彼と私
王都、勇者連合本部取調室にて
ロザリー「彼と私はただの仕事で一緒だっただけです
関係?・・・・・強いて言うなら弟子と師匠ですよ
・・・まさか、彼は黙って行きましたよ、あんな事やると分かっていたら
私が彼をその場で殺しましたよ
えっ、彼と最後に会った日?それはですね・・・」
2ヵ月前、とある町の宿屋にて
ロザリー「すいません、2人ですが」
宿屋の主人「ええ、大丈夫ですよ・・・新婚旅行ですか?」
ルカ「いえいえ、勇者と勇者見習いですよ」
宿屋の主人「勇者!?す、すみませんが部屋が満杯で・・・」
ロザリー「(ここもか)では少しお酒が飲みたいので酒場に案内してくれませんか?」
宿屋の主人「そ、そこの角を左に行った場所にあります」
二人は宿を出た
ルカ「ここもでしたね」
ロザリー「そうね・・・」
ルカ「早く行きましょうよ、お腹空いてるんだし」
ロザリー「そうね」
二人は教えられた通りに歩き始めた
ロザリー「でもねルカ君、私は純粋に酒が飲みたいんだけど?」
ルカ「何言ってるんですか、お酒なんて体に良くないですよ」
ロザリーは立ち止った
ロザリー「飲みたいの」
ルカも立ち止まった
ルカ「・・・貴女らしくないですよ、どうしました?」
ロザリー「・・・最近さ、勇者の風当たり強くない?」
ルカ「そうですね、そろそろ転職考えましょうよ」
ロザリー「本気それとも冗談?悪くなった勇者のイメージは私が正す!」
ルカ「これからやけ酒にはしる人が偉そうに言わないで下さい」
ロザリー「しかたないじゃない、最近皮肉にも野宿ばっかしてたせいで
お金はたっぷりあるんだから、少しくらい贅沢しても良いでしょ」
ルカ「・・・そうですね、ボクも20歳になれたら飲みたいですね」
ロザリー「ルカ君今年18歳だっけ?」
ルカ「ええ、もう2年ですかあの時から・・・」
この世界の支配する分類が消えて早2年世界はゆっくりと変わっていった
固定概念の消失で新しい思考が広まり、魔族との共存を望む者や
立憲君主制から民主制に変えるべきと発言する者などが現れた
これを危惧した王女と勇者は勇者をより強固なものとする為
勇者の体制の大規模な改革を実行、これにより勇者協同組合は
より組織化され国の治安活動を取り仕切る勇者連合と名を変えた
だが、勇者の中で犯罪にてを染めだす者が出始めた
勇者の名の下に好き勝手放題する者は後を絶たない
ロザリー「ねえルカ君、私たちは正しかったのかな?」
ルカ「正しいですよ、確実に」
某所、白銀の夜明け団本部にて
ルカ「えっ?ロザリーさんとボクの関係?
まさかボクを疑ってるの?肉体関係はあったけどね
恋愛関係は・・・何その顔?言っとくけど酒に酔った彼女が・・・
抵抗しろだって?せめてもの選別だよ
好きだったら勇者を辞めさせるか最悪・・・
殺すから
ん?ボクと彼女が最後にあった日?それはね」
2ヵ月前、とある町の宿屋にて
ロザリー「すいません、2人ですが」
宿屋の主人「ええ、大丈夫ですよ・・・新婚旅行ですか?」
ルカ「いえいえ、勇者と勇者見習いですよ」
宿屋の主人「勇者!?す、すみませんが部屋が満杯で・・・」
ロザリー「では少しお酒が飲みたいので酒場に案内してくれませんか?」
ルカ(またヤケ酒・・・か、最近多いな)
宿屋の主人「そ、そこの角を左に行った場所にあります」
二人は宿を出た
ルカ「ここもでしたね」
ロザリー「そうね・・・」
ルカ「早く行きましょうよ、お腹空いてるんだし」
ロザリー「そうね」
二人は教えられた通りに歩き始めた
ロザリー「でもねルカ君、私は純粋に酒が飲みたいんだけど?」
ルカ「何言ってるんですか、お酒なんて体に良くないですよ」
ロザリーは立ち止った
ロザリー「飲みたいの」
ルカも立ち止まった
ルカ「(辛いのに何でこの人勇者やってんだろ?)
・・・貴女らしくないですよ、どうしました?」
ロザリー「・・・最近さ、勇者の風当たり強くない?」
ルカ「そうですね、そろそろ転職考えましょうよ」
ロザリー「本気それとも冗談?悪くなった勇者のイメージは私が正す!」
ルカ「(何も行動してない上に酒に逃避する人が何を偉そうに)
これからやけ酒にはしる人が偉そうに言わないで下さい」
ロザリー「しかたないじゃない、最近皮肉にも野宿ばっかしてたせいで
お金はたっぷりあるんだから、少しくらい贅沢しても良いでしょ」
ルカ「(その金で貧困に苦しむ人に渡したら少しは勇者の評判よくなるでしょうに)
・・・そうですね、ボクも20歳になれたら飲みたいですね」
ロザリー「ルカ君今年18歳だっけ?」
ルカ「ええ、もう2年ですかあの時から・・・」
そう2年間だ、1年旅をした、分類が消えた世界で分類通りに暮らそうとする人々
新しい考え方を持つ者、そしてその考え方を否定する者、様々な人が居た
ボクの家からマルレインが消え、王女として再びこの世界の頂点に君臨した
ボクは彼女に呼ばれ王都へ向かった、そして絶望した
彼女のやろうとしている事は自己保身以外の何物でもない
はっきり言って彼女は気が狂ったのではないかとさえ思った
分類の最大の被害者は間違い無く彼女だ
その彼女が分類を守る行動を取ったのか理解できない
彼女は勇者連合のリーダーをやれとボクに言ったが適当に誤魔化して去った
その後、ボクは風来坊のように各地を転々とした
世界に興味が持てなくなったのだ、いやこれは世界ではなく舞台装置だ
ボクはたぶんあの2つの事件が無ければ一生あのままだったのだろう
通称「ゴモラ事件」と「ソドム事件」、ゴモラ事件は婦女暴行殺人事件
ソドム事件は大量殺人事件、どちらも勇者が容疑者として上がった
この事件自体には興味が無い、が裁判が明らかにおかしい物だったのだ
ゴモラ事件ではゴモラという勇者が婦女暴行を働いた上に殺害という事件
血まみれの容疑者を見たと何人も証言したのに
裁判長の『見間違いでしょう』の一言で済まされた
その後証拠品として凶器に使われた彼の剣が発見されたが
容疑者が紛失したという容疑者本人の証言で無罪判決
ソドム事件はボクは公判を直接見に行った
ソドム事件はソドムという片田舎の町にすむ貴族の館に
爆弾を投げ込み舞踏会中だった1人を覗いて殺害した
その一人はカッパー・ロンドと言う貴族の跡取りだった
この事件の裁判を見て、絶句した
カッパーの証言で容疑者が爆弾を投げたと言ったのに対し
容疑者がカッパーが爆弾を仕掛け自分に罪を着せようとしていると供述
で、裁判長は勇者だからという理由でカッパーの供述を無視しカッパーを
大量殺人で終身刑にした
ボクは納得できず、カッパーを助けてやる事にした
当時のボクは自暴自棄になっていた
カッパーを刑務所から出すのは意外に楽だった
それからボク達二人はこの世界を革命するために
『白銀の夜明け団』を設立した、自然にメンバーは集まった
弾圧された人々は多かったのだ、メンバーが集まったのは良いが
勇者が相手だと準備は入念に行う必要がある
その為にボクはロザリーさんに弟子入りし勇者の情報を集め
決起する時を伺っていた、決行は明後日
計画は各地の支部を不意打ちするという物でシンプルだが
決まれば勇者の半分以上は殺れるだろう
ボクは今夜彼女と別れ仲間とおちあう予定だった
故に今夜は彼女の隙を突いて逃げる計画を練った
これから行く酒場は白銀の夜明け団の同調者が居る
そいつを使えば楽に逃げれらるだろう
ロザリー「ねえルカ君、私たちは正しかったのかな?」
不意に彼女がボクに訪ねる
ルカ「正しいですよ、確実に」
そう間違っているのはこの世界だ
王都、勇者連合本部取調室にて
「そして私は酒場に行ったんですが・・・
記憶が曖昧で・・・朝起きたら酒場の2階のベットで寝ていたんですよ
えっ?何故って・・・飲みすぎてあまり覚えていないんですよ
ルカ君がいないので混乱していたので説明もあまり覚えていないです」
某所、白銀の夜明け団本部にて
「で、それから?何時ボクが襲われるかだって?
それを今から語っていくよ、偉そうに解説交えて語るよ・・・」
2ヵ月前、とある町の酒場にて
ボクが彼女から逃げる手筈を解説しよう
まず白銀の夜明け団の同調者が居る酒場に行く
当然勇者は嫌われ者、丁重に追い出されるだろう
そこで同調者が騒ぎを起こす
ロザリーさんとボクがそいつを懲らしめる
ボクらは喝采を浴びる(どさくさに紛れて同調者は逃げる)
普通にロザリーさんが酒を飲み始める
酔ってきたところでボクがお酌をする
その時にこっそり睡眠薬を入れ
それから彼女を「宿屋に連れて行きます」と言って道端に置き去りにする
そしてボクは逃げるという作戦だ
彼女を殺すという案もあったがそこは仮にも命の恩人で
流石に決起前にそんなに派手な行動をとって勇者に警戒されるのは
問題アリと判断したからだ
作戦は見事決まった、同調者も見事逃げ、ロザリーさんに睡眠薬を飲ませた
ただ一つだけ計算違いがあった
「ロザリーさん、起きてくださいよ」
閉店時にボクは起きるはずが無いと思いながらボクはロザリーさんに言った
「あぁ〜、じゃあボクは彼女を宿に連れて行きますのでお勘定置いておきますね」
そう言ってお金を置いてロザリーさんを担いでボクは酒場を出ようとした
「止めときな、坊主」
酒場の主人が呼び止める
「はい?」
予想外の言葉にボクはたじろいだ
「最近勇者の評判が悪いだろ?勇者宿泊禁止があそこの売りだ」
「でしたら、他の宿を・・・」
「この町に他に宿は無い」
「・・・・・でしたら、野宿でも・・・」
「泊まるか?」
「・・・・・良いですよ、大丈夫です」
「・・・薬盛ったろ?」
「!!!」
流石に驚いた、ありえない何で分かった?
「前に似たような事があってな」
「・・・見逃してください」
「・・・・・リフレ」
酒場の主人はそう言った、リフレ・・・眠りを解く呪文か・・・
この主人、元勇者か何かか?
「俺もな、元々は魔法使いでな勇者と旅をしていた
「・・・・・」
「・・・俺は勇者に告白してな、1年後に答えを出すと言われて
その1年後の前日にこの店でお前の彼女みたいに薬を盛られて
そして朝にはあいつは居なくなっていた」
「ボクは・・・」
「そろそろ彼女が目が覚めるころだ、席を外しておいてやるから
二人でじっくり話し合いな」
そう言って彼は店の奥に消えて行った
「ん・・・」
ロザリーさんが起き出した
「あぁ・・・るかくぅうん」
呂律が回っていない
「ロザリーさん、行きましょうか」
「どぉこへ?」
「ここじゃない何処かへ」
「かけおち?」
・・・何故そうなる、相当酔ってるな、これ
「いいえ」
「とーひこう?」
何故そうなる!
「いや、ここ閉店だから」
「気にするなー、泊まってけー」
何言ってんだ!主人!殺すべきか・・・いや目立つのは・・・
「ほら、いこー」
ボクの手をぐいぐい引っ張るロザリーさん
「2階の手前の部屋自由に使って良いぞー」
「ありがとー、おじさーん」
がぁぁぁぁぁ!!!作戦完全失敗!ええい隙を見て
オネムロスかけるしか・・・・・
「フーマニア」
主人んんんんん!!!リフレだけでなくフーマニアまでぇぇぇ!!!
「頑張れよ、彼女」
「うん!がんばる!」
何をだ!
で、ボクはベットに押し倒されています
「ロザリーさん、何ですかこの状況」
「るかくんをおしたおしています」
「何でですか」
「がんばります」
「何をですか」
「こづくりです」
「!?」
まずい!完全にまずい!ボクの貞操が失われようとしている!
「だ、駄目ですよ!」
普段ならオーバードライブなりオネムロスなりと逃げる手段はあるのだが
封印されている今の状況では!!
「いけませんよ!」
「なんで?」
「貴女は勇者でしょう!?嫌がる弱者を無理矢理犯して良いんですか!?」
「いまだけでいいの」
「!?」
「あしたからいつものろざりーにもどるから・・・ね?」
小首を傾げた・・・ヤバイかなり可愛い・・・って
「駄目ですよ!」
「いっかいだけ、なかだしいっかいでいいから」
揺れる、揺れる、揺れる・・・・・駄目に決まってるのに
「一回だけ・・・ですからね」
そうだよ、一回だけせめてもの餞別だよこれは
「ほんと?」
「はい・・・」
覚悟を決めたボクはロザリーさんの服を脱がせた
「はずかしいよ〜るかくんもぬ〜いで♪」
「今、脱ぎます」
ボク達は服を脱ぎ捨てた
「ロザリーさん・・・」
「なぁに?」
「ボク・・・こういう事したことないので・・・」
「まず、るかくんのおちんちんをわたしのおまんこにいれて」
「え?愛撫とか舐めたりとかは?」
「もぅ、ぬれぬれなの、がまんできないのはやくいれてぇ〜」
触れると確かに濡れている
「えーと、じゃあ入れますね」
「・・・・・」
「ロザリーさん?」
「あ、ごめん、みとれてた」
「?」
「おちんちんおおきいなぁって」
「は、恥ずかしい事言わないで下さいっ!」
「ごめん、ごめん、じゃあいれって!」
恥ずかしさのあまりロザリーさんが喋っている間に入れてしまった・・・
「っ・・・きついですね、ロザリーさん力抜いて・・・」
「む、むりだよ、きもちよすぎて」
「あ、ちょ出ます」
「え、はや」
ボクはロザリーさんの中で果てた
「・・・・・」
ボクは暫く呆けていた
そして思い出した
「あ、じゃあ抜きますね」
「だめ」
「ちゃんと中に出したじゃないですか」
「まだいってないの、いかせて」
「勝手すぎます」
「かってなのはすぐにいったるかくんだよ」
・・・・・何か腹が立ってきた
「ねっ、だから、もっかいっ!」
入れたとき同様喋っている内に抜いた
「もういきなりっ!」
ボクはロザリーさんの恥部に足を付けた
「ひぅ!?る、るかくん?」
「足でイカせてあげますよ」
「はへっ?ちょ、あ、だめ!?」
「へぇ、ロザリーさんは足で感じるんですか?」
「ひ、ああああぁぁぁ・・・いく、いっちゃうよ〜!」
ボクは足を止めた
「え、なんでぇ、あともうちょっとで」
イカさないように優しく動かした
「あぁ、もっとはげしくして〜」
「ロザリーさんは足で感じる変態さんなんですね」
「そんなことないもん、ろざりーへんたいじゃないもん」
「じゃあ、止めます?」
「あ!やめないで!ろざりーあしでかんじるへんたいだからやめないで」
ボクは足を思い切り動かした
「あ!いく!いっちゃうよぉ!!!あああああぁぁぁ〜・・・・・」
ベットに倒れるロザリーさん
「ロザリーさん?・・・・・気絶したのか・・・・・」
その後、ロザリーさんに服を着せて、ボクも服を着て
部屋を出た、ただ酒場の主人が邪魔なのでオネムロスをかけておいた
そしてボクは仲間と合流した
某所、白銀の夜明け団本部にて
「これが事の顛末だよ・・・・・最終的にボクが攻めてるだって?
最初彼女が襲ったからだよ・・・・・一時の気の迷いだよ
戦場であったらちゃんと潰すから・・・・・」