「やだ、井上ってばもうでちゃったの……?」
白濁液に塗れた肉茎に舌をにゅるにゅる這わせながら、琴吹さんが失望の色と共にそう呟く。
「ここからが、気持ひいいんらよ…?」
口にくわえたままそんな訴えるようなまなざしを向ける。
声にあわせて舌がぷるぷると震え、それだけで腰が砕けそうになる。
「そ、そんなこと言ったって…」
弁明の言葉を口にしようとするが、琴吹さんの舌が与える快感に言葉がでない。
琴吹さんの柔らかな手が僕のモノを上下にさすり続け、ソレに合わせる様に舌を皮の間をなぞるように舐めあげる。
男性経験どころか、異性とろくに会話もしたことがないであろう琴吹さん。
それなのに。絶妙に緩急をつけて僕を翻弄する。
一度達したはずのそれはもうすでに、はちきれんばかりに勃起していた。
「うわっ…!?」
琴吹さんの舌がスジをぬるりと舐め上げる。
「ホント、井上ここの裏側、弱いね…」
そういいながら次はくびれに舌を巻きつけ優しく先端を吸い上げてくる。
僕のほうは後少しでもうダメなところまで来てしまった。
弱い弱いといって非難しているくせに、こっちを向くときの顔はにんまり顔だ。
……どうにか、反撃してやる。
「すぐ、楽にしてあげるね…」
髪を右に左に揺らしながら、琴吹さんがやんわりと口に含んだ剛直をすすり上げる。
「させないよっ」
ちゅぽんっ…
「ぷぁっ…な、何?」
もう一息で達するというところで、腰をくねらせて口内からペニスを抜き取る。
そして座り込んで僕のペニスにむしゃぶりついていた琴吹さんの腰を抱き上げる。
くちゅ…ちゃぷっ…
そして舐めているうちに興奮したのだろうか、すでに熱く濡れていたソコに先端を押し当て…
「へっ?ちょ、ちょっと、井上…?」
今まで完璧に攻めていた琴吹さんは、僕の行動に瞬間身を固める。……それが、致命的な隙だった。
「いれるよ」
にゅぷ、にゅぷ…ちゅぷっ…
決死の思いで僕の分身を、琴吹さんの膣内目掛けて突きいれ、そして……その中心に吸い込まれた。
ぬちゃっ…ぬちゅ…っ…
「や、…いやぁああ…っ」
先端で柔肉をかきあげると、そのたびに琴吹さんのからだがぴくっ、ぴくっと震える。
それに呼応するように膣肉も収縮を繰り返す。いつのまにかなされるままだった琴吹さんがゆっくりと腰を使い始めている。
「やぁ、…いの、うえぇ…」
顔を上気させ、とろんとした目で僕の体に手を回す。
琴吹さんの柔らかな乳房が顔に押し当てられる。琴吹さんの身体…なんだかすごくえっちだ…
思わず口に含み歯を立てないように優しく食む。すべすべでマシュマロみたいにやわらかくて。
「琴吹さん…こんなに腰震わせて、…気持ちいい?」
「っひあん・・・あっ・・・気持ち、いいよぉ…」
琴吹さんも限界が近いようだ。彼女の艶やかな肉体といやらしい腰使いに、僕の勃起はもはや最高潮に達していた。
「ひゃぁん…あ…っ、ああんっ!」
びゅ、びゅくっ、どく、どくん…
僕は膣内がビクビクと痙攣し彼女が達するとほぼ同時に、奥深へと精液を注ぎ込んでいた。
にゅぷ、にゅぷぷ…ちゅぽん…っ
肉棒を琴吹さんから抜き取るとまだ出し切れていなかった精液が彼女の胸へとはねた。
射精とともに激しい疲労と虚脱感に襲われ、ベッドへと倒れこむ。
「わたし…、まだ一回しかいってない…」
方で息をしながら、琴吹さんがつぶやく。
「ごめん、今日はもう無理だよ」
「…だめ」
そういって琴吹さんは僕の上に肢体を横たえると、ゆっくりと身体を前後させた。
琴吹さんの精液に塗れた豊かな胸。とても淫靡な光景だった。
それを見て僕の下半身が、再び鎌首をもたげる。
正直、僕の体力は限界に達していたが、コイツはそんなことはお構いなしのようだ。。
「くす、…井上のまだまだいけそう」
今度は彼女かがペニスを入り口へとあてがい、中へと導く。
そして琴吹さんはぐったりとする僕の上で腰を揺らし始める。
揺れる胸と髪を見つめながら、僕はただ彼女の与える快楽に身をゆだねるだけだった。
{完}