ギュッと……抱きしめる。  
愛おしさを込めて、嬉しい感情が伝わるように。  
時に優しく、時に強く。  
何度も、何度も抱きしめる。  
これは呪い、優しい呪い。  
これは心を満たす行為。  
 
 
それでも私は『人間』だから…………それだけでは足りなくなる。  
 
 
 
「し、白穂ぉ、ホントにするの?」  
「………ええ。」  
カーテンをしめきった薄暗い部屋の中、ベットの上で二人の少女が抱き合っている。  
下着以外を身につけず、その白い肌を惜しみ無くさらした、人形の用に美しい少女……桜参白穂。  
白穂に大事な部分を愛撫され、頬を朱に染める、少女の用に愛くるしい人形……サヴェレンティ。  
白穂はサヴェレンティに寄り掛かり、細長く、美しい指で彼女の秘所を刺激している。  
下着の上から割れ目をなぞり、何度も何度も擦り付ける。  
クチュクチュ  
サヴェレンティの秘所が湿り気をおびはじめ、白穂の指に愛液が纏わり付く。  
「んっ………美味しい………」  
白穂は愛液の纏わり付いた指を舐め、サヴェレンティの愛液を味わう。  
そしてそのまま、愛液を口に含んだまま、サヴェレンティに口づけをする。  
「ん、んちゅ、ちゅぱっ…………白穂ぉ。」  
サヴェレンティがせつなげな声を漏らし、今度は彼女の方から唇を重ねる。  
唇を何度も貪りあい、時折互いの乳房を揉み合い、舌を絡ませ、少しづつ情欲をたかぶらせる。  
しばらく行為を繰り返すうちに、互いに衣服を邪魔に思ったのか、  
白穂はサヴェレンティの上着に、サヴェレンティは白穂のブラのホックに手をかける。  
 
唇を重ねたまま、互いに相手の衣服を剥ぎ取っていく。  
白穂の、サヴェレンティの形の良い乳房が外気にさらされ、  
ツンとたった桜色の突起があらわになる。  
白穂はサヴェレンティのソレを指の腹で堪能しながら、  
あいた手を彼女のショーツに伸ばす。  
サヴェレンティもほぼ同時に白穂のショーツに手を伸ばし、  
その手が触れ合う。  
ソレで相手が何をしようとしていたのかを、二人共理解し、  
一瞬見つめ合った後、それぞれ頬を朱に染める。  
「し、白穂………いい?」  
「ええ、私の方こそ、いいかしら?」  
「うん、白穂になら……どこを見られても、いいよ。」  
相手の了承を得て、行為の続きをする。  
サヴェレンティの、女性らしい丸みをおびた脚を、白穂の、  
細く、美しい脚を、それぞれショーツがはしる。  
パサッ。  
最後に残っていた薄布一枚がベッドの上におち、二人の美少女は、  
なにも身に纏わない格好で見つめ合う。  
「白穂………綺麗。」  
「サヴェレンティも、とても綺麗よ。」  
うっとりと相手の裸身を見つめ、自然と身を寄せ合う。  
しかし、ほてった身体と心はそれだけでは満足出来ず、  
更なる密着と、更なる官能を求めて、性器同士をこすりつける。  
「んぅ……ん、あぁ!」  
「あぁ、あ、白穂……白穂ぉ。」  
白穂に覆いかぶさる体勢で、サヴェレンティが身体を上下に揺らす。  
ぐちゅっ……ぐちゅ  
二人の愛液が混ざり合い、淫靡な音をたてる。  
淫核同士がぶつかり、今まで以上の快楽が二人を襲う。  
「うぅん……うん、んっ。」  
白穂の腕が、サヴェレンティの背中へと伸び、強く抱きしめる。  
それによって、更に密着度が増し、二人の乳房が圧力に負け、  
押し潰される。  
「んはぁっ……白穂ぉ、気持ち……いいよぅ。」  
「ん、んあぁ……わ、私もよ……」  
淫核にたいする刺激に加え、乳房同士が押し合う感覚、更に  
その頂上同士が擦れる感覚まで加わり、二人は一気に上り詰める。  
そして、  
「んっ、んああぁぁぁぁぁ!!」  
白穂の身体が、ビクンッ、と跳ね、淫核から大量の愛液が溢れる。  
サヴェレンティの背中へ回されていた腕が離れ、ぐったりと倒れ込む。  
 
「ごめん……はあ…なさい……先に…はぁ…イッてしまったわ。」  
達しきれなかったサヴェレンティに対し、息を整えながら、  
白穂が謝る。  
「白穂……ボク…もう…」  
白穂の謝罪に、軽く首を振って許したサヴェレンティは、  
熱い吐息を吐きながら、トロンとした表情で、白穂に問い掛ける。  
その言葉だけでサヴェレンティの求める事を理解した白穂は、  
絶頂後の余韻で、朦朧としながらも、確かな意志を込めて、  
強く、頷いた。  
「いいわ………貴方になら、なにをされても。」  
その言葉に、サヴェレンティも強く頷き返し、『自分の胸』を  
揉み始めた。  
サヴェレンティの形のよい胸が引っ込み、完全に平らになる。  
髪の毛も短くなり、上半身が完全に男性になったサヴェレンティは、  
手を下半身に持っていき、淫核を摘む。  
淫核を摘んだまま、ゆっくりと引っ張る。  
それの行為によって、サヴェレンティの股間には、パンパンに  
膨脹した男根が現れる。  
その男根を白穂の陰唇に当て、もう一度確認する用に、白穂を見つめる。  
その視線をしっかりと見つめ返し、白穂がゆっくりと頷く。  
それを合図として、サヴェレンティの男根が、白穂の膣内へと埋め込まれる。  
「っ!!」  
しかし、一度絶頂に達し、充分に濡れているといっても、  
白穂の膣は、まだ一度も異物を受け入れたことがないのも事実。  
挿入の瞬間、白穂の表情が苦痛に歪む。  
それを見たサヴェレンティは、一瞬躊躇してしまう。  
しかし、躊躇するサヴェレンティを叱責するかのように、  
繋いでいた白穂の手が、更に力を込め、握りなおされる。  
白穂の行為に背を押され、  
ミチッ、ミチミチミチッ、ブチッ。  
サヴェレンティは、白穂の膣の最奥へと、一気に男根を潜り込ませた。  
 
「し、白穂……全部……入ったよ、」  
「え、えぇ……感じる…わ。」  
「白穂……痛い?」  
その問いに白穂は、苦痛を堪えるような表情で、強がっているような表情で、  
「全然……平気よ。」  
そして……とても幸せそうな表情で、そう答えた。  
ぐちゅ…ぐちゅぐちゅ…ぐちゅ  
その表情を見たサヴェレンティは、ゆっくりと、丁寧に、注挿を開始する。  
一定のペースで、何度も白穂の膣内を往復する。  
「んんっ、んっ……あ、はぁ…」  
初めてといっても、白穂は一度絶頂に達していた為、注挿を  
繰り返すうちに、苦痛の割合が多かった彼女の声に、  
艶やかな声が交じり始める。  
「はぁ…んあぁ……白穂、白穂ぉ……」  
ぐちゅぐちゅぐちゅ、ぐちゅパンッ、パンッ、パンッパンッ、パンッ  
白穂の表情から苦痛が抜け始めると共に、サヴェレンティの  
注挿の速度も少しづつあがっていく。  
不規則にペースを変え、時折ねじるような動きも加え、白穂が  
感じる部分を探しながら、彼女の膣を味わう。  
「白穂っ、白穂、白穂ぉ……イ、イキそうだよぉ!!」  
「あ、はぁっ……んっ…わ、私もよ。」  
互いに絶頂が近づき、ラストスパートとばかりに、サヴェレンティ  
が注挿を早める。  
限界までたかぶった身体は、激しい注挿によって、一気に  
頂上まで上り詰める。  
「し、白穂ぉっ、で、出るよっ!!」  
「っっっっっっ!!」  
ビュクッ、ビュクビュクッ、ビュクッ  
サヴェレンティの男根が激しく振動し、二度目の絶頂に達した  
白穂の膣内に、大量の精液が流れ込む。  
「ん、んはあ、はあ、はあ白穂。」  
「はあ、はあ、んっ…チュ。」  
朦朧としながら、最後にどちらからともなく口づけをかわし、  
二人同時に、少しの間意識を失った。  
 
 
 
 
サァァァァ  
意識が戻った後、汗をかいた体を洗う為、二人一緒にシャワーを浴びる。  
「なんだか今日の白穂、すごく積極的だったね。」  
なにか思うところがあったのか、サヴェレンティが白穂に問う。  
白穂はサヴェレンティの髪を丁寧に洗いながら、少しだけ黙考し、  
なにかに思い当たったかのように、つぶやく。  
「もしかしたら、呪いの性質が変わったのかもしれないわね。」  
白穂の言葉に、サヴェレンティはハッとした表情になり、  
直後に真っ赤になる。  
「ええと……《恋をして、抱きしめる》から、《恋をして、  
え、え、えっちしたくなる》に変わったって事。」  
ハワハワと、恥ずかしそうに言うサヴェレンティに、白穂は  
少しだけ照れたよな声色で、  
「それではあまりにもストレート過ぎるわね。」  
そう言い。サヴェレンティの耳元に唇を寄せ、シャワーの音に  
掻き消されてしまうのではないかというぐらい小さな声で、囁いた。  
「《恋をして、もっと好きになってしまう》なんて、どうかしら。」  
 

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