翼の証を手にしたニーナ。王妃のもてなしで、リュウ達はそれぞれの寝室を用意された。  
 
その晩・・・  
 
(明日の儀式で、私は二度と人間の姿には戻れなくなってしまう・・・。人間の姿であるうちに、あの人に・・・)  
 
 
リュウは眠れなかった。  
もっとも憧れである女性が大鳥になってしまうのに、自分が何もしてやれないことがなによりも惨めでしょうがなかった。  
 
ガチャッ  
 
寝室のドアノブが開く。そして、  
 
『・・・ニーナ!?』  
リュウは驚いた。今、想っていた女性が急に現れたのだから。  
 
『リュウ・・・』  
 
『ニーナ・・・?』  
 
『・・・ごめんなさい。眠れないの』  
と、リュウのベットに腰をかける。  
 
無理もない。明日は、大事な儀式なのだから。そして、ニーナはもう・・・  
 
『ニーナ・・・やっぱり考え直さないか?エバに行くは手段は、きっと他にあるはずだよ!』  
 
ニーナは俯いたまま、  
 
『ううん、もう決めたことなの。それに、私のせいで今まで辛い思いをさせてきたお父様やお母様のためにも、私が頑張らなくては・・・って思ったの』  
 
ニーナの意志は、思ってた以上に強かった。  
 
リュウは、何も言うことが出来なくなった。  
 
『それに大鳥になったからって、みんなと別れる訳じゃないんだし、みんなの声もちゃんと聞こえるんだから・・・ね?』  
と、明るい口調で言った。  
『・・・ボッシュ達には?』  
『ううん、みんなに言ってしまうと、なんか悲い気分になっちゃうから・・・』ニーナは顔を赤らめながら、  
『・・・まだ、人間であるうちに、あなたに私の全てみてもらいたかったから』  
『!?』  
リュウは、今まで憧れるだけだった女性に告白されて、正直、慌ててしまった。  
『ゴメンなさい・・・。リンプーさんという人がありながら、私、こんな事を・・・』  
 
ニーナはリュウに、ゆっくりと着用していたディアナのドレスを脱がされる。  
そして、シルクの下着も剥がされ、窓からの星明かりから浮かんだニーナの体は透き通るように綺麗だ。  
 
細い体に対して乳房は大きさを感じられる。  
 
『・・・本当に俺でいい?』  
『・それが私の望みだから・・・お願い、リュウ。抱いて・・・』  
 
リュウは大きくて質量のある乳房をゆっくりと揉む。  
『リュウ・・・ああっ』  
そして、先端に唇を近づけて舌で優しく噛んでみると、たちまち突起した。  
『そこはっ・・・ダメぇっ』  
ニーナは思わず甘い声を出してしまう  
 
リュウはニーナの金色の髪をそっとふれながら、再びキスを交わす。  
『ああっ・・・』  
リュウはその舌で、そのままニーナの体をなぞるように秘所にもっていく。  
ニーナの秘所は愛液が滲み出ていた。  
『もう、こんなになってるんだね・・・』  
『恥ずかしいわ・・・リュウ』  
『もっと、気持ち良くさせるから』  
と、ニーナの両足を少し広げ、クリトリスを舌で転がす。  
『っいい・・・はうっ』  
さらにせめる。  
『い、いやっ・・・リュっ・・・あ、ああっ・・・あうっ、・・・あん、だ、ダメッ!』  
ニーナは小刻みに体を震わせた。  
 
『・・・はぁはぁ』  
息切れするニーナ。すると、  
『リュウ・・・今度は私が』  
今度はニーナがリュウの前でひざまづき、愛しそうにペニスを口に含んだ。  
『うっ、うむんっ・・・』ニーナは奥までくわえると顔を前後に動かす。  
『むふっ、うんっ・・・』  
『ニ、ニーナ・・・凄く気持ちいい』  
そう言われたニーナは、リュウの腰に手を回すと、顔の動きがさらに激しくなった。  
『ニーナ・・・も、もう、ダメだっ・・・出る!』  
 
ドクッ、ドクッ・・・  
 
『・・・むふっ!?・・・うっ・・・はぁ』  
 
ほとばしる精液をニーナは飲みほす。  
 
『・・・ごめん、ニーナ。凄く気持ちよかったから』  
ニーナはリュウの愛液を綺麗に舐めほすと、もう一度ペニスを舌で転がす。  
・・・すると、再びリュウは硬くはちきれそうになった。  
『ニ、ニーナ、そろそろいい?』  
『・・・来て、リュウ』  
リュウのペニスを入れたとたん、  
『ひいっ!』  
と軽い悲鳴をあげた。  
『ご、ごめん!痛かった?』  
『・・・これぐらいなら、平気だから・・・して』  
『わかった・・・』  
リュウは、お互いの手を肩に絡めさせ、ゆっくりと上下に動かす。  
『う、あはぁっ、あ、あっ、ああっ!、あうっ!』  
 
さらにリュウは、奥へ奥へとニーナの中で小刻みに動かす。  
『だ、ダメっ!リュウ、ああっ、あん!』  
さらに加速させると、  
『リュウ、お願い・・・一緒に・・・一緒にぃ!!!』  
リュウはニーナの両手を握り、ニーナは、背中の黒い翼を大きく広げた。  
『に、ニーナ!!!』  
 
ドクッドク・・・ドクン  
 
二人は同時に絶頂を迎えた。  
 
ニーナの黒い翼は、二人を覆いかぶさるように包む。  
そのまま、二人は目を閉じた。そして、そのまま深い眠りについた。  
 
 
 
寝室のドアの向こうで、白い翼な影。  
 
 
 
白の翼の本人はニーナの妹  
(姉さま・・・リュウさんと結ばれて、本当に幸せそうですわ。  
・・・私は、大好きな姉さまの悲しみを知らずに今まで生きてきました。・・・姉さまだけは幸せになってほしい)  
 
そう願いながら、ニーナのドレスから『翼の証』を持ち去ったのだった・・・。  
END  

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