リュウは自分の中で時々ドラゴンが吼えることに気付いていた。
感情が高ぶったときにそうなるのとは違う、もっと高揚としているもの。
それは持続的で、ある行為をすることで不思議におさまってくれるものだった。
リュウは少女の姿を求めた。
夜中過ぎ、皆が寝静まる宿の廊下を身体を火照らせたリュウが歩く。
比翼族の少女は一室で彼を待っていた。
灯りを落とした暗い部屋に、彼女の金色の髪がぼんやり浮かんで見える。
リュウは声を一言も発しないままニーナをベッドに押し倒し、貪る様に唇を奪った。
ニーナの方も抵抗するどころか
突然の行為を歓迎するかのように腕をまきつけて彼をねだった。
「ねえ、早く欲しいの」
熱に浮かされたような顔で、ニーナは腰を押し付ける。
リュウの瞳孔がドラゴンの瞳のようにきゅっと細くなった。
こういうときのふたりにはまだるっこしい前戯は必要なかった。
するどい爪でニーナの下着を引き裂き、太ももを割ってうぶ毛に隠された割れ目を開かせる。
そこはすでにぬるぬると光るいやらしい液体が溢れていた。
「ん…ねえ…早くっ…早く入れてぇ…!」
ニーナが王女にあるまじき卑猥な言葉でリュウに懇願する。
リュウはそれに応えるためではなく、ただ自分の性欲を満たすために剛直を取り出すと、
ニーナの細い腰を持ち上げ強引に突き挿した。
「あぁぁぁぁんッ!!」
ニーナの腰が跳ね上がる。
竜族の性器は他種族と比べて巨大だ。小柄な比翼族のニーナには強い衝撃だった。
だがリュウは自らの中のドラゴンが暴れまわる事を制御できない。
本能のままに激しく腰を打ち付ける。これは交尾だった。
「あぁっ!リュウ!すごいっ…すごいのぉ!」
ニーナ自身も腰を振りはじめる。度重なる交尾に慣らされてすっかり淫乱になっていた王女は
もはや夜昼問わずリュウの肉棒を求めるようになっていた。
リュウはニーナの嬌声にますます興奮し、彼女の赤いドレスをもその爪で切り裂いた。
発育途中の桜色の乳首が切り裂いた布の隙間からのぞき、わしづかみにされた反応で
その先端からなんと白い母乳が飛び散った。リュウはますます獣になる。
「ぁぁ…!」
リュウの体が淡く発光し、輪郭がぶれるように歪んだ。
次の瞬間、腰を振り続ける彼の背には巨大なドラゴンの翼が生えていた。
そして長い尾と角。ニーナは気付いているのかいないのか、それとも快感の前には些細なことなのか
体内を踊るリュウの肉棒の動きに啼きっぱなしだ。
リュウはニーナの膣を肉棒で犯しながら、尻尾を器用に動かしてもう一つの穴を攻撃し始めた。
うろこに被われてざらざらしている尻尾をニーナの中に無理矢理押し込む。
「ひっ…ひぁぁ! やぁぁん!!」
新たな侵入者にさすがにニーナも反応を見せ、リュウの背に細い指でつめをたてた。
そして二つの穴を同時に責められる感触に、一段と激しく喘ぎ始める。
「あんっ…あんっ…いいよぉっ…リュウ…!」
ずっぷずっぷと卑猥な音を立て、リュウの肉棒がニーナの割れ目を出入りする。
リュウはより欲望を満たすため、ニーナの脚をつかんで動かし、獣のような後背位に変えた。
位置が変わり、より深くなった結合にニーナは歓喜の喘ぎをもらす。
リュウはベッドに膝を突いてうつぶせになるニーナの白い翼を、
後ろから手綱のように両手につかんだ。そして乱暴にそのまま腰を打ち付け始めた。
「あぁぁぁぁっ!! ぃぃっ! リュウが…ささってるよぉ!」
一段と声を大きくして啼きはじめたニーナには、すでに普段のすました少女の面影は無かった。
よだれをたらし、獣のようにバックから突かれて喜ぶただの牝だった。
肉棒を突き立て、狂ったように腰を振るリュウの表情もまた、おとなしく温厚な普段とはかけ離れていた。
2人をこんな風に変えてしまったのはそう
発情期のせいだった。
竜化した青年と翼を生やした少女が交尾する。
ニーナの白い羽根がベッドに散り、ピストンに合わせて舞い上がる。
リュウは馬でも御するかのように翼を乱暴につかみ、巨大な剛直を叩きつけ続けた。
そしてリュウの体が再び淡く発光しはじめた。
ニーナは察知して腰をより高く上げる。
「リュウっ! きてぇぇ!」
リュウがはじける。熱い液体がニーナの中に注がれる。
びくびくと震える二人は、つながったままそのままベッドに崩れた。
そんな翌朝、朝食にならぶ皆の顔はどこか惚けたような、
なんともしまりのない顔だったりする。
惚けた顔をしているのはリュウとニーナだけでなく
レイやモモ達もそうだったということは、秘密にしておく。