「気に入らないわ!」
ドギツイ金髪のカツラに赤いリボン、キャバ嬢以上の濃い化粧…本人いわく絶世の美貌、パチ美はいきなりそう叫んだ。
ボーボボとヘッポコ丸、破天荒が仲間の食料を調達しにいっている間、互いの相棒がいない首領パッチと天の助はいつものように二人でハジケていた。
どちらがそう言い出すでもなく今回のシチュエーションは学園物。クラスのアイドル・パチ美が美形転校生の天の助と一目見た時から恋に落ち、ラブコメをくりひろげる――
というありがち設定で続けていたのだが。
やっぱり恋のライバルがいねえと盛り上がんないな、田楽マンでもつれてくるか? …天の助が提案をした矢先のパチ美…もとい、首領パッチの叫びだった。
「何?田楽マンじゃ駄目か?」
アイツなら俺たちにあわせてうまくハジケてくれると思うけど――天の助がそう言うと、首領パッチは「違うわよ!」と続けた。
「アイツよッ」
首領パッチの指差す先を見れば、草原ですうすうと安らかに眠るビュティと田楽マン。
昨夜も遅くまでボーボボと首領パッチがハジケていて彼女も丁寧にツッコミをし続けていたため、睡眠が足らなかったのだろう。
疲れてんだな、起こすんじゃねぇぞと買い物に行く前にボーボボとヘッポコ丸が首領パッチに牽制していたのを覚えている。
もちろん首領パッチがそんな忠告をきけるとは思ってなかったので、ヘッポコ丸の手前、自分も首領パッチの遊び相手兼見張りとしてここに残ることにしたのだが。
「キー!何なのよあの女!まるで当たり前とでも言わんばかりにグースカ幸せそうに眠って!ヒロイン気取りね!!」
いやそれはお前が昨夜寝るのを邪魔したからだろ、というツッコミは無意味なことはわかっているので言わなかった。
「ボーボボもへっくんもウンコも優しくしたりするから最近図に乗ってるのよ、あの女!」
自称ヒロインのパチ美はギリギリと悔しそうに歯ぎしりをし、苛立ちから足元の草をぶちぶちと抜いている。大きな目からは大粒の涙さえ零していた。
(首領パッチの背後にタマネギが見えた)
「まぁまぁ涙をふいて、お嬢さん」と紳士風に天の助がぬのハンカチをそっと差し出したが、それは首領パッチが受け取ると同時にくしゃくしゃにまるめられ捨てられた。
「このままじゃアタシの気がすまないわ!一度あの子にヤキ入れないと! …先輩として、生意気な後輩はちゃんとしつけしてやらないとねぇ」
いつの間に衣装チェンジしたのか、OL風の恰好をした首領パッチはイヒヒ、と怪しく笑った。
善は急げやら何やらで、早速首領パッチは安らかに眠るビュティと田楽マンを引き離し、ビュティだけをかつぎ少し離れた人気のない所まで連れて来た。
大きな木の根元に起こさないようビュティをおろし、さてと意気込む。
「どーしてやっかなぁこのカワイイ嬢ちゃん」
見れば、首領パッチはもうハジケていないようだった。素の顔で、されどヒヒヒ、という笑いだけは未だにもらしている。
「ふくよかなほっぺたでよ。守られてばっかで傷一つねえケガレてない清らかな体」
ぷにぷにとビュティの柔らかな頬をつつく。(ビュティはううん、と小さく身じろぎした)
「でもよ〜…ビュティイジメてるトコボーボボとかに見られちまったらオレら殺されんじゃね?」
ボーボボがビュティを大切にしていることは明らかだし、ヘッポコ丸がビュティを好いていることもまた明らかだ。殺されはしないかもしれないが
(死にそうな目にあうのは慣れてるし、っつかたいていバトルのたびに死にそうな目にあうのはボーボボのせいだし)ヘッポコ丸も口をきいてくれなくなるかもしれない。
「ソフトンも怖ぇし。買い物から帰ってきてビュティがいなかったら捜すだろうしよぅ」
「バーカ、でぇじょうぶだよ。そのために今回買い物に破天荒をつけたんだから」
「へ?」
「そんじょそこらじゃ売ってねぇもんを多量に注文しといた。絶対欲しいって言っといたからしばらく帰ってこねぇよ」
…計画してたってわけか。確かに破天荒なら首領パッチの注文したものなら地球の裏側にだって行って買ってくるだろう。
「ウンコは魚雷先生に縄つけられてひっぱってかれたし」
それでもまだ何か言いたげなしぶっている天の助に、首領パッチは一つ息をついた。
「天の助、オマエ何処までもしょーしんものだな。興味ねーのか?オンナの体。 ま、ビュティなんざまだまだおこちゃまだけどな…どーせ経験ねえんだろ?34歳のドーテーところてん」
「なっ ところてんにドーテーも何もねえよ!それを言うならお前もだろ年齢不詳のトゲ野郎!」
「関係ないもん☆ パチ美は永遠に花の17歳、純潔の乙女だもん☆」
ビュティ風の桃色のかつらをかぶり、きゃぴるん☆と効果音をちゃんとつけて。 目もご丁寧につけまつげでバシバシ、この切り替えの早さはもはや天才としか言いようがない。
「ま、オレの純潔はともかく。ぜってー面白いぜ?…そうだ、ビュティが“ぬ”好きになるように調教すんのもイイんじゃねえか?」
その首領パッチの言葉を聞いて、流石の天の助も心がゆれる。
彼の大好きな“ぬ”のことと聞けば、「ボーボボに後で殺される」「ビュティが可哀相」ということと天秤にかけても競り勝ってしまうのは仕方のないことだろう。
「…ぬふふ、それは面白いかもしれませんなあ首領パッチ君♪」
「そうだろう天の助君♪ だから」
「ん…首領パッチ、君?」
ぴたり、と二人の動きがとまった。…よく考えれば、こんな大声で会話していたら間近で寝ている人間を起こしてしまうのは当然のことだ――二人がそのことにやっと気づいた時にはもう、ビュティはその碧眼をあけ、眠そうに目をこすりながらも何事かと二人を見上げていた。
「天の助君まで…あたし、眠っちゃったんだ。…あれ、ボーボボたちは…?」
首領パッチが小さく舌打ちをしたのが聞こえた。どこか本気でイラついているように聞こえたソレの代わりに、天の助がビュティの問いに答える。
「いねーよ。ヘッポコ丸とデコッパチと一緒に買いもんに行った」
「え…!大変、今日はあたしと田ちゃんが買い物当番だったのに」
「そーよ!グースカ眠りこけてるアンタたちを起こさないようにって気をつかってボーボボとへっくんが代わりに行ったのよ!人を働かせといて自分は寝るなんてアンタは鬼ねッ!
オトコをパシリに使うなんて鬼嫁ね!!」
ゲシゲシといつものように首領パッチがビュティの足を蹴る。弱くながらもふとももを何回も蹴られ、ビュティは体をよじらせた。
「痛い、痛いってば首領パッチ君! …じゃあボーボボたちが帰ってくるまでに何かしておかないと」
「必要ねえよ」
「!きゃっ」
ビュティが立ち上がろうとした途端、首領パッチが彼女の足をすくう。いきなりのことにビュティも受け身をとれず体勢を崩し、派手に転んだ。
「何するのよ!」
「必要ねえっつってんだろ。ここにいろ」
「はぁ?」
「ボーボボたちがいねえ間、ナマイキでヒロイン気取りなオマエをオレらがしつけてやっからよ」
普段は見下ろしている相手に、逆に見下ろされるのは何処か怖いものがある。しかも今の首領パッチは目が微妙に笑っておらず――ハジケで言っているようには見えなかった。
本気で?しつけって何?…ビュティがにわかに肌寒いものを覚えるのも無理はない。
「ちょ、どうしちゃったの、首領パッチ君…天の助君も何か言ってよ」
「むふふ、悪いなビュティ…プルプル真拳奥義『アメーバ空域』!!」
「!」
やわらかいところてんの体が更に軟体性を増し、アメーバ状に変化する。ぐにぐにと体が変化していき、アメーバもとい天の助はビュティの腕を拘束した。
更に、拒否を意をとなえようとしたビュティの口をもふさぐ。
「おお、OVERに使ったアレか」
OVERに対しては面積が足りなかったため失敗したが、体の小さいビュティはやすやすととらえられた。柔らかいアメーバは腕を拘束していても痛みこそなかったものの、ぐにゃぐにゃとしていて掴み所がなく、冷たくて気持ち悪かった。
「んぅっ…」
「OKOK天の助、でも息はある程度出来るよーにしとけよ」
窒息でもされたら困るからな、首領パッチが笑う。
「さーてサクサク始めますかぁ?」
鈍い銀色のジッパーを降ろし下に着ている赤いシャツを乱暴にまくりあげると、ビュティの白い素肌が首領パッチの目に入った。何をされるのかと疑問の目で二人を見上げていたビュティも、そこまでされてやっと、二人がしようとしていることが読めたようだった。
「!!んんっ」
それでも口も腕も拘束されているビュティにどうすることも出来ない。下着もシャツと同じようにまくしあげられ、小さな双丘が外気に触れる。それはほとんど平らに近く、中心の桃色の突起がピンとそそり勃って存在を誇張しているだけだった。
「何だよ、もう勃ってんじゃねえか」
ソレに息をふきかけると、ビュティの体がビクリとはねる。その敏感な反応に首領パッチはケタケタ笑い、ビュティの腹に乗っかかると、今度はその手で小さな膨らみを撫でた。
するりするりと肌の上で指が踊る。その仕草は優しげなようだったが、どこかねちっこくさえあって、ぞわりと鳥肌がたつ。
そして人差し指だけで胸の輪郭をなぞるように何度もたどり、桃色の突起をつねる。…首領パッチの一つ一つの仕草に、ビュティは顔を真っ赤に染めて体を震わせた。
「ぁ、…ふぅ、むうぅ…っ」
「ケケケ、すべすべした肌だねえ。ビュティちゃん、ボディーソープは何を使ってらっしゃるの?反応がとてもビンカンなようだから男のザーメンかしら?」
首領パッチは胸を撫でる手を休めず、揶揄の言葉を浴びせる。違う、やめて…ビュティはそう言っているようだった。…口を覆われているのではっきりとは解らなかったが。
「…何言ってんのかわっかんねえなぁ」
やけに長い首領パッチの舌が突起をなめる。優しさのかけらもないような無遠慮ななめ方に、気持ち悪さと妙な感覚がビュティを襲う。
変な感覚。 痛みでもない、甘さでもない、どこか歯痒さのような…口では説明の出来ない感覚。 首領パッチの指がビュティの胸の中心をとらえるたびに、胸の奥がぽつぽつと火を灯すように燃え上がるのを感じていた。
しかしやられてばかりで抵抗の意さえ唱えられないのは彼女にとって苦痛でしかない。こうなったらいっそ、口元を覆っている天の助の体を全て食べきってやろうか――
ビュティがそう思い始めた瞬間。
「!むふぅ…っ」
まるでそのビュティの意思を先読みしたかのように、天の助がビュティの口元にあったアメーバの体を麺状に細くのばし、ビュティの口内へとスルスル移動し始める。
「…人間の中ってあったかいよなあ。ところてんには熱がねーから羨ましいぜ」
「むぅうう…ぁあうっ」
口腔内をくまなく、犯すように動き回るアメーバ。唾液とアメーバの粘つきが混ざり合い、にちゃにちゃといやらしい音が漏れる。舌を弄ばれ、ビュティの息苦しさもピークに達する――顔を赤く染め、口の端からは涎が伝ってきていた。
…まるで男のモノをくわえこんでいるかのようなその姿に、首領パッチも少なからず興奮を覚えた。
「イイ顔すんじゃねーか、ビュティ」
彼女のアゴをひき、目の前でにやりと笑ってみせた。
…ヒロイン気取りなビュティをいためつける目的も勿論あったが、ぬくぬくと皆に守られている少女を汚すのもまた面白かった。
…ビュティの涙でうるんだ瞳が、うつろに首領パッチをとらえる。 呼吸が乱れているのは息苦しさもあるだろうが、…明らかに胸を弄ばれて感じている。
しかし、経験したことのない初めての感覚にビュティの中で「表現」が追いついていないのだろう…
未知の感覚に悶える少女なんて、何処ぞのオトコに見せればどれだけヌけるものだろうか計り知れない。
…最も、首領パッチはそれだけで終わらせるつもりは毛頭なかったが。
「…天の助、もう口は押さえなくてもいいぜ」
「ん?」
「今度こっち」
ハート型の可愛らしいベルトをさっさとひきぬき、ずるりとズボンを下ろす。 …上着の時と全く同じような優しさのかけらもない乱暴な脱がし方だった。
「こっちが本番だからよ」
「!?」
やっとアメーバから口を開放されたビュティが息を整えながら、更に続くであろう狂宴に身をこわばらせる。
何?どうして? 今度は何をするつもりなの… そんな疑問をとなえる暇すら、首領パッチは与えてくれない。焦っているのか、性急に事を進めている。
ずり下ろされたズボンの下から、白い下着が覗く。
「ホラ天の助、…こっちのがもっと人間の“熱”を感じられるぜぇ?」
人間というか、オンナの、だけどな――首領パッチがビュティの足を押さえつつ、天の助を導く。口元から離れた天の助はビュティの首、胸、腹の上を這うように移動し、未だに彼女の腕は拘束したまま器用に太ももの位置までたどりついた。
「!! やぁっ!」
そのまま下着の隙間から、天の助の腕(とはいってもアメーバ状なのでもしかしたら足かもしれないが)が侵入する。ヒヤリとしたねばつきが下着の中で蠢き、割れ目をとらえた。
「! いや、やめて、天の助君…ッ ひぁあっ」
まるで意思を持っている触手のように、アメーバは中へと侵入し始める。天の助の体がビュティの内で動くたび、くぷ、くぷと液体の絡み合う音が発せられる―――
そして、下着にははっきりと蜜のしみが広がっていく。
首領パッチは嬉々として下着を撫ぜた。 布一枚を隔てていても、首領パッチの指には確かなじわりとした湿り気が伝わった。
「んー?溢れてきてるぜぇ、ビュティ?」
「ふぅん…い、言わないで…」
「目からも涙流して、下の口からも涙流して……ヒロインは忙しいねえ」
自分で涙を流していることに気づかなかったのかもしれない。ビュティは少し驚いた顔をした。 首領パッチが彼女の涙を一つぬぐった。
「最も、嬉し涙だろーけどな? …もっともっと流したっていいんだぜ」
押さえつけていた足から力を抜くと、そのまま首領パッチは彼女の足から下着を手早く脱ぎとった。未だに中で続けられている悪戯に意識が集中されて、
ビュティはされるがままとなっていた。
湿らせる箇所を失って、溢れ出た愛液が太ももを伝う。 そして、そのまま草むらへと滴った。
「…幼ェな。 まだ毛も生えてねえし。 髪と同じ綺麗なピンク色だ」
じろじろと凝視する視線とあまりにも直接的な言葉、そして何よりもはっきりと聞こえる淫猥な液音にビュティは耳をふさぎたくなった。
しかし腕は未だ天の助に拘束されており自由に動かせられない。
そして天の助の体の一部は未だビュティの中で蠢きをやめず、まるで熱を確かめるかのようにぐちゅぐちゅと音を発し続けている。
そのたびにビュティはひぁあ、はぅん、と声にならない甘い喘ぎを言い続けている。 息も荒く、…限界が近いことは簡単に読み取れた。
「ケケ、そろそろイくかあ?ビュティ」
おいうちをかけるように、首領パッチはぷくりとはれた一番敏感な箇所を指で押し当てた。 瞬間、電撃が走ったかのようにビュティの体が海老反りにはねる。
「?! ひゃあぁああぁぁっ!」
「うわ、何だよいきなり…めちゃくちゃ締め付け強ー」
「ちぎれんなよ、天の助」
天の助が窮屈そうに声をあげ、動揺を表すように更に激しくビュティの中で動く。 首領パッチはクリトリスへの愛撫を続ける―――。
「ほらほら、イっちまえよ」
「いや、 ふぁぁ…やぁあっ!…やめ、首領パッ… んん…ッ ああぁぁぁあぁぁあ――!!!」
大きく体を跳ねさせると、顎を大きく反らせ、高い声でビュティは啼いた。声がだんだんか細くなっていき、膣からはとろとろと液が流れ出ている。その流れに乗じ天の助はやっと体を
内から出した。
「何かねばねばになっちまったなあ。 純ところてんのオレに変なモンが混じっちまうじゃねえじゃかよーあぁん?ビュティ?」
「は、ぁ…はぁ…ふぅうん」
「このまま食べちまえよー」
糸をひきねばつくアメーバの体を、天の助がビュティの口に含ませる。 涎と混じり、口の端から多量の愛液が溢れ出た。
「余韻に浸ってるトコ悪いけどなービュティ? まだしつけは終わってねえぜ」
ひくひくと痙攣する太ももの付け根に、首領パッチは黒い器物を押し当てた。 その硬さ・冷たさに意識の朦朧していたビュティも反応した。
「ひぁ…!」
「首領パッチ、何だよそれ?」
「いやん天の助さんったら無粋なことを聞くのねっ 乙女の口から言わせるつもりなの〜?バイブよバイブv 立派な大きさでしょ?」
きゃ、パチ美恥ずかしいっとシメも忘れない。
「こんなこともあろうかとサンタさんに頼んでおいてよかったわv」
「いや、やだぁっ…」
流石にビュティも背筋に冷たいものが走るが、腰をひいても逃げ出せられるはずもなく。 首領パッチは全く躊躇することなく、黒い器物を内に差し込み始めた。
最初こそ窮屈そうだったものの、少し力を入れるとそれは至極スムーズに内へと埋まっていく。
「こんだけヌれてりゃ痛くねえだろ?ビュティ――気持ちイイんじゃねえのか」
「やあ、 だめえ… ま、また…っ」
「またイっちゃまいますかー? ビュティちゃん」
ぐりぐりとバイブレーターを無慈悲にまわと、ヴゥゥウン、という低い振動音と、ぴちゃぴちゃという液音の混じった何ともいえない音が発せられる。
「は、 ぁああ、 くぁ…ぁんっ…ぁ、あぅう」
ビュティは何回も小刻みに跳ね、びくびくと震える。彼女が達したことを見ると、首領パッチは一度バイブレーターを引き抜き、そして間髪入れずまた差し込む。
敏感な箇所をとらえ意地悪く動かされるバイブに、ビュティが再び達する…その繰り返しだった。
絶頂を迎えても迎えても首領パッチはビュティを開放することなく、むしろ振動を強くしていく。そしてバイブレーターの出し入れを繰り返し、更に液音を大きく、そして卑猥に響かせた。
天の助は腕の拘束をすでに解いていたが、ビュティはそれに気づいているそぶりはない。所在無げに彼女の胸を弄んでいた天の助も、ビュティのとろけた表情に喉をならした。
とても14歳とは思えない妖艶な表情、…これが女ってものなのか。
バイブレーターの振動が“強”にまでなり、数回出し入れをした直後―― 一際甘い声をあげ、ビュティはぐたりと意識を手放した。
あまりに激しく絶え間ない快楽の波に耐え切れなくなったのだろう。天の助が声をかけて体を揺らしてみても、ビュティの反応はなかった。首領パッチは無言でバイブを引き抜く。
「天の助」
「ん?」
「タオル出せ」
天の助はその言葉ににっこり笑ってぬのタオルを差し出した。首領パッチはまた無言で濡れたビュティの体をタオルで拭き取ると、そのタオルをまた力の限り何処ぞへと放り投げた。
そして彼女を先ほど田楽マンと眠っていた場所に戻すことなく、上着だけをかけてその場を離れた。
「でもさー…何か…すげえのな、オンナって」
ぷるぷると元の体に戻った天の助が首領パッチの後ろにつき、言う。 先程の場所に戻ると、田楽マンは未だに眠りこけていて買い物チームもまだ戻ってきていなかった。
「あのビュティがあんな声あげると思わなかったし」
「…生意気なガキでもオンナはオンナだからな。 …ビュティは将来イイ女になるだろ」
勿論それは顔だけの話ではない。 …それがわかっているからボーボボもヘッポコ丸もソフトンも、彼女を守ろうとする。
「…首領パッチ?」
「ま、オレの場合はなんつーの?迸る思いが抑えきれねェってこった」
そう言う首領パッチの横顔が何処か暗く見えた。 …そして、あれだけしつけしつけと言って彼女を嬲った割りに、最後に首領パッチが見せた妙な優しさを天の助は理解できなかった。
「でもアタシの方が全然イイ女!あんな女、足元にも及ばないわよっ!ヒロインはいつだってこの美少女☆パチ美なんだからー!」
くるりと振り返ると、またしてもドギツイ金髪のカツラをかぶり、下手くそな厚化粧を施した“パチ美”がそこに立っていた。
そしていきなり走り出すと、幸せそうに眠りこけている田楽マンに思いっきり蹴りを入れた。 ぎゃーっと叫びながら一足早いお空の星となった田楽マンを、
「あの方こそが私の星なのねッ」と頬を染めて見上げている。
…そういやビュティを“ぬ”好きに調教すんの忘れてたなあ…
ふとそんなことを思い出しながら、天の助もまた首領パッチのハジケに付き合うべく走り出した。