『リンプー、ランドに○○してもらう』  
 
今日も今日とて魔法の勉強に余念が無いニーナさん。  
自室にこもって魔術書の精読に時間を費やしていました。  
ですが何時間も机に向かっているとさしものニーナさんも  
肩のひとつも凝ってこようというものです。  
「んー…さすがに、疲れたわね…」  
ぐぐっと背筋を伸ばせば、その豊かな胸もぷるりと揺れます。  
「少し、風にあたろうかしら…」  
そう言って席を立ち、部屋を後にするニーナさん。  
文字通り羽を伸ばしに屋上に向かいました。  
 
「…だよ…」  
「…ら、別に…」  
 
階段を上るニーナさんの耳になにやら話し声が聞こえてきます。  
どうやら先客がいたようです。  
 
「…ね、ランドぉ…、一回だけ…ね?」  
「……がねえなぁ、…ほら…」  
 
(…リンプーと…ランド?)  
 
普段からランドはリンプーのことを色々と気にかけているだけあって、  
その二人が屋上でなにを話しているのか気になるところではあります。  
いけないと思いつつ、つい聞き耳を立ててしまうニーナさんでした。  
 
「…スゴぉい…ランドの……大きい…リュウのより…全然…」  
「…いな、デケえだけがとりえなんでね」  
「すごく…硬いんだねぇ…ゴリゴリ…してるよ…ランドの…が…」  
「……えだろ、そういう……なんだからよ」  
 
二人の会話は階段からでははっきりと聞き取れません。  
(…え、え?なに…してるの、屋上で…?)  
ついつい足は屋上に近づいてしまいます。  
 
「…で、どうだい?ご感想は?」  
「すっごく…イイ…気持ちいいよぅ、ランド…」  
「そら、ようございましたね」  
「こんなにイイ気持ちなら…もっと早くシてもらうんだったね…」  
 
(な…なにをやってるの二人で…?こんな、こんな目立つ場所で…?)  
二人がナニをしているにせよ、これ以上ここにいてはいけない気がします。  
そろそろと立ち去ろうとした時。  
ぴゅううう、ギイイイ。  
妙に作為的な風が吹いて扉を全開にしてしまいました。  
そしてその音を聞いて振り向いた二人とニーナさんはバッチリ目が合ってしまいました。  
そこでニーナが見たものは…  
 
「あ、ニーナ!」  
「リ、リンプー…」  
「ねえねえニーナ、見て見て、すっごい気持ちいいよー」  
「……そうね、気持ち良さそうね…」  
 
「ランドの背中って、すっごい大きいんだよー」  
「それだけが取り柄でわるうござんしたね」  
「…ええ、そうね…大きいわね…」  
そんなことは見ればわかります。  
 
「ちょっと硬くてゴリゴリしてるのが乗り心地悪いけど」  
「乗りモンじゃねえっつてんだろが」  
「…ゴリゴリ…」  
甲殻族なんだから硬いのは当たり前です。  
 
「すっごい高くて、イイ気持ちなんだよ、ランドの肩車」  
「…肩…車…」  
「ね、ニーナもシてもらったら?」  
「…遠慮しておくわ…」  
なにやら来た時より3割増し疲れた感じで屋上を後にするニーナさんでした。  
「何しに来たんだろ、ニーナ」  
 
おしまい。  
 

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