「じゃあ一詩ここでいいから」  
「うむ。あ、そうだ朝倉。男手が必要な時は言ってくれ。  
 蛍光灯の交換とか」  
「はぁ?そんなの自分でやるわよ。  
 なんだかんだ言って、あたしの部屋に上がり込もうとしてるんでしょ?」  
「いや、そういうわけではない」  
「とにかく大丈夫だから。じゃあね」  
 
     ☆   ☆   ☆  
 
「すまんな、井上。広報誌なので掲載料といっても謝礼程度しか出せないが」  
「ううん、芥川君、そんなこと気にしないで。  
 僕なんか作家といっても大先生じゃないんだから。  
 それより芥川君。  
 仕事も忙しいとは思うけど、たまにはミウのとこにも顔出してあげてね」  
「ん?朝倉のとこへか?」  
「この間もミウのところに遊びに行ったら、蛍光灯の交換をさせられちゃったよ」  
「そ、そうか…」  
 
がんばれ、芥川君  
 

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