先生は黒い車から降りました。
そして、深い息をつき、海が眼下に見える
崖の上の我が家の鍵を静かに回しました。
先生は難しい手術の仕事を終え、くたくたでした。
時計の針はもう12時を回っています。
ピノコは夢の世界だろうなと、先生は思いながら、
リビングを横切り自室へ向かっていきます。
月明かりが部屋の窓から差し込み、先生の机や椅子、
ベッドを照らしていました。
先生の睡魔は容赦ありませんでした。
先生はそれに抗わず、黒いコートだけ脱ぎおざなりに椅子にかけると、
そのままベッドに転がりました。
ベッドの白いシーツが先生を受け止めます。
いつもシーツを取り替えてくれる先生の「おくたん」で
あるピノコの顔が、先生の頭をよぎります。
それもつかの間で、先生はあっという間に深い眠りに落ちていきました。
「…んせい、せんせい」
先生は、ピノコの舌足らずな発音で自分を呼ぶのが聞こえて、
半分眠ったまま、なんだ、と返事をしました。
ピノコはもう一度先生の名前を呼ぶようです。
「せんせい…」
ピノコの自分を呼ぶささやきが、先生を深い眠りの世界から
呼び覚ましていきました。
先生は、目を半分開けながら上半身を少し起こして、
声の主であるピノコを見ようとしました。
先生の目の前にあったのは、先生が思いもしなかった光景でした。
月明かりの中、白い滑らかな肌、すらっと伸びた手足、
腕の間でたゆんとゆれるたわわな胸、くびれたウェスト、
そして、長い睫毛に彩られた輝く瞳を持った、まさに8頭身の
美少女ピノコが、裸で先生のおなかの上にまたがっていたのです。
「せんせい」
ピノコは無邪気に笑いながらもう一度、先生の名前を呼びました。
そして、先生の青い蝶リボンに手をかけました。
先生は、目の前の美しく可憐なピノコが自分のリボンを
解いていくのを見ていました。
リボンがワイシャツの襟の間をするする滑っていく感触は、
どう考えても現実のように思えるので、先生はますます混乱しました。
「ピノコ、これは…」
「せんせい、どうしらの?」
ピノコは、先生の顔に自分の顔を寄せます。
先生のワイシャツ越しの胸板の上で、ピノコの柔らかく大きな胸が
無防備につぶれる感触がしました。
ピノコの乳首の突起までもが伝わってきます。
「…は」
先生はその感触に笑みを浮かべました。
「どういう理由でこうなったのか知らんが、どうせなら楽しもう」
おわり
先生とピノコはバスルームにいました。
二人とも裸です。泡まみれです。
「あわだらけねー」
「こんなに泡だらけにしてどうしようっていうんだ」
ピノコは、床の上に座っていた先生を押し倒すと先生のお腹の上にまたがりました。
先生の竿に、ピノコの熱く、ぬめったものが密着し、透明な液体が垂れて落ちます。
「体を洗っただけで…悪い子だな」
「だって…っあぁ!」
先生がピノコの腰に手を回し、力を入れて上下に動かしたのです。
泡やら愛液にまみれてぬるんぬるんと上下に動くピノコの花びらの間で、
力の無かった先生のものがみるみる間に硬く、熱をもっていきます。
ピノコは、一番感じる突起が、先生のカリの段差に時たま擦れるのがたまりません。
「ああん……先生のがこすれっ…いいっ…」
バスルームの開け放たれたガラス窓から、陽光がさんさんと降り注いでいました。
この家は、人気の無い切り立った崖の上にぽつんとあります。
だから、真昼間から窓を開けて、こんな風にあんなことやこんなことをしようが
誰も気づく人はいません。もっとも、郵便屋さんには気をつけなければいけませんが…
そんなこんなで先生とピノコは、手術が無い日は肉欲に身を任せた時をすごしておりました。