…ハァ…ハァ…  
 
月夜に響く荒い呼吸音。それを発しているのは一人の少年。  
 
ハァ……ハァ…っ  
 
彼の頭にあるのは、一人の女性。その黄色い髪の女性は自分の下で強く目を閉じ、淫らに喘いでいる。  
(…あっ…んぁ!…やっ、やぁっ…)  
少年は彼女の柔らかく暖かい秘部を思い、射精を呼び起こす行為に没頭する。  
 
…っく…中に…出しますよ…っ?  
 
少年は宙にむかってそう呟いた。頭の中で腰を動かす速度を速め、手を動かす速度を速める。  
(…いい、ですよ…っ。いっぱぃ…いっぱい出して…ください、ねっ…)  
 
………っく!  
 
黄色い髪の女性の子宮に向かうはずの精液は少年の手の中に溜まっていった。  
 
 
少年は後始末を済ませ、黄色い月を仰ぎ見た。どこか彼女に似ているな、なんて下らないことを思い、その下らなさに笑ってしまった。  
「俺って結構気の多い男だったんだな…」  
 

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