「―アァ、青ざめた馬とォ、青っちろい騎士ィ――」
―薄暗い夕闇の中小柄な男が人気のない港の倉庫の前を歩いている。
「そして、不思議ィ――」男は歩みを止めニヤニヤ笑いだす。
「――さて。そろそろ尾行も飽きたんじゃねぇのか?――迂回さんよぉ」
振り返らずに、男は言った。
周囲には誰もおらず、つまり返答は無い――はずだった。
が、ちゃんと答えは返ってきた。
「…いつから気付いてた?」
倉庫の陰から線の細い美少年が姿を現す。
「そりゃあ、お前さんが始めた時からだ。――で、何の用だ?」
小柄な男はなおもニヤニヤしながら言った。
「――お前を消す事になった。」
若干の苛立ちを含む口調でラウンダバウトが答える。
「悪く思うなよ…」
即座にラウンダバウトはその能力を解放し、それと同時に立っていた小柄な男の姿勢が崩れた――その時
「――そいつは俺様のセリフだなぁ?」
崩れる途中で男は持ち堪えた。
「―――くっ!!」
今度はラウンダバウトの方が姿勢を崩す。
見るとその足に小さな注射器の様な物体が刺さっていた。
「尾行されているってわかっていて何の準備もしてないわけ無いだろ?…ひひっ」
――はるか離れた所から狙撃用のスコープがキラリと光る。
(油断した………。)
唇を噛み締めるラウンダバウトはそれでも再度能力を発動しようとした。
が、
「……!?」
「ひひっ、使えねぇだろ?能力。そういう薬と麻酔をブレンドして撃ち込んだからなァ。」
楽しそうに小柄な男――ジィドが話し続ける。
「しかし、念には念を入れねぇと。――お前ら合成人間は何をやらかすかわかったもんじゃねぇ。」
そう言いながらもはや身動きが取れないラウンダバウトの装備を調べ始める。
その手が股間をかすめた時、 ジィドは“あること”を思い出した。
「…ん?――あァ!そうだった!そういやお前さんは女だったな?」
「…………」
「いやいや悪いことしちまったぜ、ちゃんとレディとして扱ってやらないと――なァ?」
ジィドの目が一際妖しく光った。
スルッと素早くズボンが下ろされる。
「あっ、貴様…何を、―――ッ!」
弱々しい声も股間に延びたジィドの手の動きによって遮られる。
慣れた手つきで指がパンツの脇から吸い込まれていった。
「あっ!アッ……ッ………!!」
ラウンダバウトは自分の中に他人の指が侵入していく異質な感覚に身悶えた。
「ひひっ、合成人間にしちゃあなかなか感度良いじゃねぇか。」
そう言いながら指が秘裂を弄りまわすスピードを上げると、すぐにクチュクチュと卑猥な水音が響き始めた。
「んっ…んっ…んぁっ…ふぁっ……あくっ……あっ……!」
能力を封じられ身動きが取れないラウンダバウトはされるがままだった。
「あっ…あっ…ふぁ……はぁっ……!」
「コイツめちゃめちゃに濡れてやがるぜ、ひひっ。」
笑いながら愛液まみれになった指を舐めて見せる。
「じゃあそろそろ準備は済んだよなァ」
――ジィドは己の欲望の塊をズボンから取り出し、ラウンダバウトの濡れきった秘裂に宛てがった。
「…や…やめ……ろ。」
ラウンダバウトが弱りきった声でかろうじて抵抗の意思を示す。
が、
「ん〜?聞こえねぇなァ。」
ジィドは完膚無きまでにその言葉を無視し、腰を突きだした。
「………あああぁぁっ!はあっ!あっ、あっ!っ……痛いッ!う、動くな…」
常に冷静な彼女ではあったがあまりの痛みとショックに完全に狼狽していた。
「おいおい初めてってか?―まあ、合成人間なら当たり前か。」
しかしそう言いつつも何の遠慮もなく腰を振り下ろし続ける。
「くぅっ……んんっ……ああぁっ…はぁ……!」
それでも痛みに慣れ始めたのか、少しずつ苦痛の声よりも快感の声が増えだした。
「なかなか良い締まり具合だぜ?…アァ、そろそろイっちまいそうだ…。」
そう言うやいなやラウンダバウトの秘裂を狂ったように突き上げる。
「あぁっ!あぁっ!あぁっ!ああっ!はぁっ!―――あああああぁっ!!」
一際高い矯声があがる。
しかしその余韻が消えぬ間に
バシッ
とラウンダバウトの顔に拳が飛んだ。
「…勝手によがってイッてんじゃねぇぞコラ。穴がゆるみきって俺様がイケねぇだろ。」
うめく彼女にさらに容赦の無い一撃が今度は腹部に決まる。
「ぐっ……かはっ。」
しばらくその苦しむ様子をジィドは眺めていた。が、程なくしてその顔に笑みが戻る。
「…まあ、仕方ねぇ。その代わりと言っちゃあなんだが――責任をとって貰おう。」
そう呟きながら静かにその手をラウンダバウトの細い首筋に伸ばす。
「…!?」
戸惑う彼女を見下ろしつつ、ジィドはゆっくりとその首を絞め上げ始めた。
「……〜〜!!!!!」
文字通り声にならない苦しみがラウンダバウトを襲う。ジィドは構わず語り続ける。
「知ってたか?こうやってチョイと絞め上げてやると下の方も締まるんだなァ、これが。…お、早速締まってきたぞ。」
肉棒が抜き出され
肉棒が刺しこまれる。
響きわたるグチャグチャという水音。
「…!!……!!!」
その一連の動作が数え切れない程繰り返され、結果
ラウンダバウトは白眼を剥き、涎を溢れ落とし、意識を飛ばしていた。
不意に肉棒の動きが速まり水音が激しくなる。
「お、お、お、出るぞ!」瞬間、白濁した液がラウンダバウトの中にたっぷりと注ぎ込まれていった。
が、彼女にはもうそれを認識する力は残っておらず、ただその虚ろな瞳を空にただよわせるだけであった。
お わ り