ふざけている。  
この状況に慣れることは彼・・・いや、彼女には困難だった。  
 
記憶の無いほど飲んだ翌日、  
見知らぬ巨乳ができた代わりに  
見知った息子とバイバイした朝。  
周り中が性別反転していたわけだ。  
最初から世界がそうだったように、皆あたりまえの顔をしている。  
異世界におれは一人だ。  
理由を考えるのは。  
・・・・あきらめた。  
切り替えは早い方だと思っていたが、この身体にはそう慣れるものではない。  
 
女同士?の気安さからか、事務所にあるシャワールームから  
下着ひとつに肩からバスタオルを羽織ったのみのダッチが鼻歌で出てくる。  
(セクハラだーーーー!!!)  
ベニーはロリ化した以外あまり変わりなく  
ネットで海外のボーイズラブサイトを巡っている。(ん?)  
レヴィは・・・・・  
なじみまくっている。  
一応ただ一人の男のはずなのに、全く男扱いされていない。  
本人も気にしていない。  
嗚呼、なんかここの空気だけは変わってない感じ。  
 
慣れちゃ駄目だ、私。いや、俺。どんまい!  
 
 
「この間はすまなかった、ロック」  
「いえ、通訳ぐらい時間の空いている時でしたら、いつでもどうぞ」  
ダッチからの頼まれごとも済み、しばらく向かい合い、たあいない雑談をしていた。  
 
バラライカ・・・今はミスターだが。彼は用件を短く切り上げるタイプだ。  
帰る頃合と何度も思ったが、珍しく話を引き伸ばしてくる。  
 
「あまり、遠回しにするのは全く趣味じゃない。  
ロック。これでも私は、おまえを口説いているんだよ?」  
 
・・・・・・・・・・・・・?  
まっ 白。  
 
「逃げなければ、承知と受け取る」  
にこやかに恐ろしい事を。  
 
「逃げても、承知させるがね。軍人は最短で最良の方法を取る」  
笑っている目が。  
本気だっ  
 
物も言わず(言えず)ソファをすごい勢いで飛び跳ね、扉にダッシュする。  
最近はまだましになったが、スカートはこんな時に動きが取りずらい。  
ガチャッ!  
鍵が当然のようにかかっていて、軍人の用意周到さを思い知り目の前が  
暗くなる。  
背後からバラライカの余裕の声。  
 
「嫌がる女性相手にするほど飢えてはいない、私は己の欲に健康的に忠実なだけでね。」  
支離滅裂だーーーーーーーーーーー!  
おれは健康サプリか。  
 
ゆっくり近づいてくる大柄な身体。  
それだけで圧迫感と恐怖に息が絶え絶えになる。ぜーぜー(深呼吸)  
うかがうようにこちらの顔を見下ろす。  
まじかに見ると、整った顔に傷の痕が痛々しくも冴えた美しさがあり  
確かに女性に不自由は無いだろう。  
それなら、なぜおれなんだ?  
 
「・・・・う、う、上手くはいかないと思いますから!」  
「バ、バラライカさんを満足させるには、とても及びません!!!」  
我ながら甲高いソプラノに悲しくなりつつ必死に訴える。  
「なぜだね?」  
 
「経験値が足りません!」  
赤面しながら、なぜか意味不明のボディランゲージ込みで説得を試みる。  
 
表情も変えず、元軍人は言い切った。  
「ほう。ならば私が光栄な、最初の男だ。」  
 
無駄無駄無駄ーーーーーーーーーーーーーーー!  
遠い祖国で読んだマンガのフレーズが木霊する錯覚の中。  
リアルな、有無を言わさぬ力で厚い胸に引き込まれ  
口付けを受けた。  
 
腕に力が入らない…腰が感電したみたいに痺れる…  
膝がガクガクいって、まともに立ってられない。  
(ちくしょーっっ どうなってんだ俺の体ーっっ)  
片手で腰を強く抱き寄せられ、体が軽く浮く。  
(いくら女の体になったからって、こんなのは嫌だ。)  
力の入らない腕を突っぱねて、体を離そうとあがいて  
顔を上げて…目が合った 瞬間、視界がぼやけて…  
「そんな風に泣くものじゃない。」  
と、優しく言われて反論した。  
「違います、泣いてなんかないです。」  
空いている片手で、俺の頭を包むように軽く支え  
覆いかぶさってきて…思わず顔を背け、目蓋を閉じた。  
キスされる…そう、思ったのに唇は  
俺の目元や目尻を、優しく吸い上げていって…  
「そんな風にしても無駄だ、男を喜ばせるだけで  
何の救いにもならん、経験がないなら優しくしよう。」  
恐る恐る、目蓋を開けるとぼやけていた視界は幾分かましになって…  
もう、逃げられないと…思い知らされ  
自分なりの抵抗はまったくの無駄だと諦めた。  
突っぱねた腕から、抗う力が抜けて  
ずり落ちそうになった手を止めようと  
指先に力を入れ、上着を掴んだ…  
アイロンのきちんと掛けられた上着に寄った  
皺を見つめた…皺を作る細い指先も…  
 
心の中で、まだ自分が女だという事を  
受け入れきれてないのを思い知らされた。  
〈覚悟〉を決めて、女を受け入れる…  
静かに視線を上げると、初めて見る表情に  
ドキリと胸が強い鼓動を打つ…  
(俺が、今からこの人に…!?)  
ゆっくり近づいてくる顔に、慌てて  
「はっ、初めてなんですっ!あっあのっ――  
「優しくしよう。…私なりに…な。」  
言葉を遮られ…唇を塞がれた。  
「んっ…フゥ…ンあっ…ハッあんっ…んっチュ…」  
初めて聞く自分の声、女だという事を受け入れ  
今から、この体に男を受け入れる…  
そう思った瞬間、ゾクゾクした痺れが  
腰から上ってきて体がビクンと跳ねた。  
「いい娘だ。…良い反応だ…気に入ったよ。」  
耳元で囁かれ、耳たぶが吸われた…  
「ああっ…ヤッ…バラ…ッ…ライカ さんっ…」  
体も頭もがっちりと押さえ込まれ  
耳の中を舐め回されだした…  
「ャあっ!ヤッやぁっ…ヤメッ…止めて…っ下さいッ」  
こんな甲高い声で、こんな事を言っても  
逆効果だって判ってても、言わずにいられなかった。  
「クックッ…随分と可愛い声で啼く…」  
耳に流し込まれる台詞に、声を上げてしまう。  
息は荒くなって、胸は早鐘のようになっていた。  
 
頭がぼぅっとして、思考が定まらない…  
指先も体も力が入らない…もう、腕も落ちそうだ…  
頭を押さえていた手が、スルリと動いて  
肩を優しく包んで、抱き寄せられた…  
広くて堅い胸板なのが、服の上から判る。  
(こんなに違うものなのか…)そう、思ったとき  
「ソファに戻るか…立ったままだと  
優しくしてやれないからな。」  
耳たぶを甘噛みされ、囁かれコクリと頷いた。  
密着していた体が離され、ふわりと浮いて  
抱き上げられて…そのままソファにと向かう。  
そっと下ろされ、静かにゆっくりと  
覆いかぶさってくる男を見つめた。  
男として育ってきた自分が、女になってて  
女の体は敏感で、男の体に直ぐ様応えようとする。  
何かが間違ってると思う心と、これで良いと  
思う心がぶつかり合い、乱れ、涙が溢れた。  
「…まだ、怖いか?ロック」  
気遣ってもらってる…優しくされてる…  
「違います。  
……いえ……そうかも知れません。  
…何かが変わってしまいそうで…」  
率直に答え、目と鼻の先にある顔を見つめた。  
 
「なる程な…だが、止める事はできない。  
わかるな?変化を受け入れろ ロック。」  
バラライカの低い声が、啓示のように聞こえた。  
深く口付けられ、貪られ、蹂躙される。  
「ンッ…うンッ…ハッ…あ…ア…ァは…ンッん…」  
自分の鼻から甘ったるい声が抜けてく…  
唾液が混ざり合う水音と、プチプチと  
ボタンの外される音が聞こえる…脱がされてる…  
口付けは、耳に移ってゆき首筋に降りてく。  
「アあっ!」大きく声をあげ、体がビクンと跳ねた。  
首筋を舐め回され吸われる度、体は跳ね上がり  
体を撫でまわすバラライカの手がもどかしくて  
しがみ付こうと、体を捩り動かす。  
「ロック、足を開いて。」  
言われるまま、足を開いた…  
口付けを止め、上半身を起こして見つめてくる。  
「ふむ…きめ細かく、シミ一つないか…」  
…!!…気がつけば、真っ裸にされて  
どこもかしこも、曝け出していた。  
「や……ぁ…」  
叫ぼうとした瞬間、凄い勢いで両手首を掴まれ  
唇を塞がれ、のしかかってきて  
体を捩る度、乳首が上着に擦られ  
あられもない声がでてしまう。  
 
唇が塞がれてるのに、どうしても漏れる。  
バラライカの忍び笑いが聞こえる気がする。  
腰がずり上がり、足はソファを蹴ってる  
それなのに…それなのに、何かもどかしくて…  
開いた足の間に、グイと足が当たった…気がした  
違う…俺の両手首が頭上で一括りにされて  
腰を引き戻されて…膝が立ってM字開脚みたいに…  
唇が離れて、荒い息のまま見上げると  
欲望にぎらついた、獰猛な瞳に恐れた。  
「や…嫌だ…嫌だ……怖い…助けて……助けて…」  
涙が後から後から、溢れてくる。  
恐怖と快感が入り交じっておかしくなりそうだ。  
「勿論だ。」  
その答えに、安心し…全身から力が抜けた。  
手首の戒めも解かれ………  
乳房を掴まれ、乳首を吸われる。  
擦られ、膨らみ立ち上がった敏感なソコを攻められ  
止めてほしくて、髪を掴んで抗った。  
「止めて…止めて下さいっ…こんなっ…ァッ…  
ヤあっ…ああっ……吸わ…ないでっ…」  
「では、舐めようか?」  
ひどく敏感になった乳首を舐め回され転がされ  
掴んでいた髪を外し、頭を胸に抱き寄せ…  
「ア…ああっ…ハッ…あ…あんぅ…あぁ……」  
恐怖より快感の方が、強くなってきた…  
 
「もう、そんなに感じるか…」  
見下ろすと、上目づかいに見つめられ  
「感じて…なんかっ……フ…ゥッ…」  
視線を絡めて、必死で反論する。  
「そうか。では…」  
視線は絡まったままなのに、胸を鷲掴みにされ  
驚いて視線を外し、己の乳房を見つめると  
紅い舌先がゾロリと乳輪を舐め、見せ付ける様に  
ゆっくりと、尖りきった乳首を舐め上げてく  
「ヤ……ァ……」思わず漏れた声にドキリとした。  
白い歯が充血しきった乳首を挟みこむ  
その画に、眩暈がしそうだった…いや、したんだ…  
忍び笑いが漏れて、乳首に息がかかる…  
「フ…ッウ……ゥ…うン…こんな……ちが……」  
みっともない程、声が震える…  
「これが、 感じる という事だよロック」  
一瞬、解放された乳首は再び歯に挟まれた  
根元をきつく挟まれ、先端を舐め回され  
女の様に、甲高い叫び声をあげた…  
「…イ……やぁぁっ…ハあぁぁぁんッ…」  
〈チュパッ〉と音をたてて、解放された。  
「それで良い。その良い声で啼いて  
私を満足させてくれ…今まで連れなかった分  
お前の乱れていく態を堪能させてもらう。  
……こんな風に興奮するのは久しぶりだよ、ロック…」  
 
大きな手が、両乳房を揉みしだいて  
指が乳首を挟み込み、捏ね上げてく  
「あぁッ…あぁっ…ダメですっ……  
だメェッ…バラッ……ヒゥッ…ライカッ…さ…んゥ…」  
背が反り返り、足に力が入り腰が浮く…  
グイと膝が進んでくる…腰が浮くたびに  
進まれ、目一杯足を拡げた…  
(凄い格好になってる)そう、思っても  
どうする事もできなかった…  
手は胸から背中から腰に下り、尻を撫で回し  
太股を撫で擦り、足の付け根を軽く撫で上げてく  
「は……ぁ…やぁ……あ……」  
体は触れられる喜びを知って、悶えた…  
最も敏感で、最も男を喜ばせる場所に  
触れられない事に、堪えきれないと…  
まさぐる手に反論するかの様に、体を捩り  
惜し気もなく、恥じらうように声があがる。  
「や…やっ……ダメ……ダメ…ヤ…あ……」  
「どうした、そんなに感じるのか?  
それとも、何か不満があるのか?ロック。」  
手は足の付け根をゆっくり擦ってる。  
「言わなければ判らんよ、ロック…何もな…  
言いたい事があるだろう?違うか?ん?」  
「ヒドイ……こんなッ…風にしてからッ…」  
体の熱は、もう自分ではどうにもできない程  
熱くなって…収めるには、目の前にいる男に  
哀願するしかない事を、十分解っていた。  
 
目と手で催促され、歯がガチガチと無様に鳴り  
喋ろうと…思うのに…一言が、最初の一言が言えず…  
頭をフルフルと振って、どうしたら良いのか……  
サラリと撫でられ、ビクンと体が跳ねた。  
「あぁっ…あ……さわ……触ってください……」  
言えた……これで楽になる……  
「触るだけか?ロック。違うだろう。  
他に言うことがあるだろう?…ロック、違うか?」  
見透かされてる…バラライカのいう事は間違ってない  
簡単な言葉で、逃げる事は許されない…  
目を合わせ、正面から見つめ覚悟を決める。  
「俺を……貴男の手で女にして下さい。」  
「いいだろう…だが、私も男だ優しくできるのは  
ここまでだ、この先は保障できない。  
かと言って止める事もできない、覚悟したまえ。」  
コクリと喉が鳴った……もう、引き返せない…  
いや、最初からか、はめられて…奪われるんだ…  
バサバサと服を脱いで、ソファに掛けてる。  
体が離れて、自由になったけど逃げる事はできない。  
カチャカチャとベルトが外され、全裸になっていく。  
傷だらけの体…ガッチリした筋肉……  
ぼんやりと視ていた…でも、その一点を視たとき  
恐怖で、目を見開き体が強ばった…  
 
(ちょっと…まて…外人のはデカイって  
聞いた事があるけど、アレはないだろう!?  
何であんなにデカイんだよ!ってか、あんなの  
入らない…イヤ、入れられたら死ぬっ!)  
初めて目にした外人の大人の一物の大きさに  
腰が引け…いや、抜けかかって  
今から行なわれる、出来事を想像して  
全身から一気に血の気が引いた。  
「やっやっやっ…いやだぁぁぁぁぁぁぁ  
そんなっ そんなの入れたら死ぬぅっ!  
やだやだやだぁぁぁぁぁぁっっっっ」  
必死になって、体をズリズリと後ずらせても  
思うように力の入らない体では、ノロノロとしか  
動かず、全裸でゆっくり近づいてくる男の  
端正な顔と、強大で残酷な一物を見て  
頭をブンブンと振って、逃げようとしてみる。  
〈ガッ〉と腕を掴まれ、卒倒しそうになった。  
「今さら、聞かんぞ。」  
死刑宣告を受けた気がした。  
「そんなにデカイなんて知らなかった!  
死ぬっ死んじまうよっ、そんなの入れたらっ」  
もう、必死だ…冗談じゃない、勘弁してくれ。  
「“女”にしてくれと言ったのはロック、お前だ  
…それに、このサイズに慣れると  
他のじゃ、物足りなくなるそうだぞ?」  
(慣れたらって!?慣れる訳ないだろっ!)  
 
伸し掛かってくる体を、押し退ける事もできずに  
ズルズルとソファに横たわった…  
非力な女の体が恨めしいと本気で思った。  
深い口付けをイヤという程、味あわされ  
意識が朦朧とする…一物を見て、醒めた熱は  
触られる事で、また熱を帯びてきた。  
閉じた足を膝で割り開かれ、腰を浮かされた…  
どれだけの時間が経ったのか判らない…  
唇、目蓋、頬、耳、首、胸、へそ…  
だんだん口付けが、下りてゆく…  
下腹部…膝裏を〈ヒョイ〉と掬われて…  
「…!?…ふあっ…アッ…そこッ…ぉッ…」  
自分の股間に金髪の頭が、スッポリと填まってる  
あまりの快感にピクリとも動かない腰から  
ピチャピチャと水音が発せられてる…  
舐められ吸われる度、爪先まで痺れが走ってく  
「ァあぁ…ダメェ…そんな…キタッ…ない トコォ…」  
〈ジュルゥッ〉 一際強く吸われ  
「やぁっ…ぁんっ…んんぅぅっっ…  
ダメッ…ダメェッ……そんっ…なぁァッ…」  
ヒョイっと頭が上がって、苦笑された  
「駄目?駄目じゃないだろう?゙良い″だろう  
違うか?間違えるな…それど嫌″も無しだ。」  
優しく言われてるけど、ダメとかイヤとか  
言ったらマズイな…でも…出ちゃうんだよな…  
 
また、股間を責めてきて…゙イイ″なんて  
言えるわけない…そんなハズかしいコト…  
「〜ッ…んぅ……ぅふぅッ…ぅッ…ァ…」  
必死に堪えて…そしたら、スルッと体が  
動いてきて、耳元で囁かれて…  
「どうした?もっと啼いてみせないのか?」  
〈ップッ クチュンッ〉  
「!?あっアアァァッッやッあッ」  
(指が…指が入ってきてるっ長っい…  
中…中、掻き回してるっ…!)  
「アァッ…あぁっ…あぁッ…やァ…―――  
「゙良い″だろう?ロック。」  
―――ヒァッ…アッアッ…イッ…イいっ…イイッ…  
イイッ…い…いィィィィッッ…あぁぁぁぁ〜ッッッ」  
「そうだ、それでいい。」  
(指がなんか…あたる…な…んか…)  
「ァヒィッ!そこォッ…ハァ…ッ…ソコッ…だッ…アッアッ…  
ア〜ッ…おかしくッなるッ…そんなっ…  
されたらッ…オレッ…オレッ…アアアッッッ…」  
「かまわん、おかしくなってしまえ。」  
「あぁぁぁぁぁっ!…そこォッ…ソコ…  
そんなにッ…しないでェッ…ぅあッ…あ…イイッ…  
イイッ…イあッ…ソコばっかり…そんなにしないデェッ」  
「では、変えようか…」  
 
ズルリと指が抜けて、ほっとしたのも束の間  
また指が入ってきて…太い…二本になった?  
中がいっぱいになる息苦しさに、しがみついた。  
「せんなに可愛い顔をするもんじゃない。」  
どんな顔をしてるのか想像もつかない  
じゅぷじゅぷと大きな水音と指の動きに息が詰まった  
それも一瞬の事だった、さっき責められた  
あのポイントを二本の指が擦りあげてく  
「ヒイッ…ヒイッ…イッ…イイッ…アあぁっ…  
イイッ…イイッ…バラッ…ライッ…あ…」  
「ほぅ、腰が揺れてるな。二本じゃ足りんか?  
ソラ、もう一本増やしてやろう。」  
「ヤ…あぁぁぁぁッッ…太いッ太いッッ…苦しッ…  
ャアンッ…あァンッ…アッ…アッ…太ッ…イッイイッ……」  
「そんなに腰を振って、よがるとはな…  
ますます気に入ったよ…」  
指三本が激しく突き動いてきて  
「ャあぁぁぁっっ…イイッイイッ…いくぅ…  
いくぅッ…いっ…ちゃう…ッッぅぅぅ〜…」  
頭の中で何かが弾けて、真っ白になった。  
指が引き抜かれて…何か足りない感じに襲われた。  
 
ボゥッとしたまま、バラライカを見つめた。  
膝裏を掬われ、ギラついた目に射られた。  
さっきまで指で責められ濡れたソコに  
指とは違う、熱いモノが押し充てられた  
「!!ヒギィィィィッッ―――ッッヒィッヒィッ…アァァァァァッッ  
抜いてェッ痛いッ痛いッッ―ッッ抜いてェェェッッッ  
死ぬゥッ…死ぬぅッ…ぬ…抜いてェッ――ッ」  
「駄目だ、もう止まらんよ。」  
メリメリと中に突き進んで奥まで入ってくる。  
「いやぁぁぁぁッ裂けるッ裂けるゥッ抜いてェッ…」  
中をゆっくり掻き回されてく…  
「大ッきい…抜いてッ…苦し…い…ぬい…て…」  
痛みが和らいでも、苦しいのは変わらない。  
「…抜いてやろう…だが……」  
〈ズプズプ〉とゆっくり引き抜かれ、力が抜けた  
ホッとしたのも一瞬だった〈グプゥッ〉と  
奥まで一気に、刺し貫かれた  
「ヒあぁぁぁッッッ抜いてッて…言った…のニィ…  
ッアヒィッ…ヒィッ…ヒド…ッ……イッ…ン…」  
「抜いただろう?だが、又入れるだけだがね。」  
何度も何度も、引き抜かれ刺し貫かれた。  
「ァヒィッ…ァヒィッ…オッ…きいッ…アッアンッ…」  
痛みは消え、知らなかった快感の波にさらわれた。  
 
引き抜かれて、また刺し貫かれ抜かれるかと  
思った動きは、ピストン運動に変わった  
「あ…あっ…イイッ…イイッ……」  
ゆっくりだった動きが、徐々に早くなってく  
「イイッいいッ…あっ あっいっ…いっい…  
いっくッ…イッ…くぅぅぅ……」  
「ん…むッ…」  
〈ドクン〉と中が熱くなって男の声が耳に入る。  
「責任は取るつもりだ。」  
中に放出された…ショックで言葉が出ない…  
顔に張り付いた髪を取り除かれ、頬を撫でられた。  
「まだ、終った訳じゃない。」  
ヒョイと体を引っ繰り返され、腰を持ち上げられ  
尻を突き出す様な格好にされた。  
「〜っっ…こんな…ハズかしい…カッコ…」  
「だが、良い眺めだ…そそられる。」  
覆いかぶさってくる体の温度や、掴まれてる腰に  
欲情が募る…女として受け入れる場所が欲してる  
さっきまで入ってたモノが充てがわれ  
喜びにヒクヒクと打ち震えるのが判る。  
頭の隅にこびり付いた、男の声を思い出し  
もっと、あの声を聞きたいとも思った。  
さっきより大きな水音が聞こえる…  
「ンッ…クゥ…あ…あた…るゥ…んッ…奥っ奥にィッ…」  
 
違う角度で責められ、体の奥に当たる感触にゾクゾクする。  
バックスタイルになった事で、乳房が  
ソファに押しつけられ、乳首が擦れる…  
尻を高く上げ、凌辱的な格好で男に組み敷かれてる  
そんな自分の姿を想像して感じた…  
肌と肌のぶつかる音、自分の淫らな声…  
まだ明るい部屋の中で聞く音じゃない…  
「何を考えてる?」  
静かな声に驚いて、振り向いた  
(怒ってる?…何で…?)「考える余裕があるとはな…なら…  
手加減する必要はないな。」  
「えっ…?…―――パンッ―――  
強く打ち付けられ、激しく深く責め立てられた  
「アァッ…アァッ…ゆるッ…しテェッ…許してェッ…  
アッアぁぁぁ…こわッ…れッ…るゥッ…」  
「許さないし、壊れもせんよ。」  
「うそッ…うそだッ…こわれッ…るぅッ…  
壊れるッ…ゆる…し…てェッ…ャァッ…擦れ…るゥッ…」  
「…?…擦れる?……なる程…  
胸がそんなに感じるか…なら…」  
グルリと世界が回った気がした。  
填まったまま、バックから座位に変えられた  
「アッ…深いッ…何で……こんなッ……」  
「簡単だ、こうするタメだよ。」  
後ろから手が伸びて、胸を鷲掴まれ揉まれる  
中がキチキチと、埋め込まれたモノを締めあげてく  
 
「ホゥ…今、えらく私を締めあげたぞ。」  
「あ…あ…言わないで下さい…そんな…コト…」  
「こうやって、掴んでやると…ッ…締めすぎだ…」  
「クゥンッ…んッ…大きッ…いッ…凄ッ…」  
中一杯に感じるソレが体の中を大きく  
掻き回してる間に、不安定な足を  
ソファに乗せて、踏張る…  
「んんッッ…ンアッ…ハッ…あンッ……」  
物足りない…こんな…でも、どうしたら…  
「どうした、えらくものほしそうだな。  
どうして欲しいか、言ってみろ、  
今更恥じらっても、仕方ないだろう?」  
悪魔の囁きだ…でも…  
「かまわんのだぞ、私は体力には自信がある。」  
「やっ…てェ…動いてェッ…もっと…もっと  
…突いてッ…このまんまなんてッおかしくなるッッ」  
「良い娘だ。」  
突き上げられ、深く突き刺さる。  
両手で乳房を揉みしだかれ乳首を摘まれ引っ張られる  
「アヒィッヒィッ…凄ッ…凄ッ…ァフッ…オッきいッ…  
大ッきいッ…狂っちゃうッ…狂っちゃうよっ…  
アッアッアッ…バラッッ……アァァァ―――ッッ」  
「ム……ンッ…」  
「あ……溢れ……ちゃう……」  
「抜くぞ。」  
〈ズルッ〉と引き抜かれ喘ぎとも吐息とも  
つかない息をはいて、倒れこみ…真っ暗になった。  
 
 
気がつくと、いつもの彼が目の前に座って  
ゆったりとお茶を飲んでいた…さっきまでの  
出来事が嘘のようだ…服も着ているし  
体もべとついてる訳じゃない…  
何もかも、元通りになったみたいだ…  
ロシアンティーの甘い香りが部屋中に広がってる。  
「目が覚めたか…お茶は?」  
叫びすぎだ…喉がカラカラになってる  
「いただきます。」  
お茶を飲んでいる間、言葉を交わす事はなかった。  
〈カチャ〉静かにカップを置き、真直ぐ見据えた  
「もぅ、帰ります。長居しすぎました。」  
「送ろうか?」  
男らしい、優しい笑顔を見て頭を振った  
「いいえ、余計な詮索をされても困りますし  
これといった用事も、もぅないですし  
自力でどうにかなると思います。」  
「―――そうか、判った…」  
ヨタヨタと力無く歩いてく体を  
恨めしく思いながら、ドアに向かってく  
「お茶…ごちそうさまでした。」  
「否、こちらこそご馳走様。」  
振り向くと、ニヤッと笑った顔にドキリとした。  
普段なら決して言わない様な事を口にするなんて…  
ヨタヨタとホテル・モスクワを後にした。  
忘れ物をした事に気も付かずに…  
 
 
「……ふぅ……えーと…アレ?…足りない…」  
ラグーン商会に帰ってきて、荷物の確認を  
取っている最中、忘れ物をした事に気付いた。  
「何だよ、忘れモンかぁ?しょうがねぇ……な?」  
後ろからやって来たレヴィに突っ込まれ  
振り向きもせずに、ため息まじりに答える。  
「あぁ……ホテル・モスクワだな…  
ダッチ、明日でもいいかな?」  
「ん?あぁ、かまわんよ。それより…  
随分疲れてるみたいだな、帰るか?」  
正直、もぅヘトヘトだった…  
「そうするよ……ん、じゃ明日。」  
「オイ、ちょっと…話があるから寄ってけよ」  
明るく言われて、何も気付かずに答えた。  
「あぁ、判った…寄ってくよ。」  
「じゃ、オレも帰るよ…じゃあなダッチ、ベニー」  
引っ立てられるように、ラグーン商会を後にした  
車の中は何を言っても無言で下宿についてからも  
黙りっぱなしだった…  
 
スタスタと前を歩くレヴィについて行って  
狭い部屋に入った途端、ベットに突き飛ばされた。  
「いきなり、何するんだっ!」  
体を起こし訴え、振り向くと銃が向けられていた。  
「いきなりじゃあねェよ、話はテメェが  
服を脱いでからだ…オラッ、サッサと脱ぎなベイビー」  
!?……まさか…いや……気付いたのか?…  
銃を突き付けられ、カタカタと震える手で  
ボタンを外し、服を脱いで下着姿になる。  
服で隠れていたそこかしこに赤い跡がある…  
「下着もだ、真っ裸になれよロック。」  
ブラもショーツも取った…一際紅い跡…  
バラライカのつけたキスマークがあった…  
「さっきまで、バラ兄のトコに居たんだったよなぁ…  
遅かった訳はソレか?…あぁ?そういうこったろォ!」  
「だったらどうだって言うんだっ  
お前に関係ないだろうっ!」  
〈ガッ〉 殴られ、ベットの上で倒れこんだ。  
「だまれッッ、てメェッ…バラライカに  
FucKされたんだろっっ、えぇ?オイッ  
ココにブッ込まれて、イヤッて程啼かされたんだろッ」  
体を開かされ、銃でゴリゴリと入り口を  
こじ開けられ、〈トロリ〉と体の中から  
打ち込まれた液汁が溢れて、零れてく  
 
 

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