも執拗な股間への打撃からなんとか解放された桜ではあったが…全身を蝕む苦悶のためにまともに  
動けるはずも無い。自由になる両手で股間を押さえ、体を丸めて痛みが引いていくのを待つくらいしか、  
今の桜に出来る事は無い。しかし、彼女が本当に許されるのはまだまだ先の話であるようだった。  
『グイッ!』  
「はう〜!」  
 股間を押さえる桜の両手を撥ね退け、再び押し付けられる加害者の足底。そのまま振動が再開されると  
思いきや…足底を押し当てられたまま、桜は両足首を支店に無理やり立ち上がらされるのであった。結果、  
強制的に立ち上がらされた桜の股間に、寝転んだ状態の攻め手の脚が押し当てられるような形になる。丁度、  
態勢的にはこれまでとは逆とでも言えようか…。しかし、桜の攻められる立場と言うものは変わることがない。  
「うう…こ、今度は…智世ちゃん…なの?」  
『ヴヴヴヴヴヴヴヴ…』  
「はにゃ〜!!!」  
 強制的に立たされた桜が、眼下に見た加害者は…更にその姿を変え、親友である大道寺智世であった。  
そして再び始まる振動に、またしても絶叫を上げて悶える桜。小狼や雪兎によって嬲られた電気あんまと違い、  
今度は自分自身の体重が女の子の部分に更に加えられることになる。  
『ヴヴヴヴヴヴヴヴ…』  
「ああ…やめ…智世…ちゃん…」  
 桃矢に与えられた激痛とは違うものの…情け容赦なく加えられてくる振動による快感波に桜はただ悶える  
しか出来ない。次々と加えられる変化に富んだ女の子の部分への攻めに、桜の命運も風前の灯火なので  
あった…。  
 
 
「この辺り…ですか?」  
「そや。間違いない。桜の姿は見えへんけど…魔力が充満しとるさかいな」  
 桜が果てしない電気あんま攻めに悶絶している最中、現実の世界ではケルベロスと智世が漸く彼女が  
別次元に引きずり込まれた地点に到着していた。桜が単独で犯人を追跡してから既に小一時間近くが  
経っている。ケルベロス達の到着が遅くなってしまったのは、ひとえに嬲られていた智世の回復に時間が  
必要だったためである。電気あんまで執拗に嬲られた彼女が暫くは動けなかったというのは、ある意味、  
仕方の無いことであったろう。現に今でも智世は完全回復したわけでは無く、内股になりながらふらふらと  
歩くのが精一杯の状態。それでも桜が心配な智世は、休むようにとのケルベロスの勧めも断って、必死で  
ここまで歩いてきたのであった。  
「…桜ちゃんは大丈夫でしょうか?」  
「分からん…別次元におるんは間違いないやろうけど…ワイらでは手の出しようがあらへん…」  
 別次元への扉を開く術を持たないケルベロスは、己の無力さに歯噛みする。それは智世も同じであったが…  
彼女にはもう一つ心配なことがあった。恐らくは桜が晒されているであろう攻め…同じ女の子として、  
あの苦しみ・辛さは痛いほど分かってしまう。今も思い出すだけで、我知らずに太股をぎゅっと閉じて  
内股になってしまう智世なのであった。  
「今回の一連の事件の犯人…恐らくは一種の魔法装置みたいなもんやと思う」  
「やはり魔法使いが関連していたと?」  
「それが誰かかまでは分からへんけどな。ただ目的としては…人の精気を集めることなんやろとワイは  
考えてる」  
「…人の精気…」  
 桜の援護も出来ないケルベロスであったが、努めて冷静さを保とうとしているのであろう。これまで  
得ていた情報や智世から聞いた彼女の受難を合わせて、今回の事件の本質を推察しようとしていた。  
もっとも、智世もどのような攻めを受けたかの具体的なことまでは、さすがにケルベロスにも伝えなかった  
のだが。  
 
「標的を限定しとったんのも、その精気の質とかが、何らかの条件に合致してたんやろ」  
「それで中学生や高校生の女の子ばかり…」  
「そや。まず標的を別次元に引きずり込む。智世が引きずり込まれたんもそうや」  
「今なら分かりますわ。一瞬で周囲の雰囲気が変わりましたもの…」  
「一種の結界みたいなもんやからな。後はその中で標的からゆっくりと精気を奪い取るだけや」  
「…魔力や魔法の知識が無ければ逃げ出すのは不可能ですわね」  
 犠牲となった多くの少女達は、自分が結界の中に捕らわれていた事すら気付いてもいなかったであろう。  
智世にしても、ケルベロスから改めて説明されて初めて認識出来たようなものである。  
「そうは言うても、抵抗されたりしても大変やからな。それで標的を油断させるために…親しい人間の  
幻影を見せるんやろうな」  
「私の場合…桜ちゃんの幻影だったわけですね…」  
「智世にとって桜は一番の親友やからな。油断するなって方が難しいわ。で、精気を奪いつくして…  
おしまいや。智世の場合、ワイらが何とか助けに入れたけど…完全に精気を奪った後は、その間の記憶も  
奪うような仕組みも作っとったんやろ。解放された娘達が何も覚えてへんかったことから考えても、  
それは確実やと思う。全く…誰の仕業か分からんけど、手の込んだ仕組みやで」  
 いまいましげに語るケルベロスの説明を聞いた智世は、その精気を奪う方策が電気あんまなのですね…  
と心の中だけで呟く。女の子だけを狙い、油断させ、決して逃げることの出来ない電気あんまに絡め取る…  
確かにケルベロスの言うように手の込んだ罠である。この罠に一旦捕らわれてしまったならば、女の子である  
以上、逃れる術など無いであろう。まさに蛇に睨まれた蛙と同じ状況…その恐怖を認識した智世は改めて  
体を震わせる。そして、同じ女の子として桜も逃れようの無い振動地獄に悶えさせられているであろう事が、  
智世には確信できたのであった。  
 
「何とか桜ちゃんを救い出す方法は…無いのでしょうか?」  
「…正直、今のワイらには桜の無事を祈るくらいしかでけへん。そやけど、犯人の目的が精気を奪う事  
やったら…チャンスはある」  
「え?それは一体?」  
「精気ちゅうんは人間の活動エネルギーとも言い換えれるけどな、その意味では魔力も精気の一部と  
言えるんや」  
「それは何となく分かりますが…」  
「桜の魔力量は絶大や。相手がどんな奴であれ、そう簡単に奪い尽くす事なんかでけへん。逆に…  
過負荷になってしまう可能性の方が高いやろう。その時が…反撃のチャンスや」  
 要するに魔力の吸収し過ぎで相手がオーバーヒートした時に、桜が反撃するチャンスも訪れると言う事で  
あろう。確かに智世も理屈では分かる。  
「でも…逆に言えば、それまでの間、桜ちゃんは精気を奪い取られてしまう訳なんですね?」  
「…そや…それまで桜が耐えられるかやな…」  
 自分で説明しておきながら、ケルベロス自身もそんな消極的な策が最善とは思っていないのあろう。  
それでも、手の出しようが無い自分達の頭を冷静に保つために、敢えてそんな事を口に出したに違いない。  
 ケルベロスと同じく、いやそれ以上に心を乱されていたのは智世も同じであった。特に彼女はケルベロスと  
違い、桜がこの瞬間に受けているであろう拷問についても知っているのだ。膨大な魔力量を誇るが故に、  
桜が晒される電気あんま攻めは、果てしなく長く続くのであろう事は、賢明な智世には容易に推察出来た。  
そして、記憶を奪われるのが、完全に精気を奪われた時だと言うのなら…それまでの間は気絶する事も  
出来ないのであろう。もし自分が桜と同じ目にあわされたとしたら…到底、正気を保っていられる自信が  
無かった。  
「桜ちゃん…どうか御無事で…」  
 今の智世に出来るのは、桜の無事を祈る事だけであった…。  
 

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