「う………うん?」
ある日の夜中、ハルこと夜知春亮は不自然な重みを感じ、目を覚ます。
まだ完全に意識は覚醒していなかったが、自身にかかる重みの正体を確認しようと、視線を下へと移した。
「…………なにやってるんだ?黒絵。」
春亮の目に写ったのは、自分の体の上に乗りながら、なにやら考え事をしている幼女………もとい人形原黒絵だった。
「あ、ハル起きた?」
「ああ、ついでに『布団の中』から出てくれると助かる。
それともう一回聞くぞ、なにやってるんだ?」
「や、とりあえずこれをどうしようかと。」
春亮の言葉の前半部分を思いっきり無視し(どうやら布団の中から出てくれる気は無いらしい)、黒絵はある一点を指差す。
「…………………」
「ハル?」
黒絵の指差した場所………春亮の股間は、パジャマの上からでも分かるぐらいに勃起していた…………やっべぇ、すごい気まずい。
「いや、黒絵。これは…………」
「うん、ハルの布団に侵入して、手で擦ってたらこうなった。
いやー、ハルも男の子だった
「確信犯か!?」
黒絵が言い終わる前にツッコム、なにやってるんだよこの幼女。
「おー、ビクンビクンゆうちょる。
ハル、直接見ていい?」
「だ、駄目に決まってるだろ!!」
ツッコミを無視して、とんでもない事を聞いてくる黒絵。
春亮は貞操の危機を感じ、パジャマのズボンを必死で押さえながら、黒絵をどかそうとする。
しかし
「モード《カオティック忠盛》」
黒絵の呟きと共に、彼女の髪が春亮を拘束しにかかる、春亮も拘束されまいと必死で抵抗するが、所詮は普通の人間、一分と待たないうちに拘束されてしまった。
「ちょっ、黒絵!!マジでシャレになってないって!!」
このままでは本当にまずいと感じ、黒絵にそう抗議する。
黒絵は少しだけ黙考した後、いつもの眠たそうな瞳に少しだけ憂いを含んだ表情をした。
「ハル、実はうちも結構焦っちょる。」
「………どういう意味?」
「ハルは鈍いなー。」
黒絵の言葉が本気で理解出来ず、そう尋ねると、黒絵はおもいっきり呆れたような表情になった。
「うん、ハルの鈍さは筋金入りじゃね、これはもう行動で証明するしかないんじゃなかろうか?」
そう言うやいなや、春亮のパジャマのズボンをパンツごとおろす、今までパジャマで押さえ付けられていた春亮の剛直が、黒絵の目の前にさらけ出された。
「ハル……………」
それを黒絵がびっくりしたような表情で見つめる。春亮は本気で気まずくなり、顔を真っ赤にしながら黒絵から目を逸らした。
………………
しばらく沈黙が続いた後、黒絵が突然尋ねてきた。
「ハル、普通はこんな大きいものなんじゃろか?」
「い、いや、普通だと思うけど。」
黒絵はその言葉に少しだけ目をまるくして、興味深そうに春亮のナニを見つめる、そして、おもむろに顔を近づけると、
パクッ
春亮のナニを自らの口に含んだ。
しかし、全体にミニサイズの黒絵の口は例にもれず小さく、春亮のモノの先端をくわえるだけでもかなりきつそうだった。
「ふぁふ、ふぃもふぃいい?」
そう聞きつつ、黒絵は頭を上下に動かす。
「き、気持ちいい……けど、歯が当たって………」
そう、確かに気持ちいい、けれど、不慣れだからかサイズが合っていないからかは分からないが、黒絵の頭が上下するたび、
亀頭の裏筋の部分に歯が当たってしまい、快楽よりも痛みの方が勝ってしまう。
さっきの一言でそれに気付いたのか、黒絵は上下運動を一旦やめると、春亮のナニをくわえたまま、なにやら思案し始めた。
「ふぁふ、ひゃあふぉれふぁ?」
「……っ」
わずかな間をおいて、黒絵が再びフェラを開始する。
頭は固定したまま、亀頭の先端の割れ目…つまりは尿道の部分に舌を押し付けるようにして、春亮のナニを刺激する、
それと平行して、黒絵の両手が、春亮のナニのサオの部分をしごき始めた。
突然の刺激に、春亮は危うく射精してしまいそうになるが、すんでのところで堪える。何となく、今射精してはいけない気がしたからだ。
実の所………黒絵がフェラに集中しているせいか、髪の毛による拘束は既に解けている。当然、春亮自身もそれに気付いてはいるが、春亮はもう抵抗しようとは思っていなかった。
黒絵がその小さな体を使って精一杯フェラする姿と、真剣かつ『憂い』を秘めた表情を見ている内に、気まずさよりも、愛おしさが勝ってきたのだ。
その愛おしさが衝動となり、春亮の体を動かす。腕を伸ばし、黒絵の頭を、その綺麗な髪を梳くようにして、優しく撫でる。
黒絵は春亮の行動に、一瞬驚いたような顔をしたが、すぐにトロンとした表情になり、フェラを再開する。
亀頭の先端部分から、段々と舌を動かし、エラの部分へと到達する。
そのままエラをなぞるように、舌をゆっくりと動かす。
サオをしごくペースも、最初のように一定のリズムではなく、緩急を付けて巧に春亮のナニを刺激している。
しばらく黒絵のフェラを受け続けていたが、刺激に慣れてしまったのか、射精感が少しづつ収まってきてしまっていた。
黒絵もそれに気付いたのか、一旦フェラを中止し、春亮のナニから唇を放した。
「ハル、うちの髪、好き?」
「え?ああ、うん凄い綺麗だし好きだぞ。」
「うん、ありがとー」
黒絵が突然質問をしてきたので、意図は分からなかったが、とりあえず正直に答える。
その答えに、黒絵は少しだけ嬉しそうな顔をして、もう一度顔をナニに近づけた。
そして、今度はくわえずに、ナニに唾液を垂らし始めた。
「黒絵?」
呼び掛けてみたが、黒絵は応えず、ナニに唾液を垂らす作業に没頭している。
そして、ナニが黒絵の唾液でびちゃびちゃになった頃に、黒絵がなにやら呟く。
「モード《エロティック…………やっぱりやめとこー」
呟きと同時に、黒絵の髪が春亮のナニに巻き付く。そして、ざわざわと不規則な動きで、春亮のナニをしごき始めた。
「ハル、気持ちいい?」
「ああ、す、凄く気持ちいい。」
その返答をきくと、黒絵は満足した顔をして、更に奉仕をし始めた。
髪の毛でしごくのはそのままに、尿道を舌の先端でちろちろと舐め、定期的に唾液を垂らす。
舌は尿道だけでなく、筋やエラの部分も刺激してくる。
髪の動きは不規則で、更にそのすべすべの触感や、唾液のべとべと感も重なって、想像以上の刺激を与えてくる。
さすがにこれには長く堪える事が出来ず、射精感が猛烈な勢いで込み上げてきた。
「く、黒絵、もう。」
春亮の切羽詰まった声を聞くと、黒絵は舌での奉仕を中止して、もう一度春亮のナニをくわえる。
「っ!!」
その瞬間、与えられた刺激が変化したのもあいまって、春亮は黒絵の口内に、おもいっきり射精した。
黒絵はその感覚に驚いていたようだが、すぐに気を取り直し、春亮が射精した精液を全て受け止めようと、春亮のナニに吸い付く。
「………ゴフッ」
それでも黒絵の小さな口では受け止めきれず、射精が終らないまま、黒絵の口から離れる。
そのまま勢いよく精液は飛び散り、黒絵の綺麗な髪を白く染め上げる。
射精が収まり、春亮のナニも通常状態に戻る。
そのまま少しだけ射精の余韻に浸り、少し落ち着くまで待つ。
そして、少々の沈黙の後、
「ハル………苦い」
いつものねむそうな顔で黒絵が言った。
「いや、まあ、それはなぁ。」
苦笑しながらそう答えると、黒絵が突然寄り掛かってキタ。
「どうした?」
「うち…疲れ……眠い。」
「いや、今寝るのはまずいだろ、髪とかそのままじゃ、」
「すぅー……すぅー…」
「………まあ、仕方ないか。」
黒絵が寝てしまったので、黒絵の髪に付いた精液だけをティッシュできれいに拭き取り、春亮もそのまま眠ることにした。
ーーーーおまけーーーー
翌朝、目を覚ました時には黒絵の姿は無かった。
先に目を覚ましてでていったのだろう。
そんな事を考えながら、寝ぼけ眼をこすって居間に行くと…………
そこは魔界だった
なにやらこのはがものすごくまがまがしいオーラを放っていて、フィアは、
「破廉恥だ破廉恥だハレンチだハレンチだハレンチだハレンチだ破廉恥だハレンチだハレンチだ破廉恥だハレンチだハレンチだハレンチだハレンチだハレンチだ破廉恥だハレンチだハレンチだハレンチだハレンチだハレンチだハレンチだ…………」
と、テーブルに向かってひたすら呟いている。
そして悟る、あぁバレてる、と。
黒絵の姿が見えないのは、いち早く危険を察知して逃げたのだろう。
春亮も居間の光景を見なかった事にして、回れ右をする。
ガシッ!!
その肩を、何者かが掴む、それはもう、物凄い力で。
そして、底冷えするような恐ろしい声で、
「は、る、あ、き、く、ん。家族会議をしましょう。」