「せ、先輩・・・」  
「藤花・・・・・・」  
オレはそのまま顔を近づけてキスをする。  
「じゃあ、行くよ。」  
ぎゅっと目をつぶる藤花。  
─そこへ─  
「竹田君、期待を裏切ってすまないんだが、愛の営みはまた今度にしてくれるかい?」  
「・・・・・・・・・」  
オレは自分のアタマを抱えた。  
「竹田君?」  
オレの顔をのぞき込むブギーポップ。  
「!ッおまえ、これで何度目だ? 四度目だぞ、四度目!! なんでシようとするときに限って出てく 
るんだよ!」  
こいつは前回も前々回もそのまた前もジャマしてくれたのだ。  
もう、ワザとじゃあ無いのか? と聞きたくなる。  
「本当にすまないと思っているよ。でも世界の危機が発生している。僕はソレに対応しなければならな 
い。」  
「・・・・・・・・・・・・はぁ・・・・」  
オレはそのままガックリとうなだれた。  
「解ったよ。逝っていいよ。 じゃあ、また今度な・・・  いいか? 次は出てくるなよ!」  
オレは前回も前々回もそのまた前も口にしたセリフを言う。  
「すまないね、では行かせてもらうよ。」  
そう言うと彼はさっさと服を着て行ってしまった。  
 
───で、5度目の正直─  
 
「せ、先輩・・・」  
「藤花・・・・・・」  
オレはそのまま顔を近づけてキスをする。  
「じゃあ、行くよ。」  
ぎゅっと目をつぶる藤花。  
ここまでは前回(と前々回とそのまた前回)通り。  
もし、この後も今まで通りだとすれば、たいてい入れる直前に彼が出てくる。  
─そして─  
「竹田君、期待を裏切ってすまないんだが、愛の営みはまた今度にしてくれるかい?」 (コピペ)  
またかよ!! でも、今日は絶対ヤルと決めたんだ!  
オレは彼の身体を抱くようにして、彼の身体の後ろに手を回した。  
「竹田君、わかっていると思うが、ボクは宮下藤花じゃない。 放してくれないか?」  
ブギーはまったく動じずに、淡々と言葉を吐く。 身体も微動だにしなかった。  
かえって好都合だ。  
 ガチャ・・・・  
「!!?? 竹田君!!?」  
オレは隠し持っていた手錠を彼の手首に掛けた。  
 
ブギーは両腕に力を込めて手錠を外そうとするが、そう簡単に外れるような代物ではない。  
ただ、カチャカチャと乾いた音を立てただけだった。  
ちなみに手錠はチェーンの部分がベットの支柱のかなり低い部分に通してあって、彼は移動することは 
おろか立つことさえ出来ない。  
「竹田君、今すぐコレを外してくれないかい?」  
ブギーは殺気のこもった視線で睨み付けてくる。  
「やっぱ、おとなしくヤらせてはくれないよな。」  
「あたりまえだよ。 わかったらコレを外してくれないかい?」  
「いやだね。 今日は絶対にヤルと決めたんだよ。」  
オレはそう言って、バックから出した錠剤と水を口に含んだ。  
そのままブギーにキスをして、水と錠剤を彼の口に流し込む。  
彼は、初めは水を押し返して抵抗してきたが、オレが鼻をつまんでやったら急に大人しくなった。  
やはり、鼻と口をあからさまに塞がれるのは、肉体的にも精神的にもかなりキツイらしい。  
彼は1分くらいねばっていたが、とうとう耐えきれずクスリを飲み干した。  
「ぷはっ・・ はぁ、はぁ・・・・ なっ、何を飲ませたんだい?」  
「媚薬の強力なヤツ。 効果は我が身を持って確認済みさ。」  
ぶっちゃけ、コレはマジでヤバイ。  
試しで飲んだときは、ヌいてもヌいても全然おさまらなかった。  
 
そうこうする間に効いてきたらしい。  
「どうした? 顔が紅いし息が荒いぞ?」  
「はぁ・はぁ・はぁ・はぁ・・・ そ、そんなことなー・・んっ! んむっ!!」  
オレは彼の答えを聞かずに唇を押しつけた。  
「んっ!・・んむむっ!!・・・うんっ・・ん、んんっ・・・・」  
オレは今までにBまでなら経験済み。 まあコイツのせいで最後まで出来なかっただけなんだが・・・・  
そういうわけで、キスとかの前戯ならある程度自信がある。  
「んむ・・・んんん・・ん、んむ・・うんっっっ!!・・・んうっ・・っっん!・・・んぐ・・」  
舌を使って彼の口中を、愛撫する。  
初めて感じる感覚にアタマがついて行ってない様子。  
自分を見失わないように必死で耐えている。  
「んっっ・・んんんっっ!!・・・んむ・・うんっっっ!!・・んっっ!・・んはっ・んうっ・・んっっっ!!・・・ぷはっ!! はぁ・・」  
そろそろ限界、とオレは口を離した。  
ブギーはうつろな目を潤ませてる。  
「・・・あっ・・・・ もっと・・・」  
「えっ!?」  
「!?あっ!!!!!!」  
今、コイツなんて言った?  
 
「う、あ・・・・・ お願いだ、そんな目でボクを見ないで・・・・ ううっ・・」  
彼は真っ赤になって、今にも泣き出しそうな顔でそっぽを向いた。  
いつもの彼からは想像もつかないその仕草は、ハンパじゃなくカワイイ。  
「おーい、こっち向かないとキス出来ないんだけどな?」  
そう言うと一瞬だけこっちを見るが、すぐに視線を逸らした。  
むぅ、ダメか。  
仕方ないので、目の前にあった彼の耳を優しく噛む。  
「ああーっっ!!あっ!・・んっんむっ・・んん、あっ!・・んん・」  
どうやら必死で声を抑えようとしているらしい。  
今度は首筋を舐めた。  
「!!あっっ!!!はあっ!!・あっ!・・・・んむ・・・あっ・・」  
オレはそのまま、ツツーっと鎖骨の下辺りまで舌を動かした後、顔を上げた。  
あらためてブギーの顔を真正面から見る。  
うつろでトロンとした目で、放心気味の様子。  
 
もう一度、口びるをあてがってみたら、いきなり舌を入れてきた。  
「んんーーーっ・・・うんんっ!・・んむ・・ん・・んんっ・・・・・ふむうっ・・う、んんんっっっ!!!」  
耳→首すじ→鎖骨の連携で、意識が軽く飛んでいるらしい。  
ブギーの舌がオレの口の中を掻き回してくる。  
スゲー気持ちいい。 って、このままじゃ、逆にオレがマズイ。  
オレは彼と違って自由な両手で彼の胸を掴んだ。  
「っっっッッッ!!!、うわーーーっっっっ!!!   
いきなりの攻撃でイきかけているっぽい。 次は乳首をつまんでやる。  
「!!!っっっ!!!」  
びくびくっっびくっっ  
快感のあまり、声が出せないで、いっちゃったようだ。  
身体の所々が、ピクピクと痙攣してるのが分かった。  
 
「コラ! 起きろ!」  
彼の乳首を軽くひねった。  
「ひゃっっ!! はぁ・・はぁ・・ な、なにをするんだい・・」  
イった直後はやはり敏感なようで、一発で目を覚ました。  
「んじゃ、続けるか。」  
オレは再び胸を揉もうとする。  
「あっ! やめっ!!・・・ダメだっ!! ダメだよ、竹田君!  
 こういう事は宮下藤花とするべき事だよ。 ボクは宮下藤花じゃない!」  
無視してやろうとも思ったが、ソレではつまらない。 少しいじめてやる。  
「じゃあ、今、止めても良いのか?」  
「えっ!!」  
そのまま続けられると思っていた彼は、あ然とした顔をした。  
オレは彼から身体を離した。  
「あっ・・・・・・」  
彼の瞳が揺れる。  
「止めても良いかって、聞いてるんだけど?」  
「・・・・うっ・あ・・・・」  
彼からは切なそうな、哀願の媚びが見て取れる。  
続けて欲しいと言っているのが、手に取るようにわかった。  
 
 
もうちょっと、イジメてやる。  
「なぁ、死神さん。 今、自分のアソコがどんな状態だか、わかるかい?」  
「!!!!!ッッッっっ!!!」  
彼はバッと足を閉じる・・・・・ が、体育座りのためよけいにハッキリと見えた。  
「ふ〜ん。 その反応を見ると、わかってるっぽいね?」  
「ボ、ボクじゃない!! 竹田君が、変なクスリを飲ませたせいだよ!!」  
まっ、その通りなんだけど・・・・  
「でも、おまえの身体がグチャグチャになってるのは事実だろ。」  
「そ、そんな・・・ううっ・・・ もう、許してよ・・・・」  
死にそうな顔で懇願してくる彼。  
そろそろ許してやるか・・・  
「そうだなぁ・・・ 『エッチでいやらしくて淫乱なボクを、グチャグチャに壊して』 って言えば続 
けてやるよ。」  
って、許す気全然無いじゃん、オレ。  
でもコレぐらいなら、かなりマシな方だと思うんだけどなぁ。  
彼は少しの間固まっていたが、やがてボソボソと口を動かし始めた。  
「・・・・で・・・・くて・・・なボクを・・・・して・・」  
「聞こえないよ。もっと大きな声で。」  
いや、実際聞こえないんだよ。 意地悪でも何でもなくて。 
 
オレはまだかな〜と、じーっと彼を見る。 そこで彼の様子がおかしいのに気付いた。  
 
「・・・ぐす・・・・そ・・んなこと・・っく・・言えるわけ・・ないだろ・っく・・う・・」  
って泣いてる!? マジで!!??  
「・・・だ・・って・・竹田君が・・ひっく・・・悪いんじゃないか・・・ぐす・・  
  ・・・・て・・手錠なんか・・っぐす・・・掛けて・・・っく・・・変・・なクスリ飲ませて・・・ぅぅ・・」  
彼は顔をうつむかせて、ブツブツと何か言っている。  
表情はわからなかったが、ももの上に涙が落ちているのが見えた。  
「・・ぐす・・・もう・・いいだろう?・・・ぇっぐ・・・もう許してよ・・・っく・・」  
いつもからは想像もつかない彼の姿は、すごくかわいくて・・・・  
今ごろになって罪悪感を感じたオレは、彼をギューっと抱きしめた。  
 
きっとこいつは、自分が弱い立場に立ったことが無かったんだと思う。  
今、初めてそういう立場に立って、できないような命令をされて、くやしくて仕方が無かったんだろう。  
「ワリィ・・・ ふざけ過ぎた・・」  
オレがそう言うと、彼はようやく顔を上げた。  
彼の顔は、予想どうり涙でぐちゃぐちゃになっていた。  
オレに抱かれたまま、彼はまた顔を伏せる。  
今度は恥ずかしいらしい。  
「お〜、よしよし・・」  
と、彼のアタマを撫でる。  
「・・・竹田くん・・」  
「ん?」  
「・・っぐす・・・・・少し・・このままで良いかい?・・・」  
「いいぞ、別に・・」  
「・・すまないね・・」  
そう言うと、オレの胸に顔を押し付けてきた。  
「・・・・・・・・・・・・・・・ぇっぐ・・」  
この時、きっとコイツは他人に甘えたことなんて無いんだろうな、と思った。  
 
「竹田君、もういいよ。」  
しばらくして、彼が口を開いた。  
「そうか? もう少しくらいならいいけど・・・」  
「いや、僕の方がもう限界らしい。」  
見ると、彼のアソコは洪水状態で、床にシミを作っていた。  
オレはまた彼をじっと見つめた。  
「? 竹田君?」  
「ん〜いや、さ? さっきのあのセリフ言ってくれないかなーっと・・・」  
「ムリだ。」  
きっぱり、はっきりとそう言う彼。  
「言わないとやらないって言ったら?」  
「そしたら、また泣いてしまうよ。」  
「・・・・・・おまえ、性格変わってないか?」  
「変えたのは、竹田君ではないのかい?」  
 ごもっともです。  
そういえば、手錠が付けっぱなしだったな・・・・  
ま、いっか。  
 
「じゃあ、いくぞ」  
そう言うとオレは彼にキスをした。  
「んむ・・んっ・・ん・・っんん!!・・っうん!・・んーっっっ!!・・ふぁ・・はふぅ・・うんっっ!!むう・・」  
彼はキスしたとたんに舌を入れてくる。  
「んん・・っん!・・んーーーっっ!!・・・うんっんっ!!。んっっ!・・んぁっ・んうっ・んーっっ!!・・・」  
しばらく舌を絡めあった後、唇をはなす。  
「んむ・・・んっっっ!!・・・っぷはぁ!!!・・・・・・あ・」  
彼の顔に一瞬だけ哀しみの表情が浮かんだ。  
だがオレは、ほとんど間をおかずに彼の首に舌を這わせる。  
「あっ!!・・っく!!・・はあっ!!・・んっっーー!!・・あうん・・んっ・・くぅ?!・・あっ!?」  
どうやら、打ち寄せる快感に必死に耐えているらしい。  
「ガマンすんなよ、さっさとイっちゃえ。」  
耳のすぐそばでそう呟いて、甘く耳たぶを噛んだ。  
「うあああああーーっっ!!!・・あっ!?・・嫌・だ・・ヤダ・・・はぁ!?・ぁ・・・んぁっ! 
・・こんなの・・っはぁ!!」  
次は胸を揉んでやる。  
「はんっ!・・ぃゃ・・やだ・・んくっ!!・あっ!・・いやだ・・あんっ!・まっ・まだ・・やっ!! 
やぁーっ!!」  
どうやらイク寸前らしい。  
オレは今まで手を出さなかった、彼のアソコをやさしく撫で上げた。  
「うああああああああああああああーーーーーっっっっっっっっっっ!!!!!!」  
ひときわ高い声を上げ、涙と涎を垂らしながら昇りつめてしまうブギー。  
オレはギューっと彼を抱きしめてやった。  
 
彼を一度抱きしめたオレは行動を再開した。  
アソコにあてている手を動かす。  
「ひゃっっ!!・た竹田く・・あっ!!・・まだやめっっっ!!・やぁーっっ!!・・あああ 
あーーっっ!!」  
イった直後はやはり敏感だ。  
手で下を弄りながら、舌で乳首を舐める。  
「きゃうっっっ!!! あっ!! あっ! はぁっっ!! だめっっ!!! だめっっ!!! はぁっっ!!! ああんっっ!!!」  
彼は、だめと言いながらも、自分のアソコをオレにグリグリと押し付けてくる。  
てーか、コレじゃあ止めようが無い。  
「らめぇっっっ!!! らめぇっっ!!! きゃぁっっっ!!! いやぁっっっ!! や 
あぁぁっっっ!!!」  
ブギーが暴れて手錠がガチャガチャと鳴っている。  
今の彼には、自分のアソコをオレの手に擦り付けようとする以外のことは、考えられないらしい。  
理性とかそう言ったものがなくなっていた。  
「ひゃぁっっ!!! きゃんっっっ!!! ああーっっ!! やぁーーっっっっ!!! あああああ 
あ!!!!」  
その時、手に突起のようなモノが当っているのに気付いた。  
コレって、アレだよな?  
クリッと軽くつねってみた。  
「!!!きゃっっ!!! やあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーっっっっっっっっ!!!!!!!!!」  
さっきより数段高いところに昇りつめた、彼のアソコから出た暖かい液体が、オレの手を濡らしていた。  
 
イってすぐ後は、ただ抱きしめられているだけで感じてしまっていた彼だったが、少し時間がたって荒 
かった息が落ち着いてきた。  
オレはさっきから彼の髪をなでている。  
サラサラした髪の感触が心地良い。  
「ブギー、大丈夫か?」  
彼には意識があったらしく、フルフルと首を横にふった。  
顔をふせているので、表情がうかがえない。  
「大丈夫じゃないって……もう、クスリは切れてるハズなんだけど……」  
彼はオレの胸に顔を押し付けてきた。 YESってコトらしい。  
「え〜っと、じゃあ、なんで?」  
オレがそう言うと、彼は手錠の鎖をガチャガチャと鳴らした。  
「あっ、ワリィ。」  
スグに手錠をはずしてやる。  
とたんに抱きついてくる彼。  
オレはそのまま彼に押し倒される。 そこで、彼はある事に気付いた。  
 
彼はオレに抱きつくつもりだったらしいが、まだ一度も出していない限界まで硬くなったオレのソレが、 
彼のお腹をつついていた。  
彼はじーっとそれを見つめる。  
「コラ! じろじろ見んな!」  
オレはソレを手で隠そうとするのだが、そそり立ったソレは上手く隠れてくれない。  
「だから、見るなって!」  
それを聞いて、彼はあの左右非対称の笑みを浮かべた。  
「ボクとしなくてよかったのかい?」  
おっ立っている、ソレを指差して言う、彼。  
「その体の処女は藤花からもらいたいんだよ。」  
別に、こういう考えってヘンじゃないよな?  
そもそも、わざわざクスリと手錠まで用意して、こんなことやったのは、  
『いつも邪魔するから少し懲らしめてやる!』  
っていう考えからであって、コイツをぐちゃぐちゃに犯したかったからじゃない。 
(ソレも少しはあるケド…)  
「そうかい… でもそれでは辛いだろう?」  
 
「そりゃそうだけど…… まぁ、オレもさっきので楽しんでたし、それ程じゃないよ。 それにおまえ、 
したいわけじゃないんだろ?」  
それを聞いた彼の目が中を泳いだ。  
「………」  
……ちょっとまて……  
「オイ! そこでだまるなよ。」  
自分でしといてなんだが、ここでしたいと言われたら困る。  
「うん… もしキミが断ったらムリヤリにでもしようと思っていたのだが、そういう理由ではボクは引 
き下がるしかなさそうだ。」  
いきなり淡々と、とんでもないコトを言う。  
つまり、オレとしたい、と。  
「おまえ、何言ってんだよ。」  
「? 竹田君がだまるなと言ったからしゃべったのだが?」  
アタマを抱えたくなった。  
「いや、そういうことじゃなくて……」  
変人化が進んでるように思えるのは気のせいだろうか?  
 
 
―んで、6度目―  
今度は彼は出てこなかった。  
オレはようやく藤花と一つになれた。  
今、オレはベットの端に座っていて、藤花はオレの横でスヤスヤと寝息をたてている。  
「さて、どうしよう、コレ…」  
オレは自分の下半身に目を向けた。  
オレのソレは、まだまだ元気な状態だ。  
何故かと言うと、入れたときに初めての直後は痛いらしくて、まったく動かさせてくれなかったのだ。  
入っててすごく気持ちいいんだけど、動かさないから出せない…  
そんな、ヘビの生殺しのような状態がしばらく続いた後で  
「セ、センパイ… もう、いい?」  
と、藤花。  
え? もう終わりってコト?  
「ごめんなさい… 疲れたし、イタイの……」  
オレの方も、非常に苦しいんですけど……  
とは、藤花の辛そうな顔を見れば言えないわけで。  
結局、  
「わかった… けど、大丈夫か?」  
「うん。 ゴメンナサイ、センパイ…」   
「まぁ、いいって。」  
というやり取りが合って、今になったわけだ。  
 
「やっぱ、自分でヌクしかないか……」  
そう思って、自分のモノを握ったとき  
「辛そうだね? 竹田君。」  
「うわっっ!?」  
オレは自分のモノを握ったまま固まる。  
「やぁ、竹田君。 宮下藤花とはできたのかい?」  
「…ブギーポップか。 まあ、出来るには出来たんだけどね。」  
「それはよかった。 では何故、ひとりでしてるんだい?」  
ブギーはオレのその部分を指差した。  
自分でも顔が赤くなるのがわかった。  
「……世界の危機なんだろ? さっさと行ったほうが良いんじゃない。」  
話をそらそうとする。  
「欲求不満かい。 ヤリ足りないのだろう?」  
「……………」  
オレの言ったことを奇麗に無視して、身も蓋も無いことを言う。  
「当りかな? では問題ないね。」  
ブギーはそう言って、いきなりオレのモノを口に含んだ。  
慌てるオレ。  
「うわっ!! バ、バカ、やめろ!!」  
オレの悲鳴を無視して、上下にしゃぶられる。  
「あっ!! ――――っっ!! っくう……」  
既に極限まで達していた俺は、彼の口撃にあっけなくイってしまった。  
 
ブギーはオレの出したものを全部飲み干すと、のしかかってきた。  
「っわ! オ、オイ! やめろ、ストップ!」  
少し強く押し返そうとしたら、突き飛ばすようになってしまった。  
一瞬、呆気にとられ、次に悲しそうな表情になる。  
「本当にイヤなのか? ならスグにやめるよ。」  
彼はフラっと立ち上がって、言葉を続けた。  
「不快な思いをさせてすまない。 宮下藤花と済ませたのなら、ボクともしてくれるのではないかと思ったんだ。  
 前のときそういう会話があったけど、ボクの勘違いのようだね。  
 ただ、ボクのことを嫌いにならないで欲しい。 竹田君には嫌われたくない。」  
彼はオレの目をじっと見たままで言う。  
口調はいつもと同じでも、覇気とか余裕とか言ったものがまったく感じられなかった。  
オレは彼の肩に手をおいて、ため息を吐くようにして、言葉を出した。  
「ブギーポップ。 自分ひとりで、全部決め付けるなよ。」  
「すまないね。……でも……」  
「あのさ… 雰囲気とかってあるよな? いきなり出てきて、チンコしゃぶられて、そのままのしかかられたら、  
 誰が相手だって、ちょって待て。 ってなるだろ。 それが好きな人でもさ。」  
「……………………」  
 
「おまえは何でも自分ひとりで決め付けすぎるんだよ。」  
少しの間があって、彼は納得したように口を開いた。  
「…そうか、そうかもしれないね。 ところで…」  
「ん?」  
「好きな人とは?」  
「!あっ! いや…それは、まぁ… アレだけど…」  
あわてたオレは、言葉がしどろもどろになってしまう。  
当の本人からこんなことを聞かれたら、誰だってこうなってしまうだろう。  
口を滑らせたオレが悪いといえば悪いのだが…  
て〜か、そんなにストレートに聞いてくるなよ。  
「答えになっていないね。 竹田君?」  
「え〜と…… 誰だと思う?」  
「ふむ…… 宮下藤花かな?」  
ずいぶんなボケをかましてくれるね。  
しかも、マジで言っているのだから、余計に悪いかもしれない。  
「好きな人って意味じゃあハズれてないけど、もっと別の答えがあるだろ。」  
「では…… ボク…かな?」  
ブギーは、オレの目を見ながら言った。  
彼の目は期待でいっぱいになっている。  
頬が少しだけ赤くなっているのが、凄まじくかわいい。  
オレは意地悪くニヤ〜っと笑う。  
「教えてやんない。」  
オレははそう言って、ブギーにキスをした。  
 
「!!んむ!! むう!! んっ…… ううん…」  
ブギーは、最初は驚いて固まったままだったけど、だんだんと舌を使いだした。  
彼の手がするすると、オレの頭の後ろに伸びてくる。  
オレも彼の後ろに手をまわした。  
「んむう、うん…… むう、ぷはっ!  ……はぁ、」  
口を離して、今度は首すじに舌を這わせる。  
手は胸を攻める。  
「あっ……… 卑怯だよ。 たけだ、っん くん… 質問に答えてないよ。」  
「じゃあ、答えるよ。………好きだよ…… ブギーポップ。」  
オレは彼の耳のそばで、そう囁くとそのまま耳を攻めた。  
「え!? あっ!! はぁああっっっ!!!」  
ひときわ大きい声を上げて、しがみついてくる。  
体がピクピクと痙攣していた。  
「ブギー、ひょっとして、イっちゃった?」  
無言で、コクンと頷いた。  
体がピッタリとくっついているので顔は見えなかたけど、視界の端に映った彼の耳は真っ赤になっていた。  
 
「ずいぶんと早かったな。」  
「 …んっ…… 竹田君だって、あっという間にイったくせに。」  
ボソっと聞き捨てならないコトを言われた。  
「う… いや、あれはな、ずっと焦らされつづけたからであって、オレが早いってわけじゃ…」  
彼はそれを聞いて、オレから体を離した。  
いつのまにか、顔にあの左右非対称の笑みを浮かべている。  
「じゃあ、もう一度イかせてあげるよ。」  
オレのモノを目の前にして、舌をペロって出して言う。  
そして、さっきしたように口に含んだ。  
「ぅん、んぅっっ…… !っく  んくぅ…」  
亀頭が口の中の柔らかい部分で刺激される。  
うっ、くうっ…… すごい快感だ。  
頭の中がどんどん真っ白になって、脳がとろけているような感じがする。  
何にも考えられない。 すこしでも油断すると、スグにイキそうになる。  
「…うっ!!! はあ…… あ!! ――くうっっ!」  
フェラっていうものは、普通は女の子の奉仕させているという征服感を味わったりするんだろうが、今 
はそれが逆転している。  
どちらかというと、オレが征服されているという色合いが強い。  
彼はオレがそろそろ限界だと気付いたのか、最後にいきなり強く吸われた。  
「ッ!! ―――――で、出る……っっ!!!!」  
オレはトドメの口撃で、ブギーの口の中にぶちまけてしまった。  
 

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