「やっぱり、バーベキューは人数が多いと楽しいね。
今日は芥川くんも来てくれてうれしいよ」
「いつも忙しくてすまんな、井上」
「忙しいからって、ちゃんと彼女もかまってあげないとダメですよぉ〜、芥川先輩」
「ちょっと!?彼女って誰のことよ?一詩がそう言ったの?」
「いや、オレはなにも言ってないが…」
「え?そうかなぁ、と思ってぇ〜。でも芥川先輩、マジメな話ですけど、
幸せはちゃんと捕まえておかないと、ななせ先輩みたいに寂しい思いをしますよ」
「はっ!?竹田、何言ってんの?」
「琴吹さん、まだ彼氏いないんすか?そんなに美人なのに。
なんならオレとかどうっすか?」
「な、なんで櫻井なんかと」
「まあまあ、竹田さんも流人くんも、そんな風に言わないで…」
「流くんはあたしの彼氏だからダメですよぉ、ななせ先輩」
「だ、だから櫻井なんかと付き合うわけないでしょ!」
「そうだ!芥川先輩。心葉先輩とかななせ先輩みたいにボケっとしてる人たちは
ほおっておいて、今度あたしたちとダブルデートしませんか?」
「お。それいいね。さすがちぃだ。どうっすか?美羽さん」
「あら、いいじゃない。じゃあ、あたしとコノハも混ぜてもらって
トリプルデートってことにしましょうよ」
「「「「え?」」」」
「すまん、竹田。どうやらオレは行けそうにない」
がんばれ、芥川くん。
あと、ななせもがんばれ。