ベ「ダッチ、事務所にSDカードが落ちてたんだけど。誰のか知らないかい?」
ダ「いんや、悪いが心当たりはないぜ。客の忘れ物か?」
ベ「とりあえずデータ見てみるよ」
ダ「ああ、頼む」
ベ「うわ、ダッチ……。ヤバイよコレ」
ダ「どうしたベニーボーイ、ロシアンマフィア共の取引データでも……ああ、確かにこいつはハンパじゃねぇ破壊力だ」
ベ「……M字でおっぴろげてるよ、あのレヴィが。こんなことってあるんだね」
ダ「最近の世界の異常気象も説明が付くってモンだ。意外と惚れた男の前じゃ、コロッと素直になるタイプかもな。何と言ったか、ジャパニーズヘンタイによくあるアレだ」
ベ「『ツンデレ』だろ、ダッチ。……でもそうでもない見たいだよ、ほらコッチの画像なんか、中指立ててメンチ切ってる」
ダ「キューバ危機が霞むぜ。この世界、表は平和でも裏は一触即発って訳だ」
ベ「同感だね。このレヴィ、手で相手突き放そうとしてるみたいだけど、ひょっとして喉まで届いてるんじゃないかな。ライオンかホオジロザメの口に突っ込む方がまだ安全だよ」
ダ「大した度胸だぜ、こいつを撮ったベイビーは」
ベ「三合会のミスター張は最近来てないし……レヴィのショートパンツから落ちたのかな」
ダ「だとしたら、こっそり元の場所に戻して置かねーと。ここがナムより悲惨な戦場になるぜ」
ベ「だね。あ、これはマズイよ。顔に掛けてる。ほら、完全にキレた。レヴィが手の甲で顔を拭って……床が映ってる」
ダ「レヴィのことを知らない馬鹿なんじゃないか?原っぱで呑気に鬼ごっこしてたら、そこはカンボジアの地雷原だったって訳だ」
ロ「ダッチ、ベニー、事務所にSDカード落ちてなかったかな、デジカメで使うやつ」
ダ&ベ「……」
ロ「あちゃあ、よりによって二人とも見ちゃったか。頼むからレヴィには……」
ベ「悪かったよロック。大丈夫、僕らも命は惜しいからね。ハハハ……ハ……」
ロ「?」
ダ「振り返らない方がいいぜロック。ちょいとばかし遅かったようだ」
レ「ロック〜〜〜ゥ。誰にも見せるなって、あれ程念を押したよなアタシは。そうかい、そんなに死にてーならお望み通りタマ潰して下水に流してやるよ!!」
ダ「落ち着けレヴィ、クールアズキュークだぜ。げほっ」
ベ「あわわ、僕はその、ただ落ちてたカードを確かめただけで……」
レ「その割には、随分楽しそうだったじゃねーかベニーボーイ。確かティファニーちゃんだったか?そのお自慢のクソマシンを鉛玉でファックしてやるよ!!」
ベ「頼む、頼むからそれだけは止めてくれっ!!……って、あれ。この辺の画像はレヴィじゃないよね」
ロ「ベニー、駄目だ!早くマシンの電源をっ」
レ「ほー。……どうしてコレにスッポンポンのエダが映ってやがんだ。説明してくれよロック」
ロ「レヴィ、俺はもう謝らない!俺は……逃げるっ!!」
レ「ああ!?待ちやがれこのスットコドッコイ!」
ベ「……た、助かった」
ダ「安心するのはまだ早いぜベニーボーイ。今のうちにデータ、コピーして置いてくれ」