吸血鬼の妹は切なくて、家庭教師を見るとつい気絶するまで吸血しちゃうの。  
 
「す、すいません〜。メイベル、さん」  
「いえお構いなく、でもガブリエラ様にも困ったものだわ」  
 おいしい血液の持ち主である体質に気付かず、吸血鬼の居城へ  
住み込み家庭教師になった青年ブラム。純情な姉と違い、容赦なく奔放  
な妹は時にブラムの残り体力を考えず血液を奪われてしまう。今回も  
メイベルさんが見つけなければどうなったことか。  
 足元がおぼつかないブラムに肩を貸し、彼の部屋までつれてきた。  
「ではブラム様、寝かせますよ」彼をベッドに横たえメイベルさん一息。  
「ありがとうございます、めいべるさん」  
「血液を失っていますから、ゆっくり休んだ方がいいですよ」  
「そうします…」目を閉じると、すぐに呼吸は規則正しい寝息に変わった。  
 もう、眠りましたね?  
彼が眠ったのを確認すると、メイベルは床にへたり込む。  
一仕事終えた、と言うのもあるがそうではない。  
いつもと比べ物にならぬ程彼女の心臓は早く動いている。  
 ドクドクと頭に響く鼓動を感じながら、メイベルは先程まで密着して  
いたブラムの体温、頼りない態度なのにがっしりとした男の身体、そして  
かすかに混ざる雄の匂い。  
 ドクン  
 それらの感触を思い出すと、彼女の淫魔としての本能をいたく刺激した。  
今この部屋にはブラムとメイベル二人きりなのだ。深呼吸すると彼の部屋  
に満ちた男の匂いが再び彼女の嗅覚を刺激する。  
 ドクン  
自分の主人に忠実な彼女も種族淫魔の本能に戸惑いつつも逆らえない。  
 誰もいないよね。  
 繰り返すが今この部屋には二人きり、そして自らが求める獲物は目の前  
なのだ。ブラムに密着していた彼女はいつもとは何か違ったのかもしれない。  
 
ゆっくりとブラムに近づくと力なく布団からはみ出た彼の腕を取り、まず  
自分の滑らかな手で撫でた。一通り撫でた後はその指を飴に見立てたのか  
厚ぼったい舌で舐めあげた。  
 ちゅ、ちゅちゅ、ちゅう、  
彼の手に触れそして舌で感じる度に男を求める本能は加速する。  
 ふと彼の足元に目を移すと、ブラムの腰の辺りに不自然なふくらみを  
見つけた。命の危機になると人間は性欲が増す。命が消える前に子孫を  
残すという生物ゆえの宿命だった。本能を満たすことを求めメイベルは  
彼の布団をそっとずらすと、ズボンを突き破らんとする勢いで大きく膨張  
した彼の股間が、むっと蒸れた汗のにおいと共に現れる。  
 メイベルは花に引かれる虫のごとく股間に近づくと、器用にズボンの  
ベルトとファスナーを開け、ブラムの肉棒を外にさらけ出す。  
「うわ、こんなに大きく」頼りない彼とは違い、立派に自己主張する  
ブラムの赤く剥けたペニス。  
「あ、こんなに熱い…」おずおず触るとその熱さにひどく驚いたが触る  
たびにぴくぴく動く様が妙におかしく、慈しむようにペニスを手からはみ  
出るペニスを撫でた。撫でるたび、うれしそうに彼のペニスは膨張しさらに  
熱さと硬さを増した。  
 ペニスから溢れる精気の匂いに、メイベルはついに先端に舌を這わせる。  
鼻から口から流れ込む濃い雄の匂い。夢中になってペニスの頭付近を舐める  
メイベル。そういった経験はこれまで一切無いが、舌で亀頭を舐めつつ  
手でペニスをこすり、もう片方の手で玉袋をゆっくりと揉み解す。本能は  
無意識のうちに彼女に淫魔としての行動を起こさせていた。  
 ペニスへの連続した刺激に腰が浮いたかと思ったら  
 ビュ、ビュビュッ、ビュ  
 勢い良く命を伝えるための白濁液がメイベルの顔に向け放たれた。  
「あ、あったかい」  
 一番濃い男の匂いを吸い込み陶酔する彼女はよけることなく精液を浴びた。  
「これが精液、おいし…」  
 ペニスから溢れた精液はメイベルが顔を近づけていたこともあり、前  
髪から眼鏡までを白く染めた。最初の勢いは無いが直こぼれる精液を  
亀頭にキスするようにすすった。彼女の本能も幸福感と共に満たされた。  
「ふう、ご馳走様でした」  
「いえどう致しまして」  
 
 え?  
 メイベルが視線を上に向けると、しまった、どう言い訳しようと目が  
泳いでいるブラムが。  
「ブ、ブラむ様っ、いつから起きてらしたんですか!」  
「え、その、舐められた辺りから気持ちよくてつい…」  
 本能が収まった後、いつもの理性が戻ってくる。ブラムのペニスに舌で  
奉仕していた一部始終をブラムに見られていた。理性の戻ったまじめな  
メイベルにとって情けないやら、本能とは別の意味で動悸が頭に響くやら  
床に座り込みすっかり虚脱状態、現実逃避とも言えなくも無い。  
 そんな彼女をブラムは後ろから包み込むように抱きしめた。  
「あ、ブラム…様」  
「ありがとうさっきベッドまで運んでくれたのメイベルさんだよね」  
「え、ええ、あまりにブラム様が消耗していましたから」  
「それでさっきだけど、メイベルさんがあんな舐めたりしてくれるなんて  
 夢かと思っちゃったから、ただそれだけなんだ、ごめん」  
 ああ、この人はやさしいな  
 メイベルは抱きしめてくれる人をそう感じた。寝込みを襲ったのに最初に  
自分をここまで運んだお礼、そして自分の奉仕を眺めていたことの謝罪。  
だからこの人の精気を吸収した後こんな安らかで幸せな気持ちなんだと考えた。  
「調子が戻ったらそのときは」  
「え?」  
「僕からも奉仕させてください」  
「ええ、お願いしますね」  
 

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