「んぐーっ!!んっ!んっ!んんぅーっ!!」
「愛美お姉さまのここ、ステキぃ……あったかくって柔らかくってぇ…」
暗い、暗い有機物とも無機物ともとれる異質な素材で形成された壁に包まれた部屋の中で、二人の女性が肌を重ねていた。
愛美、と呼ばれた女性はもう一方の女性に組みしかれ、腕を後ろ手に縛られたまま、犬のように背後から犯されている。
口に噛まされたギャグから濁った悲鳴とともにボタボタと垂れ落ちて水溜りを作る唾液。
その愛美の中に突き入れて、盛ったように腰をひたすら振りつづけて愛美の子宮をえぐりつづけているのは、彼女を慕う後輩、椎名ひろみだった。
「えああ!!んぐ――っ!!んぶぅっ!!んゔゔーっ!!」
(やめてぇ!!ひろみっ!!だめっ!もうだめぇぇーーっ!)
声にならない叫びで必死に懇願するが、ひろみはそれをまるで無視して女性には有り得ない男根で愛美を貪るのを止めようとはしない。
既に幾度かの絶頂を愛美の中で果たしたためか、打ち付けあう腰の付け根は溢れ出した白濁でまみれていた。
それでも衰えることのない腰の動きに合わせて、二人の汗が珠となって飛び散った。
「ああ゙ぁっ!!お姉さまっ!またイキますぅぅっ!お姉様の中に出ちゃいますぅぅっ!!」
「んいぃっ!!い゙うゥっ!!ふぐぅっ、んぐぅ〜〜っっ!!!」
(いやぁぁっ!!もう膣内はイヤぁぁっ!!ひろみっ!やめてぇぇェっ!!)
だが、その懇願に対する返答は、熱い汚濁の子宮への噴射だった。
「アァァンっ!イッちゃううん!」
「〜〜〜〜〜〜っ!!」
ひろみの男根が一瞬膨らんだように感じると、腹部が一気に加熱させながらなだれ込んで行くマグマ。
下腹部を中から焼かれ、愛美は大きく目を見開き、縛られたままの手をぎゅっと握り締めながら、同時に絶頂を迎えた。
「はぁ…はぁ…はぁ…おねえさまぁ…すてきぃ…」
「ひゅー…っ、ひゅー…っ、ひゅー…っ」
絶頂の余韻に浸り汗にぬれて脱力仕切った愛美の腰を抱え込むと、抜かずにふたたび腰を降り始める。
「うふふふ、ふふふ…まだ、もの足りないのぉ…」
(もう…、もういやぁ……もうゆるしてぇ…)
再び始まる陵辱…、そんな中、突如少年の声が響く。
「ほら、菜々子も見てみなよ。あんなにお姉ちゃん気持ちよさそうだよ?」
その部屋の中には愛美とひろみの愛辱のベッドの横にもうひとつ、ベッドが置かれていた。
そこには、二人の少年と少女がベッドに座っていた。
少年はリラックスしたようにくつろぎ座り、愛美とひろみの痴態をうれしそうに眺めている。
彼の名前は芹沢瞬兵、今、まさに犯されている芹沢愛美の弟であった。
そして、瞬兵とは対照的に怯えた仔犬のように小さく身を震わせて愛美たちから顔をそむけて耳をふさいで泣き続けている少女。
瞬兵のクラスメート、いや、彼女自身は気づいていないだろうが、それ以上の感情を瞬兵に持っている相羽菜々子だった。
「ひっく…ひっ…いやぁっ!!こんなのいやぁっ!!」
いったい彼らに何が起こったのか…
「瞬兵………」
「…大丈夫よ、菜々子ちゃん…。瞬兵はきっと無事。なんたって私の弟なんだから!!」
芹沢家のリビングのソファに並んで腰を掛けて、両の手を握り締めてぽろぽろと泣く菜々子の肩を抱いて優しくなでる愛美。
「う…ひっく、ひっ…う、うぅ…ふぇぇぇぇん…」
愛美の胸に顔をうずめて泣き崩れる菜々子の、目の前で震える栗色の髪を撫でながら抱きしめる。
(本当に…こんな可愛い子を泣かせて…帰ってきたら、うんと叱ってやるから…早く帰ってきなさいよ…瞬兵)
一週間前、セルツの駆るデス・マレフィックとの戦いに敗れ、ガーンダッシャーを破壊されたバーンガーンはブレイブチャージが解けてしまった。
そして、バーン、ガーンダッシャー、瞬兵と分かたれた勇気の聖勇者は、目の前でセルツに勇気の源たる瞬兵を奪われてしまったのだった。
今もバーンはVARS基地内によって、他の勇者たちの協力の下必死の治療、修理が行われている…。
奪われた瞬兵の行方も杳として知れないまま、時間だけが過ぎていった。
自分もまた不安が心を支配していたが、それを菜々子には見せると彼女をさらに不安にさせてしまうだろうとそれに耐えていた。
しばらく、部屋の中には菜々子の嗚咽だけが響いていた…。
・
・
・
・
ピンポーン ピンポーン
・
・
・
「お客さん…?菜々子ちゃん、ちょっとごめ…」
「ただいまー」
菜々子の体を離そうとした瞬間、二人の耳に聞き慣れた声、待ち望んでいた少年の声が届いた。
「「っ!!!??」」
目を見合わせると一目散に玄関へと走る二人。
そこにはいつもと同じ、赤いジャケットを羽織った少年…瞬兵が笑顔で立っていた。
思わず、その胸に飛び込む菜々子、ぎゅーっと抱きしめたままポロポロと先ほどとは違う理由の涙を流す。
「瞬兵…っ!!」
「わ…っ、ちょっ、ちょっと菜々子…は、恥ずかしいよ!!」
「瞬兵っ!瞬兵ぇっ!!」
泣きながら瞬兵の名を呼びつづけて抱きしめる、照れたように頬を染めながらされるがままだ。
そんな二人を眺めながら愛美もまた目尻にたまった涙をこすりながら笑顔を浮かべる。
「こぉら…心配掛けさせてぇっ!!」
抱き合う二人を丸ごと抱きしめる。
「うわっ、お姉ちゃんっ!痛いよぉっ!」
「しゅんぺぇ…っ」
しばらく三人で抱きしめあいながら瞬兵の帰還の喜びを分かち合う。
ふと、愛美が疑問に思い、あることを尋ねた。それが、欲望の地獄を迎えることになるとも知らずに…
「瞬兵…どうやって戻ってきたの?セルツは?」
「え?ああ…僕ね…新しい力に目覚めたんだ…、セルツ様のおかげでね」
「!!?」
突如、暗く、低くなった瞬兵のトーンに抱いていた腕を放して、彼を見つめる。
驚愕に染まった表情の愛美と菜々子、一方瞬兵はニコニコとした笑顔のままだった。
だが、その笑顔は作り物のような…冷たい氷のような笑顔だった。
「そう…僕は…目覚めたんだよ」
瞬兵がゆっくりと右手を上げていく。
まるで縛られたように体を動かすことができず、その手の動きにあわせて視線を追っていく二人。
カッ!!
瞬兵は笑顔のまま、突如、その手が怪しく光った。
「ふふふ…欲望の化身に、ね…」
そうつぶやく瞬兵の足元には、重なるように倒れこんだ愛美と菜々子の姿があった…。
そして、菜々子が目を覚ましたとき、目の前にはひろみに犯されつづける愛美の姿があった。
そして、瞬兵もまた笑顔でそこに座っていた。
「ふふ……ひろみさんの、欲望をちょっと具現化させて、思い通りにさせてあげたんだよ…
まさかあんなのが生えてくるなんて夢にも思わなかったけどね♪」
欲望の化身となった瞬兵は、人の欲望を読み取り、それを叶えさせるための力を得ていた。
そう、人の欲望を抑える理性という鎖を砕き、本能と欲望のままに自分のしたいことを対象者にさせるという力を。
ひろみは一足早く瞬兵に囚われ、その力に侵され、肉体すらも改造された。
そして、今その欲望を愛美にぶつけている。
「ひっ、ひっく…こ、こんなの…こんなのいやぁ…」
「くすくす…女の子が女の子のこと好きになるなんて変だよね?」
「しゅんぺぇ…おねがい、元に戻って…」
うれしそうに語りかける瞬兵とは、対照的にただ泣きじゃくる菜々子。
その泣き顔を見ることすら楽しいといわんばかりに言葉を突き刺していく。
「やっぱり、女の子は男の子のことが好きになるのが普通だよね…
そういえば、菜々子の欲望って何なのかな?」
「え…?……あっ!?ひっ!?なっ、なにっこれ!?」
くいっ、と泣きじゃくる菜々子のあごに手を置いてじっと見つめる。
目と目が合った瞬間、体がまるで金縛りにあったみたいに動かなくり、瞬兵の瞳から逃げられらない。
そして、自分の瞳から何かが入ってくるような、出て行くような感覚に襲われる。
「いやぁっ…いやぁ…やめてよぉ…」
たまった涙がポロポロと伝っていくが、指一本動かせず止めようが無い。
しばらくそうしていたが、瞬兵が不意に菜々子のあごから手をはずした、瞬間、金縛りが解けてベッドに倒れこむ。
「はっ…はぁっ、はぁっ…なにを…何をしたの?」
「ふふーん…菜々子はそんな風になりたいんだ、わかった、してあげるよ♪」
「え…?何をいって……ひっ!!!??ひっ、ひやあああ!?何?なんなの!?むねが…っ、むねがぁぁっ!」
瞬兵の手のひらが怪しく光って、倒れこんだ菜々子の首筋に触れた。
瞬間、菜々子は電気が走ったように大きく背を反らせる、自分の体が燃えるように熱く、張り裂けそうになる。
それは、年相応の、まだ膨らみきっていない乳房からの衝動だった。
まるで、自分の胸を見えない何かが掴んでもぎ取ろうとしているかのような感覚。
「アっ!!アァッ!いやぁぁぁぁっ!!破裂しちゃう!やぶけちゃうよぉっ!!いやぁっ!!瞬兵っ!助けてっ!たすけてぇぇっ!!」
ベッドのシーツを転びまわりながら胸の熱さにもだえ苦しむ菜々子、だが、瞬兵は薄くわらったまま見下ろすだけだ。
「あっ!!やっ!!やぁぁっ!ああああああっ!!!!」
ひと際大きな奔流が訪れると同時に、乳房の圧迫感が止まる。
苦しげに息を吐きながら自分の体を見下ろすと、菜々子は自分の体に起きた異常に悲鳴を上げた。
「ひぃぃっ!!?な、なにこれぇっ!?」
普段は見下ろしても、なだらかなカーブを描くだけの乳房が成人女性のように大きく膨らんで、
黄色と白のストライプの入ったカットソーを押し上げていた。
「菜々子、お姉ちゃんみたいにおっぱい大きくなりたかったんだぁ」
「…っ!そんなこと思ってないよ!だからお願い!元に戻して!もどしてよぉ!!」
「はぁ…嘘はだめだよ、嘘つきは僕は嫌いだなぁ」
ぎゅにっ!
「ひ!!?いっ、痛いっ!!痛いよ!やめてぇぇぇっ!」
ため息をついたかと思うと、そのまま菜々子の乳房の先端をひねり上げる瞬兵。
自分の体を襲った激痛に悲鳴を上げて、瞬兵の腕をつかんで離そうとするが、さらに悲鳴を上げて泣き叫ぶ。