兵舎内の一室に二人の騎士の声が響く。  
「ここはこうして、かくかくしかじか」  
「えぇっ? それよりも、ここでぐるっと回って効率よく……」  
僕とフェリルで街の見回り経路についての打ち合わせをしているところだ。  
しかし、どうにも意見が合わない。  
自然、口調に熱がこもりお互いに顔をつき合わせる議論となった。  
そのときに僕は、もう少し顔を寄せればキスできるな、と思った。  
フェリルも同じことに気づいたようで、顔が赤くなる。  
お互い声が出なかったがやがてフェリルから口を開いた。  
「ねえ、キスしちゃおうか?」  
「えっ!」  
フェリルの言葉に僕はぎょっとした。  
でも、彼女が目を瞑って更に顔を近づけてきたので、僕も同じようにした。  
その瞬間。  
「もう、冗談。解らないの!?」  
そう言いながら、フェリルは僕を軽く叩いた。  
その後、見回り経路に関しての意見がまとまったのでその場は解散となった。  
 
あくる日、僕とフェリルは打ち合わせ通り、見回りを行っていた。  
順調に予定の経路を回り、道半ばと言った所。  
「わあっ!」  
フェリルが、小石に躓いて倒れ掛かった。僕はすぐに回り込んで彼女を支える。  
がちゃんっ! 鎧の板金のぶつかる音が耳を打つ。女の子とは言え鎧一式身に着けてい  
る人が倒れ掛かっている所を支えるのは難儀だった。  
「くくぅっ!」  
重さに耐えるように僕は唸る。  
「あっ、ごめん!」  
フェリルはそう言って、すぐに体勢を整えた。  
「本当、ごめんね」  
「別にいいよ。気にするな」  
僕は地面に座りながら言った。  
「うん! じゃあ気にしないよ。ほら、立って」  
フェリルが手を差し伸べてくる。僕も手を出し、二人の手が触れる。  
「うーん!」  
「よっと!」  
フェリルに引っ張られながら僕は立ち上がった。  
見回りがもう終わりと言う頃になってフェリルが、  
「今日のお詫びという訳じゃないけどさ、今度の休みデートしようよ」  
と、誘ってきた。  
「うん、それはいい」  
次の日曜日、フェリルとデートすることが決まった。  
見回りが終わってフェリルと分かれてから、僕は嬉しくて小躍りした。  
 
 
そしてその日曜日、待ち合わせの場所は噴水のある広場だ。  
ここは幾筋もの道が交差する場所のため、人通りが多い。  
「フェリル何処だ?」  
きょろきょろと見回しても、それらしい人は見えない。  
「こりゃ、遅れてくるかな」  
僕は噴水の縁に腰掛けて長居の構えを取った。  
「誰か、お探しですか?」  
「えっ?」  
一人、女性が近づいてきて僕に話しかける。  
随分と綺麗なドレスを着ているぞ、どこぞの令嬢だろうか?  
「あ……はい、仕事仲間を」  
「その人ってこんなの?」  
彼女はそういって、ストレートの髪を掴んで束ねる。  
なんだかどこかで見たような……あぁっ!  
「フェリルか!?」  
「あたり!」  
なんてこった、全然気づかなかったぞ。  
「私、君より早く来てたのに全然声掛けられなくて、がっかりしたな……」  
「おいおい……フェリルがそんなに着飾って来るなんて思わなかったんだよ。髪もいつ  
 もと違ってストレートだし」  
「ふうん、ねえ、似合ってる」  
フェリルはそう言って片足で立って、くるりと回る。ドレスの袖がひらひらと舞う。  
「う、うん、ばっちりだ。でも、まるでパーティ用のドレスみたいだな」  
「だって、そうだもん」  
「そんなの外に着てきたのか! お前って奴は……」  
「まぁまぁ、掴みはばっちり見たいだし。さあ、行こうよ」  
そう言ってフェリルが手を出し、僕の手に添える。  
僕は立ち上がり、そして二人で手を繋いで広場を離れた。  
 
「今日は一日楽しかったよ!」  
「そりゃ何よりで。でも僕はへとへとだ」  
夕焼けの中、デート中の思い出話に花を咲かせて二人は歩く。  
広場を離れてから僕らは方々を遊び歩いた、その中でもフェリルが射撃  
(と言っても弓だが)場で大はしゃぎしたことがよく語られた。  
フェリルの弓の腕は天下一品で、射撃場の賞品を根こそぎ持って帰ることになった。  
その殆どを僕が運んでいる。  
僕がせいぜい一つ二つ当てる所を彼女は十や二十は軽々と当てた。  
「ふーい、やっと城門だ」  
「運ぶのは兵舎の私の部屋までだよ」  
フェリルの言葉に気合を入れなおして歩いた。  
「よし、今度こそ到着だ。ああ、疲れた」  
僕はそのまま床に突っ伏してしまう。  
「もう、みっともないなぁ。ねえ、そんなに疲れてるなら休んでいきなよ」  
デート帰りに部屋へのお誘い……それって期待していいのか?  
「うん、じゃあお邪魔するよ」  
それから、フェリルの部屋で茶をすすりながら雑談をした。  
「それにしてもフェリルは弓の名人だな。かなわないよ」  
「でも剣なら君の方が上じゃない」  
「まあ、そうなんだが近接の打ち合いだけじゃ戦は勝てないでしょ」  
やがて、喉も潤い疲れも取れたので  
「さて、そろそろ帰るよ」  
と、席を立った。  
だがフェリルは僕を引き止めた。  
「だめだよ、今夜は帰さないから」  
「何言ってるんだよ。変だぞ」  
そのままドアまで歩いてノブに手を掛ける。  
「このまえ、キスしかけたけど、今日は……全部していいよ……」  
ノブは回せない。  
フェリルの言葉は弓矢となって僕の心臓を射止めたのかもしれない。  
そのまま振り返り、フェリルを抱きしめた。  
 
ドレスの上から胸に触れる。  
「あっ…」  
僕の手の動きに合わせ、フェリルが可愛く喘ぐ。  
興奮が高まり、自然と手は激しく動きフェリルの胸を強く揉んだ。  
「あん……はぁ……ねえ、胸だけじゃなくてさあ……こっちもしてよ……」  
フェリルは言いながら、ドレスのスカートをたくし上げる。小奇麗な装飾の施された下  
着が、僕の目に移る。  
「普段はもっと地味なの履くけど……今日は特別だよ」  
そうなのか? でも、こういう女の子した物も似合うな、と僕は思った。  
「脱がしても、いいよ……」  
「う、うん……」  
言われるままに、恐る恐る腕を伸ばしてフェリルのパンツに手の指を掛けてずり下ろし  
た。  
「なんだか……涼しい……」  
そう言うフェリルの声も、僕の耳には入らなかった。  
今の僕の興味は、目の前に生い茂る若草に隠されたフェリルの秘所だけだった。  
舐めてみたい。一旦、そう思ったら止めようが無かった。  
フェリルの足を掴み固定し逃げられないようにした上で、彼女の秘所に顔を近づけ舌を  
伸ばす。  
ぴちゃ、ぴちゃ、ちゅぅちゅぅ。  
「ひゃうんっ! な、なに? 舌? 君の舌が私のそこを舐めてるの……っ!? ああ  
 ぁっ!」  
僕は黙ったまま舌を使い続けた。その間、フェリルは休みなく喘いでいる、このまま舌  
で彼女をイかせるのも、悪くない。僕は一層、舌を激しく使った。  
「あぁっ! だ、だめだよカーライルぅっ。私、このまま君の舌で、舌でっ……きゃあ  
 あっ!!」  
フェリルが甲高い声を上げた瞬間、その身体がビクンと硬直し仰け反り倒れそうになる。  
僕は慌てて立ち上がり、彼女の背に腕を回し支えた。  
この前、鎧を着ていた時と違い、軽かった。  
今、僕は丁度フェリルを抱きかかえるような格好だ。  
そのまま地面に寝るようにゆっくりと身体を倒す。  
 
「あはは……私、イっちゃった、君の舌で……。自分でやるより全然気持ちよかった  
 ……」  
「これから、もっと気持ちよくするから。君だけじゃ出来ないことをね」  
「う、うん……」  
フェリルを裸にするため、彼女のドレスを脱がすことにした。  
普段、着飾らないフェリルが僕とのデートのために選んだドレスを僕が脱がすのだ。  
そのお膳立てをぶち壊す感覚が僕を激しく興奮させた。  
肩口が露となり、胸がこぼれ、おへそや腰、それに女の子の場所が見えるようになり、  
やがて全裸になった。  
「ねえ、君も脱がないと」  
「わかってる。しばらく向こう向いててくれ」  
「いやだよ。私が見られてたんだから君のも見るよ」  
女の子に見られながらの脱衣はとても恥ずかしかった。  
「恥ずかしいな」  
素直に言うと。  
「それはそうだよ。私だって恥ずかしいもの」  
なるほど、とお互い裸で見詰め合ったまま合点がいった。  
「あっ、大きくなってるよ、カーライルのそれ」  
フェリルが僕の物を指差す。  
指摘どおりにそそり立つそれは、すぐにでも女の中に入りたいと、武者震いしている。  
「ねっ、さわってもいい?」  
僕が黙って頷くとすぐにフェリルの指が絡みついてきた。  
「うわあっ、熱い。……ちょっと手、動かすから……」  
フェリルの指が優しく僕の物を包んで上下に揺り動かす。  
激しさは無いが、懸命な仕草が堪らない。  
「くぅ……はあ……」  
「息、荒くなってきたよ? 苦しい?」  
「いや、いい、続けて」  
「うん」  
やがてフェリルは顔を近づけて僕の物に舌での刺激を与えてきた。  
手で上下にこすり、舌は先っぽのくびれを撫でるように嘗め回す。  
 
同期の女の子。近しい存在だったけど、なかなか関係が進まずやきもきしていた。  
そのフェリルが今、僕に一生懸命奉仕している。  
「あん……ちゅぱっ……んちゅっ……ちゅちゅ……ちゅるっ」  
「うあっ……フェリル、僕、そろそろっ……!!」  
びゅるるるーっ!  
そそり立つの物の先端から、真っ白い液が噴水のように噴出した。  
その液は弧を描きフェリルの顔や髪に降り注いだ。  
「あ〜っ! ……白いのが、君の白いのが沢山掛かったよぉ……」  
「うん、まるでフェリルが白人になったみたいだ」  
ぷっ、とフェリルは精液に汚れた顔のままで噴出した。  
 
その後は二人で横になって、軽くいちゃついた。  
それにも飽きた頃。  
「ねえ……続き、するんでしょ?」  
「ああ……このままで……やるか?」  
フェリルは、にこりと笑って「うん」、と返事した後、横に寝たままで片足を上げた。  
もう片方の足に乗るようにして、僕は自分の物をフェリルの中に入れた。  
ずっ、ずっ、ずずっ、ずずずっ。  
ゆっくりと腰を進めて最奥を目指す。  
フェリルの持ち上げられている足をしっかりと抱えて固定する。  
「痛ぁ…っ!」とか「やぁっ!」とか悲鳴が上がるが、直ぐに収まるところから彼女の  
負担は軽いのだろう。  
ずん。  
どうやら、もう進めない所まで来たようだ。  
「フェリル? ここからまた戻るよ。頑張れる?」  
「うん……貴方だから耐えられるの……だから、して……」  
僕は、そう言って目を閉じるフェリルにキスをして「安心していいよ」と、囁いた。  
ずりゅ、ずん! ずりゅ、ずん! ずりゅ、ずん!  
「あっ……ははっ! ……かはっ……いぁっ……」  
「うぅんっ! ……ふん……ふん……」  
腰を打ち付けるたび、フェリルは身をよじりながら可愛らしい声で喘ぐ。  
 
「嬉しいよ私、君と一つになれてるんだ。入団の時に初めて見てから私、君のことを」  
「ああっ! 僕も、そうだよ! フェリルぅっ!!」  
大きく名前を呼んだ瞬間、  
ぶしゅああ〜〜っ!!  
フェリルの中に僕の精液が放たれた。  
「きゃあっううっ! か、カーライルっ!!」  
「くおおっ! 好きだ、フェリルっ!!」  
僕は叫びながら、持ち上げられた方のフェリルの足を、力いっぱい掴んで射精の余韻に  
浸った。  
その後、僕はフェリルの中から自分の物を抜き出して二人は抱きしめあいながら休んだ。  
 
「だぁかぁらぁ、こうしてああしてやったほうがいいんだってばっ!!」  
「いや、それよりもだな……」  
あのデートから数日後。  
仕事上の意見が会わず、フェリルと口論となった。  
これなら、今までと変わらない光景だったが、ふん、とフェリルが顔を背けた隙に  
ちゅっ――、とキスをしてやった。  
「あっ……?」  
「僕の考えでいいだろ?」  
「う〜ん……じゃあ、デート一回全額おごりで手を打つから」  
「とほほ……」  
僕は大げさに肩を垂らした。  
まあ、こういう関係も悪くないんじゃないかな。  
 
完  
 

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