「リュウ、もうやだぁぁぁぁぁーーーーーっ」
大粒の涙を流して喚くリンプーに、リュウは慌てて手を離す。
だだっ子の様にゴロゴロと転がるリンプー。
「あー、リンプー」
「うにゃーうにゃーうにゃー」
リュウの呼びかけを聞く気が無いのか、リンプーは相変わらず転がっている。
「ったく」
リュウはリンプーの身体を抱き起こすと、ベッドに腰掛けて、リンプーに太股をまたがせて座らせ
る。
「リンプー、もう酷いことしないから」
そう言って、頭を胸に抱いて子供にそうするようにあやす。
「うーーーー」
それでもリンプーは口を尖らせ、警戒するように声を上げる。
「ちゃんと優しくするから」
リンプーの身体が怯えたように震え、毛が逆立つ。しかし、それは一瞬のことでリンプーはゆっく
りと身体をリュウに預ける。
(嫌がってはいない)
リュウは自分の直感が正しかったことに胸を撫で下ろしながら、リンプーの耳を軽く唇で噛む。
「ふあっ」
先ほどまでの悪戯で、敏感になっているのだろう。尻尾ほどではないが、耳を噛まれただけで、リ
ンプーは甘い声を上げる。
そのまま耳を噛みながら、リュウはリンプーの胸当ての肩紐に手を掛ける。堅く結ばれた皮ひもに
少々てこずったものの、力を入れてグイッと引っ張ると結び目が解ける。止め紐を失った胸当てが形
を崩して落ち、リンプーの胸を露にする。下半身とは違い、無毛のそこには、二つの膨らみがリンプ
ーの息に合わせて上下していた。
リュウは、その膨らみに手を添えるとやさしく揉む。敏感な中央の乳輪と、そこに隠れたままの乳
首を避け、手の中で形を変える乳房を弄ぶ。
リンプーは、熱っぽい視線でそれを見つめる。その頬は何時の間にか赤く染まり、半開きになった
口からは熱く荒い吐息が漏れる。
リュウが脚を軽く揺する。
「ひゃっ」
リンプーは、体毛に覆われた股間に微かな電流が流れるのを感じて、思わず声を上げる。
「大丈夫?」
リュウは、耳を咥えていた口を離すと、耳元でやさしく囁く。
「う……ん」
そう答えるリンプーは、もじもじと身体を動かし、リュウの大腿に股間を擦りつけている。
リュウは、それにはあえて触れず、リンプーの唇をすっと奪う。一瞬のことに、目をパチパチと瞬
かせるリンプー。
「り、リュ……リュウ……これ」
リュウは何も言わずに、もう一度キスをする。今度は、さっきより長く、深く、ゆっくりと。強弱
をつけながらリンプーの唇を何度も吸う。
リュウの口付けに何かが弾けたのか、リンプーの腰の動きが大胆になる。はっきりと分かるほどに
腰を前後に動かして快感を求める。
(もういいかな)
リュウは、リンプーの胸を揉みながら、もう片方の手を尻尾に再び伸ばす。
ふわふわとした感触、リュウはその根元を手に取る。リンプーは拒絶しなかった。リュウは尻尾を
軽く握ると、その先まで一気に走らせる。
「――――ッ」
声にならない声を上げるリンプー。その代わりに、リュウの大腿に擦りつけていた股間から、く
ちゅっと淫液が漏れ出す音が鳴る。ズボン越しにも、リンプーの股間が濡れているのがはっきりと分
かる。リュウは尻尾を扱きながら、リンプーの乳房の中心に指を伸ばす。先ほどまで乳輪に隠れてい
た乳首がピンっと顔を出し、コリコリとした感触が指先に伝わる。
「リンプーの身体、こんなにエッチになってる」
股間から漏れる卑猥な音、痛い程に勃起した乳首、リュウの手でしごかれる度にぴくぴくと脈打つ
尻尾。そのどれもが、リュウの言葉が正しいことを証明していた。
「はぁ……リュウ、はぁ……ん、あたし……のエッチな身体、キライ?」
リンプーはおずおずとリュウに尋ねる。
「いいや。大好きだよ」
「じゃあ……私のエッチな身体、もっと……もっと――」
言葉が終わらぬうちに、リュウはリンプーの身体を押し倒す。
「もっと……最後までいいんだな」
「……」
リュウの真剣な問いかけに、リンプーは無言で頷く。それを確認したリュウは、手早く服を脱ぐと
全裸になる。その股間には、先端を先走り液がてらてらと濡らすほどに勃起したペニスがあった。
「リュウの……シッポ……凄い」
見慣れぬそれに、リンプーは的外れな言葉を呟く。しかし、リュウは気にせずに、仰向けになった
リンプーに近づく。リンプーは、本能がそうさせるのだろうか、身体を回転させてうつ伏せの体勢を
とる。
「リンプーはそれがいいんだ」
リュウはそう言って、リンプーの腰を掴んで引き上げる。リンプーもぎこちなく脚を起こして、腰
を上げる。
ぺちょっ
リュウの先端が、リンプーの程よく口を開いた割れ目に押し当てられる。やはり恐怖感があるのか、
リンプーの身体が小さくカタカタと振るえる。
「いくよ」
「ちょっと、ま――」
リュウのペニスが、リンプーのクレヴァスに一気に打ち込まれる。途中、行く手を遮るような抵抗
があったが、リュウはリンプーの腰を一気に引き寄せてそれを貫いた。
「う……ぐぁ……ん……い、痛い……よぉ……ん……ひぐっ」
息も絶え絶えに、喉の奥から搾り出すようなリンプーの声。リュウはゆっくりと肉棒をリンプーの
膣内から引き抜く。絡みつく肉壁の中から、ずるりと引き出されたリュウの竿には、うっすらと赤く
染まった愛液がまとわりついていた。
「リンプー、少しガマンして」
リュウはそう呟くと、リンプーへの抽送始める。最初は無理やり勢いでねじ込んだものの、改めて
挿入を始めると、その狭さに、リュウは思わず痛みを感じる。内壁も、絡みつくよりも、むしろ締め
付けるという表現が近い。
「リンプー、力を抜いて」
しかし、リンプーはリュウの声が聞こえないのか、顔を組んだ腕に埋め、ひくひくと泣き声を上げ
ている。
無理はさせずに、ここでやめるべきか……そんなことを考えるリュウの目に、ピクピクと振るえる
リンプーの尻尾が目に入る。リュウはおもむろにそれを手に取ると、ゆっくりとしごき始める。
「ひっく、ひっく……ふ……ひっ、ふ、ぁ、んん」
リンプーの声質が変わる。それに合わせるように、リンプーの締め付けが緩み、膣内をじわり……
と淫液が濡らす。あまりの変化に、リュウの好奇心がむくむくと頭をもたげる。
ぺロリ
リュウは、リンプーの尻尾を軽く舐める。
「はっ、あぁぁぁ、リュウ……それ……いいのぉ」
リンプーが振り向き、リュウに訴える。その頬には涙の跡がくっきりと残っていたものの、瞳には
別の、官能に潤んだ光をたたえていた。
リュウは腰を動かし、リンプーの中をかき回しながら、その尻尾を口に含む。リュウの口の中、リ
ンプーの尻尾はその唇で、舌先で弄ばれ、べっとりとヨダレに濡れていく。それに比例するように、
リンプーの膣内の愛液の分泌量が増え、ぐちょぐちょと卑猥な音を立て始める。
「はぁ、あああ、リュウ……いいのぉ、もっと、もっと舐めて、かき回してっ」
リンプーはそう叫び、腰を、尻尾を突き出す。リュウは、リンプーの尻肉に腰を打ち付け、尻尾を
手でしごきながら舌を這わせ、噛む。
「リンプー……そろそろ」
「うん……きて、私の中に……リュウっ」
リュウの腰が勢い良くリンプーの尻肉を叩き、亀頭がリンプーの最深部を小突く。
瞬間、リンプーの中に、リュウのスペルマが叩きつけられる。
「ふ……あ、ぁ、あああっ」
絶頂と言うには少々浅い感覚だが、初めての男を迎えた悦びに、リンプーの身体が反応する。
ずるり
リンプーの中から引き抜かれたリュウのペニスには、白濁液と破瓜の血、そしてドロリとした透明
なリンプーの愛液が混ざったものがこびり付いていた。
手近な布キレでそれを拭き取ろうとしたリュウを、身体を起こしたリンプーが遮る。
「あたしが綺麗にしてあげる」
そういうと、リンプーはリュウのものを何の躊躇も無く口に含む。
「くっ」
ザラリとした、ネコ科特有の舌の感触に、リュウは思わず声を上げる。
「ふん?ひたい?」
痛い、と聞いたのだろうか。首を横に振って答えるリュウに、リンプーは首を傾げたまま、フェラ
チオを続ける。
ムクッ
リンプーの無邪気な姿に、リュウのものが反応する。
まだ、二人の睦事は始まったばかりだ。