「ううっ」  
まだ春だというのに、布団も被っているのに、山あいの一軒家  
の朝は寒い。  
目を覚ましたユウは、下半身から差し込んでくる冷気に思わず  
身震いする。  
それと同時に、下腹部に違和感を覚える。  
意識が覚醒するにつれ、その違和感はむず痒いような感覚に、  
そしてほのかな快感へと変化していく。  
その理由を理解したユウは、いきなり布団を振り払う。  
「姉さん....」  
そこにはユウのパジャマの下とトランクスを膝の下にまでずり  
下げて、露出させたユウのペニスを指で弄んでいる若く美しい  
女性がいた。  
ユウの姉、イイコが。  
「おはようユウ」  
きりりとした顔立ちのイイコだが、笑顔はとても柔和だ。  
そしてその笑顔はユウにしか向けられることはない。  
「何してるの、姉さん?」  
半分呆れ顔のユウの質問にも。  
「ユウを起こそうと思って....」  
こともなげに答えると、再びその手をユウのペニスへ伸ばして  
愛撫を再開する。  
「起こそうって、それでどうして、ああっ」  
質問を続けるユウに構わず、イイコがそれを口にふくんだため  
ユウも思わず声を漏らしてしまう。  
 
「いきなりそんなっ!」  
不意打ちに近いオーラルプレイに抗議するユウ。  
しかし肉体は正直、暖かく湿った口腔内に挟まれたペニスが  
脈を打っているのが自分でもわかる。  
「うぁぁあ、ね、姉さんちょっと待ってって」  
その正直な肉体の反応に抗うように、イイコを制止しようと  
無駄な努力を続けるユウ。  
彼とてイイコと身体で交わることは嫌ではない。  
むしろ何よりも甘美なことだと思っている。  
時と場所を限定して欲しいだけなのだ。  
そもそも姉と弟が肉体関係を持つこと自体が禁忌であること  
に関しては、とうの昔に悩むのを止めていた。  
もちろん初めのうちは、それこそ死ぬほどに悩んだ物だが。  
「ね、姉さん、今日は....ほら.....その....」  
不明瞭な言葉でなおもイイコを制止しようとする。  
かつては抜き身のナイフのような刺々しい性格で、今もなお  
決して温厚とは言えないユウも、姉に対しては優柔不断で、  
言いたいこともはっきりと言えない。  
しかしイイコはユウの言いたいことはわかっていたようだ。  
ようやくペニスから、細い唾液の糸を引きながら口を離すと  
キッと睨みつけるよう目でユウを見ながら言う。  
「だからよ」  
「は?」  
「だからユウのを残らず吸い出すのよ、あのコになんか一滴  
もあげるもんか」  
 
久しぶりに見るイイコの感情的な顔。  
この状態のイイコを刺激するのは得策ではない、もし激昂すれば  
イイコは....  
諦観を感じつつため息をつくユウ。  
「もうやきもちやきだな姉さんは、俺が愛してるのは姉さんだけ  
だって言ってるだろ」  
「本当に?」  
「そうだよ」  
「あたしもユウを愛してる、ユウだけを....」  
そう言って再びユウの物を口にふくもうとするイイコ。  
「待って」  
制止するユウ。  
「どうせなら」  
イイコが再び感情的にならないように、素早く意図を伝える。  
「姉さんも気持ちよくさせてあげるよ」  
「本当に?」  
汚れのない笑顔を向けられて、一瞬やましさを覚えるユウだが。  
「いつも俺ばかりしてもらってるから」  
てっとり早く行為に及ぶことで葛藤を振り切るべく寝たままで  
身体を横に一回転させてイイコの体の下に潜り込み、股の下に  
顔を入れる。  
「脱がせるよ、いいかい」  
 
「そんなこと一々聞かないでよ、あたしのからだは全部ユウの  
もの、好きにしていいんだから」  
股倉の下に潜り込んできた弟に少し、ほんの少しだけ羞恥心を  
覚えつつ、いつになく積極的なことへの嬉しさが上回るイイコ  
が答える。  
「そう、じゃ失礼して」  
イイコの寝姿は下着の上にネグリジェだった。  
布団にもぐりこんだ時点で既にネグリジェは脱ぎ捨てているの  
ではいているのはバタフライ・タイプの小さなスキャンティ。  
「こんな小さなパンツ、はいててもはいてなくても同じだろ、  
エッチだな姉さんは」  
「いやだ、ユウが脱がせやすいようにはいてるのにそんなこと  
言わないでよ」  
「脱がせやすい?脱がしてもらいやすいの間違いだろ?」  
「もう、ユウのいじわる、早く....」  
「早く、なんだい?」  
「もうバカっ!」  
「そう、俺はバカだから、姉さんが何を早くしてって言ってるの  
か全然わからない」  
「そんな、いじわるしないで....」  
「ふふふ、冗談だよ」  
言葉でじらしつつ、イイコのスキャンティに愛液が染み出して  
いるのを観察するユウ。  
イイコの機嫌とりのはずが、いつのまにやら自分がのめりこん  
でいた。  
 
イイコの股倉に顔を突っ込んでいたユウ。  
「この部屋はやっぱり寒いな」  
そう呟くと不意に立ち上がり、イイコを抱えあげる。  
「ユウ?」  
「こんなことしてて風邪でもひいたら馬鹿みたいだからさ」  
「こんなこと?嫌なの?」  
「そういう意味じゃない、ただ寒いと  
「布団被れば....」  
「そんなことしたら姉さんの感じてる顔を見れないじゃないか」  
ユウの言葉に顔を赤く染めるイイコ。  
いつもそうだった。  
積極的に迫るのはイイコだが、渋々という顔で応じながらいざ  
興が乗ったユウは手のつけられないほどの淫魔と化してイイコ  
の心と体を辱めるのだ。  
それはイイコの望みでもあるのだが。  
とりわけ、臆面もないのろけを聞かされるのは、淫語でなぶら  
れるよりもむしろ赤面するものだった。  
頭の中が真っ白になり、ただでさえユウのことで一杯の心が、  
尚更ユウだけで占められていく。  
「わかった、ユウの好きにして」  
「ありがとう、大好きだよ姉さん」  
そう言って唇を奪ってくるユウの背中に、自ら手を回す。  
幸せを噛みしめながら。  
 
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