「・・・あ」
俺のモノが藤花の中に入っていく。藤花のそこは十分に濡れていて、しっかり俺を受け入れてくれる。
「う・・・ん、け、けい・・」
藤花は俺の名前を呼ぼうとするが、こっちはそれどころじゃなかった。
気持ちよすぎて、今にも出してしまいそうだったからだ。
言えるはずもなかった。この前童貞を卒業したばかりで、耐性など全くついていなかったのだから。
「だ、大丈夫、か・・・痛くないか」
「うん・・・大丈夫。いいよ」
「あと少し・・・少し・・・全部・・・」
「あ・・・ちょっと気持ちいい・・・かも・・・」
俺の下で藤花の体がビクビクと震える。顔が紅潮しているのがはっきりわかる。必死に声を出しまいと
口を結んで目をつぶった表情が気持ちいいんだって伝えてくれる。
初めてのときは散々だったが、今回はいけそうだ。そう思った。
「動かす、よ」
返事も待たずに腰を動かした。ひゃぁっ、と藤花が声をあげた。
「あ、あ、あ、あぅっ」
突く度に喘ぐ。俺は出してしまいそうになるのを必死に我慢しながら腰を振り続ける。
「ひゃ、ぁ、け、けーじっ!」
名前を呼ばれた。それが朦朧とした意識の中でどこかにクリーンヒットした。
「藤花っ、う、うぁ」
気持ちよかった。目の前の藤花と交わっている、それがとても幸せで、気持ちよくて、俺は思わず彼女にキスした。
途端、両手で頭を引っつかまれた。あまりのとっぴな行動に、俺は思わず動きを止めて藤花の顔を見る。
藤花はどこかで見たことある、人を小馬鹿にしたような左右非対称の表情で、
「・・・お楽しみのところすまない」
「・・・・」
息の荒れている俺に、謝る。
「世界の敵が現れたようだ。行かなきゃならない・・・といっても、このままじゃ君がかわいそうだな」
そう言うと彼女・・・いや、彼はえいっと言った感じで下半身を締め付けた。
俺はあっさりとイってしまった。ブギーポップは満足かい? という風で、
「それじゃ、僕は行くよ」
そう言って消えてしまった。俺はただ祖チンを晒して、ベッドの上に座っているだけだ。