「ラブレス家の普通な日常」
深夜・ラブレス家
ロベルタ「さて… 今日の見回りも異常な… あら、明かりが…」
カチャ… カチャ…
ロベ「(誰かいるのかしら… 声が…)」
?「…そう…う… ゆ…くり… そのちょ…しだよ… ファビ…ラ」
?「は…い… わ…さまぁ…」
ロベ「(えっ… 若様と…ファビオラ! な、何を… くっ、良く聞こえない。少しだけ開けて…)」
スッ…
ガルシア「うん… そんな感じだよ、あっ… ん… ここはゆっくり…」
ファビオラ「ん… ゆっくり…ですね… こ、こんな感じ…ですか…?」
ロベ「(ふ、二人とも、何を… 上手く見え…ない)」
ガル「駄目だよ、そんな乱暴にしちゃ… ここだよ、ここ…」
ファビ「ここ…ですか? 若…様… ん… あっ!」
ガル「怖がらないで… 怖くないよ… ねっ…」
ファビ「は、はい… 若様ぁ…」
ロベ「(ま、まさか! 二人がやってるのは…) それは駄目ぇ〜〜〜!」
バタン!
ガル「えっ!」
ファビ「きゃっ!」
ロベ「そんなの…えっ…」
ガル「ロベルタ… どうしたの?」
ロベ「えっと… あの… その… 何を… して… らしたのですか…」
ガル「何って、ファビオラが今度のピクニックで何か作りたいって言うから教えてたんだけど…」
ファビ「い、何時も何時も若様ばかりに頼ってばかりでは駄目だと思いまして… その…」
ロベ「…うっ…」
ガル「とりあえず今は、タコさんウインナーの作り方を教えてたんだけど…」
ファビ「若様が、婦長はタコさんウインナーを前にすると
幸せそうにいつまでも突付いていると仰られまして… …ご、ご迷惑でしたか?」
ロベ「あ… ぁぅ… ぅ…」
ガル「ロベルタ? タコさん嫌い?」
バタ〜〜〜ン
ロベ「うわ〜〜〜ん!!!」
ドタドタドタドタ!
ガル「ロ、ロベルタ?」
ファビ「ど、どうしたのでしょうか? やはり私のタコさんが、
イカさんになったのがいけなかったのでしょうか?」
ガル「う〜〜〜ん、いつもタコさんを一心不乱に突付いてたからタコさんかと思ったけど、
実はカニさん派だったのかな?」
ファビ「私はっ! イカさん派です!」
ガル「ファビオラはまず、その切り込みすぎたヒトデさんをどうにかしないとね。」
ファビ「はうぅ…」
次の日のラブレス家の朝食は大量のカニさんウインナーが並べられたとかなんとか