〜XAT第二班 一日の終わり〜  
 
「まいったな、今日の狙撃ポイントはススだらけで閉口したぜ。俺、メイフォンに何かしたか?」  
きゅっ、ざー。  
  ごしごし。  
「まったくだ。こっちなんか廃液まみれだぜ。臭いがとれやしねえ。いい男が台無しだ」  
ざー。ごしごし。  
「アル、お前はこんな泥臭い職場にいるくせに、見てくれに手間暇かけすぎなんだよ。  
 とっととシャワーすませて、一杯やりにいこうぜ? なあブラッド」  
「そうせかすなよヘルマン。お前とちがって今日のこっちはヘビーだったんだぜ?   
 一杯やるのはかまわないが、お前のおごりってことでいいんだよな?」  
ざー。  
  がちゃっ。  
「おいおい、勘弁してくれよ。  
 こないだのゲルトの祝勝会の後、大盤振る舞いしたじゃねえか……  
 って、誰かきたのか?」  
のっしのっし。  
「あら、ヘルマン。となり使うわよ」  
きゅっ。  
ざー。  
「おお、アマンダか。  
 お前、この後暇か? 飲みにいこうぜ」  
「駄目よ。家でマレクと食事しないと。  
 それに、貴方弱いでしょう。また担いで帰るのはご免よ。  
 あ、そうそう、石けん貸してくれない? 切らしてたわ」  
「おいおい、そのことはもう言わないでくれよ。  
 ああ、それと石けんだったな。ほらよ。  
 シャンプーは要らないのか?」  
ごしごしごしごしごし。  
  ざぶざぶざぶざざー。  
「髪洗うのなんて石けんで十分よ。一個で全身洗えるじゃない」  
ざー。  
  きゅっ。  
「ちょっ、お前もう洗い終わったのか?」  
「もう、って貴方達の入浴時間が長すぎるのよ。  
 じゃ、お先に失礼するわ。お疲れさま」  
のっしのっし。  
  がちゃ。  
 

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