〜はぢめてのおいしゃさん〜  
 
「うーん、うーん……」  
突然だが、狼男に変身してしまう体質のちょっとおマヌケな高校生、駒犬銀之助は寝込んでいた。  
お腹を出して寝ていたせいで、風邪を引いてしまったのだ。  
古式ゆかしい氷のうを頭に載せ、薬の効果でぐっすり熟睡しながらも、ときどき唸り声を上げて 
いる。  
そこへ、部屋のドアをこっそりと開け、ぽわぽわしたポニーテールの頭がひょこんと飛び出した。  
「うん、寝てる寝てる。桃花ちゃん、入っても平気だよ♪」  
元気一杯の女のコは、イタズラっぽい笑顔をふりまきながら、ドアの向こうにおいでおいでをし 
た。  
その正体は、言わずと知れた銀之助のイトコのお騒がせ娘、銀花ちゃんだ。  
すると続いて、今度はサラサラ黒髪ロングヘアーの、おとなしそうな女のコが、おそるおそる顔 
を出す。  
それはもちろん銀花の大親友、おっとり者だけど素直でいい子の桃花ちゃん。  
「ねえ、銀花ちゃん。やっぱりやめようよぉ〜。お兄さんが起きたら、怒られちゃうよ〜?」  
桃花はドアの影に身体を隠しながら、不安そうな声で小さく呟いた。  
 
              ◇  ◇  ◇  
 
少し前に、銀之助の両親が外出してしまい、銀花は遊びに来た桃花と一緒にお留守番をしていた。  
最初のうちは大人しくおままごとなんかをしていた銀花は、それに飽きるといきなりこんな事を 
言い出した。  
『銀兄ぃを使って、お医者さんごっこをしよう!』  
銀花が無茶な事を言い出すのには慣れっこの桃花も、さすがにこれは反対した。  
そりゃもう、小さなオツムで考えつくかぎりの理由を上げて、必死に引きとめようとした。  
 
しかし、一度言い出した銀花のダダっ子パワーは、常人のおよそ27倍(当社比)。  
さらに桃花は、かな〜りポケポケしている上に、強引な相手にはヨロリラしてしまう流され易い 
女のコ。  
けっきょく押し切られ、おまけに看護婦さんの役まで割り振られ、ここまで来てしまったという 
わけだった。  
 
              ◇  ◇  ◇  
 
「だーいじょうぶ! 銀兄ぃは、いったん寝たら、顔面に金ダライを落としても起きないから」  
「……銀花ちゃん、いつもそんな事してるの?」  
にこやかにそんな事を言う銀花に、桃花はちょっぴり顔をひきつらせた。  
この程度でひるんでいたら、銀花の『目覚ましノート』(僕月6巻参照)を見たら卒倒まちがい 
なしだ。  
「いいから早く来るの、桃花かんごふ! それと、ちゃんと銀花せんせいって呼ばなきゃダメだ 
よ!」  
「……はぁ〜い、銀花せんせ〜」  
しかし、すでにお医者さんの役になりきっている銀花には、そんな桃花の反応など、どうでもい 
いらしい。  
こっそりと諦めのため息をつくと、桃花はしぶしぶ銀花の後についていった。  
「さて、それじゃ診察を始めるよ。まずは、上着を脱がさなくっちゃね」  
銀花はぺろっと舌なめずりをすると、布団をバサッと剥ぎ取って、パジャマのボタンを外してい 
った。  
すると、変身後の毛むくじゃらな身体とは対照的な、胸毛のむの字もない銀之助の胸板が姿をあ 
らわした。  
「ぎ、銀花ちゃ……じゃなくて、銀花せんせ〜。そんなことしちゃ〜」  
「こうしなきゃ診察できないんだもん。桃花かんごふも、恥ずかしがってないでちゃんと見るん 
だよ」  
「でも、だって〜」  
そう言いつつも、指の間からこっそり覗いている桃花ちゃん。じつは興味シンシンらしい。  
銀花はパジャマの前を大きくはだけると、もっともらしい顔で銀之助の胸に聴診器を当てるふり 
をした。  
 
「ふむふむ。銀花の診察によると、この患者はおそらくカゼを引いてるね」  
おそらくもなにも、枕元にはしっかり風邪薬が置いてあるんですが。  
しばらくぺたぺたと胸板を触ったあと、う〜んと唸った銀花は軽く腕組みをして、こてっと頭を 
横に倒した。  
「……で、次はどうしたらいいのかな、桃花ちゃん?」  
「あらら……」  
銀花のボケに、桃花は律儀にずっこけてみせた。付き合いのいい娘だ。  
「あのね、おカゼを引いた時は、頭を冷やして、身体をあったかくしてあげるといいんだよ〜」  
「へぇ〜。さっすが桃花ちゃん、物知りだね!」  
桃花が教えてあげると、銀花はふんふんと首を上下に振って、感心した声を上げた。  
あんまり頷くんで、もしかしたら頭がポロッと取れちゃうんじゃないかと心配になるぐらいだ。  
「あ、でも、身体をあっためるって、どうすればいいの?」  
「え〜と。やっぱり、パジャマをちゃんと着せて、お布団をかけ直してあげるのがいいと思うの 
〜」  
「えぇ〜っ? そんなのつまんないよ! ほかに何かないかなぁ……」  
桃花の提案を即座に却下すると、銀花は脳みそをぐるんぐるん回して、他の方法を考え始めた。  
ちなみに、銀花の脳みその70%は、マンガやアニメの知識から成り立っている。  
「あっ、そーだ! いいこと思いついた!」  
「え、な、なに〜?」  
ぽくぽくぽくちーん、と閃いた銀花は、桃花の肩をがしっと掴んでニンマリと笑った。  
ろくでもない予感に、桃花の身体がひくっと硬直する。  
「裸になって、抱き合ってあっためればいいのよ!」  
「ええええぇ〜っ!?」  
……それは雪山で遭難したときです、などと冷静な指摘をしてくれる人は、あいにくここにはい 
ない。  
銀花のとんでもないアイデアに、桃花はすっとんきょうな悲鳴をあげた。  
 
              ◇  ◇  ◇  
 
「そうと決まればさっそく! ほら桃花ちゃん、脱いで脱いで!」  
「やぁ〜だ〜! そんなの恥ずかしいよぉ〜!」  
「銀兄ぃは寝てるからだいじょうぶ! ほれほれ、よいではないか、よいではないか!」  
銀花は町娘をてごめにする悪代官のように、いたいけな桃花に襲い掛かった。  
ワンピースのファスナーを下ろし、スッポンと頭から引き抜くと、それをぽいっと後ろに放り投 
げる。  
桃花の真っ白なお子様ぱんつのおしりには、うさぎさんのプリントがにっこり微笑んでいる。  
ひん剥かれてしまった桃花は、うるうると瞳を潤ませながら、ほんのちょっぴり膨らんだ胸を両 
手で隠した。  
「銀花ちゃん、ひどいよぉ〜。わたし恥ずかしいよぉ〜」  
「あ〜、泣かないでよ桃花ちゃん。銀花も一緒に脱いじゃえば、恥ずかしくないでしょ?」  
「ぎ、銀花ちゃん!」  
びっくりお目々になった桃花の前で、続けて銀花は自分の服に手を掛けた。  
オーバーオールをストンと足元に落とし、踏んづけて足を抜きながら、スパッとTシャツを脱ぎ 
捨てる。  
くまさんぱんつを引っつかむと、ためらいもせずに引き下ろし、くつ下を残してすっぽんぽんに 
なる。  
桃花よりも小さい膨らみと、お股のちっちゃな割れ目を見せ付けるように、銀花はでーんと仁王 
立ちになった。  
「ほら、銀花はぜーんぜん恥ずかしくないよ。こんなの、お風呂に入るんだと思えば、何でもな 
いんだから」  
「でもぉ〜。ここお風呂場じゃないし〜」  
こんな状況では、桃花は気まずくて銀花の裸を直視できない。  
さらに、もしも銀之助が目を覚ましたらと思うと、胸がドキドキして顔が真っ赤になってくる。  
 
「自分で脱げないっていうんなら、銀花が脱がしちゃうよ?」  
「う〜……。わかったよぉ〜」  
いくら親友が相手でも、さすがにぱんつを脱がされるのはイヤである。  
桃花は銀花に背を向けてうさちゃんぱんつに別れを告げると、大事なところを腕で隠して振り返 
った。  
「こ、これで、いい〜?」  
「うん、いーよー。それじゃ、銀兄ぃも脱がさないとね〜、っと!」  
「うわ〜、うわ〜!」  
もじもじしていた桃花は、銀花が銀之助のパンツをパジャマごとずり下ろすと、わたわたと慌て 
だした。  
両手はおっぱいとあそこを隠すためにふさがっているので、今度は視線をさえぎるものはない。  
だったらまぶたを閉じればいい、なんて簡単なことが、混乱している桃花の頭からはすっぽり抜 
けている。  
もじゃもじゃのたてがみをつけた銀之助の象さんが、桃花の前にこんにちわをした。  
「あれ、桃花ちゃん、おちんちん見たことないの?」  
「ううっ、前にお父さんのは、一緒にお風呂に入ったときに見たことはあるけど〜」  
「ふーん。よかったら、触ってみる?」  
銀花は象さんの鼻の真ん中をちょこんとつまむと、桃花に向かってぷるぷると振って見せた。  
時々うんうん唸っている、その持ち主の意思なんかは、まるっきり無視だ。  
「いっ、いいよぉ〜。なんだかちょっと怖いし〜」  
「別に怖くないのに。まあいいや、はやく二人であっためてあげよっ? あ、桃花ちゃんはそっ 
ちね」  
銀花はぴょんとベッドの上に飛び乗ると、銀之助の左側に寄り添って、右側を桃花に指し示した。  
銀之助の胸にほっぺをくっつけて、変身後ならグルグルと喉を鳴らしているだろうぐらいに上機 
嫌だ。  
そんな幸せそうな顔を見ていると、桃花のちいさな胸のなかに、チクッとしたシットの気持ちが 
湧き上がる。  
「そ、それじゃ、え〜と……。お、お邪魔します〜」  
桃花はちょこんとおじぎして、銀花の反対側に寝転がると、銀之助の身体にぴとっと抱きついた。  
 
              ◇  ◇  ◇  
 
「なんだか、もこもこじゃないと、ヘンな感じだね〜」  
「あはは、桃花ちゃん、変身した銀兄ぃに抱きつくの好きだもんね」  
「うん。でも、こっちも何だか、落ち着く感じがする〜」  
桃花は銀之助の肌をそおっと撫でると、胸に耳を当てて、とくんとくんという心臓の音に耳を澄 
ませた。  
お父さんとは違う、何とも言えない男の人の匂いを嗅いで、桃花の目がちょっとトロンとなる。  
「ほら桃花ちゃん、早くこすってあっためてあげないと、銀兄ぃのカゼがひどくなっちゃうよ?」  
銀花はボーッとしている桃花にそう言って、眠っている銀之助の身体を手の平でさすり始める。  
「あ、うん。そうだったね……」  
桃花もささやかな膨らみを銀之助のわき腹にくっつけて、ゆっくりと上半身をなでなでした。  
「男のひとの身体って、思ったよりあったかいんだね〜」  
「そうだね。あれ? 銀兄ぃのここ、ちょっとこりこりしてきたよ?」  
「あ、ほんとだ〜。お兄さんのここからも、お乳が出たりするのかな〜?」  
「そんなわけないじゃん。お乳が出るのは女の人だけだよ」  
二人はきゃいきゃい言いながら、銀之助の胸の先っぽを指先でいじくった。  
銀之助の胸のポッチは、意識がないぶん素直に反応して、すぐにぴょこたんと立ち上がる。  
しばらくそこで遊んだあと、銀花は最初の目的を思い出した。  
「いっけない、ちゃんとあっためてあげなきゃ。ほら、桃花ちゃんもこうやって」  
「んっ……こぉ〜?」  
銀花と桃花は、銀之助の両脇に仲良く並んで、もぞもぞと小さな身体を動かしていった。  
銀之助の身体にしがみつくようにして、まだまだ関東平野な胸をこすこすとこすり付ける。  
 
こんな嬉し恥ずかしいことをされているとゆ〜のに、銀之助は一向に目を覚ます気配が無い。  
最初は勝手が分からなかった二人も、次第にコツを飲み込んできて、動きが大胆になってくる。  
そうするうちに、二人の胸のピンク色をした可愛いポッチも、銀之助のそれみたいに硬くなって 
きた。  
「銀花ちゃん……。わたし、身体がポッポしてきたの〜……」  
「桃花ちゃんも? 銀花もなんだか、頭がクラクラして……」  
「おかしいよね……? 押しくらまんじゅうした時とは、ちょっと違うの〜……」  
「うん、銀花も、こんなの、はじめて……」  
二人は体験した事のない感覚にとまどいながらも、それをやめようとは少しも思わなかった。  
なんだかいけないことのようにも感じるけど、それよりも、もっとすりすりしたいって気持ちの 
方が強い。  
銀花がもっと密着しようとして足を絡めると、コツンと硬くて熱いモノが当たった。  
不思議に思った銀花は、ちょっと視線をずらして、銀之助の股間を見下ろしてみる。  
すると、さっきまで可愛い象さんだった銀之助のナニが、怒った亀さんにトランスフォームして 
いた。  
「うわわっ!? なにこれっ!」  
そのグロテスクな姿に、銀花はビビってずさっと飛び退いた。  
おマセさんな銀花も、こんなになってる状態のおちんちんを目撃したのはさすがに初めてだ。  
「え……なに……きゃあぁっ!」  
銀花の視線をたどった桃花も、真っ赤になってる亀さんを直視して、大きな悲鳴をあげた。  
亀さんは首に血管を浮き上がらせて、今にも『何さらすんじゃいワレ!』とか怒鳴ってきそうだ 
った。  
「ぎぎぎ、銀花ちゃ〜ん! なにこれ〜、さっきと全然ちがうよ〜!」  
「そ、そんなこと言われたって、銀花もなんだか分かんないよ!」  
二人はおヘソの辺りまでそり返ったキョーアクなモノに目を奪われながら、うわずった声を交わ 
した。  
 
おしべとめしべがごっつんこ、ぐらいしか知らない二人にとって、それは未知の物体Xである。  
「もしかして〜、わたしたちがヘンなコトしたから、カゼのバイキンがここに集まっちゃったの 
かも〜」  
「ううっ、そうなのかな……?」  
動揺した銀花は、普段なら笑い飛ばすであろう桃花の勘違い発言にも、自信なさげにうなずいて 
しまった。  
すると桃花はじわっと目尻に涙を浮かべ、えぐえぐとぐずり出した。  
「ど〜しよ〜。こんなに腫れちゃってたら、お兄さん死んじゃうかも〜」  
「そっ、そんな……」  
大好きな銀之助が死んでしまうかもという恐怖に、銀花の顔がサーッと青くなった。  
あせった銀花は脳みそのタウンページを猛スピードでめくって、どうにかできないもんかと考え 
る。  
そして、だいぶ前に空き地で拾い読みした、エッチなマンガの内容を思い出した。  
「あっ、そーだ! 銀花、これを治す方法、知ってるよ!」  
「ぐすっ……。ほんと〜、銀花ちゃ〜ん?」  
泣くのを一時中断して、桃花はすがるような目つきで銀花に問い掛けた。  
銀之助を治すためだったら、大嫌いなピーマンでも我慢して食べちゃうぐらいに真剣だ。  
「どうするの〜? わたしにできることなら、何でもするよ〜?」  
「うっ、うん。できるにはできるんだけど……」  
銀花は珍しく口ごもり、ちょんちょんと人差し指を突き合わせた。  
第一あのマンガも、途中でおかしな気分になってきちゃったので、最後のほうまでは読んでない。  
だけど、他にいい方法があるわけでもない。  
「……あのね、腫れてきちゃったおちんちんは、女のコが舐めてあげると治るらしいの……」  
銀花は顔でお湯が沸騰するぐらいに真っ赤っかになって、桃花の顔を上目づかいにうかがった。  
 
              ◇  ◇  ◇  
 
「ほんとに、そんなことしなくちゃいけないの〜?」  
「多分……。ううん、ぜったいそうだよ! でも……」  
きっぱりと言い切ったものの、銀花はそれを実際にするのはためらってしまった。  
おちんちんを舐めるなんてエンガチョなこと、いくら銀之助のためとは言え出来そうにない。  
けれど、そうしなくては大好きな銀之助が死んでしまうかも知れない。  
銀花が悩んでいると、桃花はタレぎみの目をきりっとひきしめて、銀之助の下半身にしゃがみ込 
んだ。  
「……じゃあ、わたし、やる〜」  
「も、桃花ちゃん!?」  
銀花が驚くなか、桃花は子犬のようにふるふる震えながら、いきり立つソレに顔を寄せていった。  
ちょっとの間にらみ付けてから、えいっとばかりに目をつぶると、思い切ってぺろんと一回舐め 
てみる。  
桃花の舌の感触に、銀之助のモノが別の生き物のよ〜にピクンと跳ね上がった。  
「い、いやじゃないの、桃花ちゃん? そこって、おしっこ出てくるところだよ? ばっちいよ 
?」  
「だって、わたしたちのせいでこんなになったんだし〜。お兄さんが死んじゃうほうがイヤだか 
ら〜」  
そう言いながら、覚悟を決めた桃花は、ぺろぺろと亀さんの首の真ん中あたりを舐め出した。  
桃花がこんなに頑張ってるのに、そもそもの元凶である銀花が見ているだけって訳にもいかない。  
「そ、そうだよね……。桃花ちゃん、銀花もやるよ!」  
大きくうんっと頷くと、銀花は銀之助の片足にまたがって、亀さんの首をきゅっと握ってみる。  
銀之助のソレはヤケドしそうなぐらい熱くて、浮き上がった血管がドクンドクン言っていた。  
 
「んっ……。銀花ちゃん、無理しなくてもいいよ〜? わたしなら平気だから〜……」  
「大丈夫だよ! 銀花だって、大好きな銀兄ぃのためなら平気だもん! ……ふむ、ちゅぴ……」  
銀花と桃花は、一本のアイスキャンデーを一緒に食べるみたいに、ぴちゃぴちゃと舌を鳴らした。  
成り行きでナニの左右を半分こして、下から上へ何度も何度も舐め上げる。  
添えられた銀花の手でビシッと天井を指した亀さんは、二人が舐めてあげるたびに嬉しそうにひ 
くつく。  
まんべんなく塗られた唾液で、銀之助のモノはワックスがけした床みたいにテラテラ光ってきた。  
「んんっ……。銀花ちゃん、これ、いつまで続ければいいの〜?」  
「れろっ……確か、先っちょから白いのが出てくるはずだから、それまでかな……ちゅっ」  
「なんだか、さっきよりもヘンな気分だよ〜。どうしたら早く出てくるの〜?」  
「えっと、確か、こんなこともやってた気がする……あむっ!」  
銀花は大きく口を開けると、亀さんの頭をぱっくんちょと咥えた。  
ソレの先端から滲んできた、何だかしょっぱいぬるぬるの味が、銀花の舌に広がる。  
ちょっと眉をしかめながら、銀花はもごもごと口の中で舌を動かす。  
息が苦しくなっていっぺん口を離すと、新しく出てきたぬるぬるが、先っちょにぷくっと水玉を 
作った。  
「う〜、ヘンな味……。それに、頭がクラクラしてくるよ……」  
「それじゃあ、わたしが代わろうか〜? 銀花ちゃんは根っ子のほうをやってくれればいいから 
〜」  
「うん、お願い、桃花ちゃん。銀花はこっちを舐めるから……んっ、ふぅ……」  
桃花に頭のほうをゆずると、銀花は銀之助の股間に顔を埋め、しわしわの袋にしゃぶりついた。  
タマタマをかわりばんこに口に含むと、銀之助の腰がビクビクと浮き上がる。  
すでに汚いなんて考えをすっかり忘れた銀花は、アメ玉を転がすようにコロコロと舌を使う。  
そのうちに、銀花はお股を銀之助のすねに押し付けて、もぞもぞと小さなお尻を動かしていた。  
 
「ん、ぷぁ……。銀花ちゃん、なに、やってるの〜……?」  
その動きに気付いた桃花は、唾液の糸を引きながら、寝ぼけたような頼りない声で銀花に囁いた。  
目の下をうっすらと染めたその表情は、その手のシュミの人が見たら、一撃必殺ノックアウトだ。  
「銀花……なんだか、おかしいの……。お股がムズムズして……んふぅ、こうしてると、気持ち 
いいの……」  
「そういえば、わたしも……んっ」  
ぽわ〜んと酔っ払ったみたいな銀花の答えに、桃花も自分のあそこがウズウズしてるのに気付い 
た。  
銀花のあんまり気持ちよさそうな声に、桃花も同じことをやってみたくなる。  
銀之助の足に腰を下ろすと、見よう見真似でくりっと可愛いお尻を動かし、ぷにぷにのあそこを 
擦ってみる。  
「ふあっ……!?」  
じいぃぃんと痺れるようなカイカンに、桃花は鼻にかかった甘い声を出した。  
「ほらぁ……んぷっ、気持ちいいでしょ? 銀花、もう、止まんないよぉ……んくっ!」  
「ふやぁ……。あ、だめだよっ、ちゃんと……舐めて、あげなきゃ〜……くふぅん!」  
二人はお股をグリグリしながら、さっきよりも熱心に銀之助の股間をちゅぴちゅぱ舐めまくった。  
指も入れたことのない割れ目から、エッチなおツユがこぼれてきて、さらに滑りがよくなった。  
つるつるのあそこに銀之助のスネ毛がじょりじょりいって、卵の白身を混ぜたみたいに泡立って 
くる。  
銀花も桃花も夢中になって、華奢な体をピクピク言わせながら、その行為に没頭していった。  
「ふあ……むぷっ! 銀花……銀花、おかしいよっ! んふぅ、む、ちゅ……!」  
「んんぅ! んっ、んっ、んん〜っ、ん!」  
銀花はうわごとみたいに小さく叫びながら、根本から袋にかけて、唇と舌を駆使して責めたてた。  
桃花は、大きく張り出した先端を目いっぱい頬張り、上下に細かく頭をゆする。  
エッチなお店のオーナーが見たら、高校卒業後にドラフト一位指名するぐらいの、見事な舐めっ 
ぷりだ。  
超小学生級の二人にかかっては、経験値の低い銀之助のナニなど、勇者の前のスライムに等しい。  
最後にむくっと一回り大きくなると、亀さんの頭から真っ白いウィダーインゼリーが飛び出した。  
 
「んぶぅっ!?」  
いきなりお口の中に発射された桃花は、驚きのあまり思わず顔を引っ込めてしまった。  
桃花が片手で引き寄せていたせいで、残りのせーえきが銀花の頭上にぴゅっぴゅと降りかかる。  
「んあ……、え、なに……?」  
ぼんやりと見上げた銀花の顔に、あったかくてねばねばしてる液体がべっとりと張り付く。  
指で拭ってくんくんと嗅いでみると、栗の花みたいな妙に青臭い匂いがした。  
「あ……ほんとに、こんなのが出るんだ……」  
銀花は名残惜しそうにお股をぐりぐりするのをやめると、何だか力の入らない体をゆっくりと起 
こした。  
銀之助のナニはまだびっくんびっくんしていて、勢いをなくした白いのがトロリと垂れてくる。  
「うええ、銀花ちゃ〜ん。これ、にがいよぉ〜……」  
ベソかき声に振り向くと、お口の端からドロドロをこぼした桃花が、途方にくれた表情でへたり 
込んでいた。  
「わわわっ! 桃花ちゃん、早くペッしなくちゃ! えとえと、ティッシュティッシュ!」  
銀花は慌ててあたりを見回し、銀之助の枕元にあるティッシュの箱を引っ掴み、桃花に差し出し 
た。  
桃花がお口に残ったものを吐き出す間に、銀花も何枚かティッシュを取って、お顔に飛んだしぶ 
きを拭う。  
どうにか顔を拭き終わった頃には、やっと銀花もおかしな気分から立ち直った。  
「ふぇえ、ちょっと飲んじゃったよ〜。のどがイガイガするぅ〜」  
「ごめんね、桃花ちゃん。銀花がヘンなこと言い出したせいで……」  
「ううん、いいよ〜。お兄さんの腫れも治ったみたいだし〜」  
「あ、ほんとだ。良かったぁ……」  
桃花に言われて見てみると、銀之助のナニはしおしおとしぼんで、元の象さん状態に戻っていた。  
銀之助の危機を救うことが出来て、銀花はホッと胸を撫で下ろす。  
 
それと同時に、ぬるぬるしてるお股が急に恥ずかしくなり、銀花はおずおずと立ち上がった。  
「も、桃花ちゃん、とりあえずお風呂に入ろ? 銀花、なんか顔がゴワゴワしてるし」  
「うっ、うん。わたしもお口をゆすぎたい〜」  
二人はベッドから降りると、それぞれ自分の服を掻き集めて、小脇に抱え込んだ。  
あそこがおツユでベトベトなので、ぱんつを履く訳にもいかないのだ。  
「あ〜、その前に、お兄さんにも服を着せないと〜」  
「そっか。それじゃ銀花が……」  
「うっ、うぅ〜ん……」  
銀花がふたたびベッドに近づくと、銀之助がごろんと寝返りを打ち、ピクピクとまぶたを震わせ 
始めた。  
「わっ! マズイよ桃花ちゃん! 銀兄ぃが目を覚ましそう!」  
「ええっ、えっ、えっ! どどっ、どうしたら……」  
うっすらと目を開け始めた銀之助に、銀花は顔を思いっきり引きつらせた。  
桃花はぎゅっと服を胸に抱き締めながら、おろおろと顔を左右に振るが、もちろん隠れる所なん 
て無い。  
「に、逃げよう、桃花ちゃん!」  
「あう〜、でも、お兄さんを裸のままにしちゃ〜」  
「このまま銀花たちが見つかるほうが大問題だよ! いいから早くっ!」  
銀花はうむを言わせず桃花の手首をつかむと、狼なのに脱兎の如く逃げ出した。  
バタンと部屋の扉を閉めると、桃花をぐいぐい引き摺ったまま、パタパタと靴下いっちょで廊下 
を走る。  
「あ〜、わたしのぱんつが〜!」  
「そんなのあとあとっ! とにかくまずはショーコインメツだよっ!」  
あせっている銀花は、桃花の言葉をろくに聞かずに、駒犬家のお風呂場を目指して猛烈ダッシュ 
した。  
 
              ◇  ◇  ◇  
 
「ふぁ、ふぁ……、ふぁーっくしょい!」  
銀花たちの足音が聞こえなくなった頃、銀之助は自分のクシャミで目を覚ました。  
どうしてこんなに寒いんだろうと見てみると、何からナニまで丸出しのみっともない格好だ。  
「うわっ、なんでパンツ脱いでるんだ? もしかして、これがあの有名な夢遊病?」  
大ボケをかましながら両手で股間を押さえると、ぬちゃっとえらいこっちゃ汁が手にくっついた。  
「う〜む。すんごくや〜らしい夢を見たと思ったら……。寝てる間にシテたのか、僕?」  
何故か足の間にある箱からティッシュを取り出し、ごそごそと拭いながら、銀之助は一人ごとを 
つぶやいた。  
すねのところに付いている銀花と桃花のエッチなオツユも、何の疑問も持たずにふき取った。  
イカ臭さに混じって、二人の甘酸っぱ〜い体臭も漂っているが、鼻が詰まっている銀之助には分 
からない。  
だけど、すぐそばの床に落ちている白いちっちゃな布切れには、さすがに気がついた。  
「……これは、お子様ぱんつ? なんでこんなところに?」  
銀之助はうさちゃんぱんつをつまみ上げると、ぷらぷらと目の前で振ってみたりした。  
これだけ不審な要素が集まれば、少しは頭を働かせてもいいところだ。  
「ははぁ、さてはまた銀花のイタズラだな? こんなモンで僕がコーフンするわけないじゃない 
か」  
しかし銀之助は0.1秒で自己完結すると、桃花のぱんつをぽいっと投げ捨てた。  
「それはさておき、早く服を着ないと。こんなカッコを銀花なんかに見られたら、身の破滅だよ」  
見られるどころか、実はその銀花(とついでに桃花)にお口でイカされちゃったのだが。  
何も知らない銀之助はぶるっと身震いすると、ベッドの上に散らばっているパジャマを身に付け 
ていった。  
 
〜END〜  
 

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