最初は、別に深い意味は無かった。
ただ、目の前を歩くリンプーのフサフサと揺れ動くソレを見ていたら、
気がついたら手が伸びていたと言うか、つい気になって触ってしまった。
「ふにゃんっ!!」
急に尻尾を捕まれたリンプーは、マヌケな声を出したかと思うと、
全身の毛を逆立てて跳びあがった。
「にゃ、にゃにすんだよ、リュウ・・・。」
物凄い勢いでキッと振り向いたリンプーは、緑色の大きな目をつりあげ、
憤然と抗議してきた。
余りの反応の大きさに、リュウは驚いて立ちすくんだ。
「ごめん、あまりに元気欲左右に揺れているもんだから、目障り・・いや、つい気になって・・。」
「そんな理由でつかまないでよっ!!尻尾は虎人の弱点なのっ!!」
「あ、そうなんだゴメン・・。」
言われてみて手の中の黄色い毛並みに目をやる。
ふさふさした毛並みが、なんとも触りごこちが良い。
「でも・・モコモコして気持良いよね。」
リュウはそう言うともう一度名残惜しそうにリンプーの尻尾をキュッと握り締めた。
「×××ャンッ!!」
リンプーはなんとも形容し様の無い声を上げると、リュウの視界から消えた。
いや、その場にへたり込んでしまった。
「ご、ごめん・・つい・・・。」
「だ・・だから言ったじゃん・・そ・・それ握られると、力が入らないんだ・・よ・・。」
リンプーは涙目になりながら、リュウを見上げて抗議した。
誓って言うが、リュウに下心があったわけではない。
ただ、リンプーが、息を乱して頬を赤らめ、涙目で恨みがましくリュウを見上げてくるのを見て、
ちょっと意地悪してやれ、と悪乗りしてしまっただけだ。
「離してよ・・早く・・。」
「リンプーさあ、あんまり自分の弱点を人に言わない方が良いよ?」
「・・・???え?」
キョトンと見上げるリンプーにニッコリ笑いかけると、
リュウはもう一度尻尾をムギュっとつかんだ。
「!!!!」
リンプーはその場でびくんと海老反りに身体をしならせた。
更に尻尾を引っ張ると「あ」という声を上げて地べたにそのまま突っ伏す。
「本当に弱点なんだなあ・・。」
「リュ・・リュウ・・。」
息も絶え絶えなリンプーが手をついて顔を挙げた。
リュウが今度は尻尾を優しく毛並みに沿ってなで上げると、
「あ・・ああああん。」
と卑猥な声を上げて再びその場にうずくまった。
にぎにぎと尻尾を毛並みに沿ってこすり始めると、リンプーは生きの良い魚のように、ピクピクと身体を震わせている。
ここまでダイレクトに反応されると、小気味が良いというか、なかなか手放せない。
リンプーは上半身を地べたに横たわらせたまま、手をついてなんとか起き上がろうとしている。
肩で息をしながら重そうに下半身を持ち上げる動作を見たとき、思わずリュウは手を止めた。
尻をつきつけるような無防備な態勢は、起きたばかりの猫が伸びをしている様を思い出させた。
やばいな・・・勃ってきた・・・。
最初はただ面白がっていただけなのだが、予想以上のリンプーの乱れっぷりに、
自分の中の男が反応し始めていた。
「ごめんね、リンプー。」
そのリュウの一言に、ようやく解放してくれるのかとほっとしたリンプーだが、
次の瞬間再び声にならない声を上げた。
リュウは尻尾を離すどころか、優しく根元まで尻尾をなで上げ、
もう片方の手で腰をがっちりつかむと尻尾の生え際をギュっとつかんだのだ。
「じっとしていて。」
リンプーの下半身を抱きかかえたリュウは、
素早く彼女の身体を自分の体の中につつみこむようにして抱きしめた。
リュウの体の中にすっぽりリンプーの身体はおさまり、お互いの肩がじかに触れ合う。
リンプーは小さな身体を強張らせ、恐怖と緊張に息を潜めている。
リュウの胸に密着した彼女の背中は、かすかに汗ばみ、震えていた。
「そう怖がらないでいいよ。」
耳元で囁くと、びくっと一瞬身体をしならせた。
そのままゆっくりと振りかえり、恐ろしそうにリュウを見上げる。
大きく見開かれた緑色の目は、急に叱られた時の猫に似ていた。
そんな顔されると、もっと虐めたくなっちゃうなあ・・・。
尻尾を握っていた手をゆるめ、中指をすぎ下の秘所まで伸ばす。
リンプーが緊張に身体を硬くする感触を味わいながら、
そっと撫でたり軽くつっついたり遊んで見る。
「ひっ・・。」
リンプーは短くそううめくと、一層身体を縮こませた。
鳥肌が立っているのが、密着した彼女の背中や腕から伝わってくる。
「傷つくなあ、そういう反応・・。」
「・・・・・。」
「まあ初っ端からこっちは少しハードかもね。・・じゃあ。」
リュウはリンプーの耳元でそう囁くと、
両足をリンプーの足に絡ませ、大きく開かせた。
そのままもう一方の腕を伸ばし、驚きのあまり固まっているリンプーのベルトの下の腹を撫でる。
丁度白い毛並みに覆われはじめた下腹部を優しくさすり、
下へ下へと指をまさぐる。
その指が股間に辿りつくと、何かを探す様にリュウは長い指でゆっくりと毛並みをかき分け始めた。
「リュウ・・やめてよ・・・。」
リンプーが、うわずった声で訴えてくる。声は震えていた。
しかし、かまわずリュウは手を動かす。
やがて目的地をさぐりあてたリュウは指の動きを止めた。
「ここかあ・・。へえ、ちゃんと人間と一緒なんだね。安心したよ。」
「・・や、やだ・・・。」
「どれどれ。」
白い毛並みに護られていたそこは、わすかに湿り気を帯びており、
指で触るとひんやりと心地よい。
尻尾を押さえていた手を離し、その手も秘所へと伸ばす。
片手で入り口を広げ、もう片方の手ー人差し指ーで入り口をゆっくりなぞると、リンプーがついに泣き出した。