僕は、文芸部室でいつものように三題噺を書いていた。
それを待つ遠子先輩もまたいつものように椅子に体育座りしてなにか本を読み…食べている。
三題噺をそろそろ書き終えるところで後ろからガシャンッという音とキャッというなにやら悲鳴のような音がした。
何事かと思い振り返ると、そこにはスカートがめくれ、手を投げ出しうつぶせに倒れた先輩がいた。
「何してるんですか…スカートめくれてますよ」
その言葉に慌てて立ち上がり、スカートをただす遠子先輩。
「こ、心葉くんのえっち!へ、変な目で先輩を見るなんて」
遠子先輩の頬はみるみるうちに真っ赤に染まっていく
「もう少し成長してから言ってください。今の先輩に欲情する人はただの変態です」
「なっ…べ、別に成長してないわけじゃっ…そ、それにそこまで小さいわけじゃないわ」
「はいはい。そうですね…まぁ見たわけじゃないんで知りませんけど」
「心葉くん」
「なんですか?」
「見たいの?」
「帰っていいですか?」
「ひどい……少しくらい興味を持ってくれたって」
「えっ…」